目元の乾燥が気になりませんか?
瞬きをしただけで目じりがひきつったり、目の周りに小じわができたりと、なにかと不調を感じることがあります。
人と会話をする時に最も目立つ場所なので、なんとかしたいですよね。目元が乾燥しやすい原因や、有効な6つの保湿方法について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.目元はもともと乾きやすい
顔のパーツの中でも、目元は特に乾きやすい場所です。なぜなら、まぶたや目じり、涙袋の下は皮膚の厚みがなく、おまけに皮脂腺も少ないので、水分や油分をつかまえておく力が極端に弱いからなのです。そのため、年齢を重ねて乾燥が進むほどアイメイクもうまくなじみにくく、上手に仕上げるのが難しくなります。
また、アイラインやアイシャドウ、マスカラなどを落とす時に強くこするのも乾燥の原因になります。ただでさえバリア機能が弱いところへ外から刺激が加わるのですから、乾いてしまうのも当然。おまけにメラニン色素が生成されて色素沈着まで起きてしまいかねないので、十分な注意が必要です。
2.目元のうるおいを守る方法
目元のうるおいを守り、トラブルを防止するためには、毎日のお手入れの仕方に気を配ることが大切です。クレンジングや保湿をする時のコツをご紹介するので、ぜひ試してみてください。
2-1.クレンジングは優しく丁寧に行う
アイメイクは落としにくいので、ついゴシゴシとこすってしまうのですが、きちんと専用のリムーバーを使い、時間をかけて落とせば力を入れる必要はありません。もちろん、アイメイク専用のものがなければ普通のクレンジングでもかまいませんが、できるだけ肌なじみの良いものを使うようにしましょう。
アイメイクを落とすのは、顔全体のクレンジングをする前。まず、目元や唇といったパーツごとのメイクを落とすことから始めるのが、肌の乾燥を防ぎ、汚れをしっかりオフするためのコツです。順番が逆になると、アイメイクを落としている間にどんどん他の部分の乾燥が進むので気を付けてください。
<アイメイクの落とし方>
- コットンにたっぷりのリムーバーを含ませ、まぶたの上に置いてなじませます。10秒ぐらいで汚れが浮き上がってくるので、そっと力を入れないように拭き取りましょう。1度で取りきれなかった場合は、こすらず、もう1度同じ作業を繰り返してください。
- マスカラは、リムーバーを含ませたコットンでまつ毛を挟み、10秒ほどそのままにしてから、上から下へ滑らせて落とします。やりにくい目じりのキワや根元部分は、リムーバーを染み込ませた綿棒を使うとうまくできますよ。
2-2.洗顔の際はお湯の温度に気を付ける
顔を洗う時「熱い」と感じる温度のお湯を使うと、肌に必要な脂分まで溶け出してしまいます。特に、お風呂では要注意! つい体を洗うのと同じ温度のまま顔にシャワーをかけてしまいがちなので、細かく温度調節するようにしましょう。ちなみに、シャワーの水圧はかなり高いので、毛穴が開く原因になりかねません。面倒でもその都度手でお湯をすくい、顔にかけるようにしてください。
顔を洗うのに最適な温度は32度。手でお湯に触れた時「ぬるい」と感じる程度が適温です。これ以上高いと肌が乾燥してしまうし、逆に冷たすぎると毛穴がしまって汚れが落ちなくなるので必ず守るようにしましょう。
<正しい洗顔の仕方>
- まず、手を石鹸で洗って汚れを落とします。この工程を省略すると手の雑菌が顔に移ったり、洗顔料の泡立ちが悪くなったりするので、キレイに洗うためには欠かせない作業です。
- お湯で顔全体を洗い、肌表面の汚れを落とします。軽くかける程度でかまいません。
- 洗顔料をモコモコに泡立てます。泡立ちが悪いと洗う時に肌をこすることになり、余計に乾燥がひどくなるので、ネットなどを使って十分に泡立ててください。
- 油っぽいTゾーンから泡を乗せていき、泡を転がすようにして洗います。乾燥しやすい目元・口元は最後に洗いましょう。
- すすぎは、しつこいぐらいしっかりと! 最低でも30回はキレイなお湯ですすぎ、洗顔料の成分が肌に残らないようにします。
- やわらかいタオルを使い、こすらず、上から押さえるようにして水分を拭き取って終了。化粧水や乳液などでお手入れをしましょう。
2-3.ハンドパックで化粧品の浸透率を高める
化粧水や乳液を塗った後、手のひらの温度で温めると浸透力が増します。力を入れ過ぎないように気を付けながらそっと上から押さえ、じわじわとなじませていきましょう。ほんのり温かくて気持ち良いので、気分転換にもなりますよ。
さらに効果を高めるには、蒸しタオルを使うのもオススメ。水で濡らしたタオルをレンジで1分間温め、適当な温度に冷ましてから目の上に乗せましょう。目の周りの血流が良くなって疲れが回復し、副交感神経を優位にするので、安眠対策にももってこいです。
2-4.アイクリームで保湿をする
パーツごとに専用アイテムを使わないと、保湿が追い付かないことがあります。
特に目元は乾燥しやすいので、顔全体にクリームを塗ってもなんとなく物足りないと感じる場合が多いでしょう。
そんな時に便利なのが「アイクリーム」。目元の乾燥を防いでくれるのはもちろん、小じわやたるみなどの悩みも同時に解消してくれるものが多いので、こまめに使えばピンとハリのある若々しい目元を保つのも決して夢ではありません。たとえば、次のような商品が人気なので、参考までにご紹介します。
<ポーラ BA ザ アイクリーム/21,600円(18g)>
