通信販売やドラッグストアで販売されているプラセンタのサプリには豚由来のものと馬由来のものがあります。
馬プラセンタは豚プラセンタに比べて値段も高く、美容効果も高いと謳われうることが多いですが、実際は値段は高いものの、効果は豚とほとんど同じです。
馬プラセンタの効果についてまとめてみました。
1.馬プラセンタの効果
馬プラセンタの効果にはどんなものがあるのでしょうか。
胎盤が豚に比べて大きく、アミノ酸のバランスや量の違いがありますが、基本的に効果はかわりません。
表.プラセンタサプリの効果
プラセンタサプリの効果 | 説明 |
美白作用 | シミをこれ以上できるのを防ぐことによって美白になります。チロシナーゼを抑制してメラニンが作り出されるのを防ぎます。漂白する作用はありません。 |
保湿作用 | サラッとした皮脂が増えて肌水分量も高まります。肌が本来持つバリア機能が整います。 |
皮膚細胞の新陳代謝の促進 | ターンオーバーを促して肌の代謝が早くなります。くすみがとれた肌になります。 |
コラーゲンを生成する | FGFが繊維芽細胞を刺激してコラーゲンを作り出します。ヒアルロン酸、エラスチンも生成されます。 |
細胞の増殖・再生を高める | ダメージを受けた細胞を修復する作用があります。皮膚の炎症による赤み、傷などの治りが早くなります。 |
血行を促進する | 造血幹細胞を増やし血流を良くします。肩こり、腰痛などの血流の滞る症状が改善します。 |
活性酸素を除去する | 活性酸素が遺伝子を傷つけると細胞が暴走してメラニンが大量に作られシミとなります。活性酸素を除去することで、メラニンの生成を抑えます。 |
抗炎症作用 | 日焼けなどによる軽い赤みなどの炎症を抑える働きがあります。 |
抗アレルギー作用 | 免疫を調整して過剰なアレルギー反応を抑える働きがあります。 |
免疫活性化 | 免疫細胞を元気に増やす効果があります。冷えが改善され、風邪を引きにくくなります。 |
2.馬プラセンタのアミノ酸量
馬プラセンタは豚プラセンタに比べ若干アミノ酸量が豊富です。
広告等でアミノ酸量が豚の数百倍とうたっているものも見受けられますが、プラセンタエキスでなく、プラセンタ純末の固形分で比較すればそれほど違いはありません。
業界団体では行き過ぎた広告に消費者が惑わされないようにするために、規格基準を設けて現在ではプラセンタエキス純末の表示が推奨されています。
プラセンタエキス純末とはプラセンタエキスから水分を蒸発させた固形分(粉末)であり、これを100mg含むものをプラセンタ食品と定義しています。
3.馬プラセンタが豚プラセンタより高い理由
photo credit: Ridley Creek State Park: Hidden Valley Farm 2 via photopin (license)
馬は出産の頻度が豚よりも少なく、しかも一度に1頭しか出産しないために馬の胎盤は希少なため高価になります。
そのため胎盤から抽出されたプラセンタ粉末の原料自体も、豚プラセンタよりも馬プラセンタのほうが高価です。
4.馬プラセンタと豚プラセンタの効果は同じ
馬プラセンタと豚プラセンタの効果はそれほど変わりません。
プラセンタの効果の大半を占めているのは成長因子やそれに準じたペプチドですから、アミノ酸量が多いくらいでは効果は変わりません。
5.馬プラセンタの産地
馬プラセンタの産地は国産、キルギス産、アルゼンチン産などがあります。
国産のサラブレッドは主に北海道が産地で、頭数も限られていますから希少なものになります。
まとめ
馬プラセンタがよいか迷ったら、まずは試してみましょう。馬プラセンタは希少なために値段が高めです。効果は豚プラセンタとかわりませんが、自分の気に入ったブランドのものを選ぶことも大切です。