毎日綺麗にシャンプーしていても、シャンプーだけでは落としきれない汚れが頭皮に残っていると、それが頭皮のベタつきや臭いの原因になることがあります。
シャンプーだけでは落としきれない皮脂や汚れは、頭皮クレンジングを使えば綺麗に落とすことができます。
ただし、頭皮クレンジングを行う際にはいくつかの注意点があり、これを守らないと逆に頭皮環境を悪化させてしまうことがあります。
ここでは正しい頭皮クレンジングの方法や、おすすめできる頭皮クレンジング剤をご紹介していきます。
1.頭皮のクレンジングとは?
頭皮クレンジングとは、頭皮の毛穴に詰まった汚れや皮脂、古くなった角質を落とすために行うクレンジングです。
頭皮クレンジングでは、シャンプーだけでは落とすことができなかった汚れを落とすことができますので、あなたがいま気にしている頭皮のベタつきや臭いの改善効果も期待することができます。
1-1.頭皮にもクレンジングは必要
毛穴から分泌された皮脂はシャンプーだけでは落としきれないことが多く、そこに新たな皮脂が分泌されてくると毛穴に皮脂が蓄積されることになります。
そして、ターンオーバーによって剥がれた角質が毛穴に入り込んでしまうと、それもまた皮脂とともに毛穴を塞ぐ原因になります。
この状態になると、頭皮のベタつきや臭いが気になるだけではなく、育毛剤使用しても成分が毛穴から浸透しない、頭皮ニキビができやすくなるなどのトラブルが発生しやすくなります。
たとえば、顔のクレンジングを行わないままで休んでしまうと、翌日になって吹き出物ができたり皮脂のベタつきが気になったりすることがありますよね?
これは頭皮でも同様で、頭皮の毛穴詰まりを放置していると、顔と同様のトラブルが起こりやすくなります。
さらに、毛穴が汚れていることによって頭頂部や後頭部のボリュームが出ない、髪の根元の立ち上がりが悪いなどのトラブルが起こることもあります。
つまり、定期的に頭皮クレンジングを行って毛穴を掃除することが、このようなトラブルを未然に防ぐ対策になるということです。
さらに、頭皮クレンジングによるマッサージ効果は頭皮の血行不良の予防や改善にも役立ちますので、自動的に頭皮のエイジングケア効果も期待することができます。
2.オイルを使った頭皮クレンジングの方法
それではまず、オイルを使った頭皮クレンジングの方法をご紹介しましょう。
2-1.オイルの選び方
頭皮クレンジング用のオイルを選ぶ際には、できるだけ専用に開発された製品を選ぶことが望ましいでしょう。
それは、頭皮用クレンジングには、ただ単にクレンジング効果を期待できるだけではなく、頭皮が必要とする栄養成分が配合されていることが多いからです。
また、このような製品の多くは、頭皮の健康だけではなく髪の健康にも考慮して開発されていますので、頭皮クレンジング効果と同時に美髪効果も期待できるというメリットがあります。
頭皮クレンジング用のオイルの入手が難しいのであれば、人体の皮膚と分子構造が似ていて刺激が少ない、ホホバ油、オリーブ油、椿油、馬油でもかまいません。
それでは早速、オイルを使った頭皮クレンジングの方法をご紹介します。
2-2.頭皮用クレンジングオイルの使い方
用意するものはオイルと蒸しタオルです。
- シャンプー前の乾いた髪をブラッシングして、髪のもつれや絡みをほぐしておきます。
- オイルを手に取り、頭皮全体に行き渡らせるように馴染ませます。
- 頭皮マッサージを行いますが、あまり強い力を加えてしまうと毛細血管が傷つく可能性がありますので、心地よい刺激を感じる程度の力で、側頭部から頭頂部へ、額の生え際から頭頂部へ、後頭部から頭頂部へ向けて、螺旋を描くようにマッサージします。
- 蒸しタオルを頭部全体にかぶせて、そのまま5~10分程度放置します。これにより、毛穴に詰まっている皮脂や角質が浮き上がりやすくなります。
- シャワーでオイルを洗い流したあと、通常通りのシャンプーとコンディショナーで仕上げます。
以上がオイルを使った頭皮クレンジングの手順ですが、タオルドライ後には必ずドライヤーで頭皮と髪を完全に乾かして下さい。
頭皮や髪に水分が残っていると雑菌繁殖の原因になり、頭皮環境が悪化することがあります。
3.炭酸で頭皮クレンジングする方法
続いて、炭酸水を使った頭皮クレンジングの方法をご紹介します。炭酸ガスの気泡は汚れを吸着しやすい性質を持っていますので、頑固な毛穴汚れを取り除く効果を期待することができます。
さらに、炭酸ガスによる刺激が頭皮の血行を促進しますので、頭皮の血行不良による抜け毛の予防や改善にも役立つというメリットも得ることができます。
3-1.頭皮の炭酸クレンジングの使い方
用意するものは、無糖炭酸水500ml、500mlの空のペットボトル、普段お使いのシャンプーです。
- 空のペットボトルにシャンプーを1プッシュ分入れ、50ml程度の炭酸水を入れてよく混ぜておきます。
