幹細胞化粧品はアンチエイジングの救世主!? その安全性と効果とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
アイキャッチ画像

若い頃はどんなにお肌に自信があった人でも、年齢を重ねるにつれてだんだんシワやたるみが目立ってきます。あわててエステに通ってもいまいち効果を感じられないし、美容整形までするのはなんとなく怖い。「どうすれば良いのだろう……」と、途方に暮れている人も多いのではないでしょうか?

そこで注目されているのが「幹細胞化粧品」です。まだあまり知られていないジャンルで、なんとなく「iPS細胞が入っているもの?」というイメージが強いですが、実際は幹細胞の培養液や植物幹細胞のエキスが使われているものです。「興味はあるけれど、本当に効果はあるの? 安全性は?」とお悩みの方へ、詳しい情報をお届けします。



1.幹細胞化粧品ってなに?

「幹細胞」とは、人間の体を構成する細胞の元になるもの。これがあるおかげで肌細胞がスムーズに生まれ変わることができ、シワやたるみのない元気な肌を維持できるのです。幹細胞化粧品には培養液やエキスが配合されているので、こうした美肌の根本部分にしっかりアプローチしてくれます。

幹細胞化粧品が注目されているのは、従来の「足りないものを補うスキンケア」ではなく「肌が本来持っている力を目覚めさせる」ことのできるコスメだからです。幹細胞の再生能力は年齢とともに衰えるので、こうした化粧品の力を借りて活性化させることはとても意義があること。上手に活用して、いつまでも若々しい素肌を保ちたいですね。

幹細胞化粧品は大きく分けて3種類あり、動物由来のもの、植物由来のもの、そしてヒト由来のものから選ぶことができます。ヒト由来のものについては後ほど詳しく説明するので、まずここでは動物由来のものと植物由来のものについて、特徴を見ていきましょう。

1-1.動物性の幹細胞化粧品

動物由来の幹細胞化粧品には、幹細胞を培養した液が配合されています。原料は羊の毛根やプラセンタ(胎盤)。ヒトの皮膚幹細胞に構造が似ているため、吸収されやすいところが魅力です。ただ、現在のところ、日本にはあまり羊を原料とした成分が出回っていないため、流通量はそれほど多くありません。

1-2.植物性の幹細胞化粧品

植物由来の幹細胞化粧品には「ウトビラー・スパトラウバー」という種類のリンゴや「アルガンツリー」という樹木、朝鮮人参に似た「山人参」、そしてフランスで採れる「クリステマリン」と呼ばれる薬草などから抽出した幹細胞エキスが配合されています。

植物には、環境さえ整っていればそこで永久に生きられる再生能力が備わっており、これがヒトの幹細胞に栄養を与えたり、活性化させたりして、お肌をイキイキと蘇らせるのに役立つ仕組み。また、他の種類に比べると採取しやすく、値段が手頃なので、お財布に優しく続けられるところも魅力の一つです。

2.ヒト細胞由来幹細胞培養液

ヒト細胞由来の幹細胞化粧品は、動物性や植物性のものに比べて最もアンチエイジング効果が高く、副作用の心配も少ないといわれています。同じ人間同士なので拒絶反応が起こりにくく、どんな肌質の方でも使えるところが魅力。具体的な特徴について説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

2-1.ヒトの幹細胞が使われているわけではない

動物性、植物性と同じように、ヒト由来の幹細胞化粧品にも幹細胞そのものが使われているわけではありません。配合されているのは「幹細胞培養液」。これは幹細胞が分裂や増殖をする際に分泌されるもので、組織の再生に重要なたんぱく質を豊富に含んでいます。

ヒトの幹細胞をそのまま使わないのは、高温の加熱処理による減菌が必要となるから。これでは大切なたんぱく質がほとんど破壊されてしまうので、あえて培養液を使うというわけです。

ただ、幹細胞培養液は科学的に合成された成分と違って安定化させるのが難しく、どうしても商品化した場合の値段が高額になりがちです。しかし、一部の企業が量産化に成功したこともあって徐々に市場価格が下がるとみられているので、これからの動きに期待したいですね。

2-2.ヒト由来幹細胞培養液の作られ方

人間の体内には様々な種類の成体幹細胞があるので「一体、体のどの部分から作られているの?」と疑問に思う方もいると思いますが、幹細胞化粧品に使われるものは「脂肪細胞」から抽出されています。

