セラミド入りのサプリメントが気になりませんか?
お肌の成分であるセラミドを補うことで、どんな効果があるのか調べてみましょう。
セラミドは特定保健用食品や機能性表示食品にも配合されている今話題の美肌成分です。
セラミドとはどのようなものなのか知識をもってよい商品を選んでください。
1.セラミドサプリメントの効果
セラミドの効果は肌のバリア機能を高めて、水分の蒸散を防いで肌のうるおいを保ってくれることです。
植物からつくられたセラミドを食べると、体内でスフィンゴイドという物質に分解され、そのスフィンゴイドがセラミドの産生を促したり、コラーゲンの生産を促したり、角質層を充実させてくれます。
肌のセラミドが少なくなると、水分を逃がさない機能が落ちて、肌がどんどんと乾燥してしまうようになります。角質層の角質の隙間を埋めているのが細胞間脂質ですが、この細胞間脂質の50%はセラミドでできています。そのセラミドがいくつも並んでつくられた隙間に天然保湿因子であるアミノ酸などが保持する水分が挟まれて逃げないような構造になっています。
セラミドが肌に増えて、角質層が充実すれば肌が乾燥しないことがわかっています。
また、肌のきめが整ってきて、光を反射してツヤが出て肌色が白く見えます。メラニンの産生を抑制する働きもあるため、美白の効果もあります。
2.食事に含まれるセラミド
ここまで効果があるとぜひセラミドを増やしたいですよね。
実は私たちは普段の食事からもセラミドを十分とっています。
1日あたり20~70mgのセラミドを摂取しているとされており、ここでサプリメントに含まれる0.6~1.8mgほどのセラミドをとっても効果があるのかという矛盾があります。
しかし、サプリメントに含まれるセラミドは利用されやすいように乳化されており、腸でほとんどが吸収されます。
一方で通常の食事からとったセラミドは利用率が低く1%に満たないといわれています。
セラミドのサプリメントを選ぶ時は乳化されたセラミド使用したものを選ぶようにしましょう。
3.セラミドと相性のいいサプリ
セラミドは肌のバリア機能を高めて、水分が逃げていくのを守るふたのような役割があることを理解しました。これにプラスすることで肌の内側から水分を高めるサプリを飲めば相乗効果が期待できます。
セラミドのサプリメントと相性のよいサプリメント
- コラーゲン
- ヒアルロン酸
- プラセンタ
- Nアセチルグルコサミン
他にも食事から豚足、鶏手羽、鶏皮、うなぎ、しらすなどのコラーゲンの多い食事を取るのも有効です。
4.どのセラミドサプリがいいのか
セラミドのサプリメントはいろいろなメーカーから発売されていますが、どのような基準で選んだらいいでしょうか。
まずは植物性のグルコシルセラミドを選びましょう。植物性のグルコシルセラミドから分解されてできる植物性のスフィンゴイドに表皮のセラミドを増やす働きがありますが、動物性のスフィンゴイドにはこの働きがないからです。
植物性のセラミドのなかには
米、こんにゃく、パナップル、てんさい、とうもろこし、などがあります。
次にセラミドが乳化されているものを選びます。
セラミドが乳化されているかどうかはパッケージにはほとんど表示されていませんから、販売されているホームページを調べてみたり、お客様センターに問い合わせることが必要になります。
5.セラミドの必要量
セラミドを飲んで肌の水分量を測定した実験によれば1日に必要なセラミドの量は米やこんにゃく由来のセラミドで1.2~1.8mg、パイナップル由来のセラミドで0.6~1.2mgを取る必要があります。
まとめ
セラミドのサプリメントについてどのように選べばよいかまとめました。
正しい知識によって、セラミドサプリメントを選んでうるおいの逃げない素肌を目指しましょう。
参考:食品セラミドの保湿・美容作用 向井克之