- 残りの炭酸水を頭皮にかけ、頭皮マッサージの方法はオイルと同様です。
- 1.で作った炭酸シャンプーで、いつも通りのシャンプーを行いコンディショナーで仕上げます。
炭酸による頭皮クレンジングで注意して頂きたいことは、炭酸シャンプーを冷たいと感じても温めてしまわないということです。
炭酸水は温めてしまうと炭酸の濃度が低くなり、炭酸の効果が薄れる可能税があります。
4.おすすめの頭皮クレンジング7選
オイルや炭酸水を使ったと頭皮クレンジングはお手軽に実践できる方法ですが、高性能な頭皮クレンジングを使用してみたいというときには、以下の頭皮クレンジング剤を使用してみると良いでしょう。
シュウウエムラ クレンジングオイルシャンプー
オイル成分を配合したシャンプーで、クレンジング効果も期待することができます。シャンプーと同時に頭皮クレンジングをしたいというときにおすすめです。
価格:3,456円
販売元:シュウウエムラ
Le Ment(ルメント)高密度炭酸オイルクレンジング&シャンプー
アルガンオイル、バオバブオイル、クプアスオイルという豪華な植物由来オイルが配合されたクレンジングシャンプーです。さらに、高濃度炭酸と保湿成分が配合されていますので、髪の傷みを気にすることなく頭皮クレンジングとシャンプーを行いたいというときにおすすめできます。
価格:通常価格2,592円、定期コース初回1,296円(1本)・2回目以降(2本)4,665円
販売元:Le Ment(ルメント)
ピュアナチュラル シャンプー前の頭皮すっきりクレンジング
天然海藻エキス、オーガニックホホバ、オリーブオイルを配合した頭皮クレンジング剤です。スギナエキスやセイヨウイラクサエキス、フキタンポポ花エキス、ローズマリーエキスなどの植物成分がたっぷりと配合されていますので、頭皮の乾燥ケアにもおすすめできます。
価格:864円
販売元:ピュアナチュラル
無印良品 ホホバオイル
ホホバ種子油を主成分としたオイルです。頭皮用というわけではなく、全身ケアに使用できますので、1本用意しておくと便利です。
価格:2,490円
販売元:無印良品
薬師堂 ソンバーユ 毛髪用
頭皮と髪専用に開発された馬油です。香料としてメントールが配合されていますので、やや清涼感があります。フケと痒みでお悩みの方にと特におすすめできる製品です。
価格:2,700円
販売元:薬師堂
バスクリン モウガ 温感クレンジングシャンプー
温感成分で毛穴を刺激し、内部に詰まっている汚れを取り除く効果に優れたシャンプーです。抗炎症成分クリチルリチル酸2Kが配合されていますので、フケや痒みを抑える効果を期待することができます。
価格:739円~(取り扱い店舗によって異なります)
販売元:バスクリン
植物生まれのオレンジ地肌クレンジングN
天然オレンジオイルに加え、カニナパラ果実エキス、セージ葉エキスなど、植物成分がふんだんに配合された頭皮クレンジング剤です。古い角質を優しく取り除くことができますので、頭皮のターンオーバーケアにもおすすめできます。
価格:1,620円
販売元:石澤研究所
5.頭皮クレンジングをするときの注意点
まず、オイルで頭皮クレンジングを行う際には、必ず配合成分をよく確認しましょう。
どれだけ低刺激性であったとしても、ご自身の肌質に合わない成分が配合されている製品を使用した場合では、頭皮環境を悪化させてしまう可能性が否めません。
そして、さらに大切なことは、あまりこまめに頭皮クレンジングを行わないということです。
頭皮クレンジングを行う目的は、詰まった皮脂や汚れ、角質などをしっかりと取り除くことです。そのため、毎日行うなど過剰な頭皮クレンジングを続けてしまうと、今度は頭皮に残しておくべき皮脂や常在菌がなくなって頭皮の乾燥を引き起こすことになります。
乾燥した頭皮はバリア機能が失われた状態になっていますので、フケが出やすくなったり、敏感肌による痒みが現れたりすることがあります。
頭皮クレンジングで皮脂を取り過ぎてしまうと皮脂の分泌量がどんどん増え、以前にも増して頭皮のベタつきが気になるようになることもあります。
頭皮クレンジングを行うのであれば週1回程度を目安とし、ご自身の頭皮の状態をよく確認しながら続けて行きましょう。
まとめ
頭皮のベタつきや汚れ、臭いが気になるとき、その状態の改善に役立つのが頭皮クレンジングです。
今回は、オイルによる頭皮クレンジング、炭酸水を使った頭皮クレンジング、そして、おすすめできる頭皮クレンジング剤やシャンプーをご紹介してきました。
まずは頭皮クレンジングとはどのようなものか試してみたいというのであれば、ひとまずオイルや炭酸水で試してみると良いでしょう。
頭皮クレンジングは頻繁に行わないことが鉄則ですので、必ず週1回を目安として行うことを心がけ、頭皮の状態をじっくりと見守って行くことが大切です。