お肌の乾燥やしぼみが気になったのをきっかけに、コラーゲンのサプリを飲んでいる方も多いですね。
しかし、飲んでいてもなかなか効果が現れず、そのうち飲み忘れが続いてとうとう飲まなくなってしまったりします。
飲み方や体質などもあるかもしれませんが、そもそもそのコラーゲンサプリは効果のあるものだったのでしょうか。
今回は業界人だから知る本当に効果のあるコラーゲンサプリを見分ける方法をお伝えします。
1.コラーゲンサプリのどこを見ればいいのか?
コラーゲンのサプリメントを選ぶときはどこを見ればいいのでしょうか。
大切なのはまず商品の配合内容などの詳細を見ることです。コラーゲンの種類や分子量、配合量、それからサポート成分などです。参考にならないのは商品広告の年齢の割に若いモデルの写真や購入者の体験談です。
順に説明していきます。
2.コラーゲン原料の種類を見る
まずはコラーゲンの原料の種類を見分けます。コラーゲンの原料は主に豚と魚があります。パッケージの裏書きを注意してよく見てください。
豚コラーゲンの表事例
フィッシュコラーゲンの表事例
豚由来コラーゲンは原材料名のところに豚、豚由来、豚皮由来などと書かれています。
魚由来コラーゲンは原材料名のところに魚、フィッシュ、魚由来、魚鱗由来などと書かれています。
2-1.豚コラーゲン
流通量がもっとも多いのが豚コラーゲンです。豚を原料にしたコラーゲンはコラーゲン中に含まれるプロリルヒドロキシプロリン(以下Pro-Hyp)の量が魚コラーゲンよりも多く、同量のコラーゲンを飲むのであれば効果が高いです。それほど匂いもなく、飲みやすいです。
飲み始めて数日で皮脂量が増えてくるのが特徴的です。
2-2.魚コラーゲン
魚を原料にしたコラーゲンはコラーゲンの溶解温度が低く、溶けやすいのが特徴です(コラーゲンペプチドまで分解されると豚との溶解温度の差はなくなります)。魚の皮、または鱗を原料としています。若干の魚のにおいの残ったものもあります。コラーゲンに含まれるペプチド型ヒドロキシプロリンの種類の多いのが特徴的です。
早期にお肌の変化を感じやすいのはPro-Hypの含有量の多い豚コラーゲンです。このブログでは豚コラーゲンをオススメしています。豚コラーゲンを原料としたものを選ぶようにしてください。
参考文献 コラーゲンペプチド経口摂取による生理機能とそのメカニズム 重村泰毅 佐藤健司
3.コラーゲンの大きさを見る
広告や商品本体にて記載されているコラーゲンの分子の大きさを見ます。
広告や商品本体には低分子コラーゲン、トリペプチドコラーゲンなどと表現されています。
分子の大きさは ゼラチン > コラーゲンペプチド > 低分子コラーゲン > トリペプチドコラ-ゲン > ジペプチドコラーゲン の順になります。
アミノ酸が数個つながった低分子のペプチドの状態であれば、腸からの吸収が早く、体内にも長時間と留まって効果を発揮することがわかっています。商品や広告に低分子コラーゲン、トリペプチドコラーゲン、ジペプチドコラーゲンと表現しているものを選ぶようにします。
ジペプチド・トリペプチドコラーゲンの表事例
ジペプチド・トリペプチドコラーゲンは内容成分表示のところに書かれています。
4.コラーゲンの配合量を見る
コラーゲンは原材料の種類や分子量の大きさによって1日に飲む目安量があります。
一律に5gだけ飲めばいいというものでもありません。
豚コラーゲン、魚コラーゲンともに含まれているPro-Hypをどれくらい取れるかで飲む目安量を決めます。豚コラーゲンは魚コラーゲンに比べPro-Hypが2倍ほど含まれていますので、飲む量としては魚コラーゲンの半分で済みます。
豚コラーゲンでトリペプチドであれば1日1~2gを目安に飲みます。
飲む目安量については本当はこう決めるコラーゲンの摂取量!チェックポイント6つにまとめてありますからご覧ください。
5.サポート成分を見る
コラーゲンのサプリメントにはコラーゲンを補佐する役割の成分が配合されているものもあります。
なかでもビタミンCはコラーゲンとの相性がもっともよい成分です。コラーゲンが体内で合成されるときに、ビタミンCがまったく存在しないと、構造の弱いコラーゲンしか作れなくなります。コラーゲンとビタミンCは必須の組み合わせですから、ビタミンCが同時に取れるものが望ましいです。ビタミンCの量は1日100mgで十分です。それ以上とっても吸収効率が落ち無駄になります。
6.タンパク質と一緒にとる
コラーゲンは肉や魚などのタンパク質と一緒に取ることが大切です。
コラーゲンに含まれるPro-Hypが、繊維芽細胞を刺激してコラーゲンを作り出すのですが、この際コラーゲンに含まれるペプチドの一部はコラーゲンに再利用されないことがわかっています。
ですからコラーゲンサプリ自体はコラーゲンの製造を始めさせる役割であって、コラーゲンの材料となるアミノ酸は別に補給してあげる必要があるのです。
目安としては体重1kgに対してたんぱく質は1gが必要です。体重50kgの人はタンパク質を1日50g以上は食べてください。コラーゲンサプリは就寝前に飲みますがタンパク質は3食に分けて取ってください。
タンパク質50gを取るための食品例
納豆1パック45gあたり 5.6g
鮭の塩焼き 86gあたり 18.0g
鶏ささみフライ 100gあたり 19.3g
豆腐1/4丁あたり 4.9g
ヨーグルト 120gあたり 4.3g
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タンパク質合計 52.1g
まとめ
これで広告に惑わされずに本当に効果のあるコラーゲンサプリを選ぶことができます。コラーゲンサプリはサプリメントが好きな方には飲みやすく、続けやすいのが特徴です。ぜひあなたのお気に入りの1つを見つけてください。