PMSの症状が辛くて病院に行くとまずは低用量ピルをすすめられます。
低用量ピルはその人の体質に合う、合わないはあるのですが、多くの場合症状が緩和されます。
まずは婦人科を受診して先生に相談してみましょう。
1.低用量ピルの効果
PMSに対する低用量ピルの効果は生理前のイライラや頭痛、むくみ、排卵痛、肌荒れ、ニキビなどの改善です。
PMSの症状に悩んでいた人がうそのようにすっきりとするようになります。
生理痛も軽くなったり、経血の量も減って生理自体も楽になります。
2.どれくらいで効果があるのか
効果は飲み始めて次の生理までにすぐに効果を感じる人と、3カ月程度かけて徐々に効果を感じる人がいます。
ピルは毎日飲むお薬ですので飲み忘れをしないようにします。
3.低用量ピルを飲んだらどうなるのか
低用量ピルを飲むと生理周期がきちんと28日になります。
卵巣から分泌される女性ホルモンを代わりにピルから取ることになります。
排卵は起こりませんので飲み忘れがない限り妊娠はしません。
4.低用量ピルでPMSが治らない場合は
PMSの改善のために低用量ピルを服用しても効果のない場合もあります。
また副作用のはきけや頭痛がつらくて飲み続けられない場合もあります。
その場合は別のピルを試してみることになります。
ピルの種類によって個人との相性がかなりあるので、一度の服用であきらめずに別のピルを試してみるのがいいでしょう。
5.低用量ピルで太るのか
低用量ピルで太るという根拠はありません。
日本で行われた臨床試験でも体重は±2kgの範囲に入りました。
ですが実際に服用している人からは2~3kg太ったという声が聞かれます。
ホルモンのバランスが変わったことによって太ったのか、体調がよくなって太ったのかはわかりませんが、一部の人では太ることもあるようです。
原因がピルにあるとは限りません。
6.低用量ピルの副作用は
低用量ピルの副作用ははきけ、頭痛、だるさ、不正出血、胸の張り、のぼせ、多汗、イライラなどがあります。
副作用を感じた場合は医師に相談してください。特に飲み始めの1~3カ月は強く出ることがありますが、この期間を過ぎると副作用を感じなくなることもあります。
副作用がつらい場合は別のピルを試すといいでしょう。
出典:http://www.i-lc.jp/index.php?data=./data/cl10/
ごく稀に血栓ができてしまうことがあります。
超低用量ピルのヤーズ配合錠については厚生労働省より血栓症に関する注意喚起が出ています。
出典:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000034892.html
7.PMSでも低用量ピルを飲めない人
低用量ピルは高血圧や糖尿病、高脂血症など飲んではいけない場合があります。
乳がんや子宮内膜がんの疑いがある方も飲むことができません。
妊娠中や授乳中の方、35歳以上でタバコを1日15本以上吸う方も飲むことができません。
病院では問診票に漏れのないように記入しましょう。
出典:http://www.hiro-clinic.net/pages/medicine/pill/
8.低用量ピルを購入するには
低用量ピルを購入するには病院で処方してもらう必要があります。
医師による問診や場合によっては血圧の測定や血液検査・内診を行います。
病院あるいは調剤薬局で購入することになります。
低用量ピルを続けて飲むには半年に一度の血液検査を必要とする病院もあります。
9.低用量ピルの値段
低用量ピルの値段は1シート2000~3000円ほどです。
出典:http://www.shibuya-bunkamuradori-ladies.jp/hinin/oc#oc8
10.ピル以外でPMSに有効なもの
ピルの副作用がつらかったり、ピル自体を苦手と感じる人は別の方法でPMSを軽減させることができます。
10-1.漢方薬
漢方薬は効果が出るまでにピルよりも時間がかかりますが、体質に合えば効果を実感することができます。病院で漢方が希望と伝えれば処方してもらえます。
ドラッグストアや薬店でも購入できます。
詳しくはPMSに漢方が効く!7つのおススメ漢方薬にまとめています。
10-2.サプリメント
プラセンタやチェストツリー、γ-リノレン酸などPMSに有効なサプリメントもあります。
ドラッグストアや薬店、通販などで購入することができます。
PMSにはこのサプリメント!9選|まずはここから選びますにまとめています。
10-3.アロマテラピー
アロマテラピーでリラックスするのもPMSに効果があります。クラリセージやイランイラン、ローマンカモミールなどが有効です。オイルを部屋にスプレーしたり、アロマポットで蒸発させて使用します。
PMSピーエムエスって?月経前に起こるツライ症状を緩和する9対策にまとめています。
まとめ
PMSの辛さを軽減するのには低用量ピルはよい手段です。
まずはピルを処方している産婦人科を受診して相談してみましょう。