ダイエットを成功させて細くなったつもりでも、太ももからお尻にかけたセルライトが消えずにがっかりしたことがありませんか。痩せても落ちにくいセルライトを撃退することを諦めている人も多いのではないでしょうか?
「ショートパンツが履きたい」、「水着が着たい」、「彼氏と旅行に行きたい」などのささやかな夢をセルライトがあるだけで気になってしまいかなえられないことで、それがコンプレックスになってしまいます。
一度ついたセルライトはなかなか落としにくいのですが、ここではセルライトを撃退する方法についてご紹介します。
1.セルライトができるメカニズム
セルライトは太ももやお尻、二の腕などの脂肪細胞があって肌表面が冷えるところにつきやすいです。
冷えなどで血液やリンパ液の循環が悪くなることで、老廃物が溜まりセルライトができやすくなります。
セルライトが出来るまで
- 運動不足や食べ過ぎなどの原因によって、脂肪細胞に余分なエネルギーが蓄積され肥大化します。
- 肥大化した脂肪細胞の周辺には、排出されない老廃物が溜まって、血管やリンパ管などの周辺組織を圧迫させてしまいます。
- 不要な老廃物や水分が排出しにくくなり代謝も悪くなります。
- 脂肪細胞同士が付着して固まりコラーゲンとくっついてセルライトができます。
- 皮膚表面にでこぼこした状態が現れます。
セルライトがつくられてしまうのは脂肪細胞に脂肪や水分、老廃物が溜まって大きく膨れ上がってしまい、それがコラーゲン繊維と絡みあって固まるからです。脂肪の塊となります。
皮膚の表面の近くにある皮下脂肪で大きくなるので、皮膚の表面がでこぼこしているように見えます。このでこぼこが柑橘の果物の皮に似ていることから別名:オレンジピールスキンと呼ばれたりもします。
2. セルライトができる原因
セルライトができる原因は次のようなものです。
- 血行不良・・・むくみや冷えによって血行不良を引き起こします。血行不良になると代謝が低下して、脂肪や老廃物を溜め込みやすくなります。
- 運動不足・・・運動不足は血液やリンパの流れを悪化させます。代謝が低下して消費しきれない脂肪が蓄積され、脂肪細胞が肥大化してしまいます。
- 不規則な生活・・・寝不足などの不規則な生活は自律神経の働きを乱して、代謝を低下させます。
- 食生活・・・高カロリーな食事や肉中心の食事はコレステロールを増加させて血行を悪化させます。
- 喫煙・・・ニコチンは血管を収縮させて、血液の流れを悪化させます。
- 老化・・・筋力が衰えると代謝が低下して脂肪がつきやすい体質になります。
成人女性の8割以上にセルライトがあると言われています。
思春期以降の女性から見られはじめて、代謝が低下する中高年世代は特に脂肪がつきやすく筋肉量も少ないのでセルライトも増えやすくなります。
2-2.セルライトになりやすい部位
セルライトができやすい部位は皮膚温度が冷たくなっているところです。
太ももの後ろ側、太ももの前側、お尻、お腹、ふくらはぎ、二の腕はセルライトができやすい部位です。
脂肪細胞が多いところはそれがセルライトに変化する確立も高いです。
筋肉が使われにくい箇所や、むくみで血管が圧迫されていて血流が悪くなり、冷えてしまっているところにセルライトができます。
セルライトができにくい部位
逆に温かい部位は脂肪が燃焼しやすく、セルライトができにくいです。
手のひらや背中、首、すね、肩などの部位は、皮下脂肪がもともとつきにくく、セルライトができにくいです。
3.セルライトレベルチェック
あなたのセルライトがどのくらい進行しているのかチェックしてみましょう。
0~3個はセルライト初期レベル、4~6個はセルライト定着タイプ、7~10個はセルライト悪化レベルです。
YESがいくつ当てはまるのかチェックしてください。
- 0~3個:セルライト初期レベル・・・セルライトはほとんどないスラリとした美脚タイオプです。セルライトはつきにくいタイプですが、少しずつついていくので気をつけましょう。
- 4~6個:セルライト定着タイプ・・・もったり感のある足でセルライトがしっかりとついています。セルライトが進行しないようにケアをします。むくみも気になるでしょう。
- 7~10個:セルライト悪化レベル・・・皮膚を見るだけでセルライトがあることがわかります。ライフスタイルから見直して、徹底ケアが必要なタイプです。
4.セルライトを撃退する入浴方法
次からはセルライトを撃退する方法を試していきましょう。
まずは入浴方法からです。
正しい入浴はしっかりと体を温め、体温を上げることができます。
セルライトをなくしていくためにはしっかりと体温を高めることがはじめに重要なステップです。
血行を促進することで冷えやむくみを改善します。
入浴方法
- お湯の温度は春夏なら37~40℃、秋冬なら40~42℃で設定します。
- 湯船の中に首までしっかりと浸かります。上半身まで浸かって体を温めます。
- 顔にプツプツと汗が出てきたら、胸ぐらいまで出して20分間半身浴をします。
- 20分間半身浴をするのがつらい人は、10分半身浴して5分休憩して10分半身浴するなどして無理をせずに行いましょう。
4-1.入浴中にセルライトを撃退
湯船に浸かっているときや体を洗っているときにマッサージをしてセルライトを撃退します。入浴中はお肌に直接マッサージをしやすいので、セルライト撃退のチャンスです。
リンパ節の位置や流す方向を正しく確認しながら行ってください。
湯船の中
湯船の中でリンパ節を揉み、リンパの流れをよくします。
