ウエストのくびれや下腹のぽっこりが気になります。
テレビなどでクロロゲン酸にダイエット効果があると紹介されていましたが実際はどうなのでしょうか。
お腹についた体脂肪を減らしていくためにクロロゲン酸の正しい取り方やその量、どんな商品があるかを紹介していきます。
さらにうれしいことにクロロゲン酸にはシミ予防も期待できる美容成分であることもわかっています。
ダイエットと美容の両方に期待できるクロロゲン酸について詳しく見ていきましょう。
1.クロロゲン酸
クロロゲン酸は生のコーヒー豆に多く含まれています。
クロロゲン酸は抗酸化作用のあるポリフェノールの一種で、コーヒーポリフェノールとも呼ばれています。
コーヒーの酸味はクロロゲン酸が分解されてカフェー酸やキナ酸などになることによって生まれると考えられています。
コーヒーの豆に含まれているクロロゲン酸量は5~10パーセントです。
クロロゲン酸はコーヒー以外にもジャガイモやサツマイモ、人参、ごぼう、りんごなどに含まれていますが、コーヒーの方が高濃度のクロロゲン酸を摂取することができます。
コーヒーダイエットは浅煎り豆がいい理由|効果的な入れ方に詳しく説明しています。
2.クロロゲン酸の効果
2-1.クロロゲン酸のダイエット効果
クロロゲン酸のダイエット効果を見ていきましょう。
- 糖質を分解する酵素の働きを阻害して、摂取した糖質の吸収を遅らせます。血糖値の上昇を緩やかにして、余計な脂肪を溜め込むのを防ぎます。
- 脂肪燃焼器官のミトコンドリアの働きを活発にさせます。体内に溜まっている脂肪や食事などで入ってくる脂肪を取り込ませ、燃焼させてエネルギーへ変換します。
血糖値の上昇を抑える
血糖値の変化を調べた実験データです。
市販のおにぎり2個と、100mgまたは300mgの脱カフェインコーヒー生豆抽出物を200mlの水に溶かしたものと一緒に食べて、時間ごとに血液を採取して血糖値の測定を行いました。
食後の血糖値の上昇が抑えられることがわかりました。
2-2.クロロゲン酸のアンチエイジング効果
クロロゲン酸にはアンチエイジングの効果もあります。
- クロロゲン酸には高い抗酸化作用があります。 体内の活性酸素を取り除いてしみやしわなど肌や体内の老化を防ぎます。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸がメラニンの生成や取り込みを抑えるという実験データです。
コーヒーを1日2杯以上飲む人はしみが少ないことがわかりました。
3.クロロゲン酸の取り方
コーヒーを飲むことでクロロゲン酸を取ることができます。
ポイントは生豆に近い浅煎りのものほどクロロゲン酸が多いということです。
焙煎の熱によってクロロゲン酸は減ってしまうので、深煎りのコーヒーには極少量しかクロロゲン酸が含まれていません。
一般的にはレギュラーコーヒーで15~325mg、インスタントコーヒーで55~240mg程と含まれてい量に幅があります。缶コーヒーでは1缶あたり25~98mgほど含まれているものがあります。
ダイエット効果の見込めるクロロゲン酸量は1日あたり100mg~270mgですので、クロロゲン酸が含まれている量によってコーヒーを何杯飲めばいいかが違ってきます。
3-1.焙煎で減るクロロゲン酸
生のコーヒー豆を焙煎するとクロロゲン酸が減少していきます。
逆に焙煎することによって苦味や焙煎香の成分が増えていきます。
クロロゲン酸ダイエットを目的にしたときは、焙煎の浅いコーヒーを選ぶようにします。
コーヒー豆専門店であれば浅煎りをお願いすれば対応してくれます。インターネットの通信販売でも注文時に好みの焙煎を選べるお店もあります。
焙煎の仕方まではこだわれないという方にははっきりとはわからないものの、1日4杯くらいまでを目安に飲むようにしましょう。
またすでにクロロゲン酸の配合量が決まっている特定保健食品やクロロゲン酸飲料、サプリメントが販売されています。
3-2.クロロゲン酸の特定保健用食品
特定保健用食品はからだの生理学的機能などに影響を与える成分が含まれている食品で、特定の保健の効果が科学的に証明されています。
ヘルシアコーヒーのクロロゲン酸濃量は270mgです。
1日1本継続することでお腹の脂肪が低減し、脂肪の燃焼量が増加することが期待できます。
商品名:ヘルシアコーヒー
許可表示:本品は、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)を豊富に含み、エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので、体脂肪が気になる方に適しています。
出典:http://www.kao.co.jp/healthya/coffee/
3-3.クロロゲン酸飲料
ソフィーナのクロロゲン酸 美活飲料はノンカフェイン飲料なので、夜でも安心して飲むことができます。
美容のための飲料として販売されています。1本あたりクロロゲン酸を270mg含んでいます。
商品名:クロロゲン酸 美活飲料
出典:http://www.sofina.co.jp/ip/drink/
4.注意点
クロロゲン酸を大量に摂取するとミネラルの吸収を妨げてしまいます。
主に鉄、銅、アルミニウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、ビタミンB1、ビタミンB2の吸収が阻害されることがあります。
コーヒー1杯(150ml)とすると、1日4杯程度を目安にしましょう。
特定保健食品やサプリメントはクロロゲン酸を抽出してありますので、記載されている容量を守って摂取します。
まとめ
今回の記事ではクロロゲン酸のダイエットについてご紹介しました。
クロロゲン酸はダイエットのほかに美容にも効果があるためきれいになれる成分です。
コーヒーや機能性のある食品にて簡単に取り入れることができます。