毎日のメイクは働く女性にとって欠かせない身だしなみですが、アトピーの人にはファンデーションが負担になることがあります。
かといって、何も塗らずに出勤するわけにもいかず、困ってしまいますよね。
そこで、アトピーでも使いやすいファンデーションや、その上手な使い方をリサーチしました。
ぜひ、参考にしてみてください。
1.肌に優しいパウダーファンデーションにする
アトピーの人にありがちなのが、ステロイド焼け、掻き傷、湿疹などによってできる色素沈着。
そのため、カバー力の高いリキッドやクリームタイプのファンデーションを塗りたくなってしまいますが、密着度の高いファンデーションは肌への負担が大きいので注意が必要です。
アトピー肌の人におすすめなのは、使用感の軽いパウダーファンデーション。
その理由を詳しく説明します。
1-1.パウダータイプは添加物が少ない
リキッドやクリームタイプのファンデーションには、水分と油分の分離や雑菌の繁殖を抑えるため、添加物が多めに配合されています。
化学物質は肌への刺激が強いので、使用し続けることで余計に症状が悪化してしまう可能性大。
カバー力の高さは魅力ですが、肌のバリア機能が弱っていると化学物質が皮膚の内部に入り込み、悪さをしやすくなるので気を付けてください。
1-2.ミネラルファンデーションなら洗顔料で落とせる
近頃では、パウダータイプの中でも特に「ミネラルファンデーション」と呼ばれるものが注目を集めています。
その名の通り、ミネラル=天然の鉱物を原料として作られたもので、添加物や油分を含んでいないのが特徴。
肌に優しく、落とす時にクレンジングを使う必要もないので、敏感肌でも安心して使うことができます。
2.肌に優しいおすすめのファンデーション
おすすめのパウダーファンデーションをご紹介します。
レイチェルワイン ミネラルファンデーション
(株)ウィンフィールド・ライフリサーチ/3,240円(税込)
出典:http://www.rachelwine.com/
日本人の肌質や肌色に合うよう、国内生産で作られたミネラルファンデーション。
肌に負担となる添加物、油分、アルコール不使用なので、アトピー肌でもストレスなく使えます。
また、時間がたつごとにパウダーが皮脂を吸着し、なじんでくるので、メイク崩れしにくいところも魅力です。
※SPF27 PA+++
マットスムース ミネラルファンデーション
(株)エトヴォス/3,240円(税込)
出典:http://etvos.com/
精製度の高い天然の鉱物(マイカ)を使用し、細かい粒子に仕上げたミネラルファンデーション。
ふわっと軽いつけ心地で肌トラブルを自然に隠し、毛穴、シミ、しわを目立たなくします。
パウダーを独自の技術で保湿コーティングしているので、アトピーの大敵である乾燥の防止にも役立ちます。
※SPF30 PA++
ダーマメディコ ルーセントファンデーション
(株)ケイセイ/3,240円(税込)
出典:http://www.e-keisei.co.jp/
販売ページ:http://item.rakuten.co.jp/
皮膚科医の協力で研究・開発した、肌に優しいファンデーション。
水あり・水なしどちらでも使えます。
皮脂呼吸パウダーが余分な汗や皮脂を吸収し、ソフトフォーカスパウダーがシワや毛穴を目立たなくするから、メイク崩れしにくく、きめ細かい肌が長時間持続。
ハイポコメドジェニックテスト済みで、アトピーとニキビの併発も防止します。
※SPF18 PA++
プレストファンデーション
(株)ヤーマン/4,860円(税込)
出典:https://www.ya-man.com/
ミネラル&天然由来成分100%、つけたままで眠れるほどの優しさながら、毛穴やシミもしっかりカバーしてくれるファンデーション。
エイジングケア成分と保湿成分が配合されているので、肌がしっとりしてハリも出てきます。
※SPF27 PA+++
UVファンデーションEXプラス
(株)セザンヌ化粧品/本体540円:詰替410円(税込)
出典:http://www.cezanne.co.jp/
「アトピーは気になるけれど、できるだけコストも抑えたい」という人におすすめなのが、質の高いプチプラコスメで有名なセザンヌ。
「UVファンデーションEXプラス」は添加物、アルコール不使用で肌に優しく、スーパーヒアルロン酸が乾燥しにくい状態を長時間維持してくれます。
さらに、光を乱反射してくすみをカバーしたり、余分な皮脂を吸着してメイク崩れを防いだりする効果も。
ワンコインで買える化粧品なのに、機能は充実していますね。
※SPF23 PA++
3.アトピーの人向けのパウダーファンデーションの塗り方
アトピーの人はちょっとした刺激が元で肌荒れしてしまうので、ファンデーションを塗る際も細心の注意が必要です。
次の2つのポイントを意識して、肌を優しく守りながらベースメイクをキレイに仕上げましょう。
3-1.メイク前のスキンケアをしっかりと行う
肌に水分が足りていないとバリア機能が弱くなるので、肌内部にファンデーションの成分が入り込みやすくなります。
また、乾燥が進むとこれをカバーするために余分な皮脂が出てくるので、お昼頃にはメイクが崩れてしまうことに。
メイク前には必ず洗顔と保湿ケアを行い、肌の調子を整えるようにしましょう。
<基本的なスキンケアの手順とポイント>
- 手についた雑菌が顔に移らないよう、石鹸でよく洗う。
- お湯が熱すぎると肌に必要な皮脂まで奪ってしまうので、32~34℃ぐらいのぬるま湯を用意し、顔全体を軽く濡らす。
- 洗顔料をよく泡立て、毛穴部分や油っぽい部分から泡を転がすように洗う。泡立ちが足りないと肌が擦れて乾燥の原因になるので注意。乾燥しやすい部分は泡を乗せるだけで十分です。
