男性から見る女性の更年期障害についてまとめています。
50歳前後の女性の約20%は更年期障害がひどく、生活にも支障が出る人も3%ほどいます。残りの80%近い人たちは更年期が気になっても生活に支障はありません。
あなたの身近な女性がこの20%の中に入っているとしたら、以下の心得を持って接することが大切です。
1.男性から見る女性の更年期障害|4つの心得
女性の更年期障害について4つの心得を持ちましょう。
- まずは病院に行くことをすすめます。
- イライラは女性ホルモンの減少が原因と理解しましょう。
- 体がつらいなかで精いっぱいやっているので責めてはいけません。
- ねぎらいの言葉をかけて、家事にも参加しましょう。
2.更年期とは
月経が完全に終わる「閉経」の日本人女性の平均は50歳です。
45歳から55歳までを「更年期」といい、その間に起こる症状がつらかったり、生活に支障が及ぶ場合は「更年期障害」と呼ばれます。
3.更年期障害の症状
一般的な更年期障害の症状は寒くもないのに大量の汗をかいたり、めまいがして立っていられなかったり、月経不順などがあります。症状が重い人、軽い人の個人差がかなりあって重ければ一日中布団から起き上がれないくらいになりますし、軽い人は更年期のつらさがまったくないという人もいます。
男性から見てわかる症状をまとめました。
- 朝布団から起きられない
- Tシャツがびっしょりになるほどの汗をかいている
- 料理・家事をしなくなる
- だるくてつらそう
- イライラしている
- 些細なことで怒りやすい
- 不安を抱えている
- 夫に当たるようになる
- 夫を避けるようになる
- スキンシップが減る
更年期では肉体的な症状の他に、精神的な症状も多くあって今までとは違う妻の態度に驚く男性も多いようです。
4.イライラもホルモンの影響がある
言葉や態度は心の問題というか、精神的な問題としてとらえられると思いますが、実はホルモンの減少という物質的な現象に支配されています。
女性ホルモンのエストロゲンは女性らしい体をつくるとともに女性らしい思考や態度も作り出しています。
そのエストロゲンが更年期には急激に減少していますから、いままでのような状態ではいられなくなります。数年後にはエストロゲンの減少に体が慣れてきてまた元のような精神状態に戻ります。今の精神状態は女性ホルモンの減少が作り出していると理解してください。
ホルモン補充療法を行うとイライラやうつっぽい症状が改善される人も多いです。
5.病院にいったほうがいいのか?
放っておいてもいつかは改善してくる更年期ですが、症状がつらい場合はホルモン補充療法や漢方薬で楽になりますし、精神的にも元の状態に戻ります。
更年期と思っていても他の病気の可能性もありますからまずは受診を勧めるようにします。
6.更年期障害の治療
更年期障害では大きく分けて4つの治療法があります。
これらを組み合わせて治療を行う病院もあります。
- ホルモン補充療法(HRT)…減った女性ホルモンを錠剤やパッチ薬などで補う療法です。即効性があります。
- 漢方薬…効き目は穏やかですが、体質にあった漢方であれば効果が出ます。
- 自律神経調整薬…自律神経が乱れている場合に処方されます。
- プラセンタ療法…プラセンタ(ヒト胎盤)を注射してホルモンのバランスを整えます。
7.更年期障害を治療できる病院
更年期障害は婦人科、更年期外来で診察してもらいます。
全国17万件の病院の中から更年期障害の相談ができるすぐ近くの病院を探すことができます。
出典:http://search.qlife.jp/saas/menopause/
8.更年期にいいサプリメント
症状も軽い一般的な更年期と診断された場合はサプリメントで更年期の女性に良い成分を補う方法もあります。
更年期に有効で代表的なサプリメントです。
プラセンタ…サプリメントのプラセンタは豚や馬の胎盤を原料としていて、女性の更年期の症状によく効果があります。
ビタミンB群…ビタミンB群が減ると肩こり、疲れや精神的な症状が出やすくなります。
まとめ
更年期の女性は病気ではないものの、症状がひどい場合は今までどおりの動きができなくなります。少し家事ができなくても体がつらいなかで精いっぱいやっているはずですから責めてはいけません。ねぎらいの言葉をかけて積極的に家事などを手伝うようにします。