ママになっても美しくありたい。
そう思うものの、産後は赤ちゃんのお世話などで忙しく、とても自分のケアのためにかける時間などありません。
しかし、妊娠・出産を経て産後は肌トラブルが起きやすい時期でもあります。肌が乾燥してカサついたり、シミが増えたり、肌にハリがなくなったり、また今まで使っていた化粧品が急に肌に合わなくなったり……と肌の悩みが増える時期でもあるのです。
そこで、忙しいママのために、なるべく時間をかけずにできるスキンケアのコツを伝授いたします。産後のお肌の変化でお悩みの方は、ぜひご一読ください。
1. 産後のスキンケア
産後に肌トラブルが起きやすい原因の一つは、まだ体調が十分に回復していないということにあります。体調が不良だと、お肌のコンディションも悪くなりがちです。
ですから、産後の肌が気になるという場合でも、まずは体調を優先しましょう。体調が回復するのを待って、産後の生活に慣れてからスキンケアを始めるようにしてくださいね。
2.妊娠中・産後のお肌の変化
妊娠中や出産後は、ホルモンバランスが大きく変わるために、お肌に変化が起きやすくなります。
妊娠中・産後に起こりがちなお肌の変化をみていきましょう。
2‐1.妊娠中にあったお肌の変化
妊娠中に起こりがちなお肌の変化には次のようなものがあります。
- シミが増える
- 肌が黒ずむ
- 乳首の色が濃くなる
妊娠中にこのようなお肌の変化が起きるのは、女性ホルモンの変化によります。女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンとがありますが、妊娠初期にはプロゲステロンの分泌量が増加します。
プロゲステロンには、子宮内膜を厚くして受精卵を着床させる、子宮筋の収縮を抑制して妊娠を維持するなどといった有益な働きがある一方、メラニンをつくり出すメラノサイトを刺激する作用もあります。
そのため、妊娠中はメラニン色素が増加するために、ちょっとした刺激でも色素沈着が起きやすくなります。結果として、シミが増えたり、お肌に黒ずみがみられたり、乳首の色が濃くなったりします。
2‐2.産後のお肌の変化
妊娠後期になるとプロゲステロンの分泌量が減り、エストロゲンの分泌量が増えます。しかし、出産と共にホルモンバランスには再度変化が起きます。
産後2日目くらいからエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減り、プロラクチン(母乳を促すホルモン)の分泌が増えるのです。この変化によって、産後のお肌には次のような変化がみられるようになります。
- ハリが失われる
- 肌が敏感になる
- 抜け毛が増える
- 妊娠中のシミが減らない
お肌に潤いを与えたり、お肌のハリを保ったりするためには、女性ホルモンのエストロゲンが分泌される必要があります。しかし産後に分泌が増えるプロラクチンには、エストロゲンなどの分泌量を抑える作用があります。
そのため、産後はエストロゲンの分泌量が減少するために、お肌のハリが失われたり、肌が敏感になってしまったり、髪がパサパサになって抜け毛が増えたりします。
また、妊娠中に増えたシミがなかなか減らない、シミが消えないという悩みを持つ人もいます。
妊娠中にできたシミの中には「妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)」と言われるものもあります。妊娠性肝斑とは、輪郭がはっきりしないぼんやりしたシミで、色は薄い褐色です。ホルモンバランスの乱れによってできるもので、主に額やこめかみ、頬などにでき、左右対称にできるのが特徴です。
3.お風呂上りのスキンケア
一人でゆっくり入浴できたころと比べて、出産後はそうもいかなくなります。
お風呂上りのスキンケアは、パートナーの協力があるかないかで変わってきます。
3‐1.赤ちゃんを一人でお風呂に入れる場合
赤ちゃんを一人でお風呂に入れる場合は、ゆっくりと自分のスキンケアに時間をかけることができません。
お肌に必要な成分がすべて詰まったオールインワンのスキンケアを使用すると、時間を短縮できるので便利です。
産後のママにオススメのオールインワンのアイテムを2点ご紹介します。
3-1-1.メディプラスゲル
容量:180g 本体価格:3,700円
