頭皮が乾燥していませんか?
フケがあると周りの人に不快感を与えてしまうのではないかと心配です。毎日の洋服にも気を遣ってしまいます。
さらに頭皮が乾燥していることで髪にもダメージを受けている場合があります。
今回の記事は頭皮が乾燥する原因を追究しながら、潤いのある頭皮に導くための正しいケア方法をご紹介していきます。
1. 頭皮が乾燥する4つの原因
頭皮が乾燥してしまう原因としては次の4つが考えられます。
- 湿度差
冷暖房の効いた部屋にいると室内と屋外の湿度差があり乾燥してしまいます。頭皮が汗をかいたり、冷やされたりの繰り返しで頭皮が乾燥します。頭皮からでた皮脂が毛穴に詰まり、フケや抜け毛の原因になります。
皮膚に優しい湿度は60%~65%です。加湿器や観葉植物を置いて湿度を保たせ、エアコンの風は直接当たらないようにします。 - シャンプーのやり過ぎ・高温シャワー
1日2回以上のシャンプーや高温のシャワーは、頭皮に必要な皮脂を洗い流してしまいます。
シャンプーは1日1回の洗髪で、指の腹で頭皮をマッサージしながら洗います。高温のお湯でも皮脂が流れ過ぎてしまうので40度以下のぬるま湯で洗うようにします。 - 紫外線
紫外線によって頭皮の潤いが減少し乾燥してしまいます。
日傘、日焼け止めで紫外線対策をします。紫外線が当たらないように髪の毛の分け目は毎日変えるようにします。 - ブラッシングのやり過ぎ
乾燥した頭皮にクシがあたると角質層がダメージを受けてフケの原因になります。
クシは、髪に付いたホコリやヘアスタイルを整えるものですのでクシの使いすぎには注意します。
2. 頭皮がしっとり潤いアップする5つの方法
続いては頭皮と髪の潤いアップケアについてご紹介していきます。
乾燥した頭皮からはキレイな髪が成長できません。頭皮のケアをしてツヤのある髪にしましょう。
乾燥した頭皮はお手入れをして潤いを与えます。
2-1.シャンプーの使用方法・乾かし方
2-1-1.正しい洗い方
正しいシャンプーの使用方法で頭皮の潤いをアップさせます。
ポイント
- 爪を立てて洗うのではなく、4本の指腹(人差し指・中指・薬指・小指)で頭皮を傷つけないよう優しく洗います。
- シャンプーの泡で毛穴を包みながら、頭皮をもみほぐします。
- 高温で頭皮をすすぐと、必要な皮脂まで洗い流してしまうのでぬるま湯ですすぐようにします。
正しい順番
- 髪が絡まないようにクシでとかします。
- 30秒くらい、頭皮までしっかりと濡らします。髪も指が通るようにします。
- シャンプーは、手にとって泡を立てます。
- 頭皮全体に馴染ませて、髪につけます。
- 指の腹でマッサージしながら洗います。
- A~Cを3回繰り返して、丁寧に洗います。
- シャンプーが頭皮に残っていると地肌のトラブルの原因になるため、シャンプーのヌルつきがなくなるまでしっかりと頭皮と髪を洗い流します。
- コンディショナーは髪の表面を整えるため、髪全体に馴染ませてからしっかりと洗い流します。
トリートメントは髪に栄養成分を与えるものです。栄養成分が髪に必要なときに使用します。
2-1-2.頭皮の乾燥を防ぐ乾かし方
シャンプー後の頭皮は、皮脂も減ってしまい角質層から水分が奪われやすい状態です。
濡れた髪は、雑菌が繁殖しやすくなるため痒みや臭いなどの原因になります。
そのため、シャンプー後は自然乾燥しないようにしてドライヤーで乾かします。
雑菌が入らないように清潔なタオルを使用します。
正しく乾かす手順
- 髪の毛はタオルで水分を取ります。
髪をタオルに挟み、ポンポンと軽くたたくようにして水分を取ります。 - 毛の流れに逆らうことなく指先を動かしながら整えます。
