乾燥する季節になると目のまわりや唇のまわりの肌がカサカサしてきますね。
顔のなかでも皮膚のうすい部分は特にデリケートで乾燥しやすいところです。
日にあたったり、風の強いときは頬もカサカサになります。
いつでもしっとりとしているのが理想的な肌ですが、それに近付けるために少しでも努力していきましょう。
洗顔などのお手入れや食べ物、サプリメントなどで肌の調子を良くしていく方法がありますのでご紹介していきます。
1.カサカサしている肌の状態
肌がカサカサしているときは表面の角質がめくれあがっている状態です。
手で触ると指先にカサカサするのを感じます。角質がめくれあがっているとの隙間から水分が蒸発しやすく、外部からの異物も侵入しやすくなっています。
見た感じは白っぽくなっていて、ひどくなると粉をふいたようになったり、ひびわれてきます。
2.肌がカサカサする原因
ではどうして肌がしっとりしている人とカサカサしている人がいるのでしょうか。肌がカサカサする原因は次のようなことです。
- 外気の乾燥
- 日焼け
- 乾燥肌体質
- クレンジングのし過ぎ
- ストレス
- 睡眠不足
- 皮脂の減少
- 細胞間脂質の減少
湿度が低下する秋から冬にかけては、皮脂の分泌量が少なくなり、皮膚からの水分蒸散量が増えて肌が乾燥してきます。もともと乾燥肌タイプのかたにはつらい季節です。睡眠不足なども重なると、正しいターンオーバーが行われずに、肌の乾燥が増していきます。
またクレンジングのし過ぎによってもセラミドなどの細胞間脂質が流れ出てしまうので、短い時間でできるだけ優しく済ませるようにします。ピーリングで表面の角質を取り過ぎてしまっても、未熟な角質が上にあがってきてしまいカサカサにつながります。日焼け後やピーリング後は角質が薄くなり、それを補おうと自然な防衛本能でターンオーバーが早くなって、まだ未熟な角質が上に押し上げられてしまうのです。
2.カサカサしたときのお手入れ
カサカサしたときのお手入れは刺激しないこと、新しく角質ができるまで待つことが大切です。
肌のターンオーバーは28日といわれていますが、できれば20日間くらいはじっくりと角質が育つのを待つケアが必要になります。
お手入れ方法を見ていきましょう。
2-1.洗顔
肌がカサカサしているときの洗顔は洗い過ぎないことです。
洗顔することで細胞間脂質であるセラミドや天然保湿因子のアミノ酸が流れ出てしまうので肌が落ち着くまでは水洗顔にするか、ごくやさしいタイプの洗顔料を使用します。
洗顔料をつかうときはよく泡立てた泡でやさしく触れるだけにして、肌には手を触れません。よくすすいで流し、保湿ケアを行います。
2-2.馬油
馬油は馬からとれる脂で人間の脂と成分がよく似ています。人の肌との相性がよくつけるとよく伸びて溶けるように浸透します。浸透力がとても高いのでしばらくするとサラサラになります。
体温で溶けてしみ込んでいくので乾燥しているところに少量をつかいます。手のひらで溶かして手でパックするようにしても効果的です。馬油100%のものが、浸透性はありますが保湿が目的であればグリセリンの含まれたもののほうが効果があります。
2-3.スクワラン
深海鮫の肝油から抽出されるのがスクワランオイルです。わずかに塗るだけでも皮脂膜と同じ働きをしてくれるため、乾燥から肌を守ってくれます。使い過ぎるとかえってかさつくため、ごく少量を手のひらで伸ばしてから顔につけます。
2-4.オリーブオイル
通販や薬局などで購入できる美容用のオリーブオイルを使用します。
乾燥肌の人にはオリーブオイルの油膜で肌を覆うことで水分の蒸散を防いだり、肌を柔軟にする効果があります。ヒジやカカトのガサガサしたところだけに塗ってもよいです。
オリーブオイルは乾燥肌の人が使うにはよいのですが、普通肌の人やもともと水分が多い人が使うとかえって水分量が少なくなる場合もあります。
2-5.セラミド
化粧品に配合されることが多くなってきたセラミドは、肌の表皮にあって水分の蒸散を防いでいます。
外から不要なものがはいらないようにバリアの役割もしていてラップのような働きをしています。
化粧品のセラミドも塗ることで肌の表面に一時的にとどまり、肌の水分の蒸散を防いでくれます。
セラミドについてはセラミドで肌のカサカサ撃退!つるり肌になるためのセラミドの使い方に詳しくまとめています。
3.カサカサによい食べ物
肌がカサカサしている時はどんな食べ物を食べればいいのでしょうか。
