最近、鼻の下のファンデがよれる、口元の化粧がよくよれる…。
いつもの化粧品を使っているのに、化粧ノリが悪い!
それはほうれい線予備軍かもしれません。
化粧のノリの悪さから始まり、ジリジリとくっきりとしたほうれい線ができてしまうのです。ほうれい線が出来てしまう前になんとかしたいですよね。
悩んでしまう前に早めに予防していきましょう。
1.ほうれい線ができる原因とは?
ほうれい線の原因としては大きく分けて6つあります。
1-1.加齢・たるみ
加齢によるほほの筋肉の衰えや、肌を支えるコラーゲンの減少によってできる「たるみ」。頬の脂肪が下に落ちることで溝が深くなり、消えないほうれい線となっていくのです。
ほうれい線の予防のためにはたるみを作らない努力が必要です。
また表情筋は動かさないと運動不足になり、働きがどんどん低下します。
日頃から表情の乏しい人は頬が下がりやすいので注意が必要です。
1-2.乾燥
ほうれい線を生み出す肌トラブルの原因として考えられるのが乾燥です。
肌が乾燥すると、表皮の保湿力が低下し、新陳代謝が乱れ、ハリが失われます。
また、洗顔のしすぎにより、乾燥した状態となります。
洗顔後は速やかに保湿化粧水や美容液で乾燥から守りましょう。
1-3.糖化
ほうれい線、たるみといった症状の原因の一つが、糖化という現象にあるということがわかってきました。
40歳を過ぎる頃から体内の組織でこの糖化が進行して、骨粗鬆症や生活習慣病のリスクになることも明らかになっています。糖化は、急激に血糖値が上がり、処理しきれない糖がタンパク質と結合することで起こります。
あなたの糖化度をチェックしてみましょう。チェックが多いほど、体の中で糖化が進んでいる可能性があります。
- 砂糖入りの清涼飲料や、スイーツ、お菓子などの甘いもの、白米やぱんといった炭水化物が好き。
- 野菜や海藻などの食物繊維が多い食品をあまり食べない。
- 運動をほとんどしない。
- お風呂はシャワーで済ますことが多い。
- UVケアをしていない。
- 糖尿病、または予備軍である。
糖化は生活習慣からつくられるといってもいいでしょう。生活習慣を見直し、糖化を防ぐことがほうれい線を予防することにつながります。
1-4.紫外線
紫外線を浴びると皮膚のハリや弾力のもととなるコラーゲンやエラスチンが破壊されるためほうれい線などのシワができやすくなります。
ほんの数分間紫外線を浴びただけでコラーゲンを切断する酵素が作られ始めますので油断は禁物です。
1-5.姿勢
肩こりや首のこりがあると、姿勢が悪くなり、猫背となってほほのたるみを増やす間接的な原因となります。
運動したり、マッサージをすることで肩や首の筋肉の緊張がほぐれて正しい姿勢になれば顔もすっきりとしてきます。
1-6.栄養バランスが悪い
たんぱく質はすべての細胞生成に関わり、コラーゲン生成の材料になります。コラーゲン合成や新陳代謝を促進するビタミンなどが不足すると代謝が滞り肌のハリや弾力低下につながります。そのため、偏りのないバランスの良い食事を心がけることが大切です。
3.ほうれい線を予防する5つの対策
次からはほうれい線を予防する5つの対策についてご紹介します。
3-1.食生活の改善
ほうれい線の原因とされるたるみ・糖化などの予防にはバランスのとれた食生活が有効です。まずは効果的な栄養素をご紹介します。
3-1-1.コラーゲン
コラーゲンは皮膚や骨などを構成する物質であり、私たちの体になくてはならないものです。しかし、体内のコラーゲンは年齢とともに減ってきます。コラーゲンが減少すると皮膚を支えておく力が弱まって肌がたるみの原因、ほうれい線が出来てきます。
コラーゲンを多く含む食材
コラーゲンを多く含む食材を取って肌のコラーゲンを増やすことができます。
- 豚足 肌の弾力を保つエラスチンも豊富に含まれています。
- 鶏皮 鶏の皮に含まれている脂質は、体温を維持したりエネルギーを体内に蓄積する働きがあります。
- 牛すじ すじ肉はコラーゲン、エラスチンの他高い保水力を持つコンドロイチンが含まれています。コンドロイチンは化粧品などにも含まれています。
- フカヒレ 皮膚のしわや、乾燥を防いでみずみずしい肌を保つコンドロイチンが多く含まれています。
- うなぎ 皮膚の粘膜を強くして値免疫力を高める効果のあるビタミンA、代謝を促すビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなど様々な栄養素が含まれています。
3-1-2.ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。
コラーゲンの生成を促すためコラーゲンと一緒に摂りましょう。食品100グラムあたりのビタミンC含有量は以下の通りです。野菜と果物をしっかり取れる食事を心がけます。
野菜サラダを先に食べることで血糖値の急激な上昇を抑えて、糖化が進むことも防ぐことができます。
ビタミンCが取れるレシピ
ブロッコリーとベーコンのにんにく炒め
