脂肪幹細胞で若返る! 目尻のシワやほうれい線が消えるって本当!?

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40代あたりからだんだん元気をなくし始めた肌は、50歳を過ぎると、ますます目尻のシワやほうれい線が目立つようになります。「エステや美容整形に行くほどではないし、周りからは若いと言われるほうだけど、やっぱり気になるなぁ」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか? しかし、シワに効くといわれる化粧品を使ってもなかなか効果が出ないし、ついあきらめの気持ちになってしまいますよね。 そこで、近頃注目を集めているのが「脂肪幹細胞」を使ったコスメ。従来の化粧品とは違い、細胞そのものを活性化させてくれる力を持っているので、シワなどの肌トラブルに悩む女性にはうってつけです。美容分野でも大きな期待が寄せられており、化粧品の種類もじわじわと増えてきているので、興味のある方はチェックしてみてください。



1.肌にある幹細胞

6つの幹細胞の画像

「幹細胞」はもともと人間の体内に存在するもので、自らその数を増やしてそれぞれの役割に適した細胞に分化していく、いわば「細胞の母」ともいえる物質です。そのため、幹細胞の数が少なくなると肌の新しい細胞の生まれるペースが鈍化し、古い細胞が増えて肌に衰えが現れると考えられているのです。 私たちの肌に存在する主な幹細胞は次の6種類。それぞれの特徴について、詳しく説明します。

1-1.表皮幹細胞

表皮幹細胞は、その名の通り「表皮」の部分に存在する細胞です。正確には表皮と真皮の間にある「基底膜」と呼ばれる場所に位置しており、美肌づくりには欠かせないターンオーバーをサポートする役割を果たします。肌の奥ではなく表皮部分の生まれかわりをつかさどる幹細胞です。

1-2.真皮幹細胞

真皮幹細胞は肌の奥深くにある「真皮」に存在する細胞。コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなど、肌にうるおいを与えるのに欠かせない成分の元となる「繊維芽細胞」の生成に関わっています。繊維芽細胞は加齢とともにだんだん数が減っていくので、真皮幹細胞を活性化させてあげることは非常に大切です。

1-3.脂肪幹細胞

脂肪幹細胞は体内の「脂肪」に存在する細胞で、皮膚だけでなく骨や筋肉などの細胞にもなれるものです。傷ついた部分をしっかり修復してくれる非常に優秀な幹細胞で、美容外科では「脂肪幹細胞注入」というメニューを設け、患者さん自身の脂肪から抽出した脂肪幹細胞を使って、バストアップやシワの改善に役立てています。

1-4.毛包幹細胞

人間の髪が生え変わるサイクルには「休止期」と呼ばれる3~4ヶ月程度の期間がありますが、この時期の毛包の根元(バルジ領域)に存在しているのが毛包幹細胞です。毛髪はこの毛包幹細胞が分裂して、毛母に髪の元となる細胞を供給することで新しく生えてきます。

1-5.色素幹細胞

色素幹細胞は毛包幹細胞同様、バルジ領域に存在する細胞です。毛包に「メラノサイト」を作り出す細胞を供給することで、髪を黒く保つことに役立っています。しかし、シミの原因ともなってしまうものなのでお肌に関しては少々厄介な存在。化粧品メーカーなどによって、お肌における色素幹細胞の働きを抑えるための研究が進められています。

1-6.脂線幹細胞

脂線幹細胞は皮脂のもとになる幹細胞です。
脂線幹細胞は脂線細胞となり、その脂線細胞が割れて中身や細胞膜が皮脂になります。
脂線をつくる周りの細胞も脂線幹細胞から作り出されます。

2.脂肪由来幹細胞が有力

これらの5つの幹細胞のなかで、脂肪幹細胞が能力が他と同等にあることや、増やすことが容易なので利用が盛んにされています。 特にヒトの脂肪組織から作られる「ヒト由来脂肪幹細胞」はレセプターとリガンドと呼ばれる鍵と鍵穴の関係にあるものが人の組織とまったく同じなので相性がよく、効果があることで注目されています。 幹細胞には他に、羊のプラセンタや毛根から作られる「動物由来幹細胞」、リンゴなどの植物から作られる「植物由来幹細胞」がありますが、増やしやすく、副作用の心配がない脂肪由来幹細胞は、医療や美容の分野で特に期待されています。主な利用の仕方は、次の通りです。

2-1.直接肌に移植して、肌の再生をはかる

脂肪由来幹細胞は、セリューション(脂肪組織由来幹細胞移植)という方法で肌に移植することができます。年齢を重ねてシワの目立ってきた部分や、頬がこけてしまっている部分などに、お腹や太ももなどから採取した脂肪由来幹細胞を注入することで、凹みのできていた肌がふっくらとして若々しい印象を取り戻せるのです。 また「セリューション乳房再建」というものもあり、乳がんの手術で乳房を失った女性の胸に、自然なふくらみを持たせるために行われています。乳房の欠損が多い場合は「バッグプロテーゼ挿入法(胸の中にシリコンバッグを入れる方法)」のほうが適していますが、欠損部分が少ない場合は、セリューション乳房再建でも十分に自然なふくらみのバストを作ることができます。

