テレビや雑誌などで白湯(さゆ)ダイエットを特集しているのを見かけることがあります。
沸騰させて冷ましたお湯を飲むだけのダイエットなのに、かなりの効果が期待できます。なぜでしょうか。
白湯の効果についてや正しい作り方、飲み方などをご紹介します。
1. 白湯ダイエット方法
白湯ダイエットとは水をやかんで沸騰させて、冷ましたお湯を飲むだけの手軽なダイエット方法です。
白湯を飲むことで代謝が上がり、燃焼効率を高め、血の巡りが良くなって老廃物や水分を排出させてくれます。
白湯の熱によって体内が温められることで内臓の機能も活発になります。
1日の目安としては800mlの白湯を数回に分けて飲みます。
2. 白湯ダイエットの効果
白湯の熱によって身体を温めることで体内の機能が活性化されます。特に内蔵の機能が高まることから、脂肪を効率よく燃焼することができます。
ダイエット効果のほかにも健康面や美容面にも効果が期待できます。
- 脂肪を燃焼・・・白湯を飲むことで胃腸などの内臓機能が温まり血の巡りが良くなります。内臓機能が1度上がると代謝も約10~12%上がって、脂肪を燃焼する効率が高くなります。
- 老廃物を排出・・・白湯を飲むことで胃腸が温まると、食べたものの消化がスムーズになり、余分な脂肪や溜まった便など体内の老廃物が外に押し流されます。
- 水分を排出・・・白湯を飲むことで血液やリンパの流れが良くなり体内にある余分な水分を排出します。むくみが改善する効果が期待できます。
3.白湯の作り方
出典:http://antiaging-sensei.com/hotwaterより画像を改変
白湯の作り方です。
水道水やミネラルウォーター(軟水)、浄水器の水など普段から飲み慣れている水を使います。
- やかんや鍋などに水を入れて沸騰させます。
- 沸騰したらやかんの蓋を取って、弱火で10分間くらい沸騰させ続けてください。
- 火を止めて、50~60度くらいまで自然とお湯が冷めるのをまちます。
- マグカップに150~200ml程度注ぎます。残りの白湯は保温ポットや水筒に入れて次に使用します。
4. 白湯の飲む量と時間
白湯を飲む量は1日の合計で800mlまでを目安にします。
1回150~200mlのカップで4~5杯に分けて飲みます。
飲むタイミングは朝起きて1回と3度の食事のたびに飲みます。
寝る前にもう1杯加えてもいいです。
- 朝・・・・目覚めの1杯から始めます。睡眠中に失った水分を補給することと身体を温めることが目的です。白湯を飲むことで胃腸が活発になり朝食の消化力を高めます。1杯を10分くらいのペースでゆっくり飲みます。白湯を飲んでから30分ぐらい経ってから朝食を食べます。
- 3度の食事・・・・3度の食事のたびに食事中に1杯ずつ飲みます。胃腸が活発になり食事の消化を助ける効果があります。
- 寝る前・・・寝る前に飲むとリラックスできます。身体が温められると副交感神経が働いてよい睡眠をとることができます。新陳代謝も高められるので美容効果も期待できます。
5. 白湯のアレンジ
白湯には普通、何も加えないものですが、しょうがやレモンをアレンジとして加えることで効果を高めることもできます。
5-1.むくみや冷えが気になる方には
白湯+しょうが
しょうがを加えることで身体がより温まります。しょうがに含まれるショウガオールという成分が血行を促進してくれるので、代謝が上がることでさらにダイエット効果も期待できます。ショウガオールは生のしょうがを乾燥させると増えるので、1mm程度の厚みにスライスしたしょうがを1日天日で干します。
しょうがスライス2枚をティーポットに入れて200mlのお湯を注ぎ、冷まして白湯にします。
5-2.美肌効果と便秘気味な方には
白湯+レモン
レモンを多く取ると善玉ホルモンであるアディポネクチンの量が増えたり、エリオシトリンと呼ばれるポリフェノールによって脂肪が溜まるのを防ぐ効果が期待されます。
また、特に腸を活発に動かしてくれるので便秘の人にも効果があります。
良く洗ったレモンを皮付きのまま輪切りにして1枚をティーポットに入れて200mlのお湯を注ぎ、冷まして白湯にします。美肌効果を期待するのには絞り汁5滴ほどを冷めてから加えてもいいです。
5-3.コレステロールが気になる方には
白湯+シナモン
シナモンは体温の上昇を助け、中性脂肪やコレステロールを下げる効果があります。
脂肪細胞を縮小する働きがあるので肥満予防にもなります。
シナモンパウダーを3回くらい振ってティーポットに入れて、少量のお湯で溶いてから200mlのお湯を注ぎ、冷まして白湯にします。
シナモンにはクマリンというむくみによい成分が含まれていますが、取り過ぎると肝機能障害を引き起こす可能性があり、シナモンの1日の摂取量は2~3gまでとします。
5-4.脂肪燃焼と疲労が気になる方には
白湯+梅干
梅干にはクエン酸が豊富に含まれていて、エネルギーの消費を助けてくれます。疲労の原因物質の乳酸を分解して疲れにくくします。
大きめの梅干しをティーポットに入れて200mlのお湯を注ぎ、冷まして白湯にします。梅干しは白湯に入れてからマドラーで潰したり、先に白湯だけを飲んだりするなどお好みで試してください。
6.お茶、紅茶、コーヒーの代用はダメ
温かいお湯によって内臓の機能が活発になるためお茶や紅茶、コーヒーでも良いと感じると思われますが、白湯と違ってカフェインが含まれているので代用にはなりません。
カフェインは内臓や脳に刺激を与えてしまいます。タンニンなどカフェイン以外にもいろいろな成分が含まれていて、それらを分解しなければいけないので、白湯で身体に負担をかけないダイエットの趣旨から外れてしまいます。
7.白湯ダイエットの本
ヨガインストラクターの千葉麗子さんの著書です。
インドのヨガの師匠からすすめられて白湯を飲み始めたそうです。
朝白湯を飲むことで眠っていた身体の働きを稼動させる効果があるとされています。
モデルさんの体験談、白湯ダイエットに成功した方の声、白湯ヨガなどの情報も載っています。
8. 注意点
白湯ダイエットを行うときに注意しなければいけない点もあります。
- 体温よりも白湯の温度が低くなると身体を温める効果がなくなります。
- 飲む量は1日に800mlまでが目安です。飲みすぎるとむくみの原因にもなります。
- 一気に白湯を飲んでも消化力が上がらないので、1杯を10分くらいかけてゆっくりと飲みます。
まとめ
今回の記事では白湯の効果についてや正しい作り方、飲み方などをご紹介しました。
白湯は胃腸などの内臓を温めて機能を活発にさせ、痩せやすい体にしてくれます。
すぐに始められる簡単なダイエットですが効果が高いのでぜひ試してみてください。