最初にマッサージするところはリンパの溜まりやすい足の裏、足首の内、足首のくるぶし、ひざ裏、太ももの付け根の部分です。
石鹸でマッサージ
体を洗うときに石鹸を使ってマッサージをします。
足首からひざ裏のリンパ節まで両手を使って力を入れずにさすり上げてください。
太もものお肉を両手でねじるようにしながら太もも全体を揉みます。
両手で太ももの内側、外側、後ろ側をそれぞれ付け根までさすり上げます。
最後に足首から付け根までと足首からお尻の境までを一気にさすり上げます。
4-2.入浴前のドライブラッシング
入浴前の肌が乾いた状態のときにドライブラッシングを行います。
やさしく肌を刺激して、血流やリンパの流れをよくし、老廃物の排出を促します。
蓄積される老廃物を減らすことがセルライトの改善の近道です。
- 下半身のブラッシング・・・足の指先→ふくらはぎ→ひざ裏→太もも→足の付け根の順にブラッシングします。くるぶしやひざ裏、足の付け根にリンパ節のある部分には丁寧にブラッシングします。
- 上半身のブラッシング・・・肩甲骨→背中→腰へ向かうようにブラッシングします。腰の中心→脇下のリンパ節へめがけて横にブラッシングします。お腹は下→上にブラッシングしたあと、おへそを中心に円を描きます。腕の指先→肘→脇下のリンパ節の順にブラッシングします。
- デコルテブラッシング・・・デコルテ→バストの中央→脇下のリンパ節へ横にブラッシングします。
4-2-1.ブラシ選び
ドライブラッシングに向いているのは天然素材の毛を使用したブラシです。
特に動物の毛でできたブラシがおすすめです。できれば実際に触ってみて、かたすぎず柔らかすぎず、お肌の質の合わせたちょうど良いかたさのブラシを選びます。
ナイロンブラシは肌の黒ずみなどのトラブルの原因になるので避けます。
- 豚毛のブラシ・・・柔らかめのブラシです。柔らかすぎは効果が得られないので、ある程度ハリとコシがあるものを選びましょう。
- 猪毛のブラシ・・・かためのブラシです。マッサージ効果が得られます。ヤシなどの植物でできたブラシよりは柔らかめです。
5.セルライトのセルフマッサージ
セルライトを撃退するマッサージは血行がよくなっている入浴後に行うのも効果的です。
肌を傷つけないためにもオイルやクリームを塗ってマッサージを行います。
5-1.お尻のセルフマッサージ
セルライトのできやすいお尻のセルフマッサージです。
お尻周辺の筋肉がコリ固まるとリンパの流れが滞ってセルライトができやすくなります。マッサージで周辺の筋肉をほぐして、引き締まったお尻にしていきます。
- 腰骨の斜め後ろ周辺のくぼみを親指で5秒間押して刺激を与えます。
- お尻と太ももの境目あたりを掴むようにして揉みほぐします。
- 手を拳にしてお尻と太ももの境目あたりを上へこすり上げるようにマッサージをします。
- 手を開いてお尻の下から強めに引き上げるようにマッサージをします。
5-2.太ももセルフマッサージ
太ももの裏側はセルライトが一番多いところです。
太ももの前と後ろ、内側と外側と全体をマッサージしていきます。
- オイルを指が軽くすべる程度太ももの内側全体に塗ります。太ももを雑巾を絞るようなイメージで交互にスライドしていきます。ひざの上から脚の付け根まで行います。
- 両手を拳にして指の第二関節を使ってひざから脚の付け根まで引き上げます。
- 太もも外側、ももの裏側も同様に行います。
- 最後に太もも全体を優しく丁寧に手のひらで流しましょう。
5-3.二の腕セルフマッサージ
二の腕の筋肉は普段使わないため血流が滞りやすく、脂肪が溜まりやすいところです。脂肪と老廃物が絡みあうことでセルライトができやすくなっています。
リンパの流れをスムーズにして代謝を上げていきます。
6. セルライトを予防する食事
セルライトを予防するには、体を温める食べ物、老廃物や水分を排出させる食べ物、代謝を上げる食べ物などを取り入れてみましょう。
- 体を温める食べ物
にんじん、ごぼう、ねぎ、ニンニク、しょうがなど
体を温める食べ物で、体を冷やさないようにします。
野菜であれば根菜類、穀類はお米を中心に食べるようにします。
- 利尿作用がある食べ物
カリウム:海藻類、きのこ類、ナッツ類、ほうれん草、さつまいも、アボカドなど
- 血液をサラサラにして体の循環をスムーズにする食べ物
ねぎ類、海藻類、きのこ類、納豆など - 代謝を上げて脂肪燃焼を助ける食べ物
ビタミンB群:玄米、緑黄色野菜、大豆、魚類、ナッツ類など
利尿作用のあるカリウムを多く含む食べ物や、ねぎ類、海藻類、きのこ類、納豆などをとって、血液がドロドロと滞るのを防ぎます。
代謝を上げるにはビタミンB群を多く含む玄米や緑黄色野菜を食べるようにします。
6-1.セルライトになりやすい食べ物
油っぽい食べ物や甘いものは消化が悪く体内に脂肪として蓄積されやすいです。
高カロリーな食べ物や食べ過ぎなどによって脂肪や老廃物が溜まってセルライトができやすくなります。
セルライトになりやすい食べ物
脂肪の多いお肉、揚げ物、味が濃いもの、ケーキ、チョコレート、スナック菓子、冷たいドリンク、チーズなどの乳脂肪を多く含む食品、カフェインを多く含む飲み物、インスタントラーメンなどの加工食品など
まとめ
セルライトを撃退する方法についてご紹介しました。
まずは入浴でしっかりと体を温めて代謝を高めることが大切です。
諦めていた人でもマッサージをすることでつるんとした太ももを目指すことができます。