毎日している肌の手入れがトラブルの原因かもしれません。間違った知識や自己流での肌の手入れをしていることがありませんか?
間違ったお手入れは老け肌のもとになってしまいます。せっかくですから効果的なお手入れを見つけて美肌にしたいですよね。
今回の記事は正しいお手入れ方法とはずせないポイントを紹介していきます。
1.間違ったスキンケアはバリア機能を失う
肌は皮脂膜や角質層にある細胞間脂質(セラミド)などのバリア機能によって守られています。
お手入れの方法が間違っているとこれらの守る機能が失われて、化学物質に反応しやすくなりヒリヒリしたり赤くなってしまうことがあります。
バリア機能が弱くなることで外からの刺激が肌にダイレクトに伝わるようになり、湿疹や乾燥、たるみ、シワ、しみなどのさまざまなトラブルの原因となります。
肌のバリア機能は間違ったスキンケア以外にも食生活やストレス、季節的な要因、外的な刺激などによっても失われることがあります。
肌への負担を出来るだけ減らした正しいお手入れをすることでバリア機能を維持していきましょう。
2.正しいクレンジング・洗顔方法
2-1.クレンジングと洗顔は土台作り
帰宅後はなるべく早めにメイクを落とすと肌に負担がかかりません。ファンデーションなどの化粧品は酸化してくすみになりやすくなります。
色素沈着するとシミになることもありますキレイな肌の土台をつくるために、正しい洗い方で美容成分をたっぷりと浸透させます。
2-2.クレンジング・洗顔のトラブル
肌トラブルを抱える人の8割はこすりすぎる洗顔やクレンジングでトラブルを起こしています。
クレンジングと洗顔は刺激や摩擦で肌を悪化してしまうことがあります。
2-3.クレンジング料選び
肌に負担が少ないクレンジング料を選びます。
シートタイプのクレンジングは肌を拭くことで刺激を与えてしまいます。摩擦が肌にダメージを与えシミやくすみの原因になります。
オイルクレンジングは肌の保湿成分と一緒にメイク汚れ、皮脂汚れを落としてしまい乾燥肌の原因になります。
お肌に優しいのはクリームタイプかミルクタイプのクレンジングです。
この2つのタイプは肌に摩擦を起こさずにメイクを浮かせて落としてくれます。
なおウォータープルーフタイプのファンデーションを使用している場合は、専用のクレンジングを使用してください。
2-4.正しいクレンジング方法
- 手には雑菌がついていますので、手を洗ってから清潔にして始めます。
- ポイントメイクは専用のリムーバーを使用してオフします。
- コットンにリムーバーをのせてまぶたにのせて馴染ませます。
- 落ちにくいアイライナーは綿棒にリムーバーを染み込ませて、優しく落します。
- クレンジングクリームは手で温めてから顔につけます。手が冷たい場合はお湯で温めます。
手の力を抜いてから、クレンジングクリームを顔につけます。
クレンジングクリームの量が多いと肌に馴染みづらく時間がかかります。また、クレンジングクリームの量が少ないと肌に摩擦を起こしてしまいますからクリームの量は適量を見つけるようにします。 - クレンジングクリームは温めることによって肌に馴染みやすくなり、メイクと皮脂が混ざり合って肌の表面に汚れた油が浮いてきます。
- 目や口、鼻は洗いにくい場所なので、指先の腹を使って丁寧に洗います。
- 洗い流す時はぬるま湯にします。熱いお湯は肌を乾燥させてしまいます。冷たい水はクレンジングクリームが落ちきりません。
2-5.洗顔料選び
過度な洗顔によって必要な皮脂までも洗い流してしまいバリア機能がなくなることもあります。
洗浄力があるタイプのものは洗顔後に肌がつっぱったり、保湿成分も流れてしまうため肌が乾燥してしまいます。
洗顔料は汗やホコリ、クレンジング料の油分、古い角質を落とす役割があります。
洗顔は化粧水などの美容成分が浸透しやすくするための土台作りです。皮脂汚れを落として肌がつっぱらない程度が丁度良いです。
洗顔料は自分に合ったものを探しましょう。サンプルを使ってみて洗った後の肌のつっぱり感やヒリヒリ感がなければ大丈夫です。
