ダイエットに成功して痩せたけれども、食事を戻したらすぐにリバウンドしてしまったというのはよくありますね。
すぐに元通りにならないためには、筋肉量を維持してリバンドしにくい体をつくることが必要です。
ここで注目したいのが鶏のささみです。
ささみはたんぱく質が豊富に含まれていて、筋肉を維持して基礎代謝を上げることで太りにくい体にしてくれます。
今回の記事ではささみのダイエット方法や美味しい食べ方についてご紹介します。
1. ささみダイエット
ささみダイエットは1日3食のうち1食をささみに置き換えるダイエット方法です。
ささみは低カロリーで、筋肉をつけるたんぱく質が多く、筋肉を減らさずにダイエットをすることができます。
運動をしながらたんぱく質を摂取することで、基礎代謝を上げていきます。
そしてリバンドしにくいキレイなラインの身体を目指していきます。
1-1.ささみのカロリー
ささみのカロリーは100gで105kcalです。
他の豚肉や牛肉などのお肉と比べると低カロリーになります。
せっかく低カロリーのなので油を使わずに、茹でたり蒸したりしてダイエット食として調理をします。
表.肉のカロリーの比較
肉の種類100g | カロリー |
ささみ | 105kcal |
鶏ムネ肉(皮なし) | 108kcal |
鶏ムネ肉(皮つき) | 191kcal |
豚バラ肉 | 386kcal |
豚もも肉 | 183kcal |
牛バラ肉 | 517kcal |
牛モモ肉 | 246kcal |
1-2.栄養成分
ささみは高たんぱくで低脂肪のヘルシー食材でビタミンなどの栄養成分も豊富です。
牛バラ肉と比べるとカロリーは5分の1ほどなのに、たんぱく質は2倍あります。脂質の量は50~60分の1しか含まれていません。
表.お肉100gの栄養成分
栄養素 | ささみ | 豚バラ肉 | 牛バラ肉 |
エネルギー | 105kcal | 386kcal | 517kcal |
たんぱく質 | 23g(92kcal) | 14.2g(56.8kcal) | 11g(44kcal) |
脂質 | 0.8g(7.2kcal) | 34.6g(311.4kcal) | 50g(450kcal) |
炭水化物 | 0g(0kcal) | 0.1g(0.4kcal) | 0.1g(0.4kcal) |
ささみに含まれる栄養素
美容や健康の効果も期待できるビタミンやミネラルの栄養素も豊富です。
- たんぱく質は筋肉、皮膚、血液など体をつくるのに欠かせない栄養素です。たんぱく質が不足すると肌荒れの原因にもなります。
- イミダゾールペプチドは鳥のむね肉に多く含まれていて、体を動かしたあとの疲労感を少なくしたり、回復を促す効果があります。
- ビタミンAやビタミンB群が豊富で筋肉の合成や美肌、疲労回復などの効果があります。
- ナイアシンは脂質や糖質、たんぱく質の代謝を活発にさせます。肌のターンオーバーも促します。
- パントテン酸は代謝を高めてくれます。
2. ささみダイエットの方法
1日のどれか1食をささみ3本に置き換えて、できるだけたくさんの野菜と一緒に摂ります。お肉とたくさんの野菜を食べることで、食べ応えもあり、血糖値の上昇もゆるやかで空腹感を和らげる食事ができます。
調理法は茹でるか、蒸すか、グリルで焼きます。油は使いません。
ささみ1本(43g)は45kcalです。例えばささみを3本茹でて、ほそく裂き、野菜や豆腐、海草、きのこなどでかさ増しをします。
これで1食を300kcalに抑えるようにします。
ドレッシングはノンオイルドレッシングを使います。
3. ささみのおいしい調理のコツ
ささみは鮮度のよいものを選びます。
ささみの選び方のポイントは、パックに肉汁がなく、表面のツヤや色が鮮やかなものを購入します。
次にささみの調理のコツについてご紹介します。
3-1.ささみの筋の取り方
ささみの筋はコツをつかむと簡単に取り除くことができます。
フォークを使うと失敗なく取ることができます。
- ささみは筋を上にして置きます。フォークに筋を挟んで、筋と身を少し切り離します。
- 手で筋をしっかり持ってフォークで抑えて、筋を引っ張ります。キッチンペーパーを使うと滑らずに引っ張ることができます。
3-2.しっとりさせる茹で方
ささみは加熱し過ぎたり、長時間茹でたりするとパサパサになってしまいます。
しっとりと茹でるこの方法で美味しいささみに仕上がります。
- フライパンや鍋にささみ10本を並べます。塩小さじ1/2、酒大さじ2を入れて下味をつけます。
- フライパンまたは鍋にお湯をささみが浸るくらいまで入れ、火をつけます。
- 沸騰したら火を止めて、アルミホイルで蓋をします。
- 余熱で火を通して、冷めたら完成です。
汁ごと冷蔵保存します。冷蔵は3~4日保存することができます。
3-3.マイタケで軟らかくする
マイタケに含まれるたんぱく質を分解する酵素で、ささみやむね肉を軟らかくすることができます。
みじん切りにした生のマイタケを水に入れて、鶏肉を浸すだけで肉のたんぱく質が分解されて軟らかくなります。
3-4.保存方法
生のささみを冷凍保存する場合は2~3週間、加熱してから冷凍保存する場合は3~4週間が保存期間です。
