タバコを吸っていると唇の色が悪くなったと感じませんか?
唇の色が悪いと顔全体の印象も悪くなり、年齢よりも老けて見える「タバコ顔」になってしまいます。
ここではタバコと唇の色の関係を紹介して、さらに上手に隠すリップの塗り方を紹介します。
1.タバコと唇の色
なぜ、タバコを吸ってニコチンを摂取すると唇の色が悪くなるのでしょうか?
それは、ニコチンに血管を収縮させる作用があり、血液の流れが妨げられて、ターンオーバーに必要な酸素や栄養素が運ばれにくくなるからです。
唇は他の場所に比べてターンオーバーのサイクルが早いので、本来であればメラニンも排出されやすいのですが、タバコを吸っている人の体内にはいつまでも色素沈着の原因がくすぶり続け、唇の色にも悪影響を及ぼします。
1-1.タバコを吸う人の唇の悩み
たばこを吸われる方からよく聞かれる唇に関する悩みは次のようなものです。
- 唇の色がくすんでいる
- 唇の血色が悪い
- 紫色や黒っぽく見える
- 唇が乾いてカサカサする
- しわっぽい
特に唇の色がうす黒っぽくなる色の変化や乾燥、シワに悩んでいる方が多いです。
2.唇の色が悪いとリップの発色も悪い
市販されているリップの色は、健康的な色の唇に塗られることを前提に作られています。
そのため、タバコが原因で唇の色が悪くなっている時は、せっかくのリップメイクもキレイに発色させられないケースが多いのです。
特に、ごまかしの効かないヌーディカラーは本来の色が出にくくなります。
3.唇の色の悪さを隠すリップの塗り方
今日は唇の色がちょっと良くないと感じたら、上手に隠すようにリップを塗りましょう。
唇の色を隠すにはリップコンシーラーが必須です。リップの色合いがよく仕上がるのでもともとの唇の色はまったく分からなくなります。
唇の色の悪さを隠すリップを塗る手順
- マッサージやパックで唇の血行を促し、しっとりさせる。余分な油分はティッシュで軽く押さえて取りましょう。
- リップコンシーラーを全体に塗り、シミやくすみ、縦ジワをカバーする。後に塗るリップの発色を良くする効果もあるので、仕上がりに大きく差がつきます。
- 細かい部分までキレイに塗れるリップブラシを使い、外側から内側へ向かうようにリップを塗っていく。
- 最後にティッシュオフで余分なリップを吸い取ると、リップカラーの持ちが良くなります。
3-1.唇の色の悪さを隠すおすすめリップコンシーラー
次にオススメのリップコンシーラーを紹介していきます。
リップコンシーラー モイストイン
(株)井田ラボラトリーズ/626円(税込)
出典:http://www.canmake.com/lip/item_lip016.html
モイストタイプのコンシーラーなので、唇のトラブルを自然に消しながら保湿効果も期待できます。
値段が安く、コストパフォーマンスが良いところも魅力。
リップクリームとして使うことも可能です。
フィックス イット
(株)クリスチャンディオール/4,536円(税込)
出典:http://www.dior.com/
下地&コンシーラーの2つの効果で、唇の色を均一に整えるのはもちろん、毛穴やシワ、クマのカバーにも使える便利な化粧品です。
おしゃれなパッケージ・デザインで、唇のくすみに悩んでどんよりしがちな気分もアップ!
リンメル リップコンシーラー
(株)コーセー/972円(税込)
出典:http://www.rimmellondon.jp/
マカダミアナッツ油と植物性スクワラン配合で、唇のしっとりが続くコンシーラー。
唇の赤みを消す「イエローベージュ」と、唇に程よい血色感を与える「ピンクベージュ」の2種類から選ぶことができます。
4.健康的な唇の色を取り戻す方法
上手にリップで唇の色を隠すことができても、できれば本来の健康的な唇の色を取り戻したいですよね。そのためにはどのような対策をすればよいのでしょうか。
4-1.唇のマッサージ
<くるくるマッサージ>
滑りを良くするため、唇にリップクリームやワセリンを塗り、上から人差し指で円を描くようにマッサージしていきます。
血行が促され、ターンオーバーを促進!
