コラーゲンの効果はない?効果を感じられない8パターンと4つの効果

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お肌にいいと言われているコラーゲンですが、実際のところコラーゲンを取ることでお肌の中のコラーゲンにどのような効果があるのでしょうか。
今回はコラーゲンを摂取したにも関わらず効果が感じられなかった方のための原因と対策についてご説明致します。



1.コラーゲンは本当に効果があるのか?

まず、コラーゲンは本当に効果があるのでしょうか?
コラーゲンを取っても腸でアミノ酸に分解されてしまい、お肌への効果はないというように言われたりします。実際のところはどうなのでしょうか?

実は近年、コラーゲンの効果については学術研究が進みコラーゲンには肌のコラーゲンを増やす効果があるということがわかってきました。学術研究としてお肌や骨、髪の毛へのコラーゲンの有効性が認められてきています。
コラーゲンの効果はないという人は学術発表がまだなかった2009年より前の情報をもとに判断されています。飲んだコラーゲンが働くメカニズムの画像学術出典
コラーゲンペプチド経口摂取によるヒト肌へ与える効果 新田ゼラチン・近畿大学 井上直樹、杉原富人、竹田竜嗣 アミノ酸研究 Vol.3,No.1,2009
コラーゲンペプチド経口摂取による生理機能とそのメカニズム 大阪夕陽丘学園短期大学・京都大学 重村泰毅 佐藤健司

2.コラーゲンの効果はプロリルヒドリキシプロリンにあった

ではどのようにしてコラーゲンは効果を発揮するのでしょうか。
今までアミノ酸にまで分解されてしまってコラーゲンを取っても意味がないと言われていましたが、コラーゲンはアミノ酸にまで分解されずに腸からペプチドの状態で吸収されることが分かってきました。
ペプチドとはアミノ酸が数個つながったもので、単体のアミノ酸にはない機能が注目されています。コラーゲンに含まれているペプチドで機能があるとされているのはプロリルヒドリキシプロリン(以下Pro-Hyp)です。
このPro-Hypは腸から吸収されても血流に乗って4時間は体内に留まり、コラーゲンを作り出す繊維芽細胞にシグナルを送っていることがわかっています。
Pro-Hypが何らかのシグナルを繊維芽細胞に送り、繊維芽細胞が活性化することでコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が作られるという仕組みです。
普通のペプチドは血流に乗ってもすぐに酵素の分解が始まってしまいますが、Pro-Hypは分解されにくい構造をしているので長く体内に留まることができるのです。Pro-Hypはコラーゲンにしか含まれていない特別なペプチドです。

3.コラーゲンで効果が得られる4分類

では実際にコラーゲンを飲むとどのような効果を実感するのでしょうか。
その効果をまとめてみると、4つのグループに分類されることがわかります。

  1. 皮脂が分泌される、潤いが保たれるようになる
  2. 真皮にコラーゲンが増える
  3. キメが整う
  4. 皮膚以外のところでの効果

洗顔時にぬるっと感じている画像

3-1.「皮脂が分泌される、潤いが保たれるようになる」グループ

  1. 顔を洗ったときにぬるっとする
  2. 朝起きると顔にサラッとした油膜がある
  3. お風呂で肌が水をはじく
  4. 体全体が乾燥しなくなる
  5. 肌が潤っている
  6. 顔にツヤが出る
  7. かゆみが減る

3-2.「真皮にコラーゲンが増えた」グループ

  1. 顔にパァーンとハリがある
  2. 顔がむくんでいるかと思うくらい張っている
  3. 肌が柔らかくなる
  4. 目尻のシワが減る
  5. 目のくぼみが目立たなくなる

3-3.「キメが整った」グループ

  1. 肌が白くなった
  2. 肌にフラット感がでる
  3. 肌の手触りがよくなる
  4. 化粧のノリが良くなる

3-4.「皮膚以外の材料として使われた」グループ

  1. 元気が出る
  2. スポーツ後の回復が早い
  3. 爪が割れにくく強くなった
  4. 髪の毛にコシが出る

これらがコラーゲンの効果として体感できることです。
これらの効果のすべてではないにしても、一部を感じられる方が多いようです。

コラーゲンペプチドは腸で吸収されると血液によってお肌だけでなく、骨の中や関節に運ばれます。
皮膚の弾力組織を作ったりするほかに、軟骨の細胞を増やしたりと体の丈夫さや若さを保つ調整役をしています。

