なんだか年齢を重ねるごとに肌の乾燥が酷くなっている気がする…
クレンジングをするとヒリヒリした痛みを感じるようになった…
乾燥によると肌のトラブルに悩まされる人が増えてきます。
肌のコラーゲンの数が減少して乾燥が進んでしまうことが原因だと考えられています。乾燥が進むと肌のバリア機能が低下して敏感になりがちです。肌への刺激が強いクレンジングを使うと、ヒリヒリ感などの刺激を感じてしまうことがあります。
肌の乾燥という元々の原因を改善するために保湿ケアをすることも大切ですが、まずはクレンジングで受けた肌へのダメージを軽減させなければなりません。クレンジングには添加物や合成界面活性剤などメイク落ちをよくするために様々な化学物質が含まれていますが、これらは肌への刺激が強くトラブルの原因にもなってしまいます。
そこでオススメなのが無添加のクレンジングです。肌に優しいものを選んで、まずは肌へのダメージを抑えましょう。
1.無添加のクレンジング剤とは?
そもそも「無添加化粧品」というものには定義がありません。一般的には「旧表示指定成分」に分類される成分が配合されていない化粧品のことを無添加化粧品と言います。添加物が一切入っていないというものではありません。そのため無添加化粧品と書かれているから絶対に安全だとは限りません。
「無添加」と書かれているからといって安易に選ばず、成分表示をちゃんとチェックして購入することをオススメします。
2.無添加クレンジングで避けた方がいい合成界面活性剤
合成界面活性剤とはメイク落ちを良くするためにクレンジングに配合されている成分です。旧表示指定成分が含まれていない無添加クレンジングでも、以下のような「アルコール系合成界面活性剤」が含まれている場合は注意が必要です。
アルコール系合成界面活性剤
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩 など
これらの合成界面活性剤は「高級アルコール系界面活性剤」などとよばれることもありますが、肌への負担が大きく乾燥の原因になることがあります。
洗浄力がとても強く、クレンジングの洗浄力・メイク落ちを上げるために使われるのですが、洗浄力が強すぎるクレンジングは、肌が必要としている成分まで洗い流してしまい、乾燥や肌トラブルの原因になってしまいます。シャンプーなどにも含まれていることが多いのですが注意が必要だと言われている成分です。
3.無添加クレンジングで安心できる合成界面活性剤
無添加クレンジングと書かれていても、合成界面活性剤が含まれている場合はすべて危険で肌への負担が大きいかというと、そういうわけではありません。合成界面活性剤の中でも比較的安心して使用できるものもあります。
3-1.合成アルカリ性の合成界面活性剤
- カリ石鹸素地
- ラウリン酸
- ステアリン酸ナトリウム
- オレイン酸ナトリウム など
主に石鹸を作るときなどに使われる合成界面活性剤で、赤ちゃんのシャンプーなどにも含まれているような合成界面活性剤です。赤ちゃんにも使えるくらいですから、安全で刺激が弱い処方になっています。洗浄力は上記で紹介したアルコール系と比べると劣りますが、それでも十分にメイクや皮脂汚れなどを落とせる洗浄力があります。
3-2.脂肪酸エステル系合成界面活性剤
- ショ糖脂肪酸エステル
- ラウリン酸スクロース
- ミリスチン酸スクロース など
こちらの合成界面活性剤は食品に使われることもあるもので、刺激の弱い合成面活性剤です。こちらもアルコール系合成界面活性剤に比べると刺激は弱いものの洗浄力が劣るので、しっかりメイクは落ちないこともあります。普通のメイク・汚れなら十分に落ちると考えておいていいでしょう。
4.無添加クレンジングに使われる天然の界面活性剤
無添加クレンジングには、天然の成分から作られていて化学合成を行っていない「天然界面活性剤」が配合されているものもあります。合成よりも天然の方が安心できるとして、好んで天然の界面活性剤が含まれている化粧品を選ぶ方も多いです。以下のような成分を天然界面活性剤といいます。
- レシチン
食べ物にも人間の中にも存在する成分で安心できると人気。大豆・ココナッツから抽出されます。哺乳瓶の洗浄剤などにも使われています。 - カゼイン
牛乳に含まれる高たんぱく成分。高い保湿効果と洗浄効果があり汚れを吸着して取ってくれます。 - サポニン
植物の種子や大豆に含まれている成分。殺菌作用や抗炎症作用などもあり、昔からシャンプー代わりに使われています。
上記のような天然界面活性剤は肌に優しく安心して使えます。ただし天然のものは稀にアレルギー反応を起こしてしまうことがあるので、使用する前には必ずチェックするように心がけて下さい。
