半身浴って本当に痩せるのでしょうか?
あるテレビ番組では半身浴では痩せないと放送されたようです。
いままで半身浴を頑張ってきた人の努力はムダだったのでしょうか?
半身浴の効果について検証してみました。
1.半身浴の効果
半身浴ダイエットにはつぎのような効果があります。
- 冷えの解消・・・下半身を温めることで血の巡りが良くなります。血行がよくなり代謝も上がります。
- むくみの解消・・・リンパの流れや血液の循環が良くなって余分な水分や老廃物が排出されます。
- 脂肪燃焼を高める・・・体の芯まで温めることで脂肪燃焼がしやすくなります。
- 美肌の効果・・・新陳代謝が良くなることで新しい肌が生まれるようになります。また、余分な皮脂、毛穴の汚れ、老廃物など汗と一緒に流れるのでデトックス効果もあります。
じっくり温まることで、代謝を高めてダイエットしていくということですね。
2.半身浴で痩せる研究
でも半身浴で痩せたり、代謝が上がるというのははたして本当なのでしょうか。
半身浴によって体に変化があるという研究がされています。
- 4週間にわたって半身浴を続けると、半身浴した時の末梢血管の反応がよくなり、安静にしているときもエネルギーの消費量が増えるという試験結果があります。
- 半身浴によって安静時を100として筋酸素消費率が約2割 筋血流量が約1割増え、お湯に浸かっていない部分も血流が増えて代謝をアップさせる効果があることがわかっています。
3.入浴で消費されるカロリー
入浴によって消費されるカロリーは20代で45kgの女性が1時間入浴して142kcalです。これはコンビニにおにぎりの大きさのごはんが168kcalですから、割と大きな数字です。
ジョギングを30分することで消費するカロリーは180kcalほどですから、それと比べたら半身浴のカロリー消費の大きさがわかると思います。
参考:お風呂の達人 石川泰弘著
4.正しい半身浴のやり方
半身浴とはどこまでお湯に浸かればいいのでしょうか。
本来の半身浴は心臓や肺などに疾患がある人に、水圧や血圧を上げ過ぎない安全な入浴方法としてつくられたものなので、上半身に水圧がかからないようにします。
みぞおちの下のところにお湯があるように水位を低くします。
お風呂の温度については39~42℃で10~30分ほど入浴します。
肩の冷えを防ぐ目的で浴室の温度は22~24℃を保てると理想的です。
冬場は寒いのでタオルを肩にかけて冷え対策を行ってください。
- タオルと常温の水を用意しておきます。
- シャワーの後、上半身をタオルで拭きます。
- 39~42度のぬるま湯に半身を浸かります。
- 10~30分程度入浴します。
下半身の血液が温まってくると上半身まで循環していきます。上半身からも汗がじわじわと出てきて体の芯まで温まってきます。汗をかくので無理せずに、しっかりと水分を補給しながら半身浴を行いましょう。
5.半身浴にむいた入浴剤
半身浴ダイエットは入浴剤を使うと、ダイエット効果が高まります。
おすすめの入浴剤をご紹介します。
ロクシタン リラクシング バスソルト
ミネラル豊富なカナダ産のソルトが汗と一緒に老廃物を出してすっきりとさせてくれます。
香りが心身ともにリラックスさせてくれます。
サボン バスソルト ローズ
ミネラル豊富な死海の塩に、エッセンシャルオイルと花びらが入ったソルトです。
発汗作用が高まり老廃物を流してくれます。身体がすっきりとしてキュッと引き締まります。
バスクリン 薬湯 すっきり発汗浴
温浴効果を高めて発汗作用を高めてくれます。
疲労感も汗と一緒に流してくれます。
出典:https://www.bathclin.co.jp/
クナイプ バスソルト
身体の芯から温めて発汗を促進させてくれます。
天然のミネラルを含んだ岩塩がお肌を引きしめてスベスベにしてくれます。
7.暇つぶしする
入浴中はできるだけリラックスして、筋肉の緊張をほぐすように力を抜きます。
それでも暇という人には入浴中の暇つぶしにおススメなのは日本茶を飲むことです。
日本茶にはカテキンが含まれていて、脂肪を燃焼しやすくする働きがあります。
本やゲームに集中して余計に疲れるようでは行わないほうがよいでしょう。
副交感神経を優位にさせるにはあれこれ考えずにボーッとすることが大切です。
8.半身浴ダイエットの口コミ
@niftyスポーツクラブでは半身浴ダイエットの口コミサイトがあります。
体験した方の評価や成功談、やり方などを参考にすることができます。
共感できたり、励みになったり自分の結果も報告することができます。
出典;http://sportsclub.nifty.com/
9.全身浴もいい
最近、取り上げられているのが全身浴、なかでも高温反復浴がカロリーの消費が多いとされています。
半身浴と違い全身浴は水圧もかかって直接肌がお湯に触れる面積も多いため温まるのも早いのです。
また冬場など浴室の室温が低いときは半身浴では上半身が冷えてしまいます。浴室温が低いときは全身浴がおススメです。
お風呂でダイエットするなら高温反復浴が良い!効果と注意点に詳しくまとめています。
10.ヒートショックプロテイン
人の体は温められるとヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質を作りだすことがわかっています。このHSPはコラーゲンの合成に関わったり、体の細胞を修復するのという特別な働きをしています。
HSPを活発にさせる入浴時間は42℃で5分、あるいは40℃で20分がよいとされています。入浴から2日後に活性のピークがきますので週に2回はこの入浴法を行うとよいでしょう。
まとめ
半身浴で痩せるのかどうかをまとめました。半身浴だけで痩せると考えるのではなく、ひとつのダイエット方法として他のものと組み合わせて考えて半身浴を取り入れましょう。