防腐剤や合成界面活性剤、鉱物油、香料、着色料など、肌に負担となるものをすべて入れずにつくられた無添加のオールインワンジェルです。敏感肌の人でも使えるので、赤ちゃんの肌に触れても安心です。また保湿効果のあるセラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタといったお肌に必要な美容成分が61種類も入っていますので、これ1本で産後の疲れたお肌のお手入れができるようになっています。
出典:https://mediplus-orders.jp/
3-1-2.メビウス製薬 オールインワン ホワイトニングケアジェル
容量:60g 本体価格:4,743円
妊娠中にできたシミのケアに。保湿効果も成分も配合されているので、保湿ケアしながら美白ケアもできるオールインワンジェルです。医薬部外品ですので、美白効果は期待できるアイテムですが、お肌が敏感になっている人には刺激となるかもしれませんので注意が必要です。
出典:https://www.mebiusseiyaku.co.jp/
3‐1‐3.入浴後はバスローブを利用して
入浴後は赤ちゃんを先に拭かなければと、自分は濡れたままというママもいますが、それだと湯冷めしてしまいます。
ですから、入浴後はサッとバスローブを羽織るようにすると便利ですよ。
27,000円(税込) 日本製
クリームバスローブはしっとりとなめらかな生地の感触で、クリームに保湿されているように感じます。
エステでも使われるバスローブはボディにとてもやさしいです。
出典:http://www.orim.co.jp/
3‐2.パートナーに助けてもらえる場合
パートナーに赤ちゃんをお風呂に入れてもらえる場合は、1人でゆっくりと入浴することができますから、スキンケアに時間をかけることができます。
その場合は、オールインワンのアイテムにこだわる必要はありません。通常の化粧水、美容液、乳液、クリームなどを使用して丁寧にスキンケアを行いましょう。
肌が乾燥したり、肌にハリがなくなったりしてきている場合は、保湿効果のあるヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどが含まれているスキンケア用品を選ぶのがオススメです。
シミなどが気になる場合は、美白アイテムを使うこともできますが、肌が敏感になっている場合は、刺激になることがありますので注意しましょう。
3-3.産後のママのボディケア
赤ちゃんと触れ合うことが多いママのボディケア用品は、お肌にやさしいもの、赤ちゃんと同じものを使用するのがオススメです。
赤ちゃんと一緒に使えるボディケア商品を2点ご紹介します。
3-3-1.BO&Vボディミルク(ブラッドオレンジ&バニラ)
容量:236ml 本体価格:3,300円
赤ちゃんにも使える肌にやさしいボディミルクです。肌に馴染んで潤いを満たしてくれます。爽やかな甘さの香りでリラックスでき、産後のゆらぎ肌にオススメです。
出典:http://www.johnmasters-select.jp/
3-3-2.For famボディローション
容量:300g 本体価格:2,900円
赤ちゃんから大人まで家族全員で使えると話題のボディローション。肌に刺激となるものを極力省いて、低刺激でありながら高保湿なスキンケアを可能にしたローションです。産後の乾燥でお悩みのママにも心強い味方ともいえるアイテムです。
出典:http://cosmecollege.com/
4.産後の化粧品選びは?
産後はお肌のバリア機能が低下しています。そのため、それまで使っていて問題がなかった化粧品が刺激になってしまうこともあります。
ですから、化粧品を選ぶ時にはサンプルを使用してパッチテストなどをした後に購入するようにしましょう。また、2~3日分のサンプルをもらってしばらく使用してみるのもオススメです。1日使用した程度では問題がなかったものでも、しばらく使用するとお肌に合わないことに気付くかもしれません。
5.部屋の湿度管理
赤ちゃんは大人よりも肌が薄く敏感で、外気の乾燥によって皮膚がカサカサになりやすいです。
そのため秋~冬にかけては赤ちゃんのためにも加湿器を用意します。
加湿器もタイプがあり、水を沸騰させて湯気を出すスチーム式は触れるとやけどする可能性があるので避けるようにします。
産後のスキンケアと合わせて普段よりも念入りに加湿器を使用して部屋の湿度に気を配るようにします。
まとめ
産後のお肌は変化が表われやすく、悩みも多くなりがちです。育児のためにお肌のケアに十分な時間をかけることはできないかもしれませんが、オールインワンタイプのスキンケア用品を使用するなどして、できる範囲でお肌のケアをしていきましょう。