頭皮のかゆみの原因と簡単に実践できる8つの改善法

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「あー かゆい!頭皮をちゃんと洗っているのにかゆみが消えない!」
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。掻かないでいようと思っていても、ついつい掻いてしまうのが頭皮のかゆみです。
かゆみがフケや抜け毛、薄毛や白髪にまでつながるのではないかと心配になりますよね。今回は頭皮のかゆみの原因と簡単にできる対策についてまとめました。



1.乾燥

顔に手を添える女性の画像
By: MOTOKI Plasticboystudio

頭皮のかゆみは乾燥が原因である場合が多いです。
肌が乾燥するとバリア機能が低下しやすくなり、頭を掻いたりブラシをかけたり、このような少しの刺激等がかゆみにつながってしまいます。特に冬場は空気が乾燥するので頭皮も乾燥しがちになります。夏でもエアコンの使用、紫外線などで乾燥が起こりうるので一年を通した乾燥対策が欠かせません。

1-1.保湿対策

顔や手足はクリームを塗るといった保湿対策をしている人は多いですが、頭皮の保湿までしっかりしているという人は少ないでしょう。頭皮は、顔や手足などの皮膚と同じように乾燥するため、「頭皮の潤いを保つ」といった考えが必要です。
市販にて色々なメーカーの頭皮専用のオイルやクリームなどの保湿剤が売られています。
フケ用のもの、かゆみ用のもの、入浴前、入浴中に使えるものやお風呂上がりに使うもの、外出先でも使えるものなどご自身の症状やライフスタイルに合わせて使用できるので便利です。
頭皮の保湿材は椿油、ホホバオイル、オリーブオイル等がいいでしょう。
今回は食用にもヘアケア用としても使える、オリーブオイルを使ったマッサージ方法をご紹介します。

1-2.オリーブオイルを使ったマッサージ

オリーブの木の画像オリーブオイルは頭皮への浸透性の高いオイルです。乾燥によるかゆみに有効です。またマッサージに使用することで頭皮のニオイを予防したりフケや白髪の対策にもなります。
頭皮やマッサージ用などの専用のオリーブオイルもありますが、食用のものでも構いませんので化学処理をしてない「エクストラバージンオイル」を選びましょう。

オリーブオイルを使った頭皮マッサージの手順

  1. 髪を濡らす前にブラッシングをし、ホコリ等の汚れを落とします。
  2. オリーブオイルを100円玉大~500円玉大の量を手に取り、髪に付けます。
  3. 爪を立てずに指の腹を使い、頭皮をマッサージしていきます。この時に少し指圧をかけましょう。頭全体をマッサージしシャワーキャップで5分ほど蒸らします。
  4. シャワーで落とし、シャンプーなどの通常のケアを行います。

こちらの動画も後半部分にセルフの頭皮マッサージのやり方を紹介しています。
頭皮がすっきりとし、とても気持ちの良いマッサージです。手軽に行えるので、是非お試し下さい。

出典:https://youtu.be/mOEbt5GCde4

2.シャンプーが合わない

シャンプーは毎日使うものですよね。シャンプーを使っていてヒリヒリしたり、湿疹ができたりしたらそのシャンプーが自分に合っていないのかもしれません。使用をやめるか、使用量や洗髪後にしっかり乾かしているかなどもチェックします。
シャンプーが原因で頭皮や髪を痛めてしまっては意味がありませんね。
特に、頭皮にかゆみやフケが気になる人は要注意です。

2-1.頭皮にかゆみがあるときのシャンプーの選び方

炎症が見られる場合

頭皮に炎症がある場合は低刺激のアミノ酸系シャンプーを選びましょう。
市販されている安価のシャンプーは「ラウリル系」「ラウレス系」のシャンプーが多く、洗浄力は強いですが刺激が強いため、炎症が見られる場合は避けたほうがよいでしょう。

フケを伴うかゆみがある場合

フケ用のシャンプーは「ジンクピリチオン」を含んだ薬用や医薬部外品のシャンプーがおすすめです。ジンクピリチオンに抗菌作用がありフケを抑える働きがあります。油っぽいフケの場合は、皮膚に表皮ぶどう球菌や、ニキビ桿菌が多い場合もあるので洗浄力の強い殺菌剤が配合されたものを選びます。
イオウを含んだシャンプーは頭皮を乾燥させる働きがあります。

