セラミドの効果といえば肌のバリア機能を高めて、肌のうるおいを保ち、肌の色を明るくしてくれる美白作用があります。
セラミドという言葉は知っていても、その効果までは知らない人がまだ多いようです。
ここではセラミドの効果をより細かく説明していきます。
1.セラミドの効果
セラミドを経口摂取したときの効果は次の3点です。
1-1.肌のバリア機能を高める
セラミドの一部は腸より吸収されて表皮へ行き、セラミドを増やして肌の角質を成熟させてくれます。
肌のセラミド量が増えるとほこりやダニなどの外からの刺激に対してバリアができるようになり、紫外線からの刺激にも強くなります。
日焼け止めほどではありませんが、弱い日差しにあたっても日焼けしにくくなったと感じます。
1-2.肌のうるおいを保つ
肌のセラミド量が増えると料理を包むラップのように働いてくれるので、肌から水分が過剰に逃げるのを防ぎます。
セラミドのサプリメントを飲むことでも肌の水分量が増加することがわかっています。
またセラミドには肌のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを増やす効果を持ったものもあり、肌をトータルでキレイにすることができます。
臨床試験でも顔の乾燥や潮紅、化粧のり、全身のかゆみ、乾燥について改善することがわかっています。
1-3.肌を明るくする
セラミドを食べることで、肌のメラニンが減少して明るさが増します。またキメが整ってくるので、肌のキメが光をよく反射して白く輝くようになります。
他人から見るとツヤが出て、自ら触ってみるとスベスベとした滑らかな肌質になります。またセラミドがたんぱく質の糖化やカルボニル化を抑えることで黄ぐすみが減り、肌の透明感が高まります。
出典 FOODSTYLE21
グルコシルセラミド含有パイナップル果実抽出物(パイナップルセラミド)の肌機能改善作用 丸善製薬 大戸信明
こんにゃくセラミドの吸収と肌への作用メカニズム ユニチカ 向井克之
米由来グルコシルセラミド経口摂取による皮膚バリア機能強化とそのメカニズム オリザ油化 寺澤周子
パイナップルセラミド「パインセラ」の美肌効果 丸善製薬 野嶋潤
2.セラミドを飲む量と期間
セラミドを飲んでも1日や2日で効果を感じるものではなく、3週間目くらいから効果を感じます。サプリメントとしてセラミドを飲用するときは1日1.2~1.8mg(1200~1800μg)を3週間~6週間飲み続けます。そうすることにより、肌のうるおいや表皮がしっかりする感じ、スベスベの肌触り、肌の明るさなどがわかるようになります。
3.セラミドの種類
セラミドにはヒトの肌に存在するものや化粧品向けに化学合成でつくられるものなどがありますが、サプリメントに含まれるものは食品から抽出されたもののみです。
食品から抽出されるセラミドにはグルコシルセラミドとスフィンゴミエリンがあります。
両者ともセラミドになるひとつ前の物質で、体内に入ると一部がセラミドとなったり、セラミドを増やすように働きます。
グルコシルセラミド
- 米セラミド
- こんにゃくセラミド
- パイナップルセラミド
- コーンセラミド
- ビートセラミド
- きのこセラミド
スフィンゴミエリン
- ミルクセラミド
4.セラミドを食事からとれる?
私たちは通常の食事からも1日20~70mgほどのセラミドをとっています。
しかし、そのうち吸収して利用される量は1%未満とされていて、効率よく使用することができません。
その点乳化されたセラミドを含むサプリメントはほぼ全量を吸収することができます。
セラミドの効果を得るためにはサプリメントがおススメです。
セラミドのサプリメントのよいところは肌のバリアを私たちの体が作り出すことによって素肌がうるおい、すべすべになるところです。化粧品で潤いをつくっても数時間のうちにもとに戻ってしまいますが、素肌のバリア機能が高まればうるおいはずっと続きます。
5.機能性表示食品
2015年4月から始まった機能性表示食品の制度によってセラミドを含む健康食品が機能性の表示を許可されています。
セラミドの効果を得るためにはセラミドとして1.2mg~1.8mg(1200~1800μg)を一日量として3~6週間は取るようにします。
臨床試験の結果や、過去の研究を調査することによって、食品の機能性を表しているので含まれている原料とその効き目がはっきりとしているのが機能性表示食品です。
セラミドは「肌のバリア機能が高まり、肌の水分量を保つ」と表記されています。
まとめ
セラミドはバリア機能、うるおい、美白の効果があります。
乾燥肌の方はもちろん、普通肌の方でも肌の質感がかわるのがよくわかる体感性があります。
セラミドを取り入れてすべすべのうるおいのある素肌を手に入れてください。