スキンケアでクリームを塗る順番とは? 一番最後が正解って本当?

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若いうちは化粧水と乳液だけで足りていた人も、30歳を目前に控えた年齢に差しかかると、それだけでは乾燥を防ぎきれなくなってきます。
そこで「毎日のスキンケアにクリームも足してみたらどうかな?」と考え始めるのですが、クリームっていまいち使い方がよく分からないことが多いのですよね。
「興味はあるけれど、ちょっと不安」とお悩みの方へ、クリームの正しい使い方や特徴などについて解説します。



1.クリームを使うことのメリット

まず始めに、クリームを使うことによって、具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。クリームは、そのこってりとしたイメージから「肌がベタベタしそう」「ニキビができるかも」という誤解も多いのですが、正しく使えばこんなに良いことがあるのです。

1-1.保湿力が高い

クリームの役割として、よく「化粧水で補った水分を蒸発しないように閉じ込める」ということが言われますが、実はクリームそのものにも高い保湿効果が期待できます。もちろん、製品によって質は異なりますが「ヒアルロン酸」や「セラミド」といった保湿成分をたっぷり配合したものなら、化粧水すら必要ないほど肌がうるおうのです。
こうした保湿成分は「油溶性」のものも多く、クリームとの相性もバッチリ。なじみやすいので、高濃度で配合することができます。また、油溶性の美容成分は肌の奥までしっかり届くので、肌トラブルが気になる年齢の方には非常に心強い味方になってくれますよ。

1-2.美容成分が多く配合されている

質の良いクリームには化粧水や乳液と比べて多くの美容成分が配合されており、美白やエイジングケアにもしっかりと対応してくれます。上の項目でも説明したように、クリームは油溶性の美容成分との相性がとても良いので、よりリッチな使い心地の化粧品を作ることが可能なのですね。
多くの化粧品メーカーではクリームに最も高い値段を付けていますが、こうした理由を考えれば納得です。

2.クリームを使う際の正しい順番とは

どんなに美容効果の高い化粧品も、使い方を誤れば効き目は半減してしまいます。効果を最大限に発揮するため、クリームを使う際はできるだけ順番を守るようにしましょう。商品によって多少前後しますが、基本的には化粧水→美容液→乳液→クリームの順番が正解。この順番の意味を、もう少し詳しく説明しますね。

化粧品をつかう順番の画像

2-1.化粧水

化粧水には、洗顔によって奪われた水分を補給するという役割があります。よく「時間をおかずに、すぐつけること」と言われますが、これは洗顔後の肌の水分がとても蒸発しやすいから。理想は30秒以内なので、洗面所やお風呂場のすぐ手に取れる場所に置いておくと良いですね。
また、化粧水には後に使う化粧品の浸透を良くするという役目もあるので、ぜひ美容液や乳液、クリームの前に使ってみてください。

2-2.美容液

美容液は特にお肌に悩みがなければ省いてもかまいませんが、もし使うなら化粧水の後で。「美白」「アンチエイジング」などいろいろな目的のものがあるので、上手に取り入れれば肌トラブルを解消しやすくなります。

2-3.乳液

乳液には、上から適度な油分を補い、化粧水で補給した水分を肌に閉じ込めたり、美容液の成分を肌の奥深くに浸み込ませたりする役割があります。肌に油分が不足するとこれをカバーしようと余計に皮脂が出てくるので、ニキビ予防のためにも乳液を上手に使いましょう。

2-4.クリーム

最後に、クリームです。乳液にも化粧水や美容液を閉じ込める力はありますが、とろりとしたテクスチャーなので、どうしても物足りないこともあります。その点、クリームは乳液よりも多くの油分を含むので、仕上げにふたをするには最適です。

3.肌質ごとのクリームの選び方

ひとくちに「クリーム」といってもいろいろな種類があり、肌質に合わないものを使うとニキビや乾燥などのトラブルが起きる可能性があります。大切なのは、自分の肌が求めている成分がきちんと配合されていること。次のポイントを意識して、ぴったりのものを探してみましょう。