4.効果が無いと感じている人に共通する8つの原因

あれほど期待して飲んだのに…。効果が実感できないとなんだか拍子抜けしてしまいますね。コラーゲンを飲まれても効果を実感できなかった方もいます。
これから挙げる8つのパターンにあてはまる人は、コラーゲンを飲んでも効果が得られない可能性があります。

4-1.まだ若い

若い女性の画像

10代、20代はもともと体内でコラーゲンの生産も盛んで代謝も良く、コラーゲンを取り入れても実感がわかない年代です。コラーゲンの効果が実感としてわかるのは30代からと言えるでしょう。

4-2.皮脂が多い体質

脂取り紙の画像

コラーゲンの効果に皮脂の分泌が盛んになるこによる皮脂膜のバリア効果が上げられます。もともと皮脂の分泌が多い方はその部分が感じられません。

4-3.タイミング

多くのメーカーが睡眠前の飲用をすすめています。これはお肌は睡眠中にでる成長ホルモンによって早く生まれ変わるので、それにあわせてコラーゲンでも美肌を後押ししようという考えに基づいています。寝る前以外の時間で飲んでいた方は、飲む時間を寝る前に変えてみて下さい。

4-4.豚か魚か

様々な商品がありますが、コラーゲンの原料は豚由来か魚由来です。同じ低分子で同じ量を飲むのであれば豚由来のもののほうが効果を感じやすいです。ほとんどのメーカーが原材料表示の部分でコラーゲンの由来を表記しています。今までどちら由来のコラーゲンを飲んだのか今一度お確かめいただき、魚由来でしたら豚由来に変えてみると効果を実感できます。

4-5.飲み続けるとわからない

いったんは効果を感じたけれども、飲み続けているうちに効果がわからなくなってくるという場合があります。これは肌のいい状態をキープできていてそこから変化がないために実感としてわからなくなっている場合があります。一度コラーゲンをやめてみるとお肌が衰退するので、効いていたことがわかる場合があります。これを防ぐのにオススメの飲み方を下でご紹介します。

4-6.体に変化はあったのだけれども、それを感じられなかった

コラーゲンは真皮層で5日ほどで増え始めます。真皮層は皮膚の内部にあるので変化があっても実感として感じるには本当によく観察していないとわかりません。肌のハリや感触、洗顔時の感触、化粧ノリなどまずは細かいところに変化が現れます。繊細な変化を感じ取れるように意識してみましょう。

4-7.ビタミン、ミネラル、たんぱく質等の栄養が不足している

コラーゲンが作られるのにはアミノ酸以外にビタミンCをはじめとするビタミン類、鉄や亜鉛などのミネラル類が必要です。またたんぱく質も一定量必要です。これだけあればコラーゲンが作られるのではなく、細胞がコラーゲンをつくり出すので、その細胞が健康を維持できるような栄養状態が必要です。

4-8.睡眠時間が極端に少ない

寝不足が続くとお肌が荒れる、これは女性であれば誰しもが経験したことがあると思います。睡眠をしっかり取ることを基本に置き生活習慣を見直しましょう。

5.コラーゲンの効果を実感するための2.1.0の飲み方

コラーゲンの効果が感じやすくなる2.1.0の飲み方をご紹介します。

まずは今まで飲んでいたコラーゲンが豚由来か、魚由来か確かめてください。魚由来でしらた豚由来に替えてください。それだけで結果はまったく違います。

飲んでいたコラーゲンが豚由来だった場合は、初めの1週間をメーカーが一日に定めている目安量の2倍量を飲んでください。これで飲み始めの変化がずいぶんとわかりやすくなります。
次の1週間はメーカー推奨量通りに飲み、最後の1週間はコラーゲンを飲みません。

