「肌をキレイに見せるにはベースが大切」ということは分かっていても、なかなかうまく使いこなせないのが化粧下地。
しかし、肌質や目的に合ったものを適切に選び、ポイントを押さえてうまく使うと「今までの苦労は一体なんだったの?」と拍子抜けするぐらい、メイクがバッチリ決まるようになります。
化粧下地の役割や上手な使い方、おすすめ商品の特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.化粧下地の役割
化粧下地には、具体的に次のような役割があります。
- 肌のくすみや凸凹をカバーしてキレイに見せる
- 紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守る
- ファンデーションよりも前に使うことで、毛穴への過剰な浸透を防ぎ、落としやすくする
- ファンデーションをぴたっと密着させるノリの役割を果たす
- 余分な皮脂を抑え、テカリやメイク崩れを防止する
2.化粧下地の選び方
化粧下地は、ブランドや価格だけで判断するのではなく、肌の悩みや目的に合うものを正しく選ぶことが大切です。
具体的なポイントについて説明するので、下地選びの参考にしてみてください。
2-1.肌色・悩みに合わせて選ぶ
「コントロールカラー」と呼ばれる化粧下地には、ファンデーションでは隠し切れない肌の赤み、シミ、ソバカス、くま、くすみ、毛穴の凸凹などをナチュラルにカバーする力があります。
それぞれの色の役割は、次の通りです。
<ピンク>
血色の良い肌色に見せる
肌に透明感を与える
<グリーン>
肌の赤みを補正する
ニキビ跡を目立たなくする
<イエロー>
くすみをカバーして健康的な肌色に整える
日本人の肌になじみやすいので、迷った時に選ぶと失敗しにくい
<オレンジ>
くまを目立たなくする
顔色を明るくして、健康的な印象を与える
<ブルー>
黄ぐすみを目立たなくする
肌の赤みを補正する
<パープル>
透明感のある肌を演出する
黄ぐすみを目立たなくする
2-2.オイリー肌の場合は
皮脂量の多いオイリー肌の方はメイクが崩れやすい悩みがあるでしょう。
そこで次のような特徴のある化粧下地を選びましょう。
- 油分が少ない処方である
- 余分な皮脂を吸着する効果がある
- 肌の酸化を防ぐためのUVカット機能がある(ない場合は、日焼け止めを併用する)
こういったタイプの化粧下地を選ぶとメイク崩れがし難くなります。
2-3.毛穴や凸凹肌には
毛穴や凸凹が目立つ肌は、そのままファンデーションを塗ると影ができたり、毛穴の中に落ち込んでしまったりするので、あらかじめ化粧下地でフラットにしておくことが大切です。
おすすめは、シリコン入りや、光の効果で影を飛ばしてくれる下地。
毛穴やニキビ跡はもちろん、シワやほうれい線も目立たなくしてくれるので、仕上がりに大きく差がつきます。
2-4.乾燥肌には
肌が乾燥すると、これをカバーするために余分な皮脂が分泌され、メイクが崩れやすくなります。
また、キメが粗いせいでファンデーションがうまく塗れなかったり、粉を吹いてしまったりするので、せっかくのメイクがかえって肌を汚く見せてしまうことに。
乾燥肌の人は、こうしたトラブルを防ぐため、保湿力の高い化粧下地を選ぶようにしましょう。
3.おすすめの化粧下地
「なんとなく、自分がどんな下地を選べば良いのかは分かったけれど、商品の数が多すぎてどれを購入するべきか迷ってしまう」という方へ、機能別におすすめの化粧下地を3点ずつ紹介します。
3-1.肌色を補正する化粧下地
肌色を補正する化粧下地をご紹介します。
インテグレート グレイシィ コントロールベース/(株)資生堂
864円(税込)
出典:http://www.shiseido.co.jp/
プチプラ価格で購入しやすいのに、肌色の補正効果に加えて、肌の表面を均一に整える効果も期待できる化粧下地。
