コラーゲンペプチドを摂ることによって、真皮のコラーゲン量が増えることがわかってきました。
コラーゲンは何もしなければ年々減少していきますから、もし増やせるのであれば増やしておきたいですよね。
コラーゲンペプチドのことを正しく理解して有効的に使えば、あなたのコラーゲン量はきっと増やすことができます。
朝起きたら肌に適度な皮脂と潤いがあり、洗顔するとぬるっと感じるくらいが良い状態です。
ではコラーゲンペプチドを使った肌の改善を実践していきましょう。
1.コラーゲンとコラーゲンペプチドの違い
まず基本的な考え方としてコラーゲンとコラーゲンペプチドの違いについてご説明します。
コラーゲンは非常に大きな分子の集合体で、分子量は30万もの大きさがあります。
コラーゲンは手羽や豚足を煮たりすると溶け出してきて、「煮こごり」になることで見ることができます。
一方、コラーゲンペプチドはこの「煮こごり」をさらに熱や酵素をつかって小さく分解したものをいいます。コラーゲンペプチドの分子量は3000ほどに小さくなっていて、体内で吸収しやすくなっています。
つまり、コラーゲンを食べやすいように小さく分解したものがコラーゲンペプチドです。
一般的なコラーゲン健康食品の多くがこのコラーゲンペプチドを使用しています。
さらに小さく分解したものにコラーゲントリペプチドがあります。先進的なサプリメントに使用されています。
2.なぜコラーゲンペプチドは飲んだ方がいいのか?
どうしてコラーゲンペプチドを飲んだほうがいいのでしょうか。
それは、コラーゲンペプチドが肌の生まれ変わりを制御している細胞「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」を活性化させてくれるからです。
線維芽細胞とは肌の真皮にあってコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを作り出しているとても重要な細胞です。
この細胞が活性化するとコラーゲンやヒアルロン酸がより多く生み出され、お肌が美しく潤ってきます。しかし、逆に線維芽細胞の働きが衰えるとコラーゲンやヒアルロン酸が作られるスピードが落ち、お肌の弾力も無くなり、しぼんでいくのです。
2-1.コラーゲンペプチドを2週間飲んだときの実際の効果
実際にコラーゲンペプチドをモニターさんに2週間飲んでもらいました。
このモニターさんは「このコラーゲンを飲むと午後になっても頬が落ちないで上がっていて、疲れた顔にならなくていい」と絶賛していました。
そこで実際にダーマラボによって肌の内側のコラーゲン量を測定しました。
左側がコラーゲンペプチド摂取前、右側がコラーゲンペプチド摂取後です。
白や黄、赤いところがコラーゲン量の多い部分です。明らかに右のほうが、真皮のコラーゲン量が増えていることがわかります。
モニターさんにはコラーゲンペプチド(ジペプチド、トリペプチド含有)1,000mgを含んだゼリーを毎日就寝前に2本ずつ食べてもらいました。
2-2.コラーゲンペプチドの有用性を認める学術発表
また近年ではコラーゲンペプチドの有効性を認める学術発表が続き、効果が実証されるようになりました。コラーゲンペプチドは効果があるんだということを認識してください。
–コラーゲンの効果を裏付ける学術発表–
コラーゲンペプチド経口摂取によるヒト肌へ与える効果
新田ゼラチン・近畿大学 井上直樹、杉原富人、竹田竜嗣 アミノ酸研究 Vol.3,No.1,2009
コラーゲンペプチド経口摂取による生理機能とそのメカニズム
大阪夕陽丘学園短期大学・京都大学 重村泰毅 佐藤健司
など。
3.肌を良くしているのはプロリルヒドリキシプロリン(Pro-Hyp)だった
少し専門的な話になりますが、コラーゲンペプチドのなかのある成分が効果を発揮していることがわかってきました。
1.効果の源はプロリルヒドリキシプロリン(Pro-Hyp)
コラーゲンペプチドに含まれている成分でジペプチドの一種のプロリルヒドリキシプロリン(以下Pro-Hyp)が肌への効果を生み出しているという見方が強くなっています。
2.Pro-Hypは豚コラーゲンに2倍含まれている
このPro-Hypは魚由来コラーゲンよりも、豚由来コラーゲンに2倍ほど多く含まれています。ですからコラーゲンは豚由来のものがおススメです。
3.Pro-Hypは4時間体内に留まる
Pro-Hypは体内の通常の酵素で分解されにくく、4時間は体内に留まって効果を発揮することがわかっています。
コラーゲンはよく就寝前に飲むのがよいと言われますが、これは成長ホルモンの分泌とコラーゲンの体内での濃度を合わせることが良いとされるからです。
4.Pro-Hypはジペプチドの一種
Pro-Hypはアミノ酸が2つくっついたジペプチドです。コラーゲンの効果の源はジペプチド、トリペプチドにあります。ですからコラーゲン商品はジペプチド、トリペプチドの表記のあるものがおススメです。
4.どうやってコラーゲンペプチドを飲んだ方がいいのか
ではそのプロリルヒドリキシプロリンを効率よく取り入れるためにどうやってコラーゲンペプチドを飲んだらいいのでしょうか。効率よく飲む方法をまとめました。
- 豚由来コラーゲンペプチドを選ぶ
- ビタミンCと一緒に飲む
- たんぱく質と一緒にとる
- お腹を冷やさない
- 発酵食品と一緒にとる
- 睡眠をしっかり取る
- 睡眠の1~2時間前に飲む
以上の7つのポイントをおさえることでさらに効率よくコラーゲンペプチドを取り入れることができます。
コラーゲンを効果的に吸収する7つの方法にさらに詳しくまとめています。
5.オススメのコラーゲンペプチド
オススメのコラーゲンペプチドは豚由来コラーゲンペプチドです。
Pro-Hypは魚由来コラーゲンよりも豚由来コラーゲンに2倍多く含まれているからです。
今すぐ商品パッケージの裏側、通信販売の場合は原材料名表示の欄を確認してそのコラーゲンペプチドが豚由来かどうか確認してみましょう。
もし魚コラーゲンで効果がないと感じていたら、豚コラーゲンを試してみるべきです。
パッケージの豚由来コラーゲンペプチドの表事例
また出来るだけジペプチド、トリペプチドなど低分子化されているものを選ぶようにしましょう。
さらに毎日摂取することを考えると、手軽に美味しく食べられるサプリメントが向いています。
市販されているコラーゲンには溶剤や粉末、ドリンク、ゼリーなど様々なタイプがありますが、コラーゲンは続けられてこそ効果が現れますからコラーゲン臭を抑えたものが良く続けやすいと言えます。
パッケージのジペプチド、トリペプチドコラーゲンの表事例
- 内容成分表示:コラーゲンペプチド(ジペプチド含有) 1,000mg
- 内容成分表示:コラーゲンペプチド(トリペプチド含有) 1,000mg
- 内容成分表示:コラーゲンペプチド(ジペプチド・トリペプチド含有) 1,000mg
6.コラーゲンペプチドの効果がない人もいます
美容のための効果が実証されているコラーゲンペプチドですが、次のパターンの人には効果が感じられない可能性があります。コラーゲンの効果4分類と効果を感じられない8パターンにまとめてあります。
- まだ若い
- 皮脂が多い体質
- 飲むタイミングが悪い
- 豚か魚かが合っていない
- 飲み続けるとわからなくなる
- 体に変化はあったのだけれども、それを感じられなかった
- ビタミン、ミネラル、たんぱく質等の栄養が不足している
- 睡眠時間が極端に少ない
7.コラーゲンは効果がないと言うけれど…
コラーゲンは効果がないといわれる方もいます。ひと昔はコラーゲンは食べても腸内でアミノ酸にまで分解されてしまい、まったく効果がないと言われた時代がありました。しかし、2009年ころからコラーゲンペプチドの研究が進み、腸内でもアミノ酸にまで分解されずにジペプチドのまま吸収されて肌の改善に効果を上げる成分があることがわかってきました。コラーゲンは効果がないと言われる方は過去の考え方をもとにして発言をされておりますので、新しい研究成果にも目を向ける必要があるでしょう。
まとめ
コラーゲンペプチドについて正しく理解して生活に取り入れれば、10歳若返りも夢ではないかもと思えてきます。
まずは続けることが大切で効果は徐々に、そして確実に現れてきます。