乾燥肌といえば秋冬の悩みでしたが、最近は加齢とともに1年を通じて乾燥肌に悩む人が増えています。慢性的な乾燥肌は、痒みやニキビなどに悩まされ、化粧のノリも悪く不健康なイメージを与えてしまいます。
最も大きな原因は知らずと乾燥を招くスキンケアをしていることにあります。 そこで、日頃のスキンケアを見直し、正しいスキンケアをすることで乾燥肌のトラブルを予防し、潤いのある肌を維持しましょう。
ここでは、乾燥肌の人がよくしてしまいがちな「間違ったスキンケア方法」と「正しいのスキンケア方法」ご紹介します。あなたも間違った方法でスキンケアをしていないかチェックしてみてください。
1.乾燥肌と角質層の関係
1-1.乾燥肌とは
そもそも乾燥肌は角質層の水分が不足しており、油分(皮脂量)も少ない状態です。カサカサで突っ張っており、刺激を受けやすい状態です。 ここ数年、乾燥肌に悩まされている人は非常に増えており、特に20代〜40代の若い女性がその傾向が顕著に出ています。
1-2.角質層を壊さず、水分をキープする
乾燥肌のスキンケアで最も重要なことは、表皮の一番外側を覆ているわずか0.02mmとラップ程度の薄さしかない角質層を壊さず、水分をしっかりキープしてあげることです。
角質層の役割
健康な肌には、角質層が紫外線やほこり、細菌などの刺激から生体を守ってくれるバリア機能を担っています。しかし、乾燥肌は色々な原因で角質層が破壊されバリア機能が弱まり、外からの刺激(紫外線、ダニ、ハウスダスト)で痒みやニキビ、シミ、しわといった肌トラブルを引き起こすします。
角質層が壊れると肌トラブル悪循環の原因に
また、角層が破壊された状態でも皮膚は角層を作っているのですが、すぐに再生できるわけではありません。機能が再生することをターンオーバーというのですが、皮膚のターンオーバーは約28日と言われています。その間に刺激を受け、肌トラブルに悩まされ続ける悪循環に陥ります。
それでは、角質層を意識した正しいスキンケア方法を14つご紹介します。日頃のスキンケアを見直しましょう。
2.乾燥肌の正しい14つのスキンケア方法
乾燥肌の原因の多くは入浴にあるとも言われています。入浴方法を見直すだけでも乾燥肌は改善しやすいです。
1.シャワーの水圧を弱くする
シャワーは手軽に使えますが、水圧が強く石けんだけではなく角質まで剥がれ落ちてしまい、乾燥の原因になります。シャワーを浴びる際は、水圧を弱くして使ってください。
2.体温より熱いお湯を使わないように注意する
高温のお湯に浸かると潤いに必要な皮脂まで落とされてしまうので要注意です!38度~40度に設定しましょう。
3.熱い湯船に長湯しない
長湯は肌表面にある大事な油分を取り去ってしまい、バリア機能が低下してしまういます。最近、ダイエットとデトックスのために高温のお風呂でのぼせる位長時間の半身浴が流行っていますが、40℃のお湯に20分間入っても、たった約70kcalしか消費されません。ぬるめのお湯に10分~20分入る程度にしてください。
4.保湿効果のある入浴剤を湯船に入れる
乾燥肌の方は入浴剤の代用として、粗塩か米ぬかを使用してみてください。保湿効果が得られます。
5.固形石けんで体を洗う
ボディソープは肌の乾燥を引き起こす原因となる、石油系合成化学物質などが入っている場合があるので、昔ながらの固形石けんがオススメです。低刺激な上に、潤いを過剰に取りすぎないメリットもあります。 また、肌にカユミの出ている方は、石けんを使わずにお湯のみで流すだけでも良いそうです。皮脂の多い背中や胸は2日に1回、腰や足表面は週に1回程度を目安に石けんを使って洗うといいでしょう。
6.手か、やわらかい手ぬぐいでやさしく洗う
体を洗う時には、石鹸をよく泡立てて手か、やわらかい手ぬぐいなどで泡を撫でるようにして洗う。肌表面をナイロンタオル等でゴシゴシ洗うと角質層が壊れてしまいます。
7.石鹸はしっかりと洗い流す
いくら安全な石鹸を使っていても、石けんカスなどが残っているとそれが刺激になってしまって炎症などのトラブルを起こす原因となります。
8.クレンジングはミルククレンジングを使う
オイルクレンジングは乾燥肌の方が使うと強い洗浄成分が含まれているため、メイクの他に角質や余分な皮脂を奪ってしまいます。乾燥肌の方はミルククレンジングがおすすめです。目元のメイクがどうしても落ちないと言う場合は、目元だけ使うようにしましょう。
9.5分で見れる肌に優しい洗顔方法
参照:http://youtu.be/fHj65VQpp18
ポイントは、せっけんを泡立てネットでかための泡をつくり、中指と薬指を使うことで指の力を使わず、肌への負担を減らしています。またせっけんは、ぬるま湯で洗い流し、タオルで水滴を吸着させるように拭き取ります。
10.入浴後15分以内に潤いを与える
お風呂上がりは、肌は皮脂膜がとれ乾燥しやすい状態になっています。 入浴後20~30分で入浴前よりも肌が乾いた「過乾燥」になるので、必ず入浴後15分以内に基本保湿ケア、ボディミルクなどで保湿するようにしましょう。
11.化粧水をバシャバシャと与えない
化粧水には「本来肌が保つべき水分を補う役割」があります。手のひらに化粧水をとって、やさしく塗ります。塗ったあと、ポンポンと手のひらで水分を肌になじませませます。大切なのはお肌の水分をキープする角質層という部位に、しっかり水分を届けて、水分が蒸発しないようにしましょう。
12.乳液を少量づつそうっとのばすように塗る
化粧水でお肌が潤ってから乳液を塗りましょう。乳液は水分を与えるだけでなく、油分が含まれているので肌内部の水分が逃げないようにする役割を果たしてくれます。そうっと、のばすように塗ります。上手に乳液を塗るコツは、急がずに少量づつ手に取り、まんべんなくお肌になじませましょう。
13.乾燥が気になる箇所にクリームを塗る
化粧水と乳液がすんでから、それでも乾燥が気になる箇所にクリームをつけましょう。クリームは乳液よりもさらに保湿効果が高く「厚いフタ」をするイメージです。ほんの少量でも効果的なので、肌にやさしくなじませるように力を入れずにつけましょう。肌にすり込むようにつけたりしないでください。
14.保湿パックをつけすぎない
また、肌にぴったりと密着してくれる保湿パックを化粧水後、15分ほど貼りましょう。水分、保湿成分、美容成分を浸透させてくれます。手軽にできるシートタイプは、長くつけているとシートが乾燥してしまい、逆に肌の水分を奪おうとしてしまうので注意してください。時間の目安は製品に明記されています。その心配がないシリコンタイプや、クリームタイプがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今まで、知らなかったこともあったのではないでしょうか。上記の14点を気をつけるだけで乾燥肌が改善されるかもしれません。ぜひ実践して潤いのある肌を手に入れてください。