昼間なのに強烈な眠気！ＰＭＳによる眠気を撃退する方法

昼間なのに急激に眠くなります。
その眠気はもしかしたらPMSからくる眠気かもしれません。
仕事をしていても、立っていても、１分と待たずに眠れるくらいの強い眠気は女性ホルモンのバランスが崩れて起きる眠気です。
この眠気を撃退する方法をまとめました。

１．なぜ強烈に眠くなるのか？

睡眠薬でも飲まされた？なんて勘違いするほどの強烈な眠気は女性ホルモンのひとつ、プロゲステロンが関わっています。
生理前の黄体期に入るとプロゲステロンの分泌が多くなりますが、このプロゲステロンに催眠効果があります。特にプロゲステロンが分解してできる「アロプロゲステロン」には強い催眠効果があり、その強さは最も多く使用されているベンゾジアゼピン系の睡眠薬と同等の強さなのです。
これらの眠気の症状は月経前症候群（PMS）のひとつで「月経関連過眠症（月経前過眠症）」と呼ばれています。
出典：http://allabout.co.jp/gm/gc/395080/

２．仕事中に眠くなったら

仕事中に強い睡魔に襲われるのも困ってしまいます。
ロッカーで休憩していたらそのまま眠ってしまいそうになったり、机に向かっていたら、コクッと寝落ちしてしまったり、これでは周りから見たらだらけていると見えてしまいます。
こうした時は可能であれば外出をしたり、ツボ押しをするなどの対処をしますが、根本的な解決にはなりません。
これから紹介する対策を行っていただくことで解決することができます。
また周囲にはＰＭＳの症状があることを伝えておきましょう。

３．眠気に効くツボ

風池（ふうち）

風池（ふうち）は耳の後ろの骨の窪んだところにあります。
首の両側にありますから親指でやや上方向に押すと気持ちよく感じます。
脳の血流が増えて眠気が治まってきます。

中衝（ちゅうしょう）と合谷（ごうこく）

中指の爪の付け根にあるのが中衝（ちゅうしょう）というツボです。
反対の手の指で強く挟むように刺激します。
親指と人差し指の骨の合わさるところにあるのが合谷（ごうこく）です。
ここも親指で強めに押します。
どちらも眠気を飛ばして意識をしっかりとさせる効果があります。

３．ＰМＳの眠気に効く薬

漢方

PMSの眠気に効く漢方もあります。
これらの漢方薬はＰＭＳの症状が出た歳によく処方される漢方です。
漢方ではいつも眠い状態を「多睡」や「多眠」と呼んでいます。

代表的なものは次の通りです。

当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
加味逍遥散（かみしょうようさん）
桃核承気湯（とうかくじょうきとう）
抑肝散加陳皮半夏（よくかんさんかちんぴはんげ）

体質によって効果の出やすいものとそうでないものがありますから、医師・薬剤師に相談してから飲むようにします。

低用量ピル

低用量ピルもＰＭＳからくる眠気の改善効果があります。
病院で婦人科を受診して購入することができます。
低用量ピルはPMSの他の症状にも効果があります。イライラや胸の張り、頭痛などが重い場合は試してみることをお勧めします。
低用量ピルはPMSの眠気に効果があるのですが、まれに低用量ピルを飲んで逆に眠くなってしまう方もいます。そういった場合は別のピルを試してみます。

４．温める

ＰＭＳの眠気の原因が冷えからきている場合もあります。
お腹や腰を温めて冷やさないように努めます。
腹巻をしたり、厚手の靴下をはいたり、背中にカイロを張るなどの対策をしてください。

５．レバーやチョコレートが食べたくなる

レバーや肉の塊、マグロなどのたんぱく質や鉄分の多いものやチョコレートなどの銅、マグネシウムなどの多いものが無性に食べたくなる場合があります。
これは生理前に必要な栄養素を体が取り込もうとしているからです。
肉類は脂肪分の少ないものを選んで積極的に取るようにしましょう。
チョコレートは刺激になるので代わりに鉄分や銅の入ったミネラル系のサプリメントを黄体期に入る時から飲むようにします。

６．だるい場合は貧血かも

眠気が強く、さらに倦怠感がある場合は貧血かもしれません。
その場合は病院で診察を受けるようにしましょう。
貧血が重い場合は市販の鉄サプリメントでは急速に鉄を補えない場合がありますから、医薬品の鉄剤を処方してもらいます。
しかし、この鉄剤を飲むと胃が気持ち悪くなってしまうなどの症状も現れます。その場合は注射による鉄の補給もできますから医師に相談してください。

７．眠気を抑えるハーブティー

眠気によいハーブティーもあります。
中でもチェストツリーはイライラや頭痛などにも効果があります。

レモングラス…気分をすっきりさせる、眠気を抑える効果があります。
ペパーミント…さわやかな香りで脳を刺激してくれます。
チェストツリー…苦みがあるのでブレンドされたものがおススメです。

８．眠気を抑えるアロマ

アロマオイルは衣服や肌に直接つけるのではなくて、ティッシュなど捨てられるものにつけてその時だけ香りをかぎます。
このようにすると仕事中でもアロマオイルを使用することができます。

ペパーミント…眠気を覚ましてはっきりとした意識に戻してくれます。
ローズマリー…集中力をアップさせてくれるオイルです。

９．眠くてもコーヒーを飲まない

眠気覚ましにはコーヒーが良いとはよく言われますが、コーヒーに含まれるカフェインが脳を覚醒させる働きがあります。
ただしPMSの時はできるだけカフェインなどの刺激物を避けたいので、眠くてもコーヒーは飲みません。
眠気がある時は海藻類（かみかみ昆布など）やナッツ類（アーモンド、くるみ）などを良く噛んで食べるようにします。