- ドライヤーは20cmくらい離して使用します。1箇所に集中しないように、角度や位置を動かしながら根元を乾かします。
- 髪の表面や裏側もしっかりと乾かしてください。
- 仕上げにドライヤーの冷風を使うことで髪にツヤがでます。
余分な水分は頭皮に残さないように乾かしましょう。
2-1-3.シャンプーの選び方
シャンプーの洗浄力が強いと必要な皮脂まで奪われてしまいます。
乾燥した頭皮の人は、外部からの刺激に対して弱いので、フケや痒みなどの頭皮のトラブルを引き起こしやすくなっています。
そのため、乾燥した頭皮の人は刺激が弱いシャンプーを選びましょう。
乾燥に向いているシャンプー
頭皮が乾燥している場合は、脂肪酸系のタウリン系、アマイドサルフェート系、アミノ酸系の3種類は刺激が少ないのでこれらを選ぶようにします。
2-2.セルフヘッドスパ
頭皮をマッサージすることで、毛穴の汚れを落としたり血行を良くしたり、フケや痒み、抜け毛も防ぐことすることが出来ます。
頭皮を健康に保つことができるのでツヤのある髪が生えてきます。
また、頭皮と顔はつながっているため、頭皮マッサージすることで顔のリフトアップの効果もあります。
頭皮マッサージを行うときは「強くこする」「力の入れすぎ」「手は清潔にする」「やり過ぎ」「爪を立てない」には注意します。
2-2-1.セルフヘッドスパのやり方
髪や頭皮は乾いた状態で始めます。
- 髪をブラッシングしてホコリなどの汚れを落とします。
- オイル(オリーブオイル、椿油、ホホバオイルなど)を手にとってから頭皮にのせます。
- 指の腹で頭皮全体に馴染ませます。頭皮に行きわたるくらいのオイルの量を使用します。
- 頭皮全体に馴染ませるために、(2)(3)を繰り返し行いながら頭皮のマッサージを行います。
- 親指以外の8本の指の腹を使い、両耳の後ろをマッサージします。
円を描くように10秒ぐらい大きく動かします。
皮膚を持ち上げるように下から上に頭頂部に向けて10秒くらいリフトアップします。 - 頭頂部のつむじの周り10本の指の腹を使いマッサージします。
つむじの左右に指を当てて10秒くらい頭全体を持ち上げるようにしてマッサージをします。
つむじの前後に指を当てて10秒くらい頭全体を持ち上げるようにしてマッサージをします。 - ホットタオルを頭に巻き5分程度おきます。ビニールハットをかぶると効果的です。
ホットタオルは水を含ませたタオルを電子レンジに1分間温めます。火傷しないように温かさをチェックしてください。 - お湯で頭皮のオイルを落とします。
- シャンプーで洗います。
週1回のペースで簡単にヘッドスパが出来ます。
このヘッドスパを行うことで、頭皮に潤いを与えツヤのある髪に生まれ変わります。さらにリフトアップもできます。
2-3.頭皮も保湿する
顔のお肌には保湿をするけれども、頭皮は乾燥していてもそのままという人が多いのではないでしょうか。
頭皮も肌と同じように乾燥しますので保湿します。
- 頭皮専用のローションやエッセンスがありますので、シャンプー後に乾かして使用します。
- 顔と同じローションを代用しても大丈夫です。シャンプー後に乾かして使用します。指の腹で優しく頭皮につけます。
アルコールは水分を奪って蒸発してしまうので、アルコールが多く入っているローションは避けます。 - オイルは保湿効果があります。シャンプー後にオイルを少し頭皮に馴染ませます。その後にドライヤーして乾かします。
オイルは髪の毛につけることでキューティクルをコーティングして潤いのある髪にしてくれます。
2-4.頭皮の紫外線ケア
頭皮は紫外線を浴びやすく、分け目とつむじの部分は顔と比べておよそ3倍の紫外線を浴びているといわれます。
