シワの中で最も悩みが多いのが「ほうれい線」です。 「ほうれい線」は30代から50代の女性の役6割が悩んでいるとの調査結果があります。 また人を外見で判断するときに「ほうれい線」があるかないかで年齢を判断すると答えた人は、40パーセント。まさにほうれい線は老け顔のサインなのです。
1.ほうれい線のできる原因って?
ほうれい線の原因は
- 洗顔のしすぎなどによる「乾燥」
- 筋肉の衰えによる「たるみ」
- 「加齢」によるコラーゲンの減少
- 食生活や生活習慣の乱れによる「糖化」
- 「紫外線」を浴びることによるもの
など様々です。 今回は、出来てしまった厄介なほうれい線を「薄く」、または「消す」対策をお教えします。
2.ほうれい線を消すメイク方法
まずは ほうれい線を目立たなく、薄くするメイク方法をご紹介します。
2-1.保湿
メイク前のスキンケアは「保湿」が基本です。 洗顔で汚れをしっかり落とし、化粧水、美容液、乳液、クリームをしっかり肌になじませてください。
2-2.下地
毛穴をカバーには、肌の凹凸をなめらかにしてくれるシリコン製の下地を選びましょう。 ファンデーションを塗ったあとでもシワの内部にファンデーションがたまるのを防いでくれます。 また、紫外線をカットしてくれる化粧品を選ぶほうがほうれい線予防に効果があります。
2-3.コンシーラー
コンシーラーはご自身の肌よりも少し明るめのカラーを選びましょう。少量を肌にのせたら薬指でたたくように肌になじませていきます。 ほうれい線を目立たなくするためには、丁寧に数回繰り返しましょう。 始めに光沢感のあるオレンジや黄色のもの、そのあとに肌色のコンシーラーを塗るとよいでしょう。
2-4.ファンデーション
ファンデーションをほうれい線の部分に塗ったあとにスポンジなどでトントンと叩き込むように塗ります。 ほうれい線の溝にファンデーションが溜まって厚塗りにならないようにスポンジを上手に使ってください。 それでもほうれい線が目立っている場合は、パール入りのハイライトを気になる箇所にのせると光の効果でほうれい線が気にならなくなります。
2-5.メイク直し
ほうれい線のメイク直しのポイントは、ファンデーションがよれていないかという点です。 ファンデーションがよれた上にメイクを重ねてしまうと厚塗りになってしまい、メイク崩れがおきてしまいます。 まず、ティッシュなどでよれた部分を取り除き、再びスポンジでたたくように丁寧に塗りましょう。
3.化粧品選び
ほうれい線に有効な化粧品の口コミ情報などを参考にしてください。
他の人に効果のあった化粧品を選んで試してみるのもひとつの方法です。
4.表情筋を働かせる
表情筋が衰えると、保たれていたハリのバランスが崩れ、シワやたるみの原因となります。腹筋やスクワットをするように顔にもエクササイズは必要なのです。 表情筋を積極的に動かす「喜怒哀楽体操」をご紹介します。
- まずは「喜」の表情です。 口角を上げ、目を細くし、筋肉が伸びるのを意識しましょう。
- 次は「怒」の表情です。 眉間に顔のパーツを寄せ、上げるような感じで筋肉を縮めます。 口を食いしばり、鬼のような顔をしましょう。
- 「哀」の表情で。 眉を八の字にし、口は一文字に筋肉を伸ばして悲しい表情をしてください。
- 最後に顔の力を抜き「楽」にしてください。 鏡の前で5回ほど、洗顔やメイク、歯磨きのついでに行なってみましょう。
5.ほうれい線に効くツボ押し
顔の筋肉をほぐして血の巡りをよくしてあげることでリフトアップができます。 肌が上がり若々しい表情になるツボをご紹介します。
5-1.巨りょう(こりょう)
小鼻の外側で頬骨の下にあるツボです。 頬骨を上に押し上げるようなイメージで押しましょう。 美肌のツボとも言われ肌の皮脂分泌を抑え、顔のむくみにも効果があります。
5-2.池倉(ちそう)
耳の穴と目尻を結んだところにあります。 口を開けた時に骨が持ち上がったところです。 頬の筋肉を優しく持ち上げるようなイメージで押します。 新陳代謝もアップするツボです。
5-3.角孫(かくそん)
耳の上の先端が当たるところで髪の生え際にあります。 頭皮を押し上げるように刺激すると頬や目の周りの皮膚が引っ張られるのを感じられます。 これらのツボを朝のメイク前に行なったり、夜寝る前に行うとよりリラックスして眠れます。
6.エクササイズ
エクササイズでもほうれい線を目立たなくすることができます。
6-1.舌回しエクササイズ
唇のエクササイズなどを歯科医療に取り入れている歯科医師、宝田恭子さんの考案した 宝田式、舌回しエクササイズのご紹介です。 目と一緒に舌を回すだけの簡単なエクササイズです。
出典:http://youtu.be/QYEUIGr-JeM
6-2.ペットボトル吸い込みエクササイズ
頬の筋肉のエクササイズをご紹介します。 頬の筋肉を鍛えることで、インナーマッスルまで鍛えてしまう!というペットボトルを使ったエクササイズです。
6-3.舌と指でほうれい線を挟むエクササイズ
