普段は大丈夫でも、時期や季節・環境の変化などによって肌が荒れやすくなってしまうことがあります。
肌荒れが起きるといつもの化粧品が使えず困ってしまう…ということもあるでしょう。
そこで覚えておきたいのが、肌荒れをしてしまったときの対処方法と、肌荒れをしない化粧品の選び方。肌荒れの症状や対処法はもちろん、なぜ肌が荒れてしまうのかといった原因についても解説します!
肌荒れをしてしまったときの化粧品の選び方のポイントについてもご紹介しますのでチェックしておきましょう!
1.肌荒れの症状
「肌荒れ」といっても、その症状にはいろいろなものがあります。どういった状態を「肌荒れ」と呼ぶのか、その症状や特徴について知りましょう。
1-1.かさつき
肌の一番表面の部分である角質層の状態が悪いと「かさつき」が起こります。触るとざらざら、かさかさした感触で滑らかさがなくなります。この状態の肌は保水力が不足している場合がほとんどなので、乾燥が進んでいる状態になります。
1-2.かゆみ
肌に刺激が生じて、皮膚がかぶれた状態になることでかゆみが発生します。原因の多くは化粧品が合わないことや環境の変化、紫外線などの外部刺激によるものですが、乾燥が進んで肌への刺激が強くなり、かゆみがでることもあります。
1-3.赤み
かゆみと同時に発症することが多い赤み。顔全体が赤みを帯びることもあれば、一部分が赤く変化する場合もあります。これも化粧品や環境、外部刺激によって起こります。その多くは肌が炎症している状態です。軽い皮膚炎や毛細血管が透けて見えている状態になって赤みが出ることも。もちろん、過度な乾燥が原因で赤みが出ることもあります。
1-4.毛穴が目立つ
角質層の水分が不足していると、皮膚が引き締まらなくなり毛穴が開いて目立ってしまうことがあります。これも肌荒れの一部です。乾燥や乾燥による皮脂の過剰分泌などが大きな原因となっています。
いつも使っている化粧品であっても、以上のような症状が起きていればそれが肌に合っていない可能性もあります。化粧品に原因があるかどうか、他に心当たりがないか確認してみましょう。
2.肌荒れをしたときの対処方法
パッとみて異常が無い場合でもかゆみがある場合や、少しでも赤みがあるなど肌に異変を感じたらすぐに肌荒れを改善する対処方法を試してみましょう。原因を解明し、それを改善することが必要ですがまずは肌への刺激を緩和させることをオススメします。
2-1.メイクは出来るだけ避ける
肌に炎症が起きている可能性が高いので、できればメイクは避けて肌への刺激を最小限にしましょう。もしメイクをしなければならない場合は以下の点に気を付けながらメイクをするといいでしょう。
- ファンデーションは薄く乗せる
- 日焼け止めはやめて、UVカット効果のあるファンデを使う
- BBクリームやCCクリームなどを使う
- チークや口紅の色を明るくして肌荒れをカバーする
- メイクの前にはしっかり保湿をする
- 化粧直しの回数は最低限に抑える
- 肌への負担が少ないアイテムを使う
2-2.保湿をしっかりする
肌荒れの多くは乾燥が原因となって起きてしまいます。また、肌荒れが起きた状態で乾燥してしまうと悪化することもあります。そこでまず一番最初に乾燥を避ける「保湿」をしっかりと行うことが重要になります。
例えば化粧水がしみたときや赤みやヒリヒリ感などが生じている場合は「肌に何もつけず、刺激を与えないほうがイイ」と感じるかもしれません。しかし乾燥した状態で放っておくと良くないので必ず何らかの方法で保湿をしましょう。特に肌荒れをしている時は普段よりもしっかり保湿をする必要があります。使うアイテムなども見直すといいでしょう。
以下のポイントに注意しながら保湿をしていきましょう。
- 油分の多い乳液やクリームを使用する
乾燥がひどい場合は普段使っているものよりも、油分の多いものを使いましょう。 - 刺激の少ない保湿アイテムを使って肌への負担を軽くする
色々な成分を取り入れるよりも、シンプルなスキンケアで保湿してあげることが大切です。 - 肌にしみるものは避けてつけないようにする
以前は肌にしみたことがあるものは避け、出来るだけ肌への刺激を抑えましょう。 - 化粧水がしみるなら美容液から。美容液もしみる場合は乳液やクリームをつける
場合によっては化粧水や美容液がしみることもあります。テクスチャが固くてとろみのあるアイテムのほうが肌にしみにくい傾向にあるので、しみるなら乳液やクリームのみで保湿しても構いません。中にはワセリンやオロナインといった軟膏で保湿をする方も居ます。
2-3.治らなければ皮膚科に相談しよう
保湿をしてメイクをさけて肌への刺激を抑えても肌荒れが一向に治らないという場合は、皮膚科を受診して相談するといいでしょう。美容皮膚科・皮膚科に相談すればある程度原因を特定することが可能です。効果のある薬を処方してもらえることもあります。
