プラセンタには副作用があるのでしょうか。
アンチエイジングや更年期障害、肝機能の改善に効果があると言われるプラセンタですが安全性が気になる人は多いと思います。
様々な効果があるプラセンタだけに、そのリスクについても正しく知ることが大切です。
プラセンタの副作用は基本的にありませんが、ごく稀に副作用が生じる可能性があります。以下で詳しくまとめました。
1.プラセンタには注射とサプリがある
まずプラセンタには大きく分けて、注射とサプリがあります。
1-1.プラセンタ注射
プラセンタ注射は日本国内のヒトの胎盤を原料として製薬会社にて作られています。
プラセンタ注射は更年期障害、肝機能の改善を目的として認可された注射製剤です。
使用されるようになってから50年以上になる歴史のある注射製剤です。
1-2.プラセンタサプリ
プラセンタサプリは豚や馬の胎盤を原料として健康食品を製造する会社にて作られます。
更年期障害が軽くなったり、美肌になったり、精神的にも元気になったりしますが、プラセンタサプリは医薬品ではないため薬事法上このような表現は認められていません。
2.プラセンタの副作用
プラセンタの副作用は2005年に1件大きく取り上げられたことがあります。
1人の患者さんがプラセンタ注射にて肝臓の機能障害が起こったことがあるのです。
しかし、この患者さんは他にも長期に抗生物質を使用していたり、大量のダイエット食品などを摂取していたため、様々な見方があります。
3.プラセンタによるアレルギー
アトピーやアレルギー疾患を抑える働きのあるプラセンタですが、プラセンタもタンパク質でできていますから、プラセンタ自体がアレルゲンになってしまうことがあります。
食品によるアレルギーはすべての食品で起こる可能性がありますから、プラセンタのみ特筆することではないのですが、プラセンタのサプリメントを飲用して肌のかゆみ、湿疹などが現れた場合は病院を受診してください。
4.プラセンタ注射のリスク
プラセンタ注射のリスクとしてはヒトの胎盤を使用しているために、感染症などの心配が全くないとは言い切れないところです。これは注射前に医師から説明をすることになっています。
プラセンタ製剤を製造する会社では健康なヒト胎盤を選別し、ウイルス、菌類の滅菌を行っています。これは現在考えられる最も厳重な管理がされています。
ですが理論上は変異型クロイツフェルト・ヤコブ病への感染が否定できないとし、平成18年よりプラセンタ注射を受けた方は献血が行えなくなりました。献血が行えないだけで輸血や点滴を受けるのには問題ありません。
現在のところプラセンタ注射を介して変異型クロイツフェルト・ヤコブ病が伝播したという報告はありません。
出典 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/08/h0824-3.html
サプリメントなど内服によるものは問題なく献血が行えます。
プラセンタ注射の効果についてはプラセンタ注射の効果と2つの注意点にまとめています。
5.プラセンタ注射の方法
プラセンタ製剤の注射方法として製造会社では皮下注射、あるいは筋肉注射を推奨しています。また日本胎盤医療研究会理事会でもこの2点の注射方法を推奨しています。
理由は静脈注射ではショックの起こった例があるからです。
プラセンタ注射は皮下注射、筋肉注射にて受けるべきです。
出典 http://jplaa.jp/ppt/yoshida.pdf
まとめ
プラセンタの副作用につていまとめました。美容やアンチエイジングに効果のあるプラセンタですがそのリスクも認識して正しく使用しましょう。