- すすぎにも温度の低いお湯を使い、最低でも30回は行う。洗顔料の成分が肌に残らないように。
- 柔らかいタオルで、上からそっと押さえるようにして水気をとる。
- コットンだと繊維が肌を傷つける恐れがあるので、手を使って化粧水をなじませる。一度に済ませようとせず、適量を何回かに分けてつけると染み込みやすい。
- 化粧水をつけただけでは蒸発する時に肌の水分も奪われてしまうので、乳液やクリームで油分を与えて仕上げる。
3-2.ファンデーションは軽く叩くようにつける
パウダーファンデーションをパフにとったら、肌をこすらず、ポンポンと軽く叩き込むようにつけていきます。
肌トラブルがある時は、これを隠すためについゴシゴシと力を入れて塗りたくなりますが、摩擦が起きると肌が乾燥するし、刺激も強いので、極力力を入れないように注意することが大切。
ブラシを使う時は、くるくるとなじませると上手につけることができますよ。
4.パフやブラシは柔らかくキレイなものを
アトピー肌にとって、雑菌は大敵。
パフやブラシを使ったまま放置すると、汗、皮脂、老廃物、ファンデーションの成分などをエサとして雑菌がどんどん繁殖するので、面倒でもこまめに洗って清潔にしましょう。
また、肌に当てた時に「固い」と感じるものは肌への刺激が強いので、できるだけ柔らかいものを使うようにしてください。
4-1.パフの洗い方
出典:https://youtu.be/
パフの汚れが気になってきたら、専用のクリーナーや台所用の中性洗剤で洗いましょう。
全体をぬるま湯で軽く濡らし、上からクリーナーや洗剤を垂らしてよくなじませます。
力を入れすぎないように注意して汚れを揉み出したら、洗浄成分が残らないよう丁寧にすすいでください。
洗い終わったら柔らかいタオルやキッチンペーパーに挟んでそっと水気をとり、乾いたタオルの上に乗せて日陰で干しましょう。
直射日光の当たる場所に干すと、パフがごわごわと固くなるので気を付けてください。
すぐに使用したいときはドライヤーで乾かしてください。
4-2.ブラシの洗い方
出典:https://youtu.be/
ブラシは、使うたびにお手入れすることが大切。
ティッシュの上に乗せてなでるように動かし、中に含んだパウダーを落としましょう。
さらにコームをかけておくと、奥の方に入り込んだ汚れも取り除きやすくなります。
ブラシの粉含みが悪くなったり、ファンデーションがキレイにのらなくなったりしたら、洗剤で洗うタイミング。
スポンジ用のクリーナーや中性洗剤を溶かしたぬるま湯の中で泳がせるように軽く振り、根元は手でそっと押さえて汚れをしごき出しましょう(金属の部分を濡らさないように注意!)。
柔らかいタオルで水気をとったら、目の粗いコームで丁寧にとかします。
最後に指で全体を整え、日陰になる場所に吊るして乾かしてください。
5.買い替え時のパッチテストの必要性と紫外線対策に対する考え方
化粧品には合う・合わないがあるので、いくら評判の高いファンデーションでも、自分にぴったりとは限りません。
特に、アトピーの人は合わない化粧品を使うと肌荒れする可能性が高いので、新しく試すものは試供品をもらい、パッチテストをするようにしましょう。
5-1.パッチテストのやり方
- 二の腕にファンデーションを塗り、上から絆創膏を貼ってカバーする。
- お風呂で落ちないように注意して、そのまま24時間様子をみる。
- 絆創膏を剥がし、赤み、腫れ、かゆみなどのアレルギー症状が出ていないかどうかを確かめる。
※万が一、テスト中に違和感を覚えた時はすぐにファンデーションを洗い流しましょう。
5-2.UVカット効果について
アトピー肌は乾燥しやすく、バリア機能が弱いので、そうじゃない人に比べて紫外線の影響を受けやすくなります。
しかし、日焼け止めには肌への刺激が強い成分が添加されていることが多く、様々なトラブルを起こしかねません。
そこで役に立つのが、UVカット効果のあるパウダーファンデーション。
ただし「紫外線吸収剤」を使ったものはかえって負担になりやすいので「紫外線散乱剤」を使ったものを選ぶようにしましょう。
<紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い>
紫外線吸収剤・・・・皮膚に当たった紫外線を吸収し、熱エネルギーに化学変化させて放出する。
紫外線散乱剤・・・・化学変化を起こすのではなく、反射させることで紫外線を防ぐ。
6.アトピーがひどくなった場合は医師に相談
万が一、ファンデーションを塗ったことが原因でアトピーが悪化してしまった場合は、我慢せず、早めに病院で診てもらうようにしましょう。
その際、使用したファンデーションを外箱ごと一緒に持っていくと、原因を突き止めることに役立ちます。
症状がひどい場合は、メイクもいったんお休みしましょう。
ただ「女子社員は必ずメイクをすること」と決められている会社だと、全くのすっぴんというわけにもいきませんよね。
そういう時は、アイメイクをきちっと仕上げたり、髪形を華やかにしたりすることでかなり印象を変えられるので、いろいろと工夫してみてください。
許される状況なら、症状が落ち着くまでマスクで隠すのも一つの方法です。
まとめ
アトピー肌にパウダーファンデーションが適している理由や使い方の説明、おすすめ商品の紹介をしましたが、いかがでしたか?
肌の丈夫な人に比べて、メイクをするにもいろいろと悩みが尽きず大変ですが、できるだけ刺激の少ないものを選ぶことでトラブルを回避しやすくなります。
新しく試すものはできるだけテストをしてから使う、道具はいつも清潔にしておくということにも気を配り、安全に楽しくメイクをしましょう!