また、天然のものは酸化しやすく製品が劣化しやすいというデメリットがあります。開封後は速めに使い切るようにしましょう。開封したまま放置するということは避けて下さい。
5.おススメの無添加クレンジング
いろいろな界面活性剤があり、無添加クレンジングにもいろいろな種類があるとわかったけれど、結局どれを選べばいいのか解らない…。という方のために、多くの方に愛用されていて人気の無添加クレンジングをピックアップしてご紹介します。クレンジング選びの参考にしてみてくださいね。
牛乳石鹸カウブランド 無添加メイク落としミルク
150ml 880円(税抜)
植物性のメイク落とし成分が入っているので肌に非常に優しく、保湿成分も配合されていて乾燥肌には特にオススメのクレンジングです。肌への刺激のことを考えてこだわって作られているので安心して使用できます。
出典:ドhttp://www.cow-mutenka-fc.jp/
米ぬか酵素洗顔クレンジング
85g 2,300円(税抜)
成分は米ぬかと小麦ふすまの完全無添加のクレンジングです。合成界面活性剤は含まれていません。最初は痛みを感じるという口コミもありますが、好転反応で2回目からは痛みがなくなるケースが多いようです。
出典:http://minnademiraio.net/
テラクオーレ ダマスクローズクレンジングミルク
125ml 3,780円(税込)
オリーブ由来の2つの洗浄成分が含まれていて、しっかり肌の汚れを落としてくれます。オーガニック原料が95.98%なので天然のものを選びたいという方にもオススメ。ダマスクローズの高貴な香りも非常に魅力的で人気のポイント。満足度は90%を超えていて非常に注目されているクレンジングです。
出典:https://idea-onlineshop.jp/
アマルディア アクアクレンジング
300g 7,560円
界面活性剤の配合量が少なくて済むジェルクレンジングを採用。天然系の成分にこだわって作られていて美容成分もたっぷり配合されています。毛穴もしっかりキレイになるのにつっぱらず、潤いを維持できると多くの人に選ばれています。
出典:http://amordea.jp/
さとうきびスクワラン100% 岡田クレンジング
120ml 3,500円(税抜)
さとうきびスクワランという保湿成分が100%配合されたクレンジング。余計な成分が一切含まれていないので肌に優しいのはもちろんのこと、メイク落とし性能がいいクレンジングです。軽くふき取る必要はありますが肌への刺激を考えて天然のものを選びたい!と考えている方にはオススメのクレンジングです。
出典:http://www.mutenka-okada.com/
6.無添加クレンジングを使う前に
お肌に優しいクレンジングである「無添加クレンジング」を使う前に、いくつかのポイントをご紹介します。以下の点に注意しておきましょう。
6-1.必ずパッチテストをする
他の化粧品を使う時にも言えることなのですが、必ずパッチテストをして肌に合うかどうかを確認してから使うようにしましょう。とくに天然の界面活性剤を使っているクレンジングの場合はアレルギー反応が出る可能性もあるので、パッチテストを忘れないようにしてください。アレルギーが出る可能性は非常にまれですが、もし反応してしまったら肌が炎症を起こしたりすこともあるので注意してください。
6-2.メイクの濃さに合ったものを選ぶ
肌に優しいから…といって必ずしも無添加クレンジングが合うとは限りません。例えばしっかりめのメイクをしているのに肌に優しく洗浄力の弱いクレンジングを使ったとします。クレンジングをする際に肌への負担は抑えられますが、メイクがしっかり落ちずに残ってしまうので結局は肌に負担をかけてしまうことになります。
濃いメイクの場合はポイントメイクだけを先に専用のクレンジングで落としてから無添加クレンジングを使うといった工夫をしましょう。
6-3.成分表示をチェックする
今回ご紹介したように、無添加だからと言って必ずしも肌にいいとは限りません。最近は商品の側面や底面に成分が表示が書かれていますし、HPからチェックすれば簡単に成分がチェックできて、それがどんな成分なのかを調べることもできます。
まとめ
無添加クレンジングにはいろいろなものがあり、メイクの濃さや洗浄力など配合されている界面活性剤等の成分をチェックして自分に合ったものを見極める必要があります。
可能ならお試しセットや試供品があれば実際に試してみましょう。
どんなにスキンケアを頑張っても、クレンジングの選び方を間違えてしまったり、肌に刺激を与えるクレンジングを使い続けていると肌の老化は進んでしまいます。乾燥が気になり始めたらしっかりとスキンケアを見直し、クレンジングの選び方も考えてみてくださいね。