2-2.幹細胞の培養液を肌に塗る

「幹細胞の培養液」は、脂肪由来幹細胞を培養する際に出てくる分泌液です。一般的に「幹細胞化粧品」と呼ばれるものに幹細胞そのものは入っておらず、この幹細胞培養液が配合されているのが普通です。 幹細胞培養液には「グロースファクター」と呼ばれる成長因子が多く含まれており、細胞の分裂や増殖のサポートをします。グロースファクターは18~20歳を境に数が減り始め、そのためにシミやシワができやすくなるのですが、幹細胞培養液を配合した化粧品を使うことによってこれが補われ、肌の老化に歯止めをかけることができます。 また、幹細胞培養液には「SOD」と呼ばれる酵素も含まれており、体内の活性酸素を除去するために働きます。この成分も、やはりグロースファクターと同じように加齢とともに減っていくので、こうした化粧品などをうまく使って補給するようにしましょう。活性酸素をスムーズに除去できるようになると、細胞がイキイキして肌トラブルも出にくくなりますよ。 他には、細胞外マトリックスたんぱく質(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの保湿成分で構成されるもの)やビタミンなども多く含まれており、保湿や美白効果は期待大。炎症を抑える作用もあり、アレルギー反応を起こす心配が少ないことから、敏感肌の人でも安心して使うことができるのも嬉しいポイントです。

2-3.幹細胞を活性化させる他のエキス

リンゴやブドウ、クチナシ、ライラックなど、様々な植物の幹細胞から抽出して作る「植物幹細胞エキス」には、幹細胞を活性化させてシミやシワを改善する力があります。特に「ウトビラー・スパトラウバー」と呼ばれるスイス産のリンゴは「4ヶ月置たっても腐らない奇跡の果物」として有名であり、非常に高い抗酸化力を持つものです。細胞のサビつきを防ぎ、ターンオーバーを促すので、お肌を若々しく保つのに役立ってくれます。 植物と人間とでは幹細胞の構造が異なるため、培養したエキスを使ってもそれがそのまま幹細胞として活躍してくれるわけではありません。植物性幹細胞エキスは、幹細胞を活性化させる目的で研究がされています。

3.脂肪幹細胞の安全性

幹細胞化粧品には幹細胞そのものは使われていません。 これは幹細胞をそのまま使うことは許されていないからです。 そのため、脂肪幹細胞から培養した液を使っています。この培養液には遺伝情報などはまったく含まれておらず、アンチエイジングに必要な成分はそのまま肌へ届けることができます。化粧品として使う分には特に副作用の心配もないので、非常に安全性の高いものであると言えるでしょう。

4.化粧品への応用

先程、脂肪幹細胞の培養液を利用した化粧品は安全性が高いと説明しましたが、肝心の美容効果のほうもかなり期待できるレベルです。このことは様々な化粧品メーカーが研究を進めており、シワやくすみ、ほうれい線などが明らかに減っていくことが確認されています。

4-1.繊維芽細胞の生成を促す

肌の水分量を保ち、ピンとしたハリと弾力を与えるのに欠かせない「コラーゲン」ですが、脂肪幹細胞の培養液を使用した化粧品を使うことにより、コラーゲンの生成を促す繊維芽細胞が増えることが分かっています。

4-2.コラーゲンが増えると肌はどうなるか

コラーゲンは真皮層の約70%を形成すると言われるものですが、年齢を重ねるたびにだんだんその数が減り、肌がたるみやすくなったり、ターンオーバーがうまくいかなくなったりして肌に老化の症状が現れます。 幹細胞化粧品によって繊維芽細胞が増え、コラーゲンがスムーズに生成されるようになると、真皮層にできていた隙間がなくなって、みずみずしいうるおいに満ちた肌が蘇ります。真皮層の水分が十分に満たされているとターンオーバーもうまくいくようになるので、メラニンや古い角質などの「いらないもの」が排出されやすくなります。美肌を保つには、こうしてどんどんいらないものを捨て、新しい細胞を作り出すことが大切! 幹細胞化粧品を上手に活用し、年齢とともに衰えた肌の調子を整えてあげましょう。

4-3.従来のアンチエイジング化粧品との違い

これまでにもたくさんのアンチエイジング化粧品が販売されてきましたが、従来品は肌の外からコラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分を浸透させることが目的で、自分の肌質に合わないものを使ったり、美容成分がきちんと浸透できない処方だったりすると、お金をかけた割に満足のいく効果が得られないという結果になりがちでした。 しかし、幹細胞化粧品には細胞そのものを活性化させる力があるので、肌質に合わせて化粧品を変える必要がなく、今まであきらめていたシミやシワ、たるみなどの肌トラブルを根本的に解決できる可能性があります。特に効果が高いと評判なのがヒト由来の幹細胞培養液を使った商品で、植物由来のものに比べて3~5倍の値段がするものの、それだけのお金をかける見返りは十分に期待できます。

まとめ

脂肪幹細胞の特徴や、美容効果についていかがでしたか? 50歳を過ぎるとだんだん肌の老化スピードが高まってきますが、このような化粧品をうまく取り入れていくことでそれを遅らせることは十分に可能です。脂肪幹細胞の培養液には副作用やアレルギー反応の心配がほとんどないので、どんな肌質の人でも安心して使えますよ! シワやほうれい線の目立たない若々しい素肌を取り戻し、毎日をもっと明るく楽しく過ごしましょう。

きめやか美研 通販部

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