お肌の曲がり角を強く意識しはじめる時期。「若い頃はトラブルがなかったのに、最近急にシミが気になり始めた」という方も多いのではないでしょうか。
シミを消すためには、化粧品を使って外側からアプローチするだけでなく、サプリや食事で内側から働きかけることも大切です。
おすすめの化粧品やサプリ、ビタミンCが多く含まれる食材などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. ビタミンCは肌に効く?
ビタミンCには、シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、できてしまったメラニンを還元したりする作用があります。
<具体的な仕組み>
肌が紫外線を浴びると「チロシナーゼ酵素」と呼ばれる物質がメラノサイトに信号を送り「メラニンを作って肌を守れ」と命令しますが、ビタミンCはこのチロシナーゼ酵素の働きを阻害する力を持っているので、シミの原因を第一段階でブロックしてくれます。
また、ターンオーバーによって排出されず、皮膚の内部に残ってしまった黒色メラニンを無色化することで還元する効果も期待できます。
つまり、ビタミンCはただシミを予防するだけでなく、改善にも役立つ非常に優秀な栄養素!
うまく取り入れて、透明感のある素肌を取り戻しましょう。
2. ビタミンCが配合されている化粧品
シミの予防・改善に効果的なビタミンCですが、そのままでは変質しやすく、せっかく肌につけても奥まで届かないので、これを安定させた「ビタミンC誘導体」が配合されている化粧品を選ぶようにしましょう。
ビタミンC誘導体は空気に触れても酸化・変質することなく肌の奥まで届き、そこで酵素によって分解され、純粋なビタミンCとなって働きます。
2-1.ビタミンC誘導体が配合された化粧品
プリモディーネVCローション/(株)FLAIR
5,400円(税込)
水溶性のビタミンC誘導体と、新型ビタミンC誘導体(APPS)を高濃度で配合した化粧水。
肌の奥までぐんぐん浸透してシミの原因となる活性酸素を除去し、コラーゲンの生成を促してターンオーバーを正常化させます。
また、コケモモやヒースなどの植物から抽出される「αアルブチン」がチロシナーゼの働きを阻害したり「酵母エキス」が肌細胞を再生させたりする効果も。
無添加なので、肌が敏感な人でも安心して使うことができます。
出典:http://flair-shop.jp/LPS/pc/vc/nk/sdgmi/?ad_code=lgSvc158
パワーC美容液/(有)ビーエスコスメ
1,188円(税込)
ビーエスコスメは、お客さん一人ひとりの肌の状態に合わせて成分を配合できる「オーダーメイド化粧品」で有名な会社です。
店舗は持たず、容器のデザインにコストをかけないなどの工夫で低価格の商品提供を実現させていますが、今回ご紹介する「パワーC美容液」も、ビタミンC誘導体を5%も配合していながらこの価格!
HPでは、その他の配合成分や配合量も見ることができるので、安心して購入することができます。
出典:http://www.bs-cosme.com/
アクアナノライズジェル/(株)トゥヴェール
3,132円(税込)
クリームになじみやすい油溶性のビタミンC誘導体を6%配合したジェル。これは、かなりの高濃度です。
また、肌にうるおいを与える「セラミド」や、肌のキメを整えてハリを持たせる「レチノール」、コラーゲンの生成に役立つ「FGF(繊維芽細胞増殖因子)」なども配合されており、アンチエイジングが気になる年齢の肌をしっかりサポートしてくれます。
出典:http://www.tvert.jp/
3. ビタミンCが配合されているサプリ
栄養は本来であれば食事から取るのが理想ですが、ビタミンCは水溶性で体外へ排出されやすく、おまけに成分が壊れやすいという性質を持っているため、十分な量を取るのは案外難しいものです。
そこで役に立つのが市販のサプリ。朝・晩と分けて取ることにより、ビタミンCが体内に留まる時間を増やすことができるので、シミ対策に大きな力を発揮しますよ!
3-1.ビタミンCが配合されたサプリ
ディアナチュラ ビタミンC/(株)アサヒフードアンドヘルスケア
60粒入り:410円(税込)、120粒入り:594円(税込)
1日2粒のカプセルで、1000mgのビタミンCが取れるサプリ。
肌のターンオーバーを正常化させる「ビタミンB2」「ビタミンB6」も配合されています。
出典:http://www.dear-natura.com/
ネイチャーメイド ビタミンC/(株)大塚製薬
80粒入り:734円(税込)、200粒入り:1,490円(税込)
こちらも、1日2粒で1000mgのビタミンCが取れるサプリ。
ビタミンCの吸収を助ける「天然ローズヒップ」も配合されています。
出典:http://www.otsuka-plus1.com/
ビタミンC(ハードカプセル)/(株)DHC
60粒入り:270円(税込)
DHCのビタミンCサプリも、1日2粒で1000mgのビタミンCが取れます。
とにかく値段が安いので、コストパフォーマンスが気になる方にオススメ!