赤みにはグリーン、顔色を良く見せるにはピンク、肌色を明るく見せるにはナチュラルがおすすめです。
※SPF15、PA+
RMK ベーシック コントロールカラー/(株)エキップ
2,160円(税込)
出典:http://www.rmkrmk.com/
ぷるんとした感触のジェルが肌の凸凹を埋めて、フラットな状態に整えてくれる化粧下地。
カラーバリエーションには、次のようなものがあります。
※SPF20、PA++
- シルバー/肌に光沢を与える
- パープル/くすみを抑え、透明感を与える
- グリーン/赤みを目立たなくする
- コーラル/血色の良い、健康的な肌色に見せる
プレミアム CCアミノクリーム/(株)エテュセ
2,484円(税込)
出典:http://www.ettusais.co.jp/fs/etweb/67587
毛穴の凸凹や色ムラをカバーしながら、肌にうるおいも与えてくれる化粧下地。
くすみを抑えて血色の良い肌に見せるベビーピンク、赤みをカバーして透明感のある肌に仕上げてくれるシアーベージュから選べます。
※SPF40、PA+++
3-2.オイリー肌のメイク崩れを防ぐ化粧下地
オイリー肌のメイク崩れを防ぐ化粧下地をご紹介します。
草花木果 化粧下地(テカリ知らず)/(株)キナリ
2,160円(税込)
出典:http://www.sokamocka.com/
吸収力に優れた麻パウダーが皮脂を取り込み、球状のさらさら粉末が余分な皮脂を吸着する化粧下地。
皮膚の上に薄い膜を作るので、汗をかいてもファンデーションがヨレません。
また、光の効果で血色の良い肌に見せたり、くすみや色ムラをカバーしたりする効果も期待できます。
※SPF25、PA++
プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止 化粧下地/(株)花王
価格記載なし
出典:http://www.sofina.co.jp/
皮脂吸着パウダーが余分な皮脂を固めて広げず、皮脂はじきコートがファンデーションの粉と皮脂が混ざるのを防ぐ化粧下地。
メイク崩れを防止し、10時間後もテカらない肌に整えてくれます。
※SPF20、PA++
セルフューチャー シルキーカバーオイルブロック/(株)アプロス
6,995円(税込)
出典:http://www.apros.co.jp/
毛穴や凸凹、シワに入り込み、肌をフラットに整える化粧下地。
シルクセリシンパウダーが余分な皮脂を吸着し、保湿成分がうるおいとハリを与えるので、1日中「キレイ」が続きます。
ただ、紫外線防止効果がないので、日焼け止めとの併用が必要です。
3-3.毛穴や凸凹を目立たなくする化粧下地
毛穴や凸凹を目立たなくする化粧下地をご紹介します。
RMK クリーミィ ポリッシュトベースN/(株)エキップ
3,780円(税込)
出典:http://www.rmkrmk.com/
光拡散効果を持つ3種類の形状のパウダーが、肌の凸凹を埋めてなめらかに整えてくれる化粧下地。
保湿効果が高いのでみずみずしい感触が続き、透き通るような印象が長持ちします。
※SPF14、PA++
ポアカバーベース/(株)ファンケル
1,836円(税込)
出典:http://www.fancl.co.jp/
ダブルの光拡散効果で、気になる毛穴を目立たなくする化粧下地。
余分な皮脂を抑えたり、保湿効果で肌をふっくらさせたりする効果も期待できます。
ただし、紫外線防止効果はないので、日焼け止めを併用してください。
スキンレタッチャー/(株)アテニア
1,728円(税込)
出典:http://www.attenir.co.jp/
写真の修整技術に着目し、塗るだけでレタッチ(修正)することを実現させた化粧下地。
超微細な粒子が毛穴や凸凹に入り込み、白い光のレフ板効果で影を取り払います。
さらに、表情の動きに合わせて伸縮する「ダブル密着処方」や、余分な皮脂を吸着する「オイルロック機能」で、メイク崩れも防止!
