突然カッーっと体が火照ってきて大量の汗が噴き出てきます。これは更年期の症状に多いホットフラッシュかもしれません。ホットフラッシュは人と話している時や、朝目覚めた時など周りの環境やあなたの意識とは関係なく突然起こります。
ホットフラッシュがなぜ起こるのか、その原因と7つの対処法についてまとめました。
この記事は大見貴秀先生に監修いただきました。
所属学会:日本麻酔科学会員、日本抗加齢医学(アンチエイジング)学会
サプリメントアドバイザー
1.ホットフラッシュとは
ホットフラッシュは真冬でも急に大量の汗をかきます。特に運動をしていなくても上半身の顔や首筋、背中などからシャツがぐっしょりするほどの汗が噴き出てきます。
頭に血が上ったような感じになり、顔も紅潮したりします。
困ったことに人前でも突然起こったりするので相手に「大丈夫ですか?」と聞かれたりします。
2.ホットフラッシュの原因
ホットフラッシュの原因は血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることにあります。自律神経が乱れる原因は卵巣の機能が低下して女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少しているからです。エストロゲンの分泌量が減少して起こる更年期障害の代表的な症状のうちの一つです。
視床下部が指令を送ってもエストロゲンが届かないと、何度も指令を出すことになりバランスが崩れます。
つまり、自律神経の働きを整えるか、女性ホルモンを補充することでホットフラッシュは治ります。
3.ホットフラッシュの対処法
ホットフラッシュが起きた時の対処法と長期的に改善する方法をご紹介します。
ホットフラッシュが起きた時の対処法
ホットフラッシュが起きた時は次のような対処を行います。
3-1.首筋にウェットティッシュをあてる
携帯用の「ウェットティッシュ」や「汗ふきとりシート」を用意しておき、ホットフラッシュが起きたら首筋を冷やすと落ち着きます。
画像出典:http://www.hs-honpo.com/pt/wet/products/std/sawayaka/
3-2.体温調節をこまめに行う
風通しのよい服を着ていつでも体温調節できるファッションにしましょう。扇子をかばんに入れておくようにします。
ホットフラッシュを改善する方法
ホットフラッシュを長期的に改善するには次のような方法があります。
3-3.ホルモン補充療法
ホルモン補充療法(HRT)は病院にて錠剤やパッチ薬にて女性ホルモンを補う療法です。
閉経している、あるいは閉経が近い場合は漢方薬よりもホルモン補充療法のほうが短期間で効果があります。
3-4.漢方薬
月経があって女性ホルモンの分泌がある場合は漢方薬が有効です。
- 虚弱で疲れやすいタイプには…加味逍遥散(カミショウヨウサン)
- 貧血気味で冷え性タイプには…当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
- 比較的体力があるタイプには…桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
などが使用されますが、重大な副作用が出ることもありますので、きちんと専門家に相談しながら使用するようにしましょう。
3-5.運動
更年期に入る前から定期的に運動をしていると症状は軽くなる可能性があります。
更年期に入ってからは体力に合った無理をしない範囲の運動が有効です。
ウォーキングやサイクリングなど自然を見ながら行える運動や水泳や水中ウォーキングなど水に触れる運動もいいです。
3-6.サプリメント
ホットフラッシュに有効なサプリメントをご紹介します。
- プラセンタ…ホルモンバランスや自律神経を調整してくれる働きがあります。ほとんど副作用がなくホットフラッシュが治まります。プラセンタとは豚や馬の胎盤から抽出されたサプリメントです。
- 大豆イソフラボン…イソフラボンは植物性エストロゲンと呼ばれていて、実際のエストロゲンの1/1000くらいの効果があります。サプリメントでもいいですが豆乳を2週間1日1本飲むだけでも効果があります。
プラセンタサプリメントの正しい選び方|タイミングと飲用期間までにも詳しくまとめています。
3-7.刺激物を避ける
ホットフラッシュを誘発する刺激物を避けます。辛いもの、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶、酒類などです。
まとめ
突然起こってしまうホットフラッシュにはこれらの対処法が有効です。正しく対処することでホットフラッシュをなくしたり、回数を減らすことができます。
酒井さま
管理者の齊藤と申します。
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