病院でPMS(月経前症候群)と診断されました。
生理前になるとイライラしたり、頭痛がしたり、胸が張ったり、むくんだり、肌が荒れたりします。これらはPMSの症状です。
PMSと診断されたらまず知っておきたいことをまとめました。
1.PMSの診断基準
まずPMSの診断基準とはどういったものなのでしょうか。
あなたがPMSと診断されたのは次の事柄が当てはまっていたからです。
1.月経前の5日間に以下の症状がある
月経の前の5日間に心と体の症状がいずれかひとつ以上ある場合です。
情緒的
- 抑うつ
- 怒りの爆発
- いら立ち
- 不安
- 混乱
- 社会からの引きこもり
身体的
- 乳房圧痛
- 腹部膨満感
- 頭痛
- 四肢のむくみ
PMSかもと思う女性はどれかは必ずあてはまる症状です。あとはどの程度の範囲かということになってきます。
2.これらの症状は生理後4日以内に治まって、13日目までは再発しない。
5.これらの症状がひどくて社会的あるいは経済的能力のはっきりした障害が認められる。
などが主な診断基準です。
診断は問診によって下されますから自分の症状を医師に対して詳しく説明できることが必要です。
自分の生理周期やPMSの症状をカレンダーなどの記録しておくと説明がしやすくなります。
出典:http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6112-657.pdf
2.PMSのセルフ診断テスト
出典:http://www.terumo-womens-health.jp/trouble/3_2.html
PMSの症状の重さがどれくらいのレベルなのか、このセルフ診断テストを用いて調べることができます。大まかな状態を認識してからから病院を受診できたり、改めて自分の症状がPMSによるものだったとわかります。
3.PMSの人の64%はイライラする
アンケート結果によるとPMSの症状がある人のうち、64%は精神的にイライラすることがわかっています。
あなたのイライラはホルモンのバランスの変化によるもので、性格的なものではありません。
適切な対処をすることによってPMSの時でも周りの人と上手にやっていくことができます。
4.PMSを診断してくれる病院
婦人科か診療内科・精神科あるいは栄養療法を実施しているクリニックを受診します。
PMSに関してまず考えられるのは低用量ピルを用いた治療です。
このためには婦人科を受診するようにします。
診療内科・精神科ではうつ症状も合わさったPMSの場合に受診するようにします。
抗うつ剤や抗不安剤を主とした治療になります。
栄養療法を実施している病院ではビタミンやミネラル、鉄分、機能性低血糖症などの観点から治療がされます。
5.PMSの診断書
PMSの診断書がもらえるかどうかは医師によって異なるようです。
予め、病院に電話などでPMSの診断書がもらえるかどうか確認してから病院に行きましょう。
PMSでは診断書をもらえない病院もあります。
6.PMSで仕事がつらい場合
PMSがつらい場合は朝布団から起き上がることができなかったり、一日中気力もなくボーッとしてしまったりして仕事にまで支障が出る場合があります。
上司や同僚に相談して、仕事内容の変更をお願いしてみましょう。移動には診断書が必要な場合があります。
7.PMSに有効な対処法
PMSに有効な対処法は次のようなものが上げられます。
低用量ピルはPMSに最も有効な薬と言われています。ピルが服用できない場合には漢方薬も有効です。
サプリメントのなかもにPMSに有効なものがありますから試してみる価値はあります。
自分にあった対処法を行ってPMSを改善させましょう。
まとめ
自分の症状がPMSだと思ったら、仕事に支障が出ていないか、他人に不快な思いをさせていないかを冷静に判断してみましょう。思い当たる場合は病院を受診したり、対処法を行うようにします。