唇がシワっぽくなると、どうにかできないのかしらと思います。
唇は加齢とともにしぼんでいきますから、だんだんと縦ジワができてしまうのです。唇がシワっぽくなると老けて見えてしまいますから、どうにか潤いのある唇を保っておきたいものです。
今回は血色がよくプリプリとした唇を保つためのお手入れ方法をまとめました。
1.「唇」は皮膚でなく粘膜
唇はじつは皮膚ではなく、粘膜なのです。
唇はターンオーバーが早く(6~7日ほど)、皮膚よりも早いので回復しやすいのですがもともと皮脂腺がなく、乾燥しやすいところです。
唇の荒れにはとにかく、保湿が大切です。
シワのない瑞々しい唇を保つためには保湿は欠かせません。
2.唇のシワをつくる4つの原因
2-1.老化
加齢に伴いコラーゲンの生産が徐々に減っていき、唇の膨らみが少なくなってシワとなります。
新しく作られるコラーゲンや細胞の量やスピードが老化によって遅くなってしまうのです。
2-2.乾燥
乾燥も唇にシワをつくる大きな原因のひとつです。
そもそも唇は…
- 角質層が極端に薄い
- 細胞間脂質が非常に少ない
- 脂肪線がない
- 汗腺がない
- メラニンを作るメラノサイトがない
(メラニンが全くないというわけではありませんが少ないメラニンのせいで日焼けを起こしやすいため、乾燥しやすくなるのです。)
という性質があるため、これらは全て乾燥を引き起こす原因となっています。
唇は他の顔のパーツに比べてとてもデリケートなのです。
さらに乾燥が気になりつい、舐めてしまうのはさらなる乾燥の元となり、荒れる原因となります。
水で濡れたものが乾くときにもともとの水分を奪ってしまうため余計に乾燥してしまう過乾燥の原理です。
2-3.紫外線
お肌よりも紫外線のダメージを受けやすいのが唇です。
唇の赤色は角質層が薄いため、唇のすぐ下に流れている毛細血管が見えているためです。
紫外線の影響を受けると真皮のコラーゲンが破壊され、シワもできますし、くすんだりします。そうならないためにも、お肌だけでなく唇も紫外線対策は欠かせません。
2-4.喫煙
タバコを吸うとしわやしみ、くすみ、黒ずみなど女性の美しさを損なう様々なダメージが生じます。
タバコを吸うと、唇全体が紫色っぽくなり帯状に黒ずみができます。
また「ニコチン」によって、血管が収縮し、血流が悪くなることや「一酸化炭素」によって酸欠状態となり、粘膜である唇には顕著にその影響が現れてしまうのです。
また「ビタミンC」が破壊されることにより、色素が沈着しやすくなります。
タバコの煙は玉手箱の煙のようなものだと捉えてください。
3.唇を美しくするための10の方法
3-1.唇の保湿
唇にできる縦のシワは深くなればメイクで隠せるものではありません。
普段のケアが大切です。
乾燥した時だけのリップケアでは足りません。
乾燥していなくても常に保湿を行います。
簡単にできる保湿の方法を紹介します。
唇にたっぷりと低刺激のリップクリームを塗り、サランラップを当て、10分くらい放置します。
さらに蒸しタオルを当てるとより効果が期待できます。
荒れにくくなり保湿力の高い唇を保持できますので、スキンケアと同時に唇のケアもしましょう。
3-1.唇のUVケア
唇の紫外線対策不足は、ひび割れ、皮剥けなどを起こしかねません。
唇を日焼けから守るためには、UVカット効果の高いリップクリームを口紅をつける前に塗るようにすると効果的です。
顔用の日焼け止めでも代用できます。
2-2.唇のメイクはこすらず落とす
しっかりメイクをした時は、口紅は唇専用のリムーバーをつかってこすらずに唇に負担をかけないように落とします。
唇のメイクをしっかり落とさないと色素沈着を起こし、シワやくすみやシミを作る原因となります。
唇への刺激はメラニン色素が生成される原因になりますから、できるだけ優しく触れるようにします。
口紅を落としたらリップクリーム、乳液などでしっかり保湿も忘れずに行います。
おすすめは液体のクレンジング剤です。コットンになじませて、唇をコットンで抑え、溝に入った汚れを浮かせてから力を入れずに拭き取りましょう。
3-4.唇によいビタミンB2
ビタミンB2は目、皮膚、粘膜を正常に保つ働きをします。不足すると唇の両はしがただれるなどの唇荒れの原因となります。
ビタミンB2を含む食品はレバー、ブロッコリー、ほうれん草、卵、納豆などです。
これらを積極的に食べて、唇荒れを改善しましょう。
ビタミンB2がたっぷりのレシピをご紹介します。