今回は洗顔クリームを使った洗顔方法を紹介します。
2-6.正しい洗顔方法
- クレンジング後の洗顔も手を清潔にしてから行うようにします。
- 洗顔クリームを手のひらでよく泡を立てて、顔に摩擦が起らないようにします。
まず手のひらに洗顔クリームを乗せて、利き手の指3本で水と混ぜながら泡を立てます。時間をかけて泡を増やして弾力のあるキメ細やかな泡を作るようにします。 - 泡をクッションにして、肌に摩擦が起らないように洗います。
- 乾燥しやすい目元や口元は泡を乗せるだけにします。
- 熱いお湯は肌を乾燥させますので、ぬるま湯で洗顔クリームが残らないように洗い流します。洗い残しがあると、ニキビや肌荒れの原因になります。
清潔なタオルで水分を取ります。優しくポンポンと水分を取ります。こすると摩擦を起こしてしまい肌に刺激を与えてしまうので優しく行います。
3.保湿ケア
年齢が進むとともに顔の水分量は減ってしまいます。
皮脂の量も30代から減少していきますので、潤いを保つことが難しくなっていきます。
肌の水分量が減ってくると乾燥によるトラブルが起りやすくなります。
乾燥した肌には毎日の保湿ケアを行いましょう。
3-1.保湿ケアする基礎化粧品
化粧水
肌に水分を補給して整えます。
洗顔後はすぐに化粧水をつけて水分を補給します。コットンは肌に刺激を与えてしまう場合があるため手で化粧水をつけるようにします。化粧水を手のひらに乗せて、軽く押さえつけるよう顔につけます。手で馴染ませるようにすることで手の暖かさで浸透が良くなります。
目元や小鼻、鼻の下などの細かい部分は指の腹で押さえて浸透させます。
手の甲が肌に触れて吸い付くような感触になります。
美容液
肌質や目的に合わせて栄養成分を補給します。
化粧水と乳液の間に美容液を使うのが一般的です。基礎化粧品は水分が多い~油分が多い順番に使用します。有効な成分を肌に補給して肌の悩を改善します。化粧水をつけたあと少し時間を置くと美容液が浸透しやすくなります。
美容液は顔全体に馴染ませます。
乳液
肌の水分が蒸発しないように蓋をして、保湿効果を高めます。
乳液は水分と油分で保湿のバランスを調整して肌をしっとりさせます。
寝ているときは、お肌から水分が蒸発されますのでたっぷりと使用します。
乳液は乾燥しやすい頬からつけます。額や鼻、あごと順番に両手を使い肌に馴染ませます。特に乾燥しやすい目元や口周りは少量の乳液を指先にとって重ねづけすると良いです。
クリーム
肌の水分が蒸発しないように蓋をして肌質や目的に合わせて栄養成分を与え保湿します。
クリームは有効成分を閉じ込め蓋をして肌を保護します。乳液よりもさらに油分が多いため水分の蒸発を防ぎます。
クリームは乳液をつけたあと5分程度空けてから使用します。有効成分が浸透しないでクリームを塗ると乾燥やニキビなどの肌荒れを起こすこともあります。
頬、額や鼻、あごと順番に広い面から顔全体に馴染ませます。皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい目元や口元は優しく指の腹で馴染ませます。
手のひらで顔全体を軽く押さえて暖めると浸透しやすくなります。
肌荒れした場合
肌荒れした時は、化粧水など水分が多いものはヒリヒリしてしまいます。
油分の多いクリームを使用して肌が改善してから化粧水や美容液を使用するようにします。
4.肌タイプ
4-1.肌質をチェック
あなたの肌質を次のフローでチェックします。
理想肌、乾燥肌、オイリー肌、混合肌があります。
肌のタイプ別にお手入方法を下に紹介しています。
オルビスの公式ページでスキンチェックが出来ます。
出典:https://www.orbis.co.jp/
4-2.肌タイプで重点ケア
4-2-1.理想肌
ターンオーバーのサイクルが正常に保たれて、皮脂と水分量のバランスが整っている肌です。
良い状態を保つためにも食事のバランスに気をつけます。精神的なストレスや季節による乾燥・紫外線などでも影響を受けますのでしっかりケアを行います。
理想肌を保つポイント