※SPF25、PA+++
3-4.乾燥肌を保湿し、しっとりとさせる化粧下地
乾燥肌を保湿し、しっとりとさせる化粧下地をご紹介します。
ノブ モイスチュアベース UV/(株)常盤薬品工業
2,700円(税込)
出典:http://noevirgroup.jp/
スクワラン、ヒアルロン酸、リピジュアなどの保湿成分をたっぷりと配合し、カサつきやメイク崩れから守ってくれる化粧下地。
敏感肌のためのブランドなので、刺激の強いクレンジングを避け、石鹸で落とせるように作られています。
※SPF25、PA++
モイスチュアベース UV N/(株)常盤薬品工業(ノエビアグループ)
1,944円(税込)
出典:http://noevirgroup.jp/
プレコラーゲンが角質層まで浸透して、肌内部からしっとりさせる化粧下地。
ベタつきや厚塗り感がなく、スキンケア感覚で気持ちよく使えます。
※SPF27、PA++
アクアミネラルベース/(株)エトヴォス
3,024円(税込)
出典:http://etvos.com/
浸透型ヒアルロン酸、リピジュア、天然保湿因子(NMF)を配合し、肌表面と角質層内をたっぷりのうるおいで満たす化粧下地。
くすみをカバーし、毛穴を目立たなくする効果も期待できます。
石鹸で落とせるので、乾燥の原因となるクレンジングを使わずに済むところも高ポイント!
※SPF11、PA++
4.化粧下地の正しい塗り方
どんなに質の良い化粧下地も、塗り方が間違っていればせっかくの効果が半減してしまいます。
これから紹介する点に注意して、肌に優しく、丁寧に仕上げましょう。
4-1.化粧下地を塗るときに気をつけること
- 擦りすぎはNG
化粧下地を肌になじませようとして、必要以上に力を入れてゴシゴシ擦ると、摩擦でバリア機能が低下し、乾燥しやすくなるので気を付けてください。 - スポンジは清潔に
化粧下地を塗る時に使うスポンジを汚れたままにしておくと、雑菌が繁殖してニキビや臭いの原因になります。
専用の洗剤や台所用の中性洗剤を使ってキレイに洗い、陰干しして清潔を保ちましょう。 - 厚塗りに注意
化粧下地をあまり多く塗ると、不自然なのっぺり顔に仕上がってしまいます。
パッケージに書かれた適量の目安を参考に、少しずつ、様子を見ながら伸ばしていきましょう。
4-2.塗り方のコツ
上手に化粧下地を塗るコツをご紹介します。
- 基本的な順番は、日焼け止めとファンデーションの間に使う
- まず手の甲に出し、くるくるとなじませて温めてから使う
- おでこ、両頬、鼻、顎に適量を置き、顔の中心から外側へ向かって伸ばしていく
- 擦らないように、上からそっと押さえるイメージでなじませる
- 細かい部分にも丁寧になじませたら、最後にスポンジで全体を押さえ、余分な油分を吸い取りながらぴたりと密着させる
5.化粧下地を塗る前の準備
化粧下地の効果を最大限に引き出し、美しく仕上げるには、ベースとなる肌の状態をきちんと整えておくことが大切です。
メイクを始める前には、必ず洗顔とスキンケアを行いましょう。
<洗顔とスキンケアの基本的な手順>
- 石鹸で手を洗い、汚れや雑菌を洗い流す
- 32度ぐらいのぬるま湯で顔全体を洗い、汚れや皮脂を浮かせる
- 洗顔料をたっぷり泡立て、ベタつく部分から泡を転がすように洗う。乾燥する部分は上から泡を乗せるだけで十分
- ぬるま湯で最低30回以上すすぐ。洗面器を使う場合は、こまめにキレイなお湯に替える
- やわらかいタオルでそっと押さえるようにして水気をとる
- 時間を置かず、すぐに化粧水をつける。一度になじませようとせず、少量を数回に分けると浸透しやすい
- ベタつく部分と乾燥する部分で量を調節しながら乳液やクリームを塗って仕上げる。乾燥すると皮脂が出やすくなるので、油分の補給は必ず行う
まとめ
化粧下地の役割や選び方、塗り方のコツについて説明しましたが、いかがでしたか?
メイクの仕上がりを左右するのは、下地の使い方にあると言っても過言ではありません。
自分の肌質に合った下地を選んで正しく使い、誰もが触りたくなるような、しっとりなめらかな肌を作りましょう。