若い頃はつるんとキレイだったのに、いつの間にかぱっくりと開き、自己主張を始める肌の毛穴。
メイクをしてもなかなか上手に隠せなくて困ってしまいますよね。
しかし、ポイントを押さえてファンデーションを選び、正しく使えば、ツルッとした陶器肌に見せることは十分に可能です!
詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.毛穴には3つのタイプがある
毛穴のお悩みには3つのタイプがあります。
「開き毛穴」、「黒ずみ毛穴」、「たるみ毛穴」です。
開き毛穴は鼻や頬、おでこ、黒ずみ毛穴は鼻、たるみ毛穴は頬に出来やすいです。
3つの毛穴タイプを詳しく説明していきます。
1-1.開き毛穴
毛穴の開きが目立つ人は、肌が乾燥しています。
肌が適度にうるおっていれば毛穴から出る皮脂もちょうど良い量に抑えられますが、肌が乾燥しているとこれをカバーするために皮脂を過剰分泌させる必要が出てくるため、毛穴が大きく開いて目立ちやすくなるのです。
また、肌が乾燥すると表面のキメが粗くなるため、毛穴を閉じておく力も弱くなります。
1-2.黒ずみ毛穴
毛穴が黒く目立ち、指で触るとザラザラしている場合は、毛穴に皮脂、汚れ、古い角栓が溜まっています。
原因は、肌の乾燥による皮脂の過剰分泌、不十分な洗顔やクレンジングなど。
疲れているからといってメイクをしたまま寝てしまったり、保湿ケアをさぼったりすると、肌にどんどん良くないものが蓄積されていくので、面倒でもこまめなお手入れを心がけるようにしましょう。
ちなみに、毛穴が黒く見えるのは、皮膚の表面に出てきている皮脂が空気に触れて酸化するからです。
1-3.たるみ毛穴
たるみ毛穴は、涙をイラストで描いた時のような楕円形をしているのが特徴。
若い頃は皮膚内部のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが十分に足りているので、肌にハリと弾力があり、たるみが起きることはありませんが、これらの物質は年齢とともにだんだん減少していくため、内部から皮膚を支える力が弱くなるのです。
そして、たるみに伴って毛穴が下へ引っ張られ、ぱっくり開いてしまうというわけですね。
また、顔にある表情筋が衰えることも、肌をたるませる原因になります。
できるだけ笑うようにしたり、エクササイズを行ったりして積極的に動かし、本来の働きを取り戻しましょう。
2.毛穴をカバーするファンデーションの選び方
これらの3つの毛穴をカバーする下地とファンデーションの選び方のポイントをご紹介します。
2-1.下地選びのポイント
- 保湿力があること
- 凸凹を埋める効果があること
毛穴を上手にカバーするには、このような条件を満たした下地を使うことが大切です。
その他にも、皮脂が多く出るタイプなら皮脂コントロール効果があるもの、毛穴が黒く見えているならこれをうまくぼかしてくれるイエロー系のものなど、自分の肌の状態によって最適なものを選ぶようにしましょう。
また、毛穴の状態が部位によって異なる場合は、1つの下地だけで済ませるのではなく、それぞれの部位に合ったものを使い分けることも大切です。
2-2.ファンデーション選びのポイント
毛穴に向けたファンデーションは、パウダーよりもリキッドやクリームのほうがおすすめ。
リキッドやクリームのファンデーションなら毛穴の入り口に入り込んで凸凹を目立たなくする効果が期待できるので、毛穴対策に適しています。
毛穴のタイプに合わせて細かく選ぶなら、次のポイントを意識してみてください。
<開き毛穴・たるみ毛穴>
開き毛穴やたるみ毛穴は肌の凸凹が目立ちやすいので、軽いテクスチャーのファンデーションではうまく隠しきれません。
リキッドよりも固いクリームタイプのファンデーションを使い、肌にしっかり密着させましょう。
また、凸凹によって影ができてしまうので、ファンデーションの色はやや明るめが良いです。
さらに、パールが入ったものを選べば光の効果で影を飛ばすこともできますが、パール感が強すぎるとかえって毛穴が目立つため、適度な強さのものを選ぶようにしてください。
<黒ずみ毛穴>
黒ずみが目立つ詰まり毛穴は、明るい色のファンデーションだとかえって目立つので、肌色よりやや暗めのリキッドファンデーションを選びましょう。
質感は、ツヤツヤよりもマットに仕上がるものがベスト。
厚塗りにならないよう、使う量に気を付けながら塗ってください。
3.毛穴をカバーするファンデーションの塗り方
3-1.下地を塗る時
下地はつけすぎるとメイク崩れの原因になり、少なすぎるとムラができやすくなるので、適量をきちんと守るようにしてください。
基本的にはパール1粒分が目安となりますが、それぞれの下地のパッケージに書かれた分量に従って使うようにしましょう。
<下地を塗る手順>
- 洗顔を済ませ、化粧水・乳液・クリームで肌を整える。余分な油分が気になる時は、ティッシュオフをする。
- 手の甲に適量の下地を出し、軽くくるくるとなじませて温める。
- 顎・両頬・鼻の頭・額にそれぞれ下地を置いていく。範囲の広い部分は、やや多めになるように。