乾燥性のフケには刺激の少ない低刺激タイプのシャンプーを選びましょう。
シャンプー前に椿オイルやオリーブオイルをすり込んでから洗うとしっとりしてフケを抑えられます。オイルを頭皮に直接塗ることで、保湿されフケの解消につながります。

生乾きによるかゆみがある場合

洗髪したあとによく乾かさない習慣のある方は長時間髪が湿っていると、頭皮に常在している菌が増殖しやすく、かゆみが起こりやすくなります。ドライヤーを使ってきちんと乾かす習慣をつけるとかゆみが治まります。

3.マラセチア菌によるフケ、かゆみ

フケのようにおおきな角質が剥がれて出てきてしまうことは、頭皮になんらかのトラブルがあるというサインです。
皮膚にもともと住んでいるマラセチア菌が、皮脂を栄養として増殖してかゆみをおこすことがあります。
対策としては菌の発生を抑制・殺菌したりする作用があるフケ用のシャンプーを選びましょう。
またヘアケア剤の使用を控えます。

4.脂漏性湿疹

マラセチア菌がさらに増殖して脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)と呼ばれる炎症を起こします。
脂漏性湿疹は皮脂の多い頭部や顔に紅斑が見られる皮膚炎のことででフケやかゆみ、かさぶたを伴います。かゆみは症状の軽い人からひどい人まで個人差があります。湿疹のでている箇所を調べると真菌があることが多く抗真菌薬を使用すると症状が軽くなります。
唐辛子、わさびなどの刺激物のある食品を好む人に多く出やすい症状です。刺激物は過酸化を促進する作用が有るため、湿疹を増殖させてしまいます。
他にも脂漏性湿疹が起こる原因としてビタミンB不足やストレス、ホルモンバランスの乱れがあると言われています。慢性化することも多いのできちんと治療することが大切です。

4-1.脂漏性湿疹の対処方法

専用のシャンプーで優しく洗う

爪を立ててゴシゴシする洗い方は避けましょう。爪などでできた傷に殺菌が入ると繁殖してしまいます。指の腹でもみ込むように洗います。※「髪の洗い方」の項目で詳しく説明しています。
ミコナゾール硝酸塩、イオウ、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどの殺菌作用のある成分を含んだものを選びます。

シャンプーをよく落とす

有効成分の強いシャンプーはよく落とさなければいけません。シャンプーの落とし残しは頭皮にとって強い刺激になります。すすぎの時間を増やしてしっかり落としきりましょう。

医療機関で受診

軽度の症状でも受診することがおすすめです。一度症状が出ると自然に治ることは難しいので、ただの乾燥肌やフケ症と思わず、受診しましょう。抗真菌薬を処方してもらいます。

ビタミンB群を摂取する

ビタミンB群が多く含まれている食品をバランスよく摂りましょう。
豚、牛、鶏レバーやうなぎ、納豆などに多く含まれます。
ビタミンB群は肌の新陳代謝を促し、肌にハリや潤いを与えます。

5.紫外線

木漏れ日の画像

紫外線によって炎症を起こし、かゆみが起こっているのかもしれません。
頭皮は髪で覆われているから紫外線は届かないと思われているかもしれませんが、なんと顔の3倍もの紫外線を浴びています。
知らないでケアを怠っている方も少なくありません。
紫外線を浴びるという行為は皮膚が軽いやけどをしている状態と言えます。
頭皮と毛髪のためにも、日よけの帽子をかぶったり、日傘をさしたり、または髪を分けている方は分け目を変えたりというようなケアをしていきましょう。
全身に使えるスプレータイプの日焼け止めが使いやすいです。

6.ストレス

イライラして頭を抱える女性の画像

ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、皮脂の分泌が増え、フケやかゆみを引き起こします。
ストレスを貯めないためには十分な睡眠をとることと、栄養バランスの食事をきちんと取ることがベストです。頭皮の細胞が活動する時間帯は深夜2時ころですのでその時間帯には眠りにつけるようにしましょう。