冬野菜でもしっかりとビタミンCが取れるブロッコリーがオススメです。簡単につくれるレシピをご紹介します。
材料
ブロッコリー 1株
ベーコン 60g
にんにく 1片
サラダ油 大匙1
しょうゆ 小匙1
塩 少々
こしょう 少々
作り方
- ブロッコリーは小房にして茹でる。
- にんにくはみじん切りにする。
ベーコンは細切りする。 - フライパンにみじん切りにしたにんにくとサラダ油を入れ弱火で炒める。
にんにくの香りがしたら、細切りしたベーコンを炒める。
ブロッコリーを加えて炒める。 - 塩こしょうを入れて味をととのえる。
3-1-3.タンパク質
良質なたんぱく質を摂ることでコラーゲンの生成時の材料となります。女性でしたら1日に50グラムが目安です。たんぱく質の量が足りないと肌や爪、髪の毛などがもろくパサツキやすくなります。
タンパク質が豊富な食材を心がけて食べるようにします。
3-1-4.ビタミンE
ビタミンEには活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素とは体内に侵入した細菌やウイルスなどを撃退するために白血球から放出されるもので、体にとって本来必要なものです。細胞の外側にある不飽和脂肪酸という油で細胞膜が作られますが、不飽和脂肪酸は活性酸素と結びつくと過酸化物質となり、細胞が老化してしまいます。美容業界では「肌が錆びる」と呼びます。鉄が酸化して錆びるのと同様、体も活性化した酸素によって錆びて老化してしまうという表現なのです。その活性酸素を除去するためにビタミンEが働きますので食事から摂取することにつきます。
ビタミンEが豊富な食材をまとめました。
3-1-5.ベータカロチン
抗酸化作用が有り、ほうれい線や、しわなどの肌の老化防止に打って付けの栄養素です。
緑黄色野菜に多く含まれます。
カロチンの多い食品は以下のようになっています。
3-2.マッサージ
毎日の食生活とあわせてマッサージがおすすめです。
肌の血行をよくし、たるみも改善された結果ほうれい線ができにくくなるほか、肌の若返りもまでも期待できるので早めにケアしましょう。
3-2-1.ほうれい線予防!口の中からのマッサージ
歯茎からほうれい線にかけての指を使ったマッサージです。ジェル状の歯磨き粉などがあればより効果的に行うことができます。口の中の血行が良くなり、すっきりとした感じが得られます。
3-2-2.頭皮マッサージ
顔のほうれい線にも頭皮のマッサージが効果があります。
顔の皮膚と頭皮はつながっているので頭皮を揉みほぐして柔らかくすることで、顔への血行が良くなり顔にも良い影響があります。
マッサージでスッキリすることにより、表情も生き生きとし表情筋が上がってくるのがわかります。
出典:https://youtu.be/SsCh2yrSQ-Q
3-3.エクササイズ
ほうれい線はエクササイズでも予防することができます。
3-3-1.首・肩の筋肉をほぐす
肩や首のコリをほぐすエクササイズを行うことで、顔のホホにつながる首の筋肉をゆるめます。
耳の下から鎖骨まで伸びる胸鎖乳突筋や後頭部から肩まで伸びる僧帽筋のコリがとれることで顔の表情がすっきりとしてきます。
出典:https://youtu.be/FI9CO7lIwZY
3-3-2.口輪筋を鍛えてほうれい線をなくす
口の周りの口輪筋が弱いとほうれい線が目立ってきます。
唇だけで水の入ったペットボトルをつるして口輪筋が弱っていないか調べることができます。
大きなペットボトルに息を吐き入れ、それを口輪筋で抑えることで鍛えることができます。
3-4.乾燥対策
乾燥予防には保湿が重要です。
おすすめはコラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタを含む化粧水でたっぷりと水分を与えて、セラミドを含む乳液やクリームなどで肌からの蒸発を防ぐ事です。
乾燥はシワと同様にほうれい線の原因にもなります。保湿をしっかりしておけばトラブルも少なくなります。おすすめはコラーゲンやヒアルロン酸、プラセンタを含む化粧水で、一ヶ月に一本使い切る気持ちでたっぷりと保湿することです。いつものケアにプラスする意識で時間をかけてお手入れしましょう。
今すぐカサカサがなくなる!乾燥肌に試したい11の対策燥や、敏感肌でさらに乾燥肌! 化粧水はどんなものを選べば良い?にも参考となることがありますのでご覧ください。
3-5.紫外線対策
長時間紫外線を浴びることは肌に良くないとはご存じだと思われます。肌のハリはコラーゲンとエラスチンという繊維によりを保たれており、日中外に出て紫外線を浴びると数時間後には皮膚のコラーゲンを切断する「酵素」が作られ始めます。コラーゲンやエラスチンへのダメージを最小限にするためには紫外線対策をしっかりと行いましょう。
まとめ
ほうれい線の予防対策には、肌によい食事をして、保湿を心がけ、たるみを防ぐマッサージ、エクササイズをしたりします。紫外線のケアもとても大切です。ほうれい線が刻み込まれてしまう前にしっかりと予防していきましょう。