クリームはいろいろな種類のものを使って試してみたいですね。
自分にあったものを見つけられて、使い続けられるものがあればベストです。
基礎化粧品を使うなかで水分を与えるものと水分を逃がさないものに大別されますが、セラミドクリームは水分を逃がさない目的で使用します。
化粧品に配合されているセラミドは水分を保持するとともに、強力なバリア機能で水分が逃げるのを防いでくれます。
ヒトの肌は水分が常に蒸発していますが、セラミドが少なくなるとさらに乾燥が進みます。
そこでセラミドを補って余分な蒸散を防いでくれるのがセラミドクリームです。
1.どんなセラミドクリームがいいのか
まずはどんなセラミドクリームを選べばいいのでしょうか。
あなたが見つけたセラミドのクリームを見比べて、吟味してください。
人のセラミドとまったく同じものを肌に塗ることができればいいのですが、人のセラミドは11種類あり、さらに細かく分けると300種以上もあると言われており、まったく同じ構造や構成のバランスとれた化粧品は存在しません。ヒトのセラミドに似せた近いものが開発されていて、化粧品に使われています。
人のセラミドに近付けたセラミドがヒト型セラミドです。
セラミド1、2、3、5、6IIを配合したものが肌のセラミドに近いでしょう。
とくにセラミド2とセラミド3の保水力が高いと言われています。
2.セラミドの働き
セラミドはヒトの皮膚にあって、角質層の下の部分で少しずつ新しく作り出されてきます。
そのセラミドは水の分子を含んでおり、どんな環境下でもその水を離しません。
この水は氷点下でも凍ることなく、乾燥化でも干からびてしまわないので私たちの肌は一定の水分を保持できるのです。
たった20μmの角質が水分を閉じ込めたり、外からの刺激物が中に入らないようにしているのはセラミドの働きが大きいと考えられています。
このように本来は人が作り出すセラミドで十分保湿ができます。
セラミドを化粧品として補うのは、加齢などにより作り出されるセラミドが少なくなって保水力が減ってしまうため、それをカバーしようとしているのです。
3.セラミドの注意点
セラミドクリームを使用するにあたって注意したい点は、セラミドは自らに合わないものを使用すると、もともとあったセラミドの並びを崩して、余計に肌が荒れてしまう可能性があるということです。数カ月つかっていても肌が荒れることがあれば使用を中止しましょう。
4.セラミドクリームの塗り方
セラミドクリームを塗る時は、小豆1粒くらいの大きさ(各クリームの塗る量を参照してください)で、できるだけ肌をこすらないように、指の腹や手のひらで優しく伸ばします。
クリームを塗る手順
- 5か所(額、両頬、鼻、あご)くらいに置きます
- 額や頬のひろい部分からのばします
- 小鼻、目元、口元は指の腹で抑えるように伸ばす
- 最後は手のひら全体で顔を包むように温めます
5.セラミドの種類
先ほどヒト型セラミドについて説明しましたが、ここではより詳しくセラミドの種類についてお伝えします。
化粧品に配合されているセラミドは大きく分けると4種類あります。
このうち疑似セラミドは化学合成にてセラミドと似た構造のものを作り出していて安価です。
植物性セラミドは米やこんにゃくなどから取れるセラミドで糖がついておりグルコシルセラミドと呼ばれます。グルコシルセラミドは人の肌でセラミドになるひとつ前の物質です。
天然セラミド(動物性セラミド)は牛や馬から抽出されるセラミドでセレブロシドとも呼ばれます。
ヒト型セラミドは発酵や合成によってつくられるヒトのセラミドとほぼ同じ構造をしたセラミドです。化粧品で注目されているのはこのヒト型セラミドです。
- 疑似セラミド
- 植物性セラミド
- 天然セラミド(動物性セラミド)
- ヒト型セラミド
まとめ
セラミドクリームは水分の蒸散を防いでくれるクリームです。
お気に入りのひとつを見つけて使用してみましょう。ぜひうるおいを取り戻してください。