PMSの原因は何なのか?ホルモンと貧血!?

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PMSはいくつかの原因が考えられています。

  1.  女性ホルモンの変化によるもの
  2.  セロトニンの減少
  3.  鉄分の欠乏

などが原因と言われています。
しかし、すべてのメカニズムが解明されているわけではありません。



1.PMSの原因

PMSの原因について順に見ていきましょう。

1-1. 女性ホルモンの変化によるもの

卵巣ホルモンと月経周期の関係
PMSの症状が発生するのは生理の12日ほど前から生理にかけてです。生理が始まってしまえば全く無くなるか、かなり軽くなります。
排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えると、黄体ホルモンに感受性が強い人だけがPMSに悩まされます。
黄体ホルモンは体に水分を溜め込む働きがあり、体のいろいろな部分がむくみます。
脳もむくむことで頭痛が起こります。

1-2. セロトニンの減少

生理前のこの期間になると脳内のセロトニンが減少します。
セロトニンは突発的な感情の変化をしないようにするホルモンです。
PMSの時にイライラしたり、少しのことでも怒ってしまうのはセロトニンが不足することによって引き起こされています。
季節の要因として、夏には日光によくあたるのでセロトニンの分泌が多く、秋から冬にかけてセロトニンの分泌も減少します。
秋冬にPMSがひどくなる人はセロトニンの減少が原因の場合があります。

1-3. 鉄分の欠乏

フェリチンと呼ばれる貯蔵鉄が欠乏すると、PMSの症状はよりひどくなります。
フェリチン値は病院で血液検査によって調べられますが、医師によっては調べないので「フェリチンの検査をしてほしい」と伝えましょう。
不足している場合は鉄剤の薬や注射などで補います。
鉄剤の薬は胃がむかむかして飲めない人がいますのでその場合は注射が良いでしょう。
参考リンク:http://tomoikoma.exblog.jp/20909639

2.PMSと恋愛

PMSが原因で恋人と別れたという話もあります。
普段なら気にならないことに目が行き、彼の行動が許せなくなります。
突発的に喧嘩になり、別れてしまうということのようです。
PMSのときは正常な判断がしにくくなっていますから、この時期には大切な判断はしないようにします。
男性側にも正直に伝えて理解を得るようにしましょう。

3.PMSのチェックリスト

PMSのチェックリストの画像

出典:http://www.terumo-womens-health.jp/trouble/3_2.html
私ってPMSなのかもと思ったらまずは自分でチェックしてみましょう。
簡単にセルフチェックできるリストをご紹介します。
PMSセルフチェックリスト|まずは自分で調べよう!をご覧ください。

4.PMSの症状

PMSの代表的な症状の画像

PMSの症状は次のようなものです。

  • イライラ
  • 胸が張る
  • 腹痛
  • 眠気
  • むくみ
  • 集中力の低下

これってPMS?イライラ、胸の張り、腹痛、眠気などの症状一覧にまとめています。

5.PMSの対処法

PMSの対処法は次のようなものがあります。
低用量ピルは病院で処方してもらえます。PMSに対して効果のあるピルです。漢方薬にもPMSに有効なものがあります。
病院かドラッグストア、薬店で購入できます。サプリメントも有効なものがあり、ドラッグストアや通信販売で購入できます。

5-1.低用量ピル

低用量ピルは避妊をするためのお薬ですが、PMSにも有効です。低用量ピルによって女性ホルモンのバランスを作り出すことによって、プロゲステロンが過剰に分泌されずにPMSの症状を和らげます。次の生理の時までにPMSが治まります。
弱いつわりのような吐き気やむかつきなどの副作用がありますが2カ月程度で慣れてきます。
低用量ピルは病院にて処方されるお薬なので、定期的に検査を受ける必要があります。
ごく稀に血栓による重篤な副作用があると報告されていますから、まずは医師の話をよく聞いてください。
PMSの辛さを低用量ピルで解決!にも詳しくまとめています。

5-2.漢方

低用量ピルを飲めなかったり、すすめない医師もいるなかで漢方薬がPMSに効果的です。
低用量ピルほど効果に即効性はありませんが、穏やかに体質を改善させるように働きます。
まずは医師、薬剤師の見立てで漢方薬を選んでもらいましょう。
漢方には気・血・水という3つの体を構成する要素の異常によって病気が起こると考えられています。
PMSの症状によっても捉え方は異なります。
抑うつは気滞、イライラは気逆、集中力の低下は気虚、頭痛はお血、冷えは血虚、むくみは水滞が原因と考えられています。
PMSには当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などが主に用いられます。
加味逍遙散の配合生薬の画像 PMSに漢方が効く!7つのおススメ漢方薬にも詳しくまとめています。

5-3.サプリメント

サプリメントのなかにもPMSに有効なものがあります。
PMSに有効なサプリメントはドラッグストアや通信販売などでも入手できます。
次の4つがおススメです。

チェストツリー

チェストツリーはハーブの一種でチェストベリーや西洋ニンジンボクとも呼ばれます。
チェストツリーはドイツではPMSの治療薬として認可されていましたが、最近では日本でも医薬品として認可されたものもあります。サプリメントでも効果は同様にあり、PMSのイライラや腹痛を抑える働きがあります。
低用量ピルの働きを抑えてしまうので同時に飲むことはできません。

プラセンタ

プラセタのイメージ画像豚や馬の胎盤の抽出エキスがプラセンタです。
PMSや過多月経などがつらくて寝込んでしまうような人に効果があります。
プラセンタは体の調子を細胞から整えることによって、PMSに効果を発揮します。
またホットフラッシュなどの更年期障害にも効果があります。

γリノレン酸

γリノレン酸は脂肪酸の一種で母乳や、月見草オイルなど限られたものにのみ存在します。
アメリカではPMSの時に月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)を飲むと症状が改善されることが知られています。
国内では月見草オイルのサプリメントがありますから、それを試してみましょう。

セントジョーンズワート

セントジョーンズワートはPMSの鬱っぽい症状に効果があります。
セントジョーンズワートを飲むことによってうつ症状が改善されたり、不安感や孤独感が減少します。
ハーブティとしても販売されていますが、PMSの改善を目的に飲むならサプリメントがよいでしょう。

PMSにはこのサプリメント!9選|まずはここから選びますにもまとめています。

5-4.アロマテラピー

アロマオイルの中にもPMSに有効なものがあります。
イライラしたときや気分が落ち込んだ時はアロマオイルを使ってみましょう。

クラリセージ

クラリセージの画像
クラリセージは独特な香りがあり苦手な方もおりますが、PMSには外せない精油です。
エストロゲンに似た働きのあるスクラレオールが含まれていて、心を落ち着かせて穏やかにし、痛みを抑える働きがあります。
薄めて直接手首につけたり、ティッシュに1滴垂らして香りをかいだりします。

ネロリ

ネロリの画像

ネロリはビターオレンジから取れる精油でPMSの不安やイライラを癒してくれます。
香りをかぐことで眠くなることもありますから自動車の運転前には避けるようにします。
フローラルでよい香りですが、希少なため高価な精油です。

PMSにアロマが効くのか?効果のあるオイルとはに詳しくまとめています。

まとめ

PMSの原因についてご紹介しました。
PMSは薬を飲んだり、サプリやアロマで対処できるものです。そのままにしておかずに自分にあった対処法を行ってください。

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