「2.1.0の飲み方」

・初めの一週間をメーカー推奨量の2倍

・次の一週間をメーカー推奨量通りに

・最後の一週間はまったく飲まない。

というコラーゲンの飲み方です。

3週間の摂取量はトータルでみると変わりません。ですがこの飲み方をするとメーカー推奨量通りに飲むよりも早く、しかも継続して効果を感じ取ることができます。

6.コラーゲンの取り過ぎにも注意する

何にでも言えることですが、過剰に取り過ぎては体に害を及ぼすこともあります。一般的なコラーゲンであれば1日5gで、低分子化されたコラーゲンであれば1日1~2gで効果がありますから、過剰に取ることは控えます。一般的なコラーゲンであれば1日10gまで、低分子化されたコラーゲンであれば4gまでを上限の目安としてください。

7.コラーゲンで美しくなる

ここまでのご紹介したコラーゲンを飲んでも効果のなかったときの対処方法や正しい飲み方によって、効果を期待できることを知りました。

しかし、コラーゲンを飲んでで美しくなるためにはまだ知らなくてはいけないことがあります。
次のことも目を通して知っておきましょう。

7-1.コラーゲンの糖化を防ぐ

肌の内側では「糖化」とよばれる老化現象がコラーゲンを巻き込んで起きています。
糖化とはたんぱく質と余分な糖がくっつくことで起こり、コラーゲンの正常な代謝を妨げます。私たちの体では多かれ少なかれ糖化は必ず起こっていますが、
血糖値が高い状態が続くと糖化をさらに促すことになります。
血糖値の高い状態を長く続かせないために、食事の時は「野菜から先に食べる」ことがお勧められています。
食物繊維を多く含んだ野菜はごはんやパンなどの炭水化物より先に摂ることで、糖の吸収をゆっくりにして血糖値の上昇を緩やかにすることが分かっています。
食事の一番はじめに90gの野菜サラダから食べるようにしましょう。

7-2.コラーゲンの効果を写真で知る

コラーゲン測定の超音波画像

コラーゲンを飲んで肌の内側ではどのような変化があるのかを写真で見てみましょう。
写真は30代女性のコラーゲンを飲む前の4ヶ月飲んだ後の変化を超音波をつかって撮影しました。

赤や黄色、緑の部分がコラーゲンの密度の高いところです。
4カ月にて密度の濃くなっていることがわかります。
コラーゲンによる内側の変化を知ることで、続けることの大切さがわかります。

あなたの肌内部のコラーゲンを画像で知る!ミリーさん編 その2もご覧ください。

7-3.サプリと食事はどっちがいいの

コラーゲンは食事からも摂ることができます。
食事ではコラーゲンのとれる食材を選んで調理しましょう。

  • コラーゲンの多い食材・・・牛筋、鶏軟骨、鶏手羽、豚足、うなぎ、しらす、鮭(皮あり)

コラーゲンの多い食材についてはコラーゲン豊富な食品選抜5レシピ|コラーゲンだけでは意味がない!にも詳しくまとめています。
食事からもコラーゲンは摂れるのですが、コラーゲンの多い食材はカロリーが高めだったり、調理の時の塩分も気になるので続けて摂るのであればサプリメントで補うのがよいでしょう。
サプリメントに含まれるコラーゲンは低分子化されて吸収のしやすいものが多くなっています。

7-4.コラーゲンを大切にする

コラーゲンを大切にする意識を持ちましょう。
コラーゲンの大敵は紫外線を浴びた時に発生する活性酸素です。この活性酸素によってコラーゲンは破壊されます。
紫外線のなかでもA波がコラーゲンを破壊する光なので高めの日焼け止めはPAの高いものを選ぶようにします。
皮膚のヒアルロン酸は半日から1日で半分が入れ替わるのに対して、コラーゲンは6ヶ月かかってやっと半分が入れ替わります。
コラーゲンを守り育てるのは1年がかりですからじっくりと取り組みましょう。

まとめ

コラーゲンだけ食べていればキレイなお肌が保てる、というわけではありません。たんぱく質、ビタミン、ミネラル類が足りていないとコラーゲンを取っても効果が出ません。栄養を取り、しっかりと睡眠をとるということがコラーゲンの効果を実感できるベースにあります。せっかくのコラーゲンを効率よくいかす生活を心がけましょう。

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