生理の間隔が今までと変わったり、不正出血があった場合はもしかしたら更年期かもしれません。45歳くらいからの生理不順は更年期の可能性が高いです。
更年期に多い生理不順のパターンとその対処法についてまとめています。
気になる症状はチェックして婦人科、更年期外来を受診しましょう。
1.更年期の閉経までの生理不順のパターン
更年期に入ると今まで生理が一定だった人も生理不順が起こってきます。
月経の変化は個人差がありますが、多くの方が通るパターンを示してみました。
通常の月経
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月経の間隔が短くなり、次の月経が24日以内にくる「頻発月経(ひんぱつげっけい)」になる。
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出血が8日以上続く過多月経や、3日未満の過少月経になる。不正出血がある。
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月経の間隔が長くなり、次の月経まで36日以上ある「稀発月経(きはつげっけい)」になる。
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月経が飛ぶようになる。不正出血がある。
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1年以上月経がなくなる「閉経」を迎える。
以上が更年期の生理不順のパターンですが、普段と違う出血は子宮がんなどの疑いもありますから早期に受診するようにしましょう。
2.更年期と勘違いしやすい病気
更年期の生理不順は体の老化の現れですから自然の変化と言えます。
ですが不正出血などがあって、更年期の生理不順と勘違いしやすい病気もあります。
生理不順・不正出血があったら疑われる病気
生理不順、不正出血があったら疑われるのは次の病気です。子宮筋腫、子宮がん、子宮内膜症、高プロラクチン血症
めまい、耳鳴りなど更年期障害の症状に似た病気
更年期によくあるめまい。耳鳴りなども別の病気の可能性があります。メニエール病、甲状腺機能障害、糖尿病など。
更年期と似た症状の病気もありますから自己判断せずにまずは病院を受診します。
3.更年期の生理不順への対処方法
更年期の生理は突然出血量が増えるときがあったり、数週間不正出血が続くこともあります。
普段から準備をしておきます。
- 常にナプキンを持ち歩く
- 出血量が多い場合はショーツタイプのナプキンにする
- 低用量ピルで出血量が減る(保険適用になります)
4.閉経を遅くできるのか
閉経を遅らせることはできません。
ホルモン補充療法にて生理を周期的に起こすことはできますが、排卵を伴わないものになります。ホルモン補充療法は減った女性ホルモンを補って、更年期障害の症状を和らげるために行われます。
5.更年期に有効なサプリメント
更年期に有効なサプリメントもあります。
プラセンタやイソフラボン、亜麻リグナンがお勧めです。
プラセンタは女性ホルモンを整えるように働き、イソフラボン、亜麻リグナンは植物性エストロゲンで女性ホルモンのように働きます。
まとめ
更年期の生理不順は誰もが経験することです。不安な場合は経験のある方、身近で同世代の方に相談しましょう。普段はなかなか話しにくいことですがお相手もちょうど話したがっているかもしれません。