<タッピング>
力を入れないように注意しながら、人差し指、中指、薬指を使って唇全体をトントンと叩いていきます。
強く叩きすぎると、その刺激でかえってメラニンができやすくなるので、注意してくださいね。
<はちみつマッサージ>
保湿効果抜群のはちみつをつけた状態でマッサージすると、保湿成分が唇全体に行き渡ってぷるぷるになります。
バリア機能が高まるので、乾燥防止やターンオーバー促進にも◎。
4-2.唇パック
クレンジングと洗顔を済ませてから唇全体にはちみつやオリーブオイルを塗り、上からラップで覆って5~10分間放置します。
ベタつきが気になる時は、柔らかいティッシュでそっと押さえるように拭ってください。
4-3.血行を良くする食事
毎日の食事も、血行には大きく影響してきます。次のような血液サラサラ食材を積極的に食べましょう。
- ビタミンC/赤ピーマン、アセロラジュース、芽キャベツ、キウイフルーツなど
- ビタミンE/すじこ、あゆの塩焼き、焼きたらこ、モロヘイヤ、アーモンドなど
- 鉄分/豚レバー、卵、いわし、パセリ、うなぎの肝、アボカド、きな粉など
- DHA/さば、あじ、さんま、いわし、かつおなど
また、体を温める作用のある根菜類や生姜、にんにくなども血行促進にはうってつけ。
逆に、白砂糖を使ったものや、夏が旬の野菜や果物は、体を冷やしてしまうので気を付けてください。
喫煙者に向けたコラーゲンサプリもあります。日常の食事では摂り切れないコラーゲンを摂ることで唇の皮剥けや乾燥を防ぐことができます。
5.タバコ以外で唇の色が悪くなる原因
タバコ以外にも、唇の色が悪くなる原因はいろいろとあります。
いまの唇のお悩みがタバコだけが原因とは限らないので、自分では気づかない意外なことが原因かもしれません。
- 紫外線
- 摩擦
- ストレス
- 冷え性
- 内臓の不調
5-1.紫外線
唇には皮脂腺がなく、もともとバリア機能が弱いので、紫外線を浴びるとダメージを受けやすい場所です。
それでも、清潔を保って適度に保湿していれば3~4日でメラニンは排出されるのですが、タバコを吸っているとターンオーバーがうまくいかないため、そのまま色素沈着されやすくなります。肌だけでなく、唇にもUVカット効果のあるリップクリームを塗り、日焼けを予防しましょう。
ただし、普通のリップクリームと違って刺激の強いものも多いので、アレルギー体質の人はできるだけ刺激の少ないものを選ぶようにしてください。
また、リップクリームはクレンジングをする必要があり、これを怠ると色素沈着の原因になるので、寝る前にはきちんと落とすようにしましょう。
5-2.摩擦
人間の肌には生まれつき防御反応が備わっているので、唇をゴシゴシこすると、この刺激から守ろうとしてメラニンを発生させます。
食事のたびにナプキンでぐいっと拭ったり、メイクを落とす時にコットンやティッシュでゴシゴシこすったりしている人は要注意です。
知らず知らずの癖で唇に手を当てていることもあります。
口の周りを拭く時は上からそっと押さえるようにして、クレンジングの際はリムーバーをたっぷり含ませたコットンをスッと滑らせるようにして落としましょう。
5-3.ストレス
強いストレスで自律神経の働きが乱れると、血液の流れが悪くなります。
仕事が忙しかったり、人間関係で悩みがあったりするとストレスを感じやすいですが、そのままにして放置せず、少しずつ発散させる工夫をしましょう。
軽い運動や半身浴は、ストレスを発散させながら血流も良くしてくれるのでおすすめですよ。
5-4.冷え性
女性に多い冷え性も、血行不良の原因になります。
薄着だったり、寒い思いをしたりすると唇が紫色になります。
次のような生活習慣の人は特に体が冷えやすいので、できることから改めていきましょう。
- 体を締め付けたり、露出が多かったりする服装を好む
- 冷たい飲み物や食べ物をよくとる
- 運動をする習慣がない
- お風呂はシャワーを浴びるだけ。浴槽には浸からない
- 甘いものをよく食べる(白砂糖には体を冷やす作用があります)
- 姿勢が悪い(体の歪みは血管を狭くすることにつながります)
5-5.内臓の不調
唇は非常に薄い膜に覆われているので、体の不調が現れやすい場所です。
「唇の色が悪い」と感じる時は腸、肝臓、腎臓がダメージを受けている可能性があるので、あまり長く続くようなら健康診断を受けてみましょう。
ちなみに、唇がいつもより赤い時は呼吸器疾患、乾燥がひどい場合は胃の不調、唇の端が切れる時は胃や腸が疲れている証拠だと言われています。
6.タバコによって色が変わるところ
タバコを吸うことによって、唇の他にも色が変わってしまうところがあります。
この状態を「スモーカーズフェイス」と呼びますが、非喫煙者に比べると5~10年早いペースで老化が進み、シワやシミも発生しやすくなると言われています。
6-1.肌のくすみ
血流が悪化し、ターンオーバーのサイクルが乱れるので、本来であれば必要のないものまで肌内部に残ってしまい、全体がくすんできます。
健康的な肌色に戻すためには、古い角質や残存メラニンを排出させることが必要です。
毎日の洗顔やクレンジングに手を抜かないのはもちろん、場合によってはクリニックでのピーリングやレーザーによる治療も検討してみましょう。
6-2.歯ぐきの色
タバコを吸う人が「ニッ」と笑うと、歯ぐきが黒くなっている場合が多いですが、これはニコチンや一酸化炭素によって血管が収縮し、歯ぐきの組織に必要な酸素や栄養素が届きにくくなるからです。
また、タバコを吸う人はそうじゃない人に比べて歯周病になりやすいのですが、その場合は歯ぐきの色が悪くなるだけでなく、腫れ、痛み、出血、口臭などの症状も出てくるので、なるべく早く歯科クリニックを受診しましょう。
6-3.歯の表面や裏側の汚れ
タバコに含まれるヤニ(タール)は、歯の表面をコーティングしている「ペリクル」と呼ばれるたんぱく質と結びつく性質があるため、長年タバコを吸い続けていると歯の表面や裏側が黒くなってしまいます。
ヤニとペリクルが結びついたものが固まるまでには数時間かかるので、タバコを吸った後はできるだけ歯を磨くようにすると良いでしょう。
ただし、あまり頻繁に磨くと歯の表面が傷つき、虫歯や知覚過敏になりやすくなるので気を付けてください。
重症の場合は、歯科クリニックでクリーニングを受けるとキレイに取れる場合があります。
「ヤニを取る」という目的の場合保険は効きませんが、一般的なコースなら5,000~20,000円ぐらいで受けられます。
まとめ
タバコを吸うと血流が悪くなるので、どうしても唇の色が薄黒くなりがちです。
できれば禁煙したいところですが、なかなかやめられない場合は普段のお手入れやリップメイクの仕方に工夫してみましょう。
コンシーラーをうまく取り入れることで、もともとの色の悪さはかなり目立たなくすることができますよ。