3-1.乾燥肌に合うクリーム

乾燥肌の人は肌のバリア機能が低下しているので「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分が含まれているものを選び、しっかりとうるおいを補給するようにしましょう。乾燥がひどい時はいつもより肌が敏感になっているので、ワセリンを使うのも一つの方法。不純物の少ない「白色ワセリン」ならベタつきやにおいも少ないので、いざという時のために常備しておくと安心ですよ。

3-2.オイリー肌に合うクリーム

オイリー肌の人はあまりこってりとしたクリームを塗るとニキビができる可能性があるので、使い心地がさらっとしたものを選びましょう。そして、保湿効果が高いことも大切。乾燥による皮脂の過剰分泌を防ぐためには、きちんと水分を補うことが欠かせません。クリームによって肌の水分量が整ってくると、ベタつきもだんだん治まってきますよ。

3-3.敏感肌に合うクリーム

敏感肌は乾燥しやすく、肌のキメも粗くなりがちなので、やはり保湿効果の高いものであることが第一条件です。そして、健康な肌に比べて化学物質の影響を受けやすいので、刺激の少ない成分で作られているかどうかを確認してから購入するようにしましょう。
また、敏感肌は化粧品の成分が浸透しにくいので、吸収率の良いものであることも重要です。そうしたことに力を入れている商品には必ずそのような表示があるので、選ぶ際に注目してみてくださいね(例:ナノ化など)。

4.クリームによく使われる成分(基材編)

クリームによく使われる基材には、主に次のようなものがあります。それぞれに特徴があり、肌への安全度も違うので、成分についての内容をよく知り、商品選びの参考にしてみてください。

4-1.グリセリン

「グリセリン」はアルコールの一種で、別名を「グリセロール」といいます。化粧品には保湿剤や潤滑剤としての目的で添加され、肌を柔らかく、しっとりと保つのに役立ちます。

4-2.PG

PGは「プロピレングリコール」の略で、抗菌作用によって化粧品の質を安定させたり、肌を保湿したりする目的で使われます。PGが配合されていると他の成分の浸透率も高まるため、商品の安全性は要チェック。添加物の多いものはできるだけ避けたほうが良いでしょう。

4-3.BG

BGは「ブチレングリコール」の略で、雑菌を抑えて化粧品を長持ちさせたり、肌をしっとりさせたりする目的で使われます。さらっとした使い心地なので、さっぱりタイプのクリームにはこのBGが配合されている場合が多いですね。また、比較的安全性も高いことでも知られています。

4-4.ワセリン

「ワセリン」はリップクリームにもよく使われている成分で、石油から作られた保湿剤です。19~20世紀初頭までは不純物の多い「黄色ワセリン」が主流でしたが、その後精製技術が発達し、不純物の少ない「白色ワセリン」が多く使われるようになりました。角質層へはほとんど浸透せず、皮膚の表面に留まることでバリア機能を高めます。

4-5.セタノール

セタノールは別名を「セチルアルコール」と言い、ヤシ油や牛脂などを還元して作られます。クリームに配合すると質が安定しやすくなる他、保湿力を高めて肌を乾燥から守る働きがあり、さらっとした感触を生かして商品の感触改良剤としても使われています。

5.クリームによく使われる成分(保湿剤編)

保湿剤も、クリームには欠かせない大切な成分。よく使われているものの特徴をご紹介します。

5-1.セラミド

「セラミド」は、現存する保湿剤の中で最も効果が高いとされている成分。もともとヒトの肌細胞の中にも存在しており、水分や油分をつかまえておく役割を果たしています。化粧品に配合されているものには「ヒト型セラミド」「疑似セラミド」「植物性セラミド」「ミルクセラミド」の4種類がありますが、このうち、最も保湿力が優れているのは「ヒト型セラミド」です。

5-2.ヒアルロン酸

「ヒアルロン酸」は非常に水分保持力が高く、なんとわずか1gで6ℓもの水分を蓄えておくことができます。セラミドと同じでもともと肌内部に存在していますが、年齢とともに減少するのでクリームなどで補うことが大切です。

