敏感肌の人はいろんな化粧品を試てもすぐに肌がヒリヒリしたり、赤くなったり、ボツボツができたりと肌が敏感に反応してしまうことがあります。
肌の強い人には問題がなくても、敏感肌の人では相性の悪い化粧品や間違ったお手入れによってすぐに肌に悪影響を及ぼしてしまいます。
今回の記事は敏感肌に合う化粧品をご紹介します。
1. 敏感肌とは
まずは敏感肌がどのような状態になっているか見ていきましょう。
1-1.敏感肌のアップ写真
敏感肌は角層のキメが乱れています。
角層のキメが不規則な形で隙間も多いため外的な刺激を受けやすい状態になっています。
1-2.肌が敏感になるのは?
肌が敏感になるのは次のような過程を経ています。
- 外気の乾燥や洗顔のし過ぎ、皮脂の分泌の低下などで皮脂膜が形成されにくくなります。
- 皮脂膜がなくなると肌の水分が蒸発してしまいバリア機能が低下します。
- 角質層が乾燥すると細胞内の潤いが不足します。
- 細胞間の間から水分が流れだし細胞間の潤いが不足します。
- 角質細胞が乾燥するとぼろぼろと剥がれて角層が薄くなり、ダイレクトに外部からの刺激が伝わります。
- するとわずかな刺激でヒリヒリしたり、赤くなったり、かゆみなどの肌のトラブルを起こします。
2. 敏感肌チェック
あなたの肌は敏感肌なのでしょうか。
まずは敏感肌のレベルをチェックしてみましょう。
チェックの付く項目が多いほど敏感肌といえます。
3.化粧品を変えるポイント
敏感肌であれば化粧品を変えることも慎重に行わなくてはなりません。
3-1.化粧品を変える時期
化粧品を変えるときは肌が安定しているときに行います。
- 卵胞期に化粧品を変えるようにします。月経前や月経中はホルモンバランスの影響で肌が敏感になっています。
- 季節の変わり目は肌が過敏になっている状態です。化粧品を変えるのは避けます。
3-2.化粧品は外側から変える
化粧水は肌に浸透しやすいので、合わない成分が含まれているとダイレクトに肌が反応してしまいます。まずは一番外側のアイテム(クリーム)から徐々に変えていきます。
サンプルなどの試供品をもらい次のパッチテストで肌のトラブルがないか確認します。
3-2.パッチテスト
アレルギー反応を確かめるテスト(パッチテスト)であなたの肌に使用しても問題ないかを調べます。
その化粧品もいきなり顔につけないでパッチテストで確認してから使います。
簡易的パッチテスト
入浴後に体の水分を取ってから絆創膏のガーゼ部分に化粧品を塗って二の腕や太ももの内側などの柔らかい部分に貼り付けます。
24時間経過するまで様子を見ます。肌に赤みやヒリヒリ、痒みなどの反応があるか確かめます。これで問題なければ顔に使用するようにしますが、パッチテストでは問題がなくても顔に使用すると赤みが出たりすることがあります。まずは少量から試すようにします。
同じブランドのものでも使える化粧品と使えのない化粧品があるため肌トラブルを引き起こしたときは成分を良く見ます。トラブルが起きたときに確認できるように全成分表示のあるパッケージは保存しておくとよいでしょう。
本格的パッチテスト
皮膚科で本格的にパッチテストをすることができます。調べたい化粧品を持参して背中の上部や二の腕に貼って調べます。48時間経過してからアレルギーの反応を見ます。
皮膚科の先生に相談してください。
4. 敏感肌のための基礎化粧品選び
敏感肌では使ってもトラブルが起きない化粧品を試しながら探すことになります。
化粧品を選ぶ際のポイントをご紹介します。
4-1.潤いを落とさないクレンジング料選び
敏感肌の人のクレンジング料は肌に優しいミルクタイプを選びます。
クレンジングミルクは、肌への摩擦が少なくて皮脂を落としすぎないためおススメです。
ハレの日などしっかりメイクした日や普段からばっちりメイクの人には、ホホバオイルやオリーブオイルを使うようにします。
オイルタイプのクレンジング料は洗浄力が一番高いため避けるようにします。
シートタイプのクレンジング料も肌への負担が大きく、摩擦も生じるため避けます。
4-2.皮脂を守る洗顔料選び
敏感肌の人は洗浄力の高い洗顔料は避けます。
洗顔したあとの肌が赤くなったり、ヒリヒリ感、つっぱり感などの違和感があるときは洗顔料が合っていません。肌の違和感がない洗顔料を見つけます。
熱い温度や冷たい温度で洗顔したり、肌をこすったりしても肌のトラブルの原因にもなります。洗い方には気を付けるようにします。
正しい洗顔
正しい洗顔は朝と夜の1日2回で行います。たっぷりの泡で顔に優しく乗せるだけにします。
ぬるま湯の温度で洗顔して、タオルで軽くポンポンと水分を取ります。
洗いすぎは皮脂を取り除いてしまいます。皮脂の分泌や乾燥をすすめてしまい肌に悪影響を及ぼします。
4-3.敏感肌の化粧水・乳液・クリーム選び
敏感肌の人は「刺激が少ない」「保湿成分」「浸透力」の3つのポイントで化粧品を選びます。
- 刺激が少ない・・・アルコールや合成香料、合成着色料が含まれていない化粧品を選びます。オーガニック系の化粧品や敏感肌専用の化粧品でも刺激になることがあります。
