アンチエイジングのためにプラセンタを試してみたくなりますね。
プラセンタは病院で処方される医薬品にもなっており、正しく使えば効果の高い成分です。
ですが効果が高ければ、逆に副作用などの危険性はないのだろうかと気になります。
結論から言うとプラセンタには危険はありませんが、ごくごくわずかに副作用の例もあります。
詳しく見ていきましょう。
1.プラセンタは危険なのか?
プラセンタは危険なのでしょうか。
プラセンタは1956年に厚生労働省より認可を受けて注射製剤として使用されています。
50年以上、注射製剤として使用されてきましたが危険性についてはほぼないといっていいでしょう。
通常、有効な薬ほど何らかの副作用があるものですが、プラセンタは胎児を育てる胎盤を原料としているため、ほとんど副作用はありません。
1例副作用についての報告がありますが、これは他の薬品等の継続使用など他の要素が複合的に関係していると思われます。
出典 http://jplaa.jp/ppt/yoshida.pdf
2.プラセンタの形態
プラセンタには3つの形態があります。
- プラセンタ注射
- プラセンタ化粧品
- プラセンタ健康食品
それぞれの危険な可能性について詳しく見ていきましょう。
2-1.プラセンタ注射の危険性
プラセンタ注射は厚生労働省が認めている保険も適用される注射製剤です。
国内のヒトの胎盤を原料として作られています。
製造会社では健康なヒト胎盤の選別、ウイルス・細菌の除去を行ってプラセンタ注射製剤を作っています。
危険性があるとするとヒトの胎盤に由来しているので感染症などのリスクがまったくゼロではないということがあげられます。
現在までプラセンタ注射によって感染症などが伝播した例はありません。プラセンタ注射により感染症にかかる心配はほぼないといっていいでしょう。
しかし、理論上は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病への感染が完全に否定できないため、平成18年から献血を行うことができなくなりました。自分が輸血や点滴を受けることはできます。
出典 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/08/h0824-3.html
プラセンタ注射の投与方法による危険性
プラセンタ注射は皮下注射、筋肉注射にて効果が認められています。
静脈注射ではショック症状と思われる例があります。
静脈注射、点滴注射は事故が起こった場合の副作用救済の適用になりませんから注意が必要です。静脈注射、点滴注射を行うクリニックもありますから、皮下注射あるいは筋肉注射が希望とはっきり伝えましょう。
出典 http://jplaa.jp/ppt/yoshida.pdf
2-2.プラセンタ化粧品の危険性
プラセンタ化粧品を使用して肌が赤くなったり、かゆみが出るのはアレルギーの可能性が高いです。プラセンタは高分子のタンパク質も含まれているため、体が異物と反応することでアレルギー反応が出る場合があります。プラセンタの効果としては肌の炎症を抑えたり、シミを現状より増やさない美白の効果があります。
プラセンタ化粧品の危険性としてはほとんどなくどの化粧品にもある肌との相性があると考えればいいでしょう。
2-3.プラセンタ健康食品の危険性
プラセンタの健康食品は錠剤、カプセル、ドリンク、ゼリーなどがあります。
プラセンタ健康食品に使用される胎盤は豚、馬を原料としています。
プラセンタ健康食品の危険性としてはアレルギーや製造時の管理不備があります。
食品アレルギーはどの食品においても起こる可能性がありますので、プラセンタ健康食品に特筆することではありませんが、肌のかゆみ、湿疹などが起こる可能性があります。
製品の製造時には動物原料を使用しているのでウイルスのない胎盤の選別と微生物の除去が重要になります。
病原性のない豚(SPF豚)の使用、あるいはウイルスクリアランス試験、殺菌工程などにより製品の安全は保たれていますから、販売されている広告などを見てそれらの表示のあるものを選びましょう。パッケージにこれらの安全性について記載されている商品は残念ながらほとんどありません。
なおヒト胎盤を原料としたプラセンタ注射とは違い、プラセンタ健康食品を飲用しても献血を行うことができます。
まとめ
プラセンタの危険性についてまとめました。正しい管理の元製造された製品であればプラセンタに危険性は限りなくゼロに近いものです。アンチエイジングのためには正しい知識を持って何が危険で何が危険でないかを判断していきましょう。