7.髪の洗い方

髪を洗う女性の画像

シャンプーの間違った洗髪のやり方はかゆみの原因になります。
正しいシャンプーの方法を実践していきましょう。
また頭皮が傷つく原因はほとんどが洗髪によるものです。正しく洗髪をしながらも、頭皮を傷つけることなく優しく洗うことが大切です。

7-1.シャンプーのポイント

原液をそのまま付けず、よく泡立てる

原液をそのまま付けず、よく泡立てます。
原液をそのまま着けると毛穴まで浸透してしまい、すすいでも落としきれなくなってしまいます。
これによりシャンプーの刺激が頭皮の荒れにつながり、かゆみを引き起こします。

爪を立てない

ゴシゴシと洗うと、頭皮もすっきりし皮脂汚れが綺麗になった気がします。
しかし、爪を立てると頭皮に傷をつけてしまいます。
正しく洗うには爪を立てずに指の腹を使い、揉み込むようにして洗いましょう。
マッサージのような動きで洗うことで血流もよくなりとても気持ちが良くなります。

しっかりすすぐ

シャンプーが残っていると、頭皮の炎症につながります。
すすぎにあまり時間をかけない人もいますよね。シャワーをしっかり当てて2~3分くらいはすすぐのが理想です。

ぬるめの温度のドライヤーで乾かす

ドライヤーを使用するポイントは高温にし過ぎないことです。高温では必要以上に頭皮を乾燥させてしまいます。
熱いドライヤーは避け、ぬるい温度で乾かすか、できるだけ遠くからあてましょう。

8.食事

たっぷり野菜の画像

食事によっても皮脂が増え、かゆみを引き起こしてしまう可能性もあります。
皮脂を増やす食材は脂っこいもので、お肉料理ばかりを中心とした食事は、皮脂を過剰分泌させてしまいます。また唐辛子などの刺激物は過剰摂取により頭皮の脂が過酸化して皮疹を起こすと言われています。
反対に、野菜中心の食事にすると自然に体質の改善が見込めます。
頭皮の環境を保つためにまずは食事の改善が大切です。

特に摂取したいものは、うなぎ、レバーなどに含まれるビタミンB群、かぼちゃやにんじんなど緑黄色野菜に含まれるビタミンA、ナッツ類や胡麻などに含まれるビタミンEなどです。

・刺激物を摂りすぎない
・アルコールは控える
・肉類は野菜と一緒に摂る
・バランスの良い食事を摂る

などのポイントをおさえ、食生活を工夫し、改善していきましょう。

レバーのから揚げ

レバーのから揚げの画像

材料(2人分)

  • レバー  200グラム
  • 牛乳   適量(におい消し)
  • しょうゆ   大さじ1
  • 砂糖     小さじ1
  • 酒      大さじ1
  • ニンニク、しょうがのすりおろし  各小さじ1/2
  • 中力粉   50グラム
  • 付け野菜 お好みで作り方
  1. レバーは一口大に切って、牛乳に30分ほど浸して水であらいながしてよく水をきる。
  2. ボウルにレバーと調味料を入れ、しばらくおき下味をつける。
  3. 中力粉に水を入れて滑らかになるまでとく。
  4. ペーパータオルで味付けしたレバーの水気をとり、水でといた中力粉をからめてこんがりと揚げる。
  5. お好みの野菜と一緒に盛り付ける。

いんげんの胡麻和え

インゲン胡麻和えの画像
材料(4人分)

  • いんげん  200g
  • すりごま  大さじ3
  • 砂糖    大さじ1
  • しょうゆ  大さじ1作り方
  1. いんげんのすじをとり、ゆでます。
  2. 3センチ幅に切って胡麻、砂糖、しょうゆを和えます。
  3. 小鉢に盛って出来上がりです。

まとめ

頭皮のかゆみの原因の多くは、頭皮が乾いてしまうことや皮脂の過剰、シャンプーによる刺激によるものです。
頭皮に潤いを保ち、頭皮を傷つけないようにすること、皮脂や常在菌のバランスをとることでかゆみの発生を防ぐことができます。まず、簡単な方法から試してみてください。

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