3-1.ビタミンA・C・E
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEはそれぞれ抗酸化作用をもち、活性酸素からお肌の細胞の老化を防いでくれます。他にもターンオーバーを促進させたり、血流を促したり、肌を明るくさせる働きでお肌が健康でいるために欠かせない栄養素です。
- ビタミンA・・・にんじん、しそ、かぼちゃ、しゅんぎく、ほうれん草など
- ビタミンC・・・かんきつ類、ブロッコリー、モロヘイヤ、キウイ、イチゴなど
- ビタミンE・・・アーモンド、たらこ、いくら、うなぎ、オリーブオイル、アボカドなど
3-2.コラーゲン
コラーゲンを多く含む鶏の手羽やうなぎ、シラスなどを食べましょう。あわせてビタミンCもとることでコラーゲンの体内での合成を助けてくれます。コラーゲンを多く含む鍋などを食べると翌日の肌のツヤがよく感じられます。
食事から常にコラーゲンを取り続けるのは難しいので、サプリメントになったコラーゲンも有効です。豚由来のコラーゲンを選ぶようにしましょう。
コラーゲンについてはコラーゲンの全21知識|すぐにプリ肌になるための正しい摂取方法やびっくり!コラーゲンのサプリの効果は肌のキメにもあった!も参照してください。
3-3.プラセンタ
ある程年齢を重ねた女性の肌にはプラセンタも試してみる価値があります。他のものとはお肌へのアプローチが違うのでプラセンタがあっている人もいます。
豚由来のプラセンタで1日分に100mgのプラセンタ純末が含まれているものを選びましょう。
女性では生理周期にそってプラセンタを試すことで、肌への影響がわかるようになります。
プラセンタについてはプラセンタサプリメントの正しい選び方|タイミングと飲用期間までやプラセンタとコラーゲンの違い、あなたはどちらを選べばいいのか?に詳しくまとめています。
3-4.セラミド
実は私たちはセラミドを1日あたり20~70mgも食べています。
しかし、食品からとるセラミドは腸管から体内への吸収率が1%もなく、ほとんど利用できていません。
セラミドを補いたい場合はサプリメントにて1日1200μg~1800μgを摂取しましょう。肌からの水分の蒸散を防いでうるおいを保つ効果があります。米、こんにゃく、パイナップルなどから抽出されます。
セラミドのサプリメントについてはセラミド配合のサプリで肌のうるおいをキープする6つの方法も読んでください。
4.加湿する
冬でも雨が降ると肌の調子が良かったり、雪国の人は色白で肌水分が多いと言われますが、空気中の水分量が肌に与える影響がかなり大きいです。
室内にいるときは加湿器などで空気中の水分を高く保つようにしましょう。湿度の目安は40~60%ですが美肌のためには65~75%あるとしっとりします。
4-1.加湿器
加湿器は湿度設定のできるものがおすすめです。
空気の温度によっても必要な水分量は変化するので、自動調整してくれるものがよいでしょう。
冬場はとくに部屋に1つ加湿器を置いて、肌の乾燥を防ぎます。
加湿器があると肌の水分量が大幅に増えるという企業の研究もあります。
4-2.エアコン
エアコンの風に直接あたることで乾燥は促されますから、風の向きや居る位置などの配置を工夫してください。
エアコンの機能のひとつとして加湿機能の付いているものがありますので次に買い換えるときに検討してみましょう。特別に加湿器を用意しなくてもよく、水も足す必要がないので管理が楽です。
4-3.スチーマー
寝ながら加湿してくれるナイトスチーマーやデスクの脇に置いてつかうデスクスチーマーが販売されています。
朝起きたとこの肌や髪のうるおいの他にものどや鼻などの粘膜が楽になります。
アロマオイルを入れるタイプのものもありますからリラックスしながら入眠することができます。翌朝への期待が大きいですね。
4-4.岩盤浴
岩盤浴のある施設にいって岩盤浴することでも肌のカサカサがよくなります。
岩盤浴では35~45℃ほどの室内で40~55℃ほどの岩盤に寝そべって大量に汗をかきます。汗をかくことで肌のうるおいが増します。
数日は効果が持続するので、近くにあれば週に2回ほど通うとよいでしょう。
まとめ
肌がカサカサしてきたら行ってみたい対策をまとめました。
いくつかはご自身の肌にあうものがありますから、行ってみて習慣にしてください。
肌がかさついてきても対策がわかっていれば安心ですね。