5-3.エラスチン

「エラスチン」は弾性繊維と呼ばれるもので真皮に存在しており、コラーゲン同士を結び付ける役割を果たしています。分子が大きいのでクリームに配合しても真皮までは届きませんが、角質層に水分を満たすことで肌をしっとりさせる効果が期待できます。

5-4.トレハロース

「トレハロース」は甘味料としても有名ですが、実は優れた保湿作用を持つ成分です。肌の細胞を保護してくれるので敏感肌にも使いやすく、ダメージから守りながらしっかりうるおいを与えてくれます。

5-5.コラーゲン

「コラーゲン」は細胞と細胞の間に存在し、それらをつなぎとめる役割を果たすものです。エラスチンと同じく、分子が大きいのでクリームを塗っても奥まで届くことはありませんが、肌表面に留まって乾燥から守ってくれます。

6.クリームだけで保湿する

クリームを使う女性の画像

スキンケアの基本は、まず化粧水で水分を補給し、次に油分で上からふたをすること。しかし、肌が極端に乾燥して調子を崩している時は、洗顔の後で化粧水を使わず、クリームを直接塗ってしまったほうが良い場合もあります。その理由は、次の通りです。

6-1.肌はあまり触りすぎないほうが良い

肌はとてもデリケートなので、いくつもの化粧品を重ねようとして触りすぎると、その刺激が乾燥につながってしまいます。健康な肌なら一通りのスキンケアをしても問題ありませんが、肌が弱っている時には大きな負担に。クリーム以前のプロセスを全て飛ばしてしまうことで、肌に与えるダメージを最小限に減らすことができます。

6-2.水分の与えすぎで肌が弱くなる

「洗顔後はできるだけたっぷり化粧水を使いましょう」というのが美容の常識といわれていますが、実は必要以上に水分を与えてしまうと、肌が弱くなる可能性があります。というのも、化粧水の水分が角質層へ過剰に入り込むことによって、細胞がふやけてしまうから。水分を補っているつもりが、かえってバリア機能の低下を招いてしまうのですね。そのため、肌が乾燥しすぎている時は、あえて化粧水は省いてクリームだけを使ったほうが良い場合もあります。

7.オススメのクリーム3選

市販されているクリームには数えきれないぐらいの種類があるので、慣れないうちはどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。そこで、口コミで人気のあるオススメ商品を3つピックアップしてみました。特徴や値段について説明するので、ぜひクリーム選びの参考にしてみてください。

7-1.キュレル浸潤保湿フェイスクリーム/花王

キュレルクリームの画像

「浸潤保湿セラミド機能成分」が角質層までしっかり浸み込み、外部からのダメージを防いでふっくら・もちもちの肌に整えてくれるクリームです。消炎剤配合で肌荒れも防ぐので、敏感肌の方にも人気があります。

価格:2,484円(税込)/40g入り

7-2.ボラージクリーム/ちふれ化粧品

ラボージクリームの画像

皮膚保護成分「ボラージオイル」が乾燥しやすい肌を刺激からガードし「チョウジエキス」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分がしっとりなのにベタつかない肌に整えてくれるクリーム。ちふれ化粧品ならではの、購入しやすい価格も魅力です。

価格:1,080円(税込)/80g入り

7-3.米肌肌潤クリーム/コーセープロビジョン

肌潤クリームの画像

「米肌肌潤クリーム」は、その名の通り「ライスパワーNO.11」を配合した化粧品。医薬部外品としては、唯一「水分保持機能の改善」ができると認められた成分で、セラミドを作り出す力を持っています。「さっぱりタイプ」と「しっとりタイプ」の2種類があるので、好みや肌の状態によって使い分けられるのも魅力です。

価格:5,400円(税込)/40g入り

まとめ

クリームを使うメリットや上手な使い方、特徴などについて説明しましたが、いかがでしたか? 20代ではまだクリームを使ったことのない方も多いと思いますが、化粧水や乳液などに比べて美容成分が贅沢に配合されているので、仕上げに使うと肌がとってもイキイキとしてきます。肌の水分量は年齢を重ねるごとに減ってくるので、今からしっかり栄養を与えて30代に備えましょう。

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