赤ワインの34倍ものポリフェノールを含む「月桃葉」や、天然保湿因子である尿素の生成を促す「アケビ」など、厳選された美容成分を贅沢に配合したアイクリーム。とろりと濃いテクスチャーが動きの激しい目元にもしっかりなじんで、くっきりと明るい印象に整えてくれます。
<シャネル イドゥラ ビューティ マイクロ アイ ジェル/7,800円(15ml)>
カメリアの花から抽出した保湿力の高い美容成分を、バブルに閉じ込めた美容液。新鮮な状態で目元に届くから、確かな手ごたえを感じることができます。ジェルならではのみずみずしい使用感なので、こってりとしたクリームが苦手な人にも好評。
<アテニア アイ エクストラ セラム/3,048円(15g)>
皮膚だけでなく、筋肉や脂肪、血管、リンパなどの皮下組織までを対象とした研究結果を元に「まぶた」「目の下」「目じり」に最適な成分を特定し、配合したアイクリームです。年齢とともに現れがちなトラブルをケアし、ふっくらとしたハリと弾力を与えてくれます。
2-5.天然オイルの力でしっとりさせる
「化粧品はできるだけ自然派のものを使いたい」という場合は、天然のオイルで保湿する方法もあります。近頃ではあちこちのドラッグストアや雑貨店でも手軽に購入できるようになり、種類も豊富。自然なものだけに気になる副作用もほとんど起こらないので、敏感肌の人でも安心して使うことができます。代表的なものをご紹介するので、オイル選びの参考にしてみてください。
<アルガンオイル>
たっぷりの「ビタミンE」や「リノール酸」を含み、老化の原因となる酸化を抑えて肌をしっとりさせてくれるオイルです。化粧水の後につけると肌にスッとなじみ、ベタつかずに保湿することができます。気になる油焼けがなく、強い日差しから守ってくれるので、夏でも安心して使えるところも魅力です。
<椿オイル>
椿オイルは髪をしっとりさせるためのものとして有名ですが、実は肌のお手入れにも使えます。人間の皮膚にうるおいを与える主成分である「オレイン酸」を豊富に含み、目元にもよくなじむので、アイケアにぴったり。やはり、化粧水の後でつけるのがオススメです。
<ホホバオイル>
人間の肌にも存在する「ワックスエステル」の働きで、肌に閉じ込めた水分を上からしっかりカバーしてくれるオイル。気になるベタつきもありません。また、抗酸化作用のある「ビタミンE」や肌の原料となる「アミノ酸」も豊富に含むので、使えば使うほど肌に必要な栄養を与えることができます。
<スクワラン>
スクワランはもともと人間の体内に存在する物質ですが、20~30代をピークにどんどん生成量が減っていき、肌が乾燥しやすくなります。スクワランオイルはこれを化粧品として使いやすい形に加工したもの。保湿効果はもちろん、ターンオーバーを促す作用にも優れています。
2-6.水分をしっかりとる
化粧品で外からうるおいを与えるだけでなく、しっかり水分をとることも乾燥対策には重要です。寝ている間にかいた汗で水分不足の状態になっている朝、運動をした後などはもちろん、日中もこまめに水分補給をして、1日あたり2ℓは飲むようにしましょう。
ただし、飲み物ならなんでも良いというわけではなく、利尿作用のあるコーヒーや緑茶、体を冷やす冷たい飲み物をとりすぎるのは良くありません。トイレの回数が増えてかえって水分が不足してしまったり、血行を妨げてしまったりするので、できれば常温のミネラルウォーターを飲むのがベストです。
3.目元が浮かないファンデーションの塗り方
目元は乾燥しやすく、まばたきなどによって動きが激しいので、どうしてもファンデーションがよれやすくなります。かといって、仕事をしながらこまめに化粧直しをするのは難しいですよね。そうこうしているうちにだんだんファンデーションがしわの間に入り込んで、目元だけ不自然に浮いてしまうことに……。
これを防ぐには、あらかじめファンデーションを薄く塗っておくのが有効です。下地には保湿効果の高い目元用のものを使い、トントンと軽く叩き込んで肌との密着度を高めましょう。ファンデーションを塗り終わったら仕上げにスポンジで上から押さえると、より崩れにくくなりますよ。
乾燥肌を潤いたっぷりに魅せる!ファンデーションの塗り方6つのコツを参考にしてください。
4.目元の保湿に使える便利アイテム
化粧品を使ったり、水分をとったりすることの他に、次のようなアイテムで目元の水分量を高める方法もあります。上手に取り入れて、うるおいを保つのに役立てましょう。
<JINS MOISTURE/度なし:3,900円/度付き:5,900円>
フレームに水を溜めておくタンクが付いており、常に目元を保湿し続けてくれる眼鏡です。超軽量素材なので長時間かけていても疲れず、フィット感があってずれにくいので、仕事中でも快適に使用できます。+2,000円で度付きに変更することも可能です。
出典:http://panasonic.jp/face/products/EH-SW54/
<パナソニック 目もとエステ EH-SW54/オープン>
目元にスチームをあてて温めてくれるパナソニックの目もとエステ。目元を集中保湿したいときにオススメです。メイクやお手入れの前に使うことでしっとりとした目元をつくります。
まとめ
目元が乾燥する原因や、その対処法についていかがでしたか? 30歳を過ぎると女性ホルモンの分泌量が減るので、これに伴ってコラーゲンの生成量も減ってきます。これまで以上に目元が乾燥しやすくなるので、お手入れの方法にも気を配るようにしましょう。スキンケアだけで改善されない時は、目元の保湿用に作られた便利アイテムも上手に活用してみてくださいね。