和漢植物エキスを使った漢方化粧品って知っていますか?

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オーガニック化粧品や無添加化粧品など、余分な成分を取り除いた肌に良い化粧品はとても人気があります。
そんな肌にやさしい化粧品の中で最近注目されている「漢方化粧品」というものをご存知ですか?漢方化粧品とは、漢方の成分が含まれている化粧品の事。
漢方といえば飲むイメージがありますが、実は肌に塗っても効果があるのです。
ケミカルの入った科学的な化粧品を好まない方や、お肌の乾燥が気になり始めた方などより肌に良い化粧品を求めている人に人気があります。 そんな漢方化粧品についてご紹介します。



1. 漢方化粧品って?

漢方がもたらす美容効果を化粧品に利用したもので、漢方の種類によって様々な種類があり、その効果も様々です。
東洋では漢方が美容に与える影響が非常に重視されていて、それを取り入れた自然派化粧品が漢方化粧品と呼ばれています。
しかし、「漢方」「生薬」という言葉を化粧品に使うことは薬事法の関係で利用することはできません。そのため多くの漢方を使った化粧品は「和漢植物エキス」や「和漢化粧品」という言葉で表記されています。

1-1.化粧品に使われている和漢植物エキス

人気の化粧品に使われている和漢植物エキスには様々なものがあります。その中でも特に多く使われているものや美容に大きな影響を与えるものについて、その効果や特徴をご紹介します。

1-1-1.薬用ニンジン

薬用ニンジンの画像

漢方と聞いてイメージするのはまず薬用ニンジンではないでしょうか。 薬用ニンジンとは、高麗ニンジン・朝鮮ニンジンなどと呼ばれている薬効成分が含まれているニンジンのこと。他にも田七ニンジン・西洋ニンジンなど様々な種類があります。どれも薬効成分のメインとなるのが「サポニン」という成分です。 サポニンは、サプリメントや粉末などで口から摂取すると滋養強壮などの効果が得られると言われています。化粧品として利用する場合は、新陳代謝を促進して美肌効果が得られるとされています。新陳代謝は美肌にとってとても重要なポイントです。シミやシワ、乾燥など様々なトラブルに対しての効果が期待できます。

1-1-2.トウキ

トウキという多年草で、セリ科の植物。トウキの根から抽出されたエキスが使われています。漢方としては強壮や婦人病に対して使われています。化粧品としては、保湿・血行促進・抗炎症・美白などの作用があると言われています。化粧品はもちろん、これらの効果を活かすために育毛剤や、リラクゼーションアイテムでもある入浴剤にも使われています。

1-1-3.シコン

紫根という草の根から抽出されたもの。 消炎効果がありシミを予防する美白効果、保湿、肌のホルモンバランスを整えるといった作用が注目されています。 一時期手作り化粧品ブームが広がった際に、シコンエキスをつかった化粧品の作り方が様々な場所で公開されていました。実践した人も多かったようです。 しかし、シコンエキスは原液を多く入れ過ぎてしまうと逆に肌荒れ・乾燥などを引き起こす可能性もあります。きちんと精製されていない場合は、毒性のものが残っている場合も。そのため、シコンエキスを使った化粧品はメーカーがきちんと精製し、含有量を調整したものを選ぶよう推奨されています。

1-1-4.シャクヤク

シャクヤクの画像

シャクヤクの根から抽出されたエキスが化粧品に使われています。抗炎症・血行促進作用が期待できます。美白効果の高さから、美白化粧品に使われることが多い成分です。また、美白作用以外も保湿や皮脂コントロール機能もあると言われています。 30代以降の女性にとって嬉しいアンチエイジング効果も期待されています。

1-1-5.ヨクイニン

ヨクイニンとは、はと麦のこと。 皮の部分で作った粉がヨクイニンと呼ばれています。漢方薬としては、いぼの治療や皮膚疾患の治療に用いられています。抗炎症作用があり、ニキビ・吹き出物などのケアにも使われています。また、代謝の促進作用があり、シミ対策などにも使えると注目されています。

1-1-6.ソウハクヒ

ソウハクヒは桑の根の皮の部分を乾燥させて抽出したエキスで化粧品に使われています。漢方としては高血圧の予防や滋養強壮などに使われています。美容に関する効果としては、美白・シミ予防・保湿・コラーゲンの生成といった肌に欠かせない機能の回復や肌トラブルの改善に役立つ機能が注目されています。様々な化粧品はもちろん、発毛促進作用があるので育毛剤などのヘアケア製品にも配合されています。