- 顔の中心から外側へ向かって下地を伸ばしていく。毛穴が目立つ部分は、上から軽く叩き込むようにするとうまくぼかせる。
- 最後にスポンジで全体を押さえ、なじませながら余分な皮脂を取っていく。小鼻の周りなどの細かい部分はスポンジの角を使って丁寧に。
3-2.ファンデーションを塗る時
ファンデーションも、下地と同じように適量を守ることが大事です。
厚塗りをするとメイクが崩れやすくなるし、皮脂が多く出て毛穴が広がるので、ファンデーションが毛穴の中に落ち込んだり、表面が剥がれて毛穴の中の皮脂や角栓が目立ちやすくなったりします。
薄く、丁寧に伸ばして、つるんとした陶器肌を作っていきましょう。
また、使う道具は、スポンジよりもファンデーション用のブラシのほうがおすすめ。
パウダー、リキッド、クリームどれでにも使えるものを1本用意しておくと重宝しますよ。
ファンデーション用のブラシは粉や液体を良く含む上、細かい部分もキレイに仕上げてくれます。
また、毛穴の入り口までしっかり塗れるので、黒ずみや凸凹を目立たなくするのにも最適です。
<ファンデーションを塗る手順>
- 手の甲に適量のファンデーション(リキッドかクリーム)を出し、ブラシで軽くなじませて温める。
- 顎・両頬・鼻の頭・額にそれぞれファンデーションを置き、顔の中心から外側へ向かって伸ばす。ブラシの広い面を使って一気に広げると、毛の跡が残りにくい。
- 小鼻の周りなどの細かい部分も丁寧に塗り、首との境目を自然にぼかす。
- シミ、ソバカス、くま、くすみ、ほうれい線などをコンシーラーでカバーする。
- 仕上げにフェイスパウダーを塗る。顔の中心から外側へ向かってパフを滑らせ、細かい部分も丁寧につけていく。最後にブラシで余分な粉を払い落とせば終了。
4.毛穴をカバーするおすすめファンデーションと化粧下地
毛穴をカバーするためのおすすめファンデーションと化粧下地をご紹介します。
4-1.おすすめの化粧下地
スムースマットベース/(株)オルビス
1,296円(税込)
出典:https://www.orbis.co.jp/
気になるテカリやヨレを防ぎながら、光の効果で毛穴を目立たなくしてくれる化粧下地。
乾燥を感知すると自動的に水分を吸湿したり、肌をキュッと引き締めたりする機能もあります。
シルキーカバー オイルブロック/(株)アプロス
6,995円(税込)
出典:http://www.apros.co.jp/
ジェルでもクリームでもない不思議な感触のテクスチャーで、毛穴の中を埋めて凸凹を目立たなくする化粧下地。
薄く伸ばすだけで肌によくなじみ、微粒子成分がぴたっと密着して、ベールをかけたようなシルク肌に整えてくれます。
余分な皮脂を吸着するパウダーや、ハリとうるおいを与える美容成分もたっぷり配合。
キールズ ブラー/(株)日本ロレアル
3,996円(税込)
出典:http://www.kiehls.jp/
キールズ ブラーは、毛穴をぼかして目立たなくしながら、同時にスキンケアもできる化粧下地。
ターンオーバーを促す「レンズマメエキス」、古い角質を取り除く「LHA(リポヒドロキシ酸)」、肌のバリア機能を改善する「ブートレースツリーエキス」などの美容成分が配合されています。
4-2.おすすめのファンデーション
薬用クリアエステヴェール/(株)JIMOSマキアレイベル
2,263円(税込)
出典:https://cev.macchialabel.com/
大小2つの微粒子パウダーと、光の反射でツヤを生み出す平版パウダーが、毛穴を目立たなくし、なめらかな肌に整える美容液ファンデーション。
68種類もの美容成分が配合されているので、メイクをしながらスキンケアをすることが可能です。
また「プラセンタエキス」がメラニンの元となるチロシナーゼの働きを抑えるので、日焼けによるシミ・ソバカスも防ぎます。
マナラBBリキッドバー/(株)ランクアップ
3,672円(税込)
出典:https://www.manara.jp/
棒状のリキッドファンデーションを肌の上に伸ばすだけで、手を汚さず、毛穴やシミをしっかりカバーしてくれるファンデーション。
とろけるようになめらかなテクスチャーなので、テクニックがなくても厚塗りにならず、均一に広げることができます。
また、イキイキとした血色の良さを再現する「ブライトピーチパウダー」、ハリとうるおいを与える美容液成分配合で、1日中しっとりとして若々しい肌を保ちます。
CR ティンテッド ジェルクリーム/(株)ベアエッセンシャル
4,104円(税込)
出典:http://www.bareminerals.jp/
ファンデーションとしても、下地としても使える、抜群の保湿力を持つジェルクリーム。
「ミネラルイオン ジェルフォーミュラ(ミネラルイオンジェル、スキンケア成分、植物性スクワラン、ミネラルピグメント)」により、乾燥しやすい肌のすみずみまでうるおいで満たしてくれます。
つややかでしっとりとした仕上がりは、毛穴やキメの粗さを目立たせません。
5.メイク前に毛穴を引き締めるには?