- 保湿成分・・・敏感肌には保湿することが大切です。肌を潤すことでバリア機能がアップします。グリセリン、セラミド、化粧品会社の独自の成分などの保湿成分が含まれているものを選びます。
- 浸透力・・・細胞間の間にある水分を潤すために浸透させる必要があります。浸透力がない化粧品は肌の表面を潤わせているだけで肌に浸透していません。浸透力の高い化粧品を見つけます。
化粧水のつけ方
化粧水はコットンではなく手でつけるようにします。コットンは肌に刺激を与えてしまいます。手のひらを使って顔全体に馴染ませ、ハンドプレスをします。
手のひらを密着させるようにすると肌への浸透率が高まります。
化粧水をつけてから1分間待ち、再びつける、これを3回繰り返します。このように重ね付けすることで化粧水に効果がさらに高まります。
乳液、クリームのつけ方
乳液、クリームは顔全体にこすらないように優しく馴染ませます。
乾燥しやすい目元や口元は重ねづけしてください。
乳液、クリームを塗り終わったらハンドプレスをして浸透を高めます。
5.敏感肌のためのメイク品選び
敏感肌の人は基礎化粧品と同様にメイク品も慎重に選ばなくてはいけません。
まずメイク品で使う道具(パフ、スポンジ、ブラシ)はいつも清潔に保つようにしましょう。
メイク道具には、皮脂や汗、老廃物などが付いていて、そのままにしておくと雑菌が繁殖してしまいます。清潔な道具でメイクをして肌に刺激がないメイクをすることが大切です。
5-1.肌を守る化粧下地選び
化粧下地は肌表面を整えて色の補正をしたり、紫外線から肌を保護したりします。
また、ファンデーションの密着性を良くしてファンデーションの負担から肌を保護する役割もあります。
敏感肌が選ぶ化粧下地
- UV効果のある下地・・・UV効果が高いものは肌に刺激になることもありますので、高いものは避けるようにします。
- 保湿成分があるしっとりとした下地・・・保湿成分はコラーゲンや、セラミド、グリセリン、レシチンなどです。
- 肌の色を整える下地・・・赤ら顔にはグリーン系、くすみが気になる人にはイエロー系、透明感の肌にするにはパープル系、顔色が悪いときはピンク系があります。
5-2.紫外線から守るファンデーション選び
ファンデーションには肌の紫外線や花粉、ホコリ、ダニなどの外的な刺激から肌を守ってくれますので敏感肌の人でも安心して使えるものを選びます。
リキッドやクリームタイプのファンデーションは油分が多いため肌に負担がかかります。
しっかりメイクはパウダーファンデーションを選びます。
日常使いには肌への負担が少ないフェイスパウダーやミネラルファンデーションを使うようにします。
ファンデーションに使うパフやブラシは柔らかいものに変えて肌に刺激を与えないようにします。
5-3.敏感肌の人が選ぶリップクリーム、口紅
唇は皮脂腺がないため保護膜をつくることが出来ません。外的な刺激から守るためにリップクリームや口紅で保護をします。
リップクリーム、口紅の選び方
- 無香料で低刺激なもの
- ワセリン、セラミド、プロペトなどの保湿成分が入っているもの
- 配合成分が少ないもの
メントールタイプのリップクリームは水分を蒸発させやすいため避けます。
冷えて固い状態のリップクリームや口紅は、唇に塗ると摩擦が生じて肌トラブルを招いてしまうため手で温めてから塗ります。
5-4.敏感肌の人が選ぶポイントメイク
敏感肌の人はクレンジング料で落としやすいメイクアイテムを選びます。
ウォータープルーフは肌に負担をかけてしまいますので、肌に優しいものを選びましょう。
ポイントメイクの選び方
- ブラシは山羊、リス、タヌキなどの柔らかい毛にします。肌に刺激を与えないようにします。
- アイメイクやチークはラメの入っていないものを選びます。
ラメの粒子にはチタンなどの金属が使われており、つけるときにブラシやチップによって角質層を傷つけてしまいます。また、ラメはクレンジング料で落ちにくいです。
目の周りは皮膚が薄く敏感なので薄く塗って肌に無理をさせないようにします。 - シリコン性の合成ポリマーのジメチコン、メチコン、シクロメチコンなどの成分や、染料、合成着色料のタール色素、合成界面活性剤が記載されているものは避けます。
6. 紫外線から守るための日焼け止め
敏感肌の人は刺激の弱い優しい日焼け止めを選びます。1年中降り注いでいる紫外線から肌を守ります。メイク方法としてファンデーションを使わずに日焼け止めの上からフェイスパウダーのみ軽くはたくという方法もあります。
刺激の少ない日焼け止めの選び方
- 紫外線吸収剤が入っていないもの
- SPFの数値が高くないもの
- アルコールが入っていないもの
- クレンジング料を使わないで石鹸で落とせるもの
日焼け止めの他にも肌を紫外線から守るためのアイテムがあります。
帽子や日傘、アームカバーなどで対策して肌への負担を軽減することもできます。
まとめ
今回の記事は敏感肌に合う化粧品をご紹介しました。
敏感肌の人はすぐに肌トラブルになってしまうことがありますので、この記事を参照しながら自分に合う化粧品を見つけてください。