ニキビが治ったあとにシミができていませんか? 一般的なニキビができたとしても、それが軽度の状態であれば跡が残ることはほぼありませんが、ニキビの種類によっては跡が残り、それがシミとして定着してしまうこともあります。 ここではニキビのあとにシミが出来てしまったときの対処法やそうならないための予防法をお知らせします。
1.ニキビ跡の種類によってシミになる
ニキビは、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビに分類され、白ニキビはニキビのでき始め、黒ニキビは白ニキビがやや進行して、毛穴詰まりを起こしている状態です。そして、これらの初期段階のニキビであれば、化粧品や医薬品でケアを行わなくても、ほとんどは自然治癒します。 問題は、赤ニキビと黄ニキビです。赤ニキビは、黒ニキビが進行してニキビと周辺組織に炎症が起こっている状態で、これを放置するとニキビの内部に膿が溜まる黄ニキビにまで発展することがあります。 こうなってしまうと、ニキビだけではなく、その周辺組織が壊されて、ニキビそのものが治ったとしてもニキビ跡はシミとして残る可能性が高くなります。 特に、赤ニキビ以降の悪化したニキビを無理に潰してしまった場合には、周辺組織の破壊がさらに広がり、大きなニキビ跡として残ってしまうこともあります。 また、真皮層のダメージが少なかった場合では薄い茶色のシミとして残りますが、真皮層のダメージが大きかった場合では、紫色のシミとして残ってしまうこともあります。
2.炎症性色素沈着の対策
赤ニキビや黄ニキビが残した傷跡は自然治癒する確立が低く、目立つ状態のままで残っていることも少なくはありません。ですが、時間が経ってしまったシミであっても、正しくケアを行えば必ず改善に向かいます。 それでは次に、ニキビ跡によるシミを改善する方法についてご紹介することにしましょう。
2-1.美白化粧品を使う
ニキビによるシミをお手軽にケアするのであれば、美白化粧品の使用がいちばんです。
ディセンシア/サエルホワイトニングローション クリアリスト
容量・本体価格/125ml・4,500円
ディセンシアの化粧品は、敏感肌の方でも安心して使用することができる、低刺激性仕様となっています。ディセンシア・サエルホワイトニングローション クリアリストには、以下の特徴があります。
セラミド産生促進 脂肪間脂質であるセラミドは、もともと私たちの角質層に存在していますが、その量が減るとバリア機能が破壊されてターンオーバー周期が狂います。そしてその結果、古くなったシミがいつまでもお肌から消えないという事態が起こります。このローションには、脂肪間脂質のラメラ構造を整えるアシルセラミドが配合、さらに、優れた美白成分を配合しているため、角質層の状態を整えるのと同時に、美白効果も期待することができきます。
出典:http://www.decencia.co.jp/g/gK031/
エビス/ビーホワイト
容量・本体価格/20ml・5,600円 10ml・3,000円
トラネキサム酸を配合した美白美容液です。この美容液には、オウゴンエキス、天草フラボノイド、タイソウエキス、スターフルーツ葉エキスといった保湿成分もたっぷりと配合されていますので、保湿を行いながらターンオーバー促進効果を見込むことができます。各種女性誌でも取り上げているエビス ビーホワイトは、古くなったシミの改善効果を期待することができます。
出典:http://www.ebis-cosme.co.jp/list/originally/ebis_bewhite_33.html
そしてもうひとつ、美白といえばビタミンCも忘れてはならない存在です。ここで注意して頂きたいのは、必ずビタミンC誘導体配合の化粧品を選ぶということです。ビタミンCそのものよりも安定性が高く、お肌で吸収されてからもしっかり効果を発揮することができます。
ビタブリッド/ハイブリッド美容パウダー ビタブリッドCフェイス
容量・本体価格/3g・6,200円
水で溶いてお肌につける、パウダータイプの化粧品です。この化粧品の特徴は、バイオ技術によってピュアビタミンCと無機二重層水酸化物(LDH)を融合したビタブリッドCという美白成分を配合しており、高い浸透力を持つという点にあります。1日2回の使用で、気になっていたシミの改善効果を期待することができます。
出典:http://vitabrid.co.jp/item/face/
2-2.美容クリニック
ニキビ跡によるシミは、美白効果の高い化粧品によるケアで改善することもできますが、より早く、確実にシミを改善したいのであれば、美容クリニックで治療を受けてみるというのもひとつの方法です。 それでは、美容クリニックで受けることができる治療を、いくつかご紹介しておくことにします。
2-2-1.ケミカルピーリング
ピーリングケアはセルフでも行うことができますが、美容クリニックで行われているケミカルピーリングは、医療用のサリチル酸やグリコール酸などの薬品を用いて行われますので、市販のピーリング剤よりも強力な効果を期待することができます。 ただし、ケミカルピーリングの効果には個人差があり、1回で効果を実感することができることもありますが、古くなったニキビ跡によるシミを改善するためには、数回の施術を受ける必要があるでしょう。
注意点
ケミカルピーリングを受けたあとのお肌は非常にデリケートな状態になっているため、施術直後には紫外線を浴びてしまわないよう、注意しなくてはなりません。
料金
ケミカルピーリングの治療費は美容クリニックによって差が生じていますが、ケミカルピーリングのみの施術であれば、1回当たり10,000円前後が相場となっています。 また、シミの状態によってはビタミンCなどのイオン導入の施術も同時に行うことを薦められることがあり、この場合では1回当たり20,000円前後の治療費が必要となります。
2-2-2.レーザー治療・光治療