皮膚科に化粧品を持参していくとパッチテストをしてその化粧品が原因かどうか確認してくれることもあります。
また、化粧品が肌に合わず肌荒れが起きてしまった場合はメーカーに問い合わせると返品を受け付けてくれる可能性があります。
返品を受けてほしい場合はメーカーの「お客様相談室」などに問い合わせてみましょう。対応法歩はメーカーによって様々ですが場合によっては完全返金してもらえることもありますし、化粧品の残量に合わせて買取をしてくれることもあります。
3.化粧品で肌荒れしてしまう原因
化粧品に含まれている成分が原因で起きる肌荒れもあれば、その時の体調や環境によって肌荒れが起きることもあります。主な原因となっているものをご紹介します。自分はどれに当てはまるか考えてみましょう。
3-1.成分が肌に合わないことで起きる肌荒れ
使用する化粧品の成分にアレルギーがあり、反応して肌荒れしてしまうことや刺激の強い成分に肌が耐えられず肌荒れがおきることがあります。
普段使っているものが急に合わなくなることもあるので注意が必要です。新しい化粧品を使い始めてから明らかに肌に影響があった場合や付けた瞬間に異変を感じた場合はすぐに使用をやめましょう。
肌荒れの程度が軽く判断が付きにくい場合は2~3日様子を見てみましょう。改善されなければ使用をやめ、肌荒れが治るかどうかチェックするといいでしょう。
3-2.季節の変化による肌荒れ
季節が変わると温度差に体が付いていけず風邪をひきやすいといわれています。実はそれだけでなく肌へも負担をかけることがあります。例えば冷房の効いた部屋から急に暑い外に出るなど温度が急に変わるような環境にいると肌のストレスが溜まりがちです。
また、秋から冬にかけては乾燥が進んで肌への刺激が増えたり、春は花粉による皮膚炎で肌荒れが起きることもあります。こういった理由から人によって「夏は肌荒れしがち」「冬は特に肌が荒れやすくなる」といったことが起きてしまうのです。
とにかく乾燥を防ぐこと、刺激の少ないスキンケアや化粧品を使うことでその季節を乗り切りましょう。
3-3.生理前などホルモンバランスの変化による肌荒れ
生理前などの時期はホルモンバランスが乱れて肌の水分と油分のバランスがおかしくなり肌荒れが起きやすくなったり肌が刺激に弱くなることがあります。生理前に急にニキビが増え始めるという方が多いのはこれが原因となっている可能性が高いです。
スキンケアや化粧方法に注意するとともにホルモンバランスを整えるためにピルを服用したり食生活に気を付けてみるといいでしょう。
3-4.食生活の乱れによる肌荒れ
食生活が変わると肌へも大きな影響を及ぼすことがあります。脂っこいものやインスタント食品などを中心とした食生活をしていると肌荒れが起きや少なる可能性も。
「最近野菜不足かも」「忙しくてご飯があまり食べられてない」「最近インスタントばかり食べている」など心あたりがある場合は野菜を増やしてビタミンやタンパク質といった肌に欠かせない栄養素が含まれる食事をバランスよく摂取するよう心がけましょう。
このほかにも、ストレスやちょっとした環境の変化が原因となって肌荒れが起き、化粧品が合わなくなるといった可能性があります。普段と同じ生活をしているのに肌荒れが起きたときは「何かいつもと違うところはないか」をチェックして、原因をある程度絞ってその原因に合わせた対処方法をしていきましょう。
4.肌荒れを防ぐ化粧品の選び方
新しい化粧品を使うときは、その化粧品が肌に合うかどうか必ずチェックすることをオススメします。いきなり使用すると思わぬ肌トラブルを引きおこす可能性があるので「パッチテスト」と呼ばれるテストを一番初めに行いましょう。
アイテムによってはテストが不要なこともありますが、特にスキンケア化粧品を新しく使うときは必ずテストをしましょう。
パッチテストの方法
- 夜、お風呂に入って肌を清潔な状態にする
- 二の腕に新しく使う化粧品を絆創膏に塗る
- 二の腕に貼り、次の日にチェックする
- 塗った部分に異常が無ければ頬の端などに塗ってみる
- そのまま寝て次の日の夜にまたチェックし、異常がなければOK!
もしテストの途中で異常が出たら塗ったものを洗い流しましょう。2日前後で炎症が治まればその化粧品は使わず返品するなどの対処をしてください。炎症が治らない場合は皮膚科で相談しましょう。
まとめ
いつも使っている化粧品でも肌荒れを起こすことがありますし、「肌に優しい」と書かれている化粧品でも人によっては肌に合わず肌荒れが起きる可能性もあります。
もし肌荒れが起きてしまったら慌てずに「保湿」をしっかり行うこと。そして肌荒れが治まるまで、しばらくは肌への刺激を避ける生活を心がけること。
そして新しい化粧品を使う場合はパッチテストをして肌荒れが起きるのを防ぐことを忘れずに行いましょう。