1-1-7.ユキノシタ

ユキノシタの画像

ユキノシタの草から抽出されたエキスが化粧品に使われています。いわゆる多肉植物で、食べるために栽培されている食用のユキノシタもあります。美容効果としては抗菌作用・消炎作用などがあります。肌荒れ・吹き出物・ニキビ予防などの肌トラブル対策や、シミ・シワの改善・美白などを目的とした化粧品に多く使われています。タンニン・フラボノイドといった成分が含まれています。

1-1-8.アロエ

火傷への効果が有名なアロエ。血行促進・代謝の促進・消炎効果・殺菌効果・保湿効果などが美容にも役立つため、化粧品にも多く使われています。シミ・そばかすの予防・くすみの改善・ニキビや吹き出物の予防・肌の潤いアップなど様々な効果が期待できます。 また、コラーゲンの生成を助ける作用もあるので、ハリのある肌を目指せると言われています。

1-1-9.甘草

「あまくさ」と書いて「カンゾウ」と読みます。根や茎から作られるエキスが漢方や化粧品に利用されています。 メラニンの生成を抑える働きがあるので、シミなどの予防といった美白効果が期待されています。シミの中でも肝斑と呼ばれる種類のシミには特に効果があると言われています。皮膚科や美容皮膚科などの病院で治療する際にも使われています。

2. オススメ漢方化粧品

漢方化粧品といっても、実際にはどんなものがあるの?と思う方も多いでしょう。そこでおすすめのアイテムをピックアップしました。

薬用 雪肌精の画像

コーセー 薬用雪肌精 200ml 5,000円(税抜)
出典:http://www.sekkisei.com/
日本でも定番人気の雪肌精。さまざまな人気コスメランキングで1位を獲得していますし、ベストコスメ大賞を受賞したこともあるアイテムです。和漢植物が豊富に含まれています。様々な化粧品がラインナップされていますが、やはり一番人気は化粧水。ハトムギ・トウキ・メロスリアエキスが含まれています。かさついた肌へ潤いを与えるだけでなく乾燥によるくすみも防いでくれます。

fサインディフェンス バランシングプライマー プレミアム WAの画像

アユーラ fサインディフェンス バランシングプライマー プレミアム WA(医薬部外品) 100ml 6,000円(税抜)
出典:アユーラ化粧品

アユーラのはり・美白対策用の化粧液で、和漢植物エキスとm-トラネキサム酸の組み合わせです。
柴胡・ドクダミ・当帰エキスの和漢植物の力を生かしつつも、美白成分のm-トラネキサム酸を試せるのがうれしいところです。
無香料、無着色、アルコール無添加なので、デリケートな肌質のかたにも向いています。

フリープラスの画像

Kanebo フリープラス モイストリペアローション 130ml 3300円(税抜)
出典:http://www.kanebo-cosmetics.jp/
肌は環境の変化などで影響を受けやすいので、肌に負担の少ない素材を使った低刺激の化粧品です。6種の和漢植物混合エキスを配合しています。

3. 漢方化粧品の注意点

自然のものを使っているので、化学物質などの化合物が入った化粧品に比べて肌に良く、安全性も高いと言われている漢方化粧品。 実際にどんな化粧品も合わなかったという敏感肌・アトピー肌の女性が漢方化粧品ならトラブルなく使えたという声も多くその肌へのやさしさは信頼できるものです。 しかし、あくまでも自然のものを使っているので配合されている成分は1つではなく様々なものとなります。体質によっては合わない成分が入っていることもあり、肌トラブルなどの副作用が起きる可能性もあります。 自分の体質や肌質と合うかどうか、まずはパッチテスト等で確認してから使用すると、副作用による肌トラブルを防ぐことが出来ます。

4. まとめ

自分の肌に合ったものを選ぶことが出来れば、今までのスキンケアの概念が変わるとも言われている漢方化粧品。 より安全性の高い化粧品を求めている方・素肌の美しさを高めたい方・最近肌の衰えを感じていてケアをしたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。
薬として使われるような成分を利用しているのでその効果はとても高く、今までの肌トラブルが大幅に改善されるものも沢山あります。 漢方化粧品といっても様々な製品がありますし、配合されているエキスも様々です。化粧品によく使われている漢方の中から、自分の肌トラブルを改善してくれるものを選びましょう。

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