- 今までのケアを続けましょう。
- 冬は乾燥しやすいので、肌の状態を見ながら水分や油分を補給します。
- 紫外線対策を行います。
- 睡眠と食生活は規則正しく行います。
4-1-2.乾燥肌
皮脂と水分の量が不足している肌です。
乾燥肌は保湿ケアを重点にしてバリア機能をアップさせていきます。
乾燥肌の対策
- クレンジングと洗顔の方法を見直します。
- 保湿する水分と油分はたっぷりと補給して肌のバランスを整えます。
- 保湿ケアで角質層を柔らかくし、ターンオーバーを正常化してバリア機能を高めます。
- 紫外線対策を行います。
- 睡眠と食生活は規則正しく行います。
4-1-3.混合肌
皮脂の分泌は多くキメが乱れているため肌の水分が蒸発しやすい肌です。
混合肌の対策
- クレンジングと洗顔の方法を見直します。皮脂の分泌が多い場所を中心に洗います。乾燥しやすい目元や口元、頬は潤いを奪わないように優しく洗います。
- 保湿効果のある化粧水と美容液をたっぷりと使用して油分で肌のバランスを整えます。
- 紫外線対策を行います。
- 睡眠と食生活は規則正しく行います。
4-1-4.オイリー肌
水分もありますが、皮脂の分泌が過剰になっているため肌の表面がべたつきニキビやテカリなどがみられる肌です。
オイリー肌の対策
- クレンジングのときは、毛穴に汚れが残らないようにしっかりとメイクを落としてニキビ対策をします。
- 皮脂の酸化は肌の老化の原因になります。肌に付着した汚れは朝と夜の洗顔でしっかり落とします。
- べたつきが気になっても洗顔のし過ぎには注意してください。乾燥しやすい目元や口元、頬は潤いを奪わないように優しく洗います。
- 保湿をしないでいると自ら肌を守るために皮脂の分泌を増加させてしまいます。べたつき肌は乳液やクリームを避けがちですが、しっかりつけて水分を逃がさないようにします。
- 紫外線対策を行います。
- 睡眠と食生活は規則正しく行います。
5.マッサージで美肌アップ
マッサージによって肌老化を防いでツヤのある肌にします。
手に力が入ると肌に刺激を与えてしまいますので、手のひらで顔全体を包むようにマッサージします。
肌も心もリラックスできます。
6.月経周期のお手入れポイント
月経前や月経中は肌のトラブルが起りやすくなります。
6-1.月経期
月経前から月経中はホルモンの影響で皮脂の分泌が増えて、肌トラブルになりやすい状態です。
バリア機能が低下しているため外部からの刺激を受けやすく敏感な時期になっています。
過剰の洗顔は控えて、いつもより優しく洗顔します。
クリームで肌の保護を行い保湿ケアします。
エステや脱毛、パーマ、カラーリングなどは控えるようにします。
この時期に化粧品を変えることは肌のトラブルの原因になります。
6-2.卵胞期
肌も髪も調子がよい時期です。肌が安定しているため新しい化粧品を変えたり試したりできます。
エステや脱毛、パーマ、カラーリングなどのケアはこの時期に行います。
6-3.黄体期前期
卵胞期と同じく、まだ肌も安定している時期です。マッサージやパックを行うのも大丈夫です。
水分を与えて保湿ケアを行います。
オイリー肌の方は、ニキビなどが出やすくなりますので注意します。
6-4.黄体期後期
バリア機能が低下しているため外部からの刺激を受けやすくなっています。
肌に摩擦を与えたり、紫外線対策を疎かにするとシミやソバカスの原因になります。
月経前はホルモンの影響で皮脂の分泌が一番増えている時期です。
しかし乾燥もしやすくなっていますので保湿ケアはしっかりと行います。
脂っぽいからといって、何度も洗顔することは控えて、いつもより優しく洗顔します。
エステや脱毛、パーマ、カラーリングなどは控えるようにします。
この時期に化粧品を変えることは肌のトラブルの原因になります。
7.年齢別のお手入れポイント
20代
20代の素肌はきれいです。この年代はメイク品ばかり気にして基礎化粧品は後回しになりがちです。スキンケアを怠ると後で後悔してしまいます。