幹細胞は、体のどの部分の細胞にもなれる「全能性」、特定の器官のみ形成できる「万能性」、特定の細胞の中でさらにいろいろな種類の細胞腫に分かれることのできる「多能性」、そしてたった1つのものにしかなれない「単一性」の4種類に分類されますが、脂肪細胞はこのうち「多能性」に属するものです。

脂肪由来の幹細胞培養液には、細胞を活性化させる成長因子がたっぷりと含まれているので、細胞の働きが鈍くなった年齢を重ねた女性の肌にはまさにうってつけ。肌を内側からイキイキと蘇らせ、シミやシワの目立ちにくい肌へと整えてくれます。

2-3.植物幹細胞とはどこが違う?

植物由来の幹細胞化粧品と大きく違うところは、必要な情報を伝達させるための「細胞のカギ穴」の存在です。「レセプター」と呼ばれるこのカギ穴は「リガンド」という専用のカギを必要としますが、これによって情報がスムーズに伝えられ、そこで初めて細胞の活性化が始まります。
しかし、植物の細胞にはレセプターもリガンドも存在せず「マイクロチャンネル」と呼ばれる経路を使って情報を伝えているので、ヒト由来のものとは構造がまるで違うのです。

そのため、今のところ、植物由来の幹細胞化粧品がどの程度まで人間の細胞活性に役立つのかは未知数といわざるを得ません。もちろん、実際に使ってみた方の口コミを見る限りそれなりの効果は期待できるようですが、もしかしたら、肌を保湿する力や活性酸素を除去する力に優れていることで、アンチエイジング効果を引き出しているのかもしれませんね。

3.幹細胞化粧品の効果

それでは、いよいよ幹細胞化粧品が具体的に肌内部でどのように変化していくのかをみていきましょう。ここまでで人間の肌に最も適しているのはヒト由来の幹細胞化粧品であることが分かりましたが、これを実際に肌につけてみると、次のような現象が起こります。

3-1.表皮幹細胞の活性化

「表皮幹細胞」は、その名の通り皮膚の表面部分にある幹細胞。主な働きはターンオーバーの促進で、分裂と分化を繰り返しながら次々と新しい表皮細胞を作り出していきます。幹細胞化粧品によってこの細胞が活性化するため、古い角質やメラニン色素などの物質がスムーズに排出され、シミや吹き出物のない健やかな肌へ。ただし、皮膚の表面のみに作用するものなので、シワには効果がありません。

3-2.真皮幹細胞の活性化

「真皮幹細胞」は、表皮幹細胞とはちがい、真皮層と呼ばれる肌の奥深くにある幹細胞です。
真皮層には「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」といった保湿に関わる線維が存在しますが、真皮幹細胞が活性化されると、これらの線維を作り出す元となる「繊維芽細胞」が生み出されるため、肌内部がたっぷりの水分で満たされてふっくらとしたハリが蘇ります。つまり、シワやたるみに効果的ということですね。

3-3.敏感肌の改善

「トランスフォーミング成長因子」の働きにより、肌に起きる炎症が鎮められ、アレルギーが起きにくくなります。

3-4.新しい血管を作り出す働き

「血管内皮細胞増殖因子」の働きにより、新しい血管が作られやすくなります。スムーズな血液の流れは丈夫な血管があってこそ。必要な酸素や栄養素がきちんと運ばれるようになるので、肌細胞がイキイキとして元気なお肌になります。

4.幹細胞培養液の安全性

ここまで、主に幹細胞化粧品の特徴や効果について説明してきましたが、直接お肌につけるものだけに、安全性もおおいに気になるところですよね。どんなにアンチエイジング効果が高くても、体に悪影響を与えてしまうものでは意味がありません。それぞれの幹細胞培養液や幹細胞エキスの安全性について調べてみたので、参考にしてみてください。

4-1.ヒト脂肪由来幹細胞培養液の安全性

ヒト由来の幹細胞培養液に関しては、今のところ副作用の報告はありません。なんせ、もともと自分にも備わっている人間の脂肪から作られるものなので、拒否反応が起きにくいのですね。植物由来の幹細胞エキスと同様、安全性はかなり高いといえるでしょう。

