PMSを治療するためにはどこの病院に行ったらいいのか?

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PMSを治療するのにはどこの病院にいったらいいのでしょうか。
PMSにはどのような治療があるのか?内診はされるのか?薬はどんなものなのか?などのPMSの治療の疑問についてまとめました。
まずは受診をしたほうがよい診療科から紹介していきます。



1.PMSを治療してくれる病院

PMSを診察・治療してくれるのは婦人科、産婦人科、心療内科、精神科です。
まずは婦人科か産婦人科を受診して、あなたがPMSかどうかをはっきりとさせましょう。
PMSの症状は生理の12日ほど前から生理にかけて起こるイライラや胸の張り、腹痛、頭痛などがあります。
そして生理の期間とPMSの症状が起こる期間ははっきりと関係があります。
ですから医師に症状を伝える際に、生理の何日前から症状があり、生理が始まると症状が治まる(軽くなる)ということがわからなくてはなりません。
自分の生理周期とPMSの症状が現れるタイミングを日記などに書き込んで把握するようにしてください。

生理周期と体温の変化の画像

婦人科か産婦人科を受診するとほとんど問診のみですが、低用量ピルが処方される場合は病院によっては血圧測定・血液検査・内診が行われます。薬は低用量ピルか漢方薬での治療になります。

病院のホームページなどでPMSの治療に積極的な医師かどうかを確認してから受診するようにします。PMSは誰でも多かれ少なかれ症状があるもので他人に危害を加えない限り、治療はしないという方針の医師もいます。

PMSの症状のなかでうつ症状の重い場合やイライラや不安感、孤独感が強い場合は抗うつ剤や精神安定剤による治療が行われます。心療内科や精神科が専門医になりますから、病院が大きいなどの場合は婦人科から心療内科や精神科に移って診察を受けることもあります。
個人病院であれば医師と相談して抗うつ剤や精神安定剤が処方されます。
薬は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やベンソジアゼピン系薬剤などが使用されます。

次にPMSと診断される基準につていご紹介していきます。

2.PMSの診断基準

診断される女性の画像

PMSの診断基準は次のようなものです。
精神的症状には抑うつや怒り、いら立ち、不安などがあり、身体的な症状は頭痛、胸の張り、腹部膨満感、むくみなどがあります。
これらの症状が過去3回の月経前に続けてあって、その症状は月経開始後4日以内になくなって、月経開始後13日目まではありません。
多くの人は月経開始の3日~10日前に症状が現れて、月経開始とともに症状が治まります(軽くなります)。
出典:http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6112-657.pdf

3.PMSに効く低用量ピル

ピルの画像

PMSの症状に即効性があるのは低用量ピルです。
飲み始めて最初の生理までに効果を実感できる場合が多いです。
PMSが重くて仕事に支障が出てしまう場合などには低用量ピルがすすめられることが多いです。低用量ピルには微量の女性ホルモンが含まれており、女性ホルモンと生理周期をコントロールすることによってPMSの症状を和らげることができます。
副作用は吐き気や胸やけなどのつわりに似た症状が起きますが2カ月ほどで治まります。
低用量ピルは医師の処方箋が必要な薬で、病院によっては半年に一度の定期的な検査が行われます。
ごく稀に血栓ができてしまう重篤な副作用があります。
また排卵を休ませるので妊娠をしなくなります。低用量ピルを飲むのをやめれば排卵が再開されます。
PMSの辛さを低用量ピルで解決!にも詳しくまとめています。

4.PMSに効く漢方

PMSには漢方薬も有効です。
低用量ピルのように即効性はありませんが、体質を改善しながら効果を発揮していきます。
PMSの症状が始まる数日前から飲み始めて、生理がきたら飲むのをお休みします。

PMSに有効な証別の漢方薬

PMSに有効な漢方は桃核承気湯(とうがくじょうきとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)があります。
またPMSの症状のうち特に精神症状に有効なのは女神散(にょしんさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、抑肝散(よくかんさん)です。
PMSに漢方が効く!7つのおススメ漢方薬に詳しくまとめています。

5.PMSに有効なサプリメント

サプリメントの画像

PMSに有効なものは薬以外にもあります。
サプリメントではチェストツリー、プラセンタ、γリノレン酸を試してみましょう。
精神的な症状にはセントジョーンズワートも有効です。

5-1.チェストツリー

チェストツリーは「女性のためのハーブ」として知られており、女性ホルモンに似た働きがあってPMSの症状を楽にしてくれます。
サプリメントとしても販売されていますので簡単に入手することができます。
低用量ピルとは併用できません。

5-2.プラセンタ

豚や馬の胎盤をサプリメントにしたもので、PMSや月経困難症、更年期障害に効果があります。
プラセンタサプリメントの正しい選び方|タイミングと飲用期間までに詳しくまとめています。

5-3.γリノレン酸

γリノレン酸はPMSの症状のある女性には血中濃度が低いことがわかっています。
γリノレン酸は母乳や月見草などごくわずかなものにしか含まれていませんから、取るには抽出オイルから作られたサプリメントが便利です。

5-4.セントジョーンズワート

PMSの症状のうちひどい落ち込みや抑うつの傾向によいのがセントジョーンズワートです。セントジョーンズワートはハーブの一種ですが、ドイツでは医薬品として扱われています。ハーブティなどでもよいですが、サプリメントのものが摂取量の管理ができてよいでしょう。

PMSにはこのサプリメント!9選|まずはここから選びますでは他のサプリメントも紹介しています。

6.PMSに有効なアロマテラピー

アロマオイルの画像

PMSの症状をアロマオイルを使って楽にする方法もあります。
アロマオイルを希釈したものを直接肌につけてマッサージしたり、ティッシュに1滴垂らして香りをかぐ方法です。

6-1.クラリセージ

クラリセージには女性ホルモンに似た成分が含まれており、PMSの時に香りをかぐと気分が楽になります。

6-2.ネロリ

ネロリはクラリセージよりも香りが穏やかなので、クラリセージの香りが苦手な人はこちらを用います。
PMSの時に嗅ぐとイライラが軽くなります。

6-3.イランイラン

イランイランは好き嫌いの別れる香りですが、効果としてはイライラした心を鎮めてリラックスさせてくれます。使用するときは少量からはじめましょう。

PMSにアロマが効くのか?効果のあるオイルとはに詳しくまとめています。

7.PMSを軽くする食事

ナッツとドライフルーツの画像

PMSを軽くするには食事も大切な要素です。
栄養素の高い食品を、間食として食べることでイライラを抑えることができます。
PMSでは血糖値が下がるとイライラしやすいので、ビタミンやミネラルが豊富なものを食事の間におやつとして取り入れます。
また食事の際には野菜から先に食べることで血糖値の急激な上昇と下降を抑えてくれます。
PMSを軽く済ませたいなら食事を改善しよう|効果ある4つの栄養素にまとめてあります。

まとめ

PMSの治療についてまとめました。
PMSの症状は薬による治療と食事内容の改善によって楽になります。
健康食品やアロマテラピーなどでもPMSは楽になりますから、放っておかずにいずれかの方法を試してください。

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