三色ビビンバ
材料 (2人分)
牛もも薄切り肉 150g
長ねぎみじん切り 小匙2
ニンニクみじん切り 10g
しょうゆ 小匙2
みりん 小匙1
すりごま 小匙1
サラダ油 小匙1
ほうれん草 120g
しょうゆ 小匙2
ごま油 小匙1/2
もやし 1袋
塩、胡椒 少々
ごま油 小匙1/2
材料
- ボウルに長ねぎみじん切りとニンニクみじん切り、しょうゆ小匙2、みりん、すりごま を混ぜ合わせる。
- 牛もも薄切り肉を食べやすい大きさにカットする。1のボウルの中に入れ馴染ませる。
- フライパンにサラダ油を入れ2の牛もも肉を焼く。
- ほうれん草は茹でてから水気をきり、食べやすい長さにカットする。
しょうゆ小匙2、ごま油小匙1/2で味を調える。 - もやしは茹でてからザルにあげて水気を絞りる。
塩・胡椒少々、ごま油小匙1/2で味を調える。
キムチ納豆の冷奴
材料
納豆 1パック
キムチのみじん切り 適量
絹豆腐 1パック
材料
- 絹豆腐を食べやすい大きさにカットする。
- 納豆とタレ、キムチのみじん切りをよくかき混ぜる。
- 1の豆腐の上に2の納豆キムチをのせる。
3-5.唇の周りの筋肉のトレーニング
唇の周りの筋肉を鍛えて、唇のシワの予防をしましょう。
とても簡単なのでぜひ行ってみましょう。
口輪筋トレーニング
- 歯を見せるように「いー」と伸ばしながら声に出して口の両はしを引き上げて5秒キープします。
- 「うー」と声に出しながら口をすぼめ、5秒キープ
このセットを5~10回繰り返します。
唇周りの集中トレーニング
- 口に空気を含み頬を膨らませます。
- 中の空気を押し出すように唇の周りに集めます。
- 唇の周りの皮膚をピンと貼った状態で10秒キープします。
このセットを5回ほどゆっくり行います。
3-6.唇をツヤっぽく見せるシュガースクラブ
砂糖を主原料にしたシュガースクラブを使えばつぶ状の砂糖がほどいマッサージ効果を与えてつるつるでツヤのある唇になります。
すべてが食べられる材料という点で安心感があります。
[シュガースクラブのつくり方]
材料
砂糖 40g
オリーブオイル 30ml
はちみつ 少々
砂糖とオリーブオイルをしっかりと混ぜ、仕上げにハチミツを加えたら完成です。
3-7.唇のツボ押し
口元のしわに効くツボ押しをご紹介します。
人中(じんちゅう)→禾髎(かりょう)→兌端(だたん)→齦交(ぎんこう)→地倉(ちそう)→散笑(さんしょう)を8秒間ずつ指圧します。画像が少しわかりにくいのですが、唇の周りを押してみて、気持いいところがだいたいツボです。
3-8.唇のマッサージ
唇のシワを伸ばすマッサージです。
- フェイシャルオイルやワセリンを多めに口に塗ります。はみ出すくらいがよいでしょう。
- しっかりなじませたら、軽く口を開けて左手で唇の左端を抑えます。
右手を左手に重ね、左手を置いたまま右手だけ「半円を描きながら」優しく右の唇側へ移動させます。
逆も3セット行います。
※シワを伸ばす目的なので、半円を描いたあと、逆に戻さないように注意しましょう。 - 両手の人差し指と親指を使い唇を挟み、軽く力を入れて刺激を与えます。
そうすることで血色がよくなり、綺麗な色の唇になります。 - 最後に中指を軽く立てて唇をトントンと叩きます。
3-9.唇によいワセリンはちみつパック
乾燥に効果のあるはちみつパックです。材料を混ぜる手間がありますが、かなりしっとりします。
[はちみつパックの方法]
材料
はちみつ スプーンに半量ほど
ワセリン はちみつと同量
- スプーンに半分量のはちみつをとります。
- 同量程度のワセリンをとり、混ぜます。
- これを唇全体にぬり、ラップで覆い5分から10分パックします。
- ラップを外したら、そっと押さえます。
- 仕上げに再びワセリンを塗ります。
3-10.唇の皮剥けをむかない
気になる唇の皮むけですが、無理にはがしてはいけません。
どうしても気になって剥がしたい場合は、ふやかしてから取りますがひっぱって取っては余計に傷が広くなってしまいます。
上記のいずれかのパックで唇が潤うと、皮剥けも気にならなくなりますから、乾燥の季節にはどれかひとつ自分の好きなパックの方法を見つけておくのが良いでしょう。
皮剥けの予防にもなります。
まとめ
唇は常に刺激にさらされています。
しゃべったり、食べたり、化粧や紫外線です。顔のスキンケアを怠らないのと同様に唇のケアも行って唇のシワを防ぎましょう。