毎日飲んで、美白対策に役立てましょう。
出典:http://www.dhc.co.jp/
4. ビタミンCが多く含まれている食材
サプリの利用も効果的ですが、やっぱり基本となるのは毎日の食事。ビタミンCが多く含まれる食材をご紹介するので、メニュー作りの参考にしてみてください。
4-1.ビタミンCを多く含む食材
赤ピーマン/100gあたり170㎎のビタミンC
大きくて食べごたえのある赤ピーマンは、スーパーでよく売られている緑のピーマンが成熟したものです。
ビタミンCが多いだけでなく、抗酸化作用のある「カプサンチン」も含むので、シミ対策にはもってこいの野菜。
ちなみに、黄ピーマンにはアンチエイジングに役立つ「ルテイン」、オレンジピーマンには生活習慣病予防に役立つ「β―カロテン」なども多く含まれています。
ブロッコリー/100gあたり89.2㎎のビタミンC
茹でてよし、炒めてよし、のブロッコリーは、とても使いやすい食材。
毎日の食事にどんどん取り入れて、おいしく食べながら美白しましょう。
カルシウムの吸収を助ける「ビタミンK」もたっぷり含まれているので、骨粗しょう症予防にもオススメです。
芽キャベツ/100gあたり85㎎のビタミンC
小さくてかわいい芽キャベツも、シミ対策には積極的に取り入れたい野菜。
一般的なキャベツよりも栄養価が高いので「今日はキャベツ料理にしようかな?」という時にはぜひ使ってみてください。
ビタミンCの他には、ビタミンK、β―カロテン、ルテイン、ビタミンU(抗潰瘍作用のある成分。キャベジンとも呼ぶ)、ジアスターゼ(胃の消化を助ける成分)も多く含まれています。
アセロラジュース/100gあたり120㎎のビタミンC
ごくごくとおいしく飲めるアセロラジュースも、ビタミンCの豊富な食品です。
なんといっても調理の手間がいらないというところが魅力ですよね。
朝・昼・晩と分けて飲むと、ビタミンCを効率的に体内へ留めやすくなりますが、あまり飲み過ぎるとカロリー過多で太ってしまうので、1回あたり100mlぐらいにしておきましょう。
キウイフルーツ(黄肉種)/100gあたり140㎎のビタミンC
キウイフルーツには果肉が黄色いものと緑色のものがありますが、ビタミンCの含有量は黄肉種のほうが上です。
その差は約2倍近くにもなるので、シミ対策として食べるなら黄肉種を選んだほうが良いでしょう。
また、抗酸化作用の高い「ビタミンE」も豊富に含むので、アンチエイジングしながら美白をすることができます。
柿/100gあたり70㎎のビタミンC
「柿が赤くなれば医者が青くなる」なんて言葉もあるように、柿は非常に栄養豊富な果物です。
1日1個食べれば必要なビタミンC(推奨量100㎎)が取れてしまうので、シーズンが来たら積極的に食べるようにしましょう。ただし、体を冷やす作用があるので食べ過ぎには要注意です。
ビタミンCの他には「ビタミンA(皮膚や粘膜を丈夫にする成分)」、「カリウム(体内の余分な塩分の排出に役立つ成分)、「カキタンニン(抗酸化作用のある成分)も豊富に含まれています。
4-2.ビタミンCがたっぷりとれるオススメレシピ
ブロッコリーと彩り野菜/4人分
(材料)
- ブロッコリー1株
- レタス1/2玉
- トマトなどのお好きな野菜
- お好みのドレッシング適量
(作り方)
- ブロッコリーは、ビタミンCの損失を抑えるため電子レンジで火を通す。小房に分けたらさっと水洗いし、耐熱容器に移して3分加熱する。
- レタスは水洗いして食べやすくちぎる。
- 茹でたブロッコリーとレタス、お好きな野菜、お好みのドレッシングで和える。
牛肉とカラーピーマンの炒め物/4人分
(材料)
- 赤ピーマン2個
- 黄ピーマン1個
- 緑ピーマン1個
- 牛肉300g
- 砂糖小さじ2
- みりん大さじ1
- 酒大さじ1
- しょうゆ大さじ2
- サラダ油適量
(作り方)
- 牛肉とカラーピーマンは食べやすい大きさに切る。
- フライパンにサラダ油を熱し、牛肉を入れて炒める。
- 牛肉の色が変わったらカラーピーマンも加え、しんなりするまで中火で炒める。
- 調味料を加え、全体を混ぜながら味を浸み込ませて完成。
5. ビタミンCを取り入れる際の注意点
ビタミンCは非常にデリケートな栄養素なので、十分な美白効果を得るためにはいくつかの注意点を守ることが大切です。
次のポイントを意識して、効果を最大限に発揮させましょう。
5-1.サプリの過剰摂取に気を付ける
ビタミンCは体外へ排出されやすいので、食品から取る分には過剰摂取になることはありません。
しかし、サプリを使って1日に3,000~4,000㎎ものビタミンCを摂るとお腹がゆるくなることがあるので、1日あたりの使用量をきちんと守るようにしましょう。
5-2.水洗いや加熱調理は手早く行う
ビタミンCは水溶性なので、時間をかけて洗っているとその間にどんどんビタミンCが溶け出してしまいます。
また、熱によっても壊れやすいので、調理の際はできるだけ手早く作業を行うようにしましょう。
まとめ
ビタミンCの働きや種類、上手な取り入れ方などについて説明しましたが、いかがでしたか? ビタミンCは非常に変質しやすい成分ですが、取り方を工夫することによってその効果を最大限に発揮することができるので、ビタミンC誘導体配合の化粧品やサプリ、食事から上手に取り入れてみてくださいね。
体外へ排出されやすい栄養素なので、毎日コツコツと取り続けることが大切です!