最近体の不調を感じることはありませんか?
なんとなくだるかったり、決まった時間に頭痛がおこる気がする…
それは自律神経の乱れからくる自律神経失調症かもしれません。
自律神経は交感神経と副交感神経でできており、交感神経と副交感神経の安定したバランスにより体の調子を保っています。
しかし、そのバランスが何らかの理由で崩れてしまうと、だるさや、頭痛、めまいなど、からだのあちこちに支障をきたすのです。
この症状は自律神経失調症なの?私は自律神経失調症になりやすいの?
そう思ったらすぐチェックしてみましょう。
自律神経失調症の11の症状をまとめてみました。
1.自律神経失調症になりやすい人とは?
まず、自律神経失調症の原因とされるのが、体質や性格や環境要因によるものです。
1-1.自律神経失調症になりやすい体質
自律神経失調症になりやすい体質の人とは、生まれつき虚弱である、疲れやすい、低血圧である、また、極端に寝起きが悪い、乗り物酔いをしやすい、赤ちゃんの時に吐き戻しが多かった人などもあげられます。
女性は、生理不順やPMSの人にもみられます。
1-2.自律神経失調症になりやすい性格
また、性格面では完璧主義、ネガティブ思考、几帳面、人の評価を気にしてしまう、頼みごとが断れない人などが挙げられます。
1-3.自律神経失調症は女性に多い病気
女性は更年期に差し掛かるとホルモンバランスが大きく変化します。女性ホルモンの乱れにより、自律神経のバランスも大きく変化するのです。
2.自律神経失調症のおもな症状
2-1.頭痛
自律神経失調症の主な症状としてまず頭痛があげられます。
交感神経が高ぶることによって体が緊張し、血管が収縮して起こる「緊張性頭痛」です。
この場合は肩こり・腰痛なども合わせて起こっている場合が多いです。
頭痛は自己判断は難しいので、いつもと違うなと感じたらすぐに病院を受診しましょう。
診断によってこれといった原因がない場合に「自律神経失調症」と診断される場合が多いです。
2-2.めまい
体がふわふわと浮いているように感じられたり、自分や周りがくるくると回っているように感じます。このめまいも自律神経失調症の代表的な症状です。
めまいには浮動性めまい、回転性めまい、立ちくらみがあります。めまいは脳出血などによっても起こりますから早期に病院を受診することが大切です。
2-3.倦怠感
「なんとなくだるい」「やる気が起きない」「体がおもい」「ゴロゴロしていたい」などの倦怠感も自律神経失調症の症状です。
自律神経失調症は精神的なバランスを崩すことが多く、イライラして集中できなかったり、不安で憂鬱な気分になったりします。
2-4.冷え
自律神経失調症の症状に「冷え」も挙げられます。
指先が冬でも夏でもかじかんだり、体が温まりづらいなどの冷えも自律神経の乱れによって起こります。自律神経が正常に働かないと、体温調節が機能せず、冷えにつながるのです。
さらに、冷えることによって疲れる、だるい、イライラする等の症状が現れ、これがさらに自律神経失調症の症状を悪化させる原因にもなります。
寒いところで我慢するというのが一番よくありません。寒い時は厚着、重ね着をして体温を保つようにしてください。
2-5.動悸
人前で緊張してドキドキしたり、階段を駆け上がったりした後などの動悸とは違い何もしていないのに心拍が上がるのは、自律神経の不調からくる動悸かもしれません。
また、不整脈や心疾患の疑いもあるので、おかしいと思ったらすぐに受診しましょう。
動悸の感じ方には以下のとおり3タイプあります。
動機の感じ方
ドキドキと感じる | ドカンドカンと感じる | ンッと感じる |
・動悸で起こる症状 めまい、息切れ、胸痛、失神など ・検査や治療が必要 |
・心臓の音が大きく聞こえるように感じる ・精神的なことが要因で起こることが多い |
・脈が飛ぶように感じる ・不正脈のことがある、治療が必要 |
2-6.しびれやむずむず
しびれは正座を長くしたときの感じに似ています。ずっと電気が流れているように感じる場合もあります。