紫外線を浴びた頭皮は、バリア機能が衰えているため乾燥や痒み、フケなどトラブルが起きやすくなります。
日焼けした髪もキューティクルが剥がれてパサつきのある髪になります。
2-4-1.頭皮の紫外線を防ぐ
紫外線が多い日はなるべく出かけないようにするか、万全の紫外線対策をしてから出かけます。
特に、紫外線が多い時間帯は10時~14時です。この時間帯は注意が必要です。
紫外線は、曇りや雨の日、冬でも1年中降り注いでいます。
頭皮への紫外線を防ぐポイント
- 同じ分け目にしないようにします。
毎日少しずつ分け目を変えることで、同じ場所に紫外線を浴びないようにします。 - 帽子や日傘を使用します。
紫外線が通りにくいUVカットのある帽子や日傘を使って、頭皮と髪を守ります。 - トリートメントを使用します。
UV効果のあるトリートメントやスプレーで紫外線対策をします。 - 日焼け止めを使用します。
頭皮、髪用のミスト、スプレーの日焼け止めがあります。
外出の前に日焼け止めをして頭皮と髪を守ります。長時間外に出ている場合はこまめに日焼け止めを塗り紫外線対策をします。
2-4-1.頭皮の日焼けのアフターケア
紫外線対策を忘れて頭皮が焼けてしまった場合はケアが大切です。
頭皮がヒリヒリとするようなら、水に近い温度のシャワーや冷たいタオルで頭皮を冷やして落ち着かせます。
ほてりが治まったら保湿ケアをします。
コットンにローションを浸み込ませて、頭皮に優しくつけます。
シャンプーは低刺激のものを使用して頭皮に刺激を与えないようにします。
日焼け後の髪は水分も失いパサパサになっています。乾燥した髪は枝毛や切れ毛の原因にもなります。
トリートメントして髪の毛に栄養成分を与えます。
2-5.食事
食生活も頭皮に影響を与えます。
脂分の多い食事をしていると、皮脂の分泌も多くなり水分とのバランスが崩れて、頭皮のフケや痒み、乾燥などのトラブルを引き起こしてしまいます。
1日3食の規則正しい食生活を送ることが大切です。
2-5-1.頭皮と髪に効く栄養素
毛母細胞の細胞分裂を活発にする栄養素を取ります。
健康な頭皮や髪を作るのに必要な栄養素はビタミンB2、B6、A、C、E、たんぱく質、亜鉛です。
頭皮の細胞の代謝を促したり、丈夫にする作用があります。
- ビタミンB2・B6
ビタミンB2・B6は皮脂の分泌を抑え、皮膚の代謝を促進する作用があります。
ビタミンB2を多く含む食べ物:レバー、大豆、乳製品、卵、焼きのりなど
ビタミンB6を多く含む食べ物:魚、豚肉、鶏肉、大豆、バナナ、ニンニク、キャベツなど - ビタミンA
ビタミンAは細胞分裂を正常にして頭皮の健康を保つ作用があります。
ビタミンAを多く含む食べ物:レバー、うなぎ、卵、緑黄色野菜など - ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成を手伝い頭皮や血管を丈夫にする作用があります。
ビタミンCを多く含む食べ物:赤・黄・オレンジパプリカ、レモン、柿、キウイ、カリフラワー、イチゴ、ブロッコリーなど - ビタミンE
ビタミンEは毛細血管を広げて毛乳頭まで栄養を運ぶ作用があります。
ビタミンEを多く含む食べ物:ナッツ類、植物油、魚介類、ごまなど - たんぱく質
たんぱく質は髪を丈夫にしてくれる作用があります。
たんぱく質を多く含む食べ物:大豆、肉、魚、卵、乳製品など - 亜鉛
亜鉛は髪の組織を作る作用があります。
亜鉛を多く含む食べ物:うなぎ、いわし、貝類、納豆、アーモンド、海草など
まとめ
この記事では頭皮が乾燥してしまう原因と、乾燥した頭皮を正しくケアして潤いのある頭皮に導く方法をご紹介しました。
これらを正しく実践していただくことで、潤いのある髪と頭皮に生まれ変わることができます。