PMSにアロマが効くのでしょうか?
低用量ピルや漢方、サプリメントなどに比べて効果がないように感じられますが、実際のところはどうなのでしょうか?
アロマとPMSについてまとめました。
1.PMSに効果のあるアロマオイル
アロマオイルはPMSに効果のあるものがあります。
PMSに効果のあるアロマオイルは次の通りです。
1-1.クラリセージ
●深みのある、濃厚な香り
クラリセージにはスクラレオールという成分が含まれていて、エストロゲンと似た働きをもっています。
PMSの時にアロマランプに数滴クラリセージのオイルをたらして炊くと、すーっと気分が楽になります。
イライラがひどい時はキャリアオイルにクラリセージのオイルを1~2滴たらして直接手首につけて香りを吸い込みます。
本当にリラックスできるので運転前や機械の操作などの前は使用しません。
お酒を飲む前に使用するのも避けましょう。
1-2.ネロリ
●かんきつ系の爽やかさとフローラル系の優しさを足した香り
ネロリはビターオレンジの白い花から抽出されるオイルです。
アロマオイルとしては高価な部類に入ります。
PMSに対して有効なオイルでPMSのときに1滴でも嗅いでいるとイライラが治まり、普段通りの自分に戻れます。
クラリセージよりも香りが穏やかなのでクラリセージの香りが苦手な方はこちらを代用してもいいでしょう。
1-3.イランイラン
●エキゾチックでロマンティックな香り
イランイランは熱帯地方の常緑木から取れるオイルで、リナロールやゲラニオールという成分が含まれています。
イライラした心を鎮めてリラックスさせてくれる効果があり、使用すると心拍数が下がって心身共に落ち着きます。
香りが強く好き嫌いのある独特な香りなので使用するときは少量からはじめます。アロマポットにも1滴で十分です。
やはり車の運転する前などには使用しません。
1-4.カモミールローマン
●甘く優しい香り
カモミールローマンはキク科の植物から抽出されるオイルです。
エステル類を多く含み、PMSのイライラに有効です。香りも強いのではじめは1滴ほどから使い始めます。
不安や緊張を取り除いてリラックスさせ、眠りを誘う効果があります。
お風呂に1滴垂らすだけでも香りが広がります。
1-5.ラベンダー
●ウッディーでフローラルな香り
ラベンダーはシソ科の植物で可憐な紫色の花を咲かせますが、アロマオイルとしても代表的なオイルです。
ラベンダーには沈痛作用があり、月経痛を和らげる効果があります。
気持ちも穏やかにしてくれるので、PMSの時に使いたいオイルです。
他のオイルとの相性がいいので、ブレンドして使用します。
2.PMS用のアロマオイルブレンド
メーカーによっては予めPMS用にブレンドされたオイルを販売しています。
クラリセージを主としたり、ネロリを主としたりするブレンドオイルがあります。
まずはお試しのボトルがあればそれを購入して、香りの好みと効果を確かめてから本品を購入してみましょう。
アロマオイルの場合は、効果において気分的な側面も大きいため、自分の好みにあった香りであるということが大切です。
3.アロマオイルの使い方
アロマオイルの使い方は次のようなものがありますが、ティッシュペーパーに1~2滴垂らして香りをかぐのが比較的簡単でおススメします。胸ポケットに入れたり、ブラにはさんだりします。
- キャリアオイル20ccほどにアロマオイルを1~2滴垂らして手首に直接つける
- 1と同じものを腹部に直接つけて手で温めながらマッサージする
- ティッシュペーパーに1~2滴垂らして香りをかぐ
- 洗面器に50~60℃ほどのお湯を張って2~3滴垂らして蒸気をかぐ
- アロマディフューザーを使用して香りをかぐ
- お風呂に数滴垂らして入浴する
いずれも1日15分程度から始めます。
4.アロマオイルの購入方法
専門店が近くにある場合はそこで買い求めましょう。
近くに取り扱店がない場合は通信販売で購入します。
ネロリなど高価なオイルもありますが、手頃な値段のものが見つかります。アロマオイルは香りの好き嫌いがあるのではじめは少量のものを購入するようにします。
まとめ
PMSに有効なアロマオイルについてまとめました。
薬に頼りたくないと思われている方にはアロマオイルはとても役に立つものです。
しかし、アロマオイル自体は体にしっかりとした作用のあるものですから、使用量や使用法をよく読んでから使うようにします。