小鼻の横を舌と指で挟んで、ほうれい線を予防するエクササイズです。
出典:https://youtu.be/8fSisPX99Nw
これらのエクササイズを習慣にして継続して行うようにします。
7.サプリメント
サプリメントでもほうれい線ケアを行うことができます。
7-1.コラーゲン
肌のコラーゲンの減少や筋肉のたるみがほうれい線の原因ですから、内側からコラーゲンの生成を促してあげることでもほうれい線を予防できます。
特にジペプチド、トリペプチドなどの小さく分解されたコラーゲンペプチドには肌のコラーゲンを生み出している繊維芽細胞を活性化させて、コラーゲンを増やす手助けをしてくれることがわかっています。
市販のコラーゲンサプリメントは数多く出回っていますが、中でも豚由来のコラーゲンでジペプチド、トリペプチドなどに小さく分解されたものが効果が高いです。
8.美顔器
美顔器によって肌のたるみをリフトアップさせ、マッサージ効果や保湿成分の浸透効果によってほうれい線の対策を行います。
8-1.超音波
一秒間に100万回以上の振動によって血液やリンパ液の循環を促すことで新陳代謝が上がり、肌のハリをもたらします。
超音波の振動は最大で10センチほどの深さまで届くと言われています。しかし、振動の多さが多いほど効果があるというわけではなく、超音波の周波数が高ければ高いほど音の振動の幅が狭くなるので肌の奥深くまで伝わらず効果が薄いのです。
超音波の美顔器を選ぶ際には周波数の低いものを選ぶとよいでしょう。
8-2.イオン導入
イオン導入の美顔器を使うと、微弱電力によって有効成分をバリアゾーンの奥まで浸透させます。保湿成分やコラーゲン生成を促すビタミンC誘導体を肌に塗ります。皮膚にマイナスの電力を当てることでマイナスとマイナスの反発する力がうまれ、イオン化された成分が肌の深層部へと届く仕組みです。これによってほうれい線の原因である乾燥、たるみに効果的にアプローチできるのです。 これらの機能付きのものを最低限でも選ぶようにしましょう。
9.エステでほうれい線ケア
9-1.マッサージの施術でたるみを引き上げる
エステティシャンの独自のテクニックがほうれい線の原因であるむくみ、たるみを解消してくれます。 たるみを捉えて引き上げてくれるので小顔効果もあり、顔がすっきりとした印象へと変わります。
エステでの手技によってフェイスラインのたるみや頬のたるみを減らすことによって、結果的にほうれい線が薄く見えます。
効果は数日ですから自分へのご褒美やハレの日の前に体験してみましょう。
10.美容医療
どうしてもほうれい線を無くしてみたいという人は美容整形という方法もあります。
美容医療についてまとめたので参考にしてください。
10-1.ヒアルロン酸注入(注射)
即効でほうれい線を消したいならヒアルロン酸を注入する方法です。ほうれい線の「溝」にはヒアルロン酸注入が有効で、皮膚がふっくらと持ち上がり、自然にリフトアップできます。ピンポイントのたるみの改善に良いとされます。治療時間も10分と短く、即効性もあり、注入後に約6~8ヶ月ほどで体内に吸収されて戻るため、一回の注入で効果は6~8ヶ月ほどです。ほうれい線の根本的な治療には試してみる価値があります。
10-2.トータルで若返る高周波治療(照射)
さらに顔全体の若返りを術後、長続きさせたい場合には、メスを使わずに行う治療法(サーマクール)に代表される高周波治療と呼ばれる方法があります。ラジオ波の熱により、皮下組織にダメージを与えコラーゲンを生成する繊維芽細胞の能力を引き出し、コラーゲン生成を促進させる方法です。ハリやツヤ以外の即効性は感じにくいですが、段階的にリフトアップが期待できます。半年に一回程度の継続的な治療をすることで若々しさを維持でき、施術は30~40分程度、術後1ヶ月から半年ほどでリフトアップしていきます。予算は15万円~かかります。
10-3.スレッドリフト(日帰り手術)
即効性もあり、確実にたるみ部分を引き上げ、持続させたい場合にはスレッドリフト方法を選択しましょう。メスを使わずに糸でたるんだ皮膚を引き上げる方法で、日帰りで行なわれます。特殊な糸を皮下組織に挿入して糸の反発する力を利用し、皮膚を持ち上げます。治療は2年に一度、予算は一本9万円ほど。
10-4.フェイスリフト(日帰り手術)
耳周りを切開して皮膚の下にある表面性筋膜を引き上げてフェイスラインをシャープにします。手術時間は2~2時間半ほどで抜糸までは一週間ほどかかります。なんども通う手間がかからず、効果は10年間持続。やり直しがきかないので、医師選びやクリニック選びは慎重に行いましょう。予算は100万円ほどです。
美容医療は即効性がある反面、やり直しが効なかったり、複数回通う手間もありますので慎重に選びましょう。
参考文献:日経ヘルス2014年10月号
まとめ
ほうれい線対策は、メイクで目立たなくさせる方法や表情筋を鍛えてほうれい線を内側から撃退する方法とあります。
ご自身に合った方法でほうれい線対策をし、「老け顔」から「若々しさ」を取り戻しましょう。