メイクの前に毛穴を引き締めるためにしっかりと肌を保湿し、温と冷のトレーニングを行いましょう。
5-1.保水力を高める
毛穴の開きを改善し、キュッと引き締めるには、肌の保水力を高めて皮脂が分泌されにくい状態にすることが大切です。
また、肌がもっちり潤えば毛穴の伸縮性が増し、開きっぱなしということもなくなるので、毎日のスキンケアでしっかり水分を与えてあげましょう。
保水というと化粧水や乳液の使い方ばかりを気にしてしまいますが、まず見直さなくてはならないのが洗顔とクレンジング。
毛穴に余分な皮脂や汚れが詰まっているところへ水分や油分を与えてもあまり意味がないので、メイクは必ずその日のうちに落とし、仕上げの洗顔で毛穴の詰まりをきちんとオフするようにしましょう。
<クレンジングのポイント>
- 手を洗い、清潔にしてから始める。
- ポイントメイクは専用のクレンジングで落とし、顔全体には肌を乾燥させにくいミルクやクリームタイプのクレンジングを使う。
- ごしごし擦らず、できるだけ短時間でクレンジングを終わらせる。
- クレンジングはケチらずたっぷり使う(500円玉大が目安)。
<洗顔のポイント>
- 清潔な手で行う。
- 熱すぎるお湯は皮脂を取り過ぎるので、38度ぐらいのぬるま湯で洗う。
- 洗顔料は泡を肌に転がせるぐらいモコモコに泡立て、指で皮膚が擦れないようにする。
- ベタつきやすいTゾーンから洗い始める。乾燥しやすい部分は泡を乗せるだけで十分。
- すすぎはぬるま湯でしっかりと! 清潔なお湯に替えながら最低でも30回は行う。
- タオルは柔らかいものを使い、上からそっと押さえるように水気をとる。
<スキンケアのポイント>
- 洗顔後は水分が蒸発しやすくなっているので、時間をおかず、すぐに化粧水をつける。
- 化粧水は、一度にたくさんの量をつけても浸透しにくいので、少量を何度かに分けて重ね付けする。
- 指が肌に吸い付くようになったら、乳液かクリームをつける。乾燥しやすい部分は多め、ベタつきやすい部分は少なめに。
- スキンケア化粧品は、セラミド配合のものを使うと保水力を高めやすい。
- ハンドプレスをして浸透を高める。
5-2.温と冷のトレーニングを行う
肌を温めたり、冷やしたりするトレーニングは、キレイになることに敏感な女性たちの間で今大人気の美容法。
温めると血行が良くなって毛穴が広がり、冷やすとキュッと引き締まりますが、これを交互に繰り返すことで新陳代謝が活発になり、毛穴が詰まりにくくなるのです。
やり方もとても簡単なので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れてみてくださいね。
<温冷トレーニングのやり方>
- 蒸しタオルと、氷水で冷たく冷やしたタオルを交互に当てる。
- お湯につけたスプーンと氷水につけたスプーンを1本ずつ準備し、これを交互に当てる。
- お湯と冷水で交互に顔を洗う。
まとめ
毛穴が開く原因や、できるだけ目立たなくしてくれるファンデーションの選び方について説明しましたが、いかがでしたか?
年齢を重ねると肌トラブルが出てくるので、若い頃のような手抜きケアは厳禁!
一度開いてしまった毛穴はなかなか元に戻りませんが、続ければ必ず成果は出るので、あきらめずコツコツとお手入れしていきましょう。
温冷トレーニングにも、ぜひトライしてみてくださいね!