美容クリニックでは、Qスイッチルビーレーザーなどによるレーザー治療、フォトフェイシャルやライムライトなどによる光治療で、古くなったシミを改善することができます。 これらの違いは、レーザーが単一の波長のレーザー光線を照射してピンポイントでシミの治療を行うのに対し、光治療は複数の波長を持った光を照射するという点にあります。 全般的にレーザー治療のほうがパワーが強く、早い段階で効果が現れるというメリットがありますが、お肌への刺激はやや強いというデメリットも持っていますので、刺激が気になるのであれば、光治療をおススメします。 この部分については、カウンセリングの段階で医師または看護師に確認しておくとよいでしょう。
注意点
これらの治療方法もケミカルピーリングと同様に施術後は紫外線を浴びないように注意する必要があり、施術後1週間程度でシミ部分がかさぶたとなり、自然に剥がれて行きます。
料金
レーザー治療も光治療も、1回でシミ改善効果を実感することができる場合もありますが、数回の治療を必要とすることもあります。 レーザー治療はシミの大きさによって料金に差が生じますが、10mm×10mm程度の大きさのシミであれば、1個当たり1回5,000円前後が相場となっています。 一方、光治療はピンポイントでシミを狙い撃ちするのではなく、顔全体に光を照射する方で、1回当たりの治療費は20,000円前後と、やや高額な設定となっています。
2-3.市販薬
市販薬によるシミ治療という方法もあります。市販薬には外用薬と内服薬があります。 まず外用薬ですが、最も有名なのはハイドロキノンです。ハイドロキノンは、別名”皮膚の漂白剤”とも呼ばれ、配合率が高い軟膏ほど、優れた美白効果を発揮します。また、ハイドロキノンを5%以上配合している軟膏は医師の処方なしで入手することはできませんが、4%以下の配合率の軟膏や化粧品であれば、医師の処方なしで入手することが可能です。 キャピタルビューティージャパン/PLUS PURE プラスナノHQ
容量・本体価格/5g・3,000円
ハイドロキノンを4%配合したクリームです。このクリームには、ハイドロキノンのほか、お肌のコンディションを整える「レスベラトロール」、「ビタミンA(パルミ酸レチノール)」、「「ビタミンC(アスコルビン酸)」、「ビタミンE(酢酸トコフェロール)」、抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」が配合されています。シミ改善はもちろんのこと、このクリームには、お肌のコンディションを整えてアンチエイジング効果も期待することができます。
出典:http://pluskirei.com/products/detail/24.html
そして内服薬ですが、これはビタミンCやL-システスン、トラネキサム酸などを配合しているものが一般的となっています。これらは美容クリニックで処方を受けることもできますが、市販品の中にも高性能な製品があります。
シオノギ製薬/シナールA錠(ビタミンC)
容量 シナールA細粒:30包(1.3g×30)、60包(1.3g×60)
シナールAカプセル:90カプセル シナールS錠:200錠、300錠 この内服薬は美容クリニックで処方を受けることもできますが、ドラッグストアでも購入することができます。ビタミンCが主成分でその働きを助けるビタミンB2も配合されていますので、身体の中から美白を目指すことができます。
出典:http://www.shionogi-hc.co.jp/wellness/medicine/vitamin/cnl/cnl.html
三和化学研究所/エコラン錠80mg(L-システスン)
ジェネリック医薬品です。 美容クリニックで処方を受けることができますが、ドラグストアでも購入することができます。
出典:http://med.skk-net.com/index.html
画像:http://www.attomark.com/SHOP/4.html
3.炎症があれば皮膚科へ?
白ニキビや黒ニキビであれば、放置しておいて自然治癒する確立が高いと考えられますが、赤ニキビや黄ニキビの場合では、下手に素人考えで潰してしまっては危険です。今後ニキビができて赤ニキビに発展してしまったら、自己判断をせず、ひとまず皮膚科で診察と治療を受けましょう。 このときに注意して頂きたいのは、必ずニキビが赤い状態のままで診察を受けるということです。皮膚科での治療法には、面ぽう圧出や軟膏による治療のほか、抗生物質の内服薬治療などがあります。
4.ニキビ跡がシミにならないように予防する
できてしまったシミは、上記の方法でケアを行って行くしかありませんが、まずはシミをつくらないように予防することが大切です。
4-1.クレンジングと洗顔
美肌づくりの第1歩は、正しいスキンケアからはじまります。クレンジングや洗顔を十分に行っていないと、ニキビの原因にもなります。疲れていてもその日のメイクは必ずその日に落す必要があります。クレンジングと洗顔は必ず丁寧に行い、その後には忘れずに保湿ケアを行っておきましょう。
4-2.紫外線対策
紫外線をまともに浴びてしまうと活性酸素が増加してニキビの炎症を悪化させてしまいます。また、長年浴びるとお肌は光老化を起こし、これがシミを作り出す原因になります。 秋冬や曇りの日であっても、紫外線対策は欠かさずに行いましょう。
4-3.肌の炎症を避ける
顔の皮膚はとても薄く、ちょっとした刺激で色素沈着を起こすことがあります。たとえば、洗顔時にゴシゴシ洗ったり、パブで擦り過ぎたりするのが習慣になっていると、やがて、その部分に色素沈着が起こることがあります。洗顔もメイクはあくまでも優しく。これが基本です。 また、リフトアップマッサージなどを行う際にも、ぎゅうぎゅうと力を入れるのはやめましょう。これを繰り返しているうちに、刺激が強くかかっている部分に色素沈着が起こったり、皮下の毛細血管が断裂するなどのトラブルが起こったりやすくなります。マッサージも力を入れず、優しく行って下さいね。
まとめ
年を重ねるとお肌の質が徐々に変わりターンオーバーのスピートも緩やかになってきます。ニキビ跡によるシミは、放置しておいて自然治癒するというものではなく、適切なケアを行わない限り、なかなか薄くなることはありません。 今回ご紹介したケア方法で、いち早くシミを改善しましょう。