4-2.動物性幹細胞培養液の安全性

動物性幹細胞培養液の安全性は、残念ながらヒトや植物由来のものに比べればあまり高いとはいえません。もちろん、病気の心配のない清潔な環境で育ち、厳しい検査をクリアしたものが使われているのですが、全てのメーカーがそのような配慮をしているとは限らないし、人によって動物性幹細胞培養液に対するアレルギー反応は違ってくるので、万が一肌に合わない場合はなんらかの副作用が現れる可能性もあるでしょう。

ですから、動物性幹細胞培養液を配合した化粧品を購入する時は、できるだけ詳しく原料についてリサーチすることが大切です。HPや実際に使ってみた人の口コミも参考にし、より安全性の高いものを選ぶようにしましょう。

4-3.植物性幹細胞エキスの安全性

植物性幹細胞エキスは、3種類の中で今のところ最も安全性が高いといわれています。人間の体の構造と違うのでどうしてもなじみにくい部分はありますが、化粧品の値段も3種類の中では一番お手頃なので、初めて幹細胞化粧品にトライする人には使いやすいかもしれません。

5.プラセンタとの違い

幹細胞とプラセンタ。細胞に働きかけるという点でなんだか似ているような気がしますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか? 動物由来のプラセンタ化粧品と、ヒト由来の幹細胞化粧品の違いを見てみましょう。

それぞれが肌に効いていく仕組み

<動物由来のプラセンタ化粧品>
動物由来のプラセンタ化粧品には「成長因子」という成分が含まれており、これが肌の奥深くまで浸透して細胞分裂を促します。これにより、ターンオーバーのサイクルが早まって、お肌が生まれ変わりやすくなるのです。メラニンがスムーズに排出されるので、シミやソバカスも徐々に薄くなっていきますよ。

<ヒト由来の幹細胞化粧品>
ヒト由来の幹細胞化粧品も、肌のターンオーバーを促すという点ではプラセンタ化粧品と同じです。
含まれている成分がヒトと同じ形をしているのでさらに強くお肌の生まれかわりを実現させていきます。肌細胞の元となる「幹細胞」を元気にするという仕組みなので、ここがプラセンタ化粧品と大きく異なる点です。

6.幹細胞化粧品を使うべきか?

幹細胞化粧品には幹細胞そのものを活性化させる力があるので、使い続けるうちにどんどんお肌が元気になり、若返っていきます。動物由来のものは安全面でちょっと不安も残りますが、ヒトや植物由来のものならまず副作用の心配はありません。年齢による肌の変化を感じたら、コスメ選びの候補として考えてみるのも良いのではないでしょうか。選び方に迷ったら、次のポイントを意識してみてください。

6-1.はっきりとした効果を望むならヒト由来の幹細胞化粧品

3種類の幹細胞化粧品の中で、最もアンチエイジング効果が期待できるのはヒト由来のもの。「値段は高くてもいいから、はっきりとした効果を実感したい」という人には向いています。

6-2.安全性と低価格にこだわるなら植物由来の幹細胞化粧品

植物由来の幹細胞化粧品は、動物由来のもののような感染症の心配がなく、商品の値段も比較的低めに抑えられています。そのため、日本国内での流通数は多いです。「いきなりヒト由来のものを使うのは勇気がいるから、とりあえず安価なものから試してみたい」という人には、こちらのほうがトライしやすいでしょう。

まとめ

美容に敏感な女性の間で、今話題の「幹細胞化粧品」について説明しましたが、いかがでしたか? 細胞の元が元気になれば、肌は自然とハリやみずみずしさを取り戻します。個人差はあるものの、数ヶ月の使用で「肌年齢が10歳若返った!」と実感している人も多いそうなので、機会があれば試してみてはいかがでしょうか。ヒト、動物、植物と3つの種類があるので、いろいろな条件を見比べ、自分に合うものを選んでみてくださいね。

きめやか美研 通販部

きめやか美研 通販部です。
きめやか美研では「お客様が実感し、感動を与えられるほどの商品でなければ販売してはいけない。」とのポリシーのもと商品を製造しています。みなさまの健やかな美しさを願って、オリジナリティ豊かな製品開発に情熱を注いでいます。
※「きめやか」はきめやか美研の登録商標です。

きめやか.blogのFacebookページにもご参加ください!

ご購読にはLINE、twitter、feedlyが便利です!

コメントを残す

*