ショーウィンドウに写る自分の姿を見た時、洗顔時に鏡に写る自分の顔を見た時、以前よりも肌がくすんでいたり、シミが増えてきたと感じる時がありませんか?
なんだかショックですよね。
そんなくすんだお肌も見違えるほどキレイにしてくれる「美肌になれる食べ物」があります。毎日の食べ物をお肌に良いものに変えることによって、美肌にすることができるのです。
まず知っておきたいのは美肌の大敵は活性酸素であるということです。
体内で発生する活性酸素がくすみやシミ、しわの原因になっています。
それを退治してくれるのが、抗酸化物質です。
抗酸化物質は身近な食べ物に含まれていて、抗酸化物質を含む食べ物を取ることによって美肌にすることができるのです。
それでは「美肌になれる食べ物」を見て行きましょう。
老化の元凶、活性酸素とは?
呼吸によって取り入りこまれた酸素の2%は活性酸素になります。
活性酸素は排気ガスや薬品、農薬、添加物、紫外線、喫煙、アルコール、ストレス、暴飲・暴食などを原因として発生してしまいます。
通常の酸素から電子がひとつ飛び出して、非常に不安定な状態で、近くのものを強烈に酸化しようとします。
そして近くにある細胞や遺伝子を手当たり次第に破壊しようとするのです。
活性酸素を無害化する抗酸化物質
その活性化酸素からの攻撃の身代わりになってくれるのがビタミンCなどの抗酸化物質です。抗酸化物質はとても酸化しやすい性質をもっていて、細胞などのかわりに活性酸素の酸化を受け止めてくれているのです。
ですから抗酸化物質を積極的に体に取り入れておくことで、活性酸素の害からお肌を守ることができます。
抗酸化物質を含む食べ物
抗酸化物質にはビタミン、フラボノイド、非フラボノイド、カロテノイドがあります。
代表的な抗酸化物質とそれらを多く含む食べ物をまとめました。
—ビタミン—
ビタミンA
ビタミンAが豊富に含まれるのはカロテンが多く含まれている黄緑色野菜です。カロテンがビタミンAに変わります。外側が緑でも中も濃い色