仕事疲れや遊び疲れでメイクしたまま寝たりすることがありますよね。メイクや皮脂は酸化してくすみやシミの原因になりますので必ずW洗顔はします。
皮脂が多くテカリや毛穴などの悩みが多い時期は、過度のクレンジングや洗顔で肌トラブルを起こさないようにします。
肌の土台を作るW洗顔は丁寧に行いケアをします。
30代
20代に比べて30代は衰えが肌表面に現れてきます。外的な刺激の影響を受けやすくなって肌トラブルの修復が遅くなります。
また、肌が乾燥しやすくなり水分の保持力が低下します。
シミなどの肌悩みがでてくる年代です。メイクや日焼け止め日傘などで紫外線対策を行います。
美白効果の美容液や食生活などで美白対策をします。
水分を補給して有効成分を浸透させます。乳液やクリームでしっかりと蓋をして乾燥しにくいように防ぎます。
乾燥した肌はたるみやシワの原因にもなります。
40代
40代は疲れなどが肌に出やすくなります。角質の生まれ変わりが遅いためくすんだ肌になりがちです。ホルモンの変化で皮脂が少なくなり乾燥しやすい肌になります。
肌の弾力も衰えて、たるみやシワなどが気になるようになります。
30代よりもお手入れが大切になります。
40代のシミは肌の表面に現れやすいため紫外線対策はしっかり行い肌を守ります。
美白効果の美容液や食生活などで美白対策をします。
乾燥しやすい目元や口元は重点的にケアを行います。
アイクリームなど部分アイテムやコラーゲン、プラセンタなどのサプリメントで栄養補給して対策をしましょう。
50代
50代はシワ、たるみ、シミなどの今までのお手入れの差が現われてきます。
更年期の影響で肌の調子が不安定になりバリア機能が低下します。睡眠や食生活は規則正しく過ごします。
マッサージやパックなどを取り入れて、肌の水分保持力やリフトアップなど肌の調子を整えます。
乾燥しやすい目元や口元は重点的にケアを行います。
アイクリームやエイジングケア、美白などをするアイテムやコラーゲン、プラセンタなどのサプリメントで栄養補給して対策をしましょう。
8. 季節のお手入れポイント
8-1.春
早春は気温が不安定で冬の乾燥した肌の状態が続いています。
さらに花粉や黄砂、PM2.5などの微粒子によって肌が敏感になっています。
紫外線も強くなり始めるのもこのころです。
暖かい日が続くと皮脂が急に増えてくることで皮脂腺が詰まりニキビの原因ともなります。
お手入れポイント
- 乳液やクリームで肌のバランスを整えます。
- 紫外線対策をします。
- 花粉などの肌に付着した汚れは優しく洗顔します。
8-2.夏
四季の中で一番紫外線が強い季節です。
紫外線は肌内部にダメージを与えてメラニンを増やしますので美白の対策を行います。
室内と屋内の温度差や冷房の効いた部屋は肌を乾燥させやすいです。
夏は汗や皮脂の分泌が増えます。
お手入れポイント
- 皮脂や汗の汚れは酸化しやすいので丁寧にW洗顔します。
- 紫外線対策をします。
- 美白効果の美容液を取り入れます。
- 肌の水分が奪われないように化粧水と乳液、クリームなどで保湿効果を高めます。
8-3.秋
夏の紫外線で肌内部にダメージを受けて水分不足やツヤ、肌色に影響がでます。
夏に溜め込んだダメージは秋に整えます。紫外線は弱くなるころですが油断しないようにします。
お手入れポイント
- 美白効果の美容液を取り入れます。
- 紫外線対策をします。
- パックやマッサージをして肌内部を元気にします。
- 肌の水分が奪われないように化粧水と乳液、クリームなどで保湿効果を高めます。
8-4.冬
気温と湿度が低下する季節です。暖房で肌が乾燥しやすく、血液循環が悪くなりやすい季節です。
乾燥しやすい目元や口元は重点的にケアを行います。
お手入れポイント
- 保湿効果のある基礎化粧品にします。化粧水と乳液、クリームなどで保湿します。
- パックやマッサージをして肌内部を元気にして血行を良くします。
- 弾力を与えてくれるアイテム美容液を取り入れます。
- 紫外線対策をします。
まとめ
正しい肌のお手入れ方法とポイントを紹介しました。正しいお手入れを身につけて美しい肌になりましょう。