解凍するときは数時間前に冷蔵庫へ移動します。冷凍するときに肉の細胞がこわれて食感が柔らかくなります。
- 生のささみは筋を取り、観音開きにして厚さを均一にしてから1本ずつラップに包みます。水気をしっかりと取ることがポイントです。
- 加熱したささみは、身をほぐして1回分をラップに包みます。空気をしっかり抜くことがポイントです。
4. ささみを使ったダイエットレシピ
ささみの基本的な調理法がわかったところで、ダイエットレシピをご紹介します。
さっぱりしているとはいえ、お肉なので他のダイエット食材と比較しても食べ応えのある料理ができます。
野菜でかさ増しをしてボリュームのある料理を作るのがポイントです。
4-1.バンバンジー
茹でたささみをほぐして、きゅうりとトマトと合わせると簡単にバンバンジーが作れます。
ピリ辛ダレが美味しく野菜もたくさん食べることができます。
材料(4人分)
ささみ 4本
酒 大匙2
塩 小匙1/2
きゅうり 3本
おろし生姜 1片
白練りごま 大匙2
砂糖 大匙2
酢 大匙2
醤油 大匙2
ラー油 大匙1
ごま油 大匙1
作り方
- しっとりとさせる茹で方でささみをゆでる。
冷ました後、細かく裂く。 - きゅうりは千切りする。
- ボウルに白練りごま、砂糖、酢、醤油をよく混ぜ合わせる。
ラー油、ごま油を加える。 - お皿にきゅうり、ささみを盛り、タレをかける。
4-2.ささみの酢の物
茹でたささみと和えるだけの簡単酢の物です。
酢は余分な脂肪を燃焼させたり、むくみを改善したり、ダイエットの効果をさらに上げてくれます。
材料(3人分)
ささみ 4本
えのき 1/2束
きゅうり 1本
もやし 1/2袋
ハム 1枚
砂糖 大匙1
酢 大匙3
いりごま 適量
すりごま 適量
塩 適量
酒 適量
水 適量
作り方
- しっとりとさせる茹で方でささみをゆでる。
冷ました後、細かく裂く。 - えのきは食べやすい大きさにカットする。
えのきともやしは茹で、水気を切る。
ハムときゅうりは千切りにする。
きゅうりは塩もみして、水気を取る。 - 1、2の材料をボウルの中に入れる。
砂糖、酢を入れ混ぜ合わせる。 - すりごまを加え混ぜる。
最後にい りごまを かける。
4-3.ささみの生姜スープ
具たくさんのスープをつくってお腹を満たします。
野菜やきのこなどの具でボリュームが倍増してさらに満腹感が得られます。
材料(2人分)
ささみ 1本
白菜、ネギ、パプリカなどのお好みの野菜 適量
きのこ類 適量
豆腐 1/4丁
塩 少々
酒 少々
片栗粉 小匙1
生姜 1片
固形スープの素 1個
水 300cc
醤油 少々
水菜、小ネギ 適量
作り方
- 豆腐はさいの目に切る。しばらく置いて水切りをする
- 野菜、きのこ類は食べやすい大きさにカットする。
生姜は千切りしておく。 - ささみは筋を取り食べやすい大きさにそぎ切りし、酒と塩で下味を付ける。
片栗粉をまぶす。 - 鍋に水と固形スープの素を入れて煮立たせる。
- 3のささみを1枚ずつ入れる。
ささみに火が通ったら、野菜、きのこ類、生姜、豆腐を加える。 - 味見をして、味が薄いようなら醤油で調える。
- 小ネギや水菜は最後にトッピングする。
4-4.鶏ささ身であんかけ茶碗蒸し
ささみの茹で汁と干し椎茸の戻し汁を使った茶碗蒸しは味に深みがあります。
細かくほぐしたささみの茶碗蒸しは滑らかで喉越しがよいです。
材料(2人分)
ささみ 2本
干し椎茸 2個
絹豆腐 適量
卵 1個
出しの素 適量
塩 適量
みりん 大匙1
あんかけ
醤油 適量
みりん 適量
だし汁 大匙4
水溶き片栗粉 適量
作り方
- ささみを茹でる。荒熱を取り細かく裂く。
椎茸は水で戻す。
豆腐は2cm角を2切れカットしておく。 - ボウルに卵を溶いてささみの茹で汁と椎茸の戻し汁1カップを入れる。
だしの素、塩、みりんを加えよく混ぜ合わせる。 - 茶碗にささみ、豆腐、椎茸を入れ2を入れる。具と2が混ざるように軽く混ぜて蓋をする。
- 鍋が沸騰したら茶碗を入れる。
- 火力を弱火に調節して10分蒸す。
- 醤油、みりん、だし汁を合わせて煮立たせる。
水溶き片栗粉でとろみをつけてあんをつくる。 - 5の茶碗を取り出し、6のあんを上からかける。
5.筋肉を維持させる運動
ダイエットでカロリーを抑えると筋肉も減りやすくなるので、併せて筋肉を維持させるための運動をします。
ささみに含まれるたんぱく質が筋肉の栄養となり、リバウンドさせないしっかりとした筋肉をつくる基礎となります。
簡単にできる筋トレをピックアップしました。
女子向け!下腹を引っ込めてウエストを細くする腹筋トレーニング!(泉栄子先生)
下腹の腹筋を意識して行います。ウエストラインが細く引き締まります。
出典:https://youtu.be/V6TNOObdBJ4
女子向け!内もも簡単引締めエクササイズ(泉栄子先生)
内ももを引き締めてスタイルのよい美脚を目指します。
出典:https://youtu.be/EGSiXgOWxTk
まとめ
今回の記事ではささみダイエットについてご紹介しました。
このダイエットでは運動とささみでキレイな身体のラインを目指していきます。
低カロリーのささみダイエットで基礎代謝を上げて、リバンドしない体に仕上げていきましょう。