また自律神経のストレスで就寝時に足がむずむずするというむずむず症候群になることもあります。これは寝るときに定期的に足を動かさないとむずむずして眠れないというものです。
2-7.耳鳴り
聞こえないはずのキーンというような金属音が自分にだけ聞こえるのが耳鳴りです。
耳鳴りには、病気からくるもの、精神的なもの、ストレスによるものがあります。
耳鳴りには突発性難聴や、メニエール病が有名ですが自律神経の障害でも現れます。
どこで発生するものなのか未だわかっていませんが、放置するのは危険です。
「片方の耳から聞こえる」のか「両耳から聞こえる」のか音をチェックして、放置せず受診しましょう。
2-8.腰痛
なかなか改善しない腰痛は、自律神経からくるものかもしれません。
骨盤の周りの筋肉は不安などを感じると緊張しやすく、縮むことから腰痛につながります。
2-9.残尿感、頻尿
自律神経失調症には残尿感がある、トイレに何度も行きたくなる、尿が出にくい、といった症状もあります。交感神経が高まってくると膀胱が小さくなり、何度もトイレに行きたくなります。
緊張するとトイレに行きたくなるのはこのためです。
逆に副交感神経が優位の時は膀胱が広がり、トイレに行く回数が減ります。
2-10.食欲不振
「食欲がない」「胃がムカムカして食べたい気が起きない」など食欲不振も自律神経の症状です。自律神経失調症は、消化器系にも影響を与えます。
副交感神経は、消化、吸収などの消化器系を活発化させる働きを持ち、反対に交感神経はこれらの働きを抑える作用があります。自律神経が乱れると交感神経の働きにより興奮している状態が続き消化器官が抑制されてしまうのです。
それにより、食欲不振の不快を生み出してしまいます。
2-11.パニック障害
女性に多いのがパニック障害です。自律神経失調症と関連は深いのですが別の病気です。自律神経失調症と似ているのでここに掲載します。
心理的な恐怖やストレスを原因として、急に何の理由もなく胸がドキドキして息ができないような状態が起こります。症状は10分以内がピークになります。
パニック障害の特徴について以下の表を参考にしてください。該当する場合は精神科や神経科、心療内科を受診してください。
パニック障害(パニック発作)の特徴 |
|
3.自律神経失調症の専門医
近くの病院で自律神経失調症を診てくれる病院を探してみましょう。
3-1.ポータルサイトで探す
Caloo(カルー)で自律神経失調症の口コミを調べてみましょう。はじめての病院でも口コミがあると安心しますね。
出典:https://caloo.jp/reviews/search/all/d954
もうひとつ、Qlifeでも自律神経失調症を相談できる病院を探せます。診療科別に探すことができます。
出典:http://www.qlife.jp/sick_dysautonomia
3-2.鍼灸院を探す
自律神経失調症の原因が首の凝りの場合があります。その時は鍼灸院にて診てもらうのが早道です。
グーグルで「鍼灸 ●●県」で検索してみましょう。グーグルのマップ表示で近い鍼灸院がいくつか見つかります。
3-3.第一頸椎を正しい位置に治す
第一頸椎を正しい位置に治すアトラスオーゴソナル法を試してみるのもいいでしょう。
頭蓋骨を支える首の一番上の骨を第一頸椎(アトラス)といいます。カイロプラクティックの手技のひとつで第一頸椎のみを矯正します。
4.自律神経失調症の漢方
自律神経失調症には漢方薬を選んでみるのもよいでしょう。漢方薬であってもそれぞれの症状に合わせて使用します。薬剤師に相談してみることをお勧めします。
自律神経によい漢方薬については下記の3記事にて紹介していますのでご覧ください。
まとめ
自律神経失調症の代表的な11の症状をまとめました。
自律神経は自分の意識ではコントロールすることができませんが、運動や生活習慣、まわりの環境を整えることによって整えることもできます。症状が気になったら早めに心療内科を受診しましょう。
また自律神経失調症の4つのタイプと8つの改善方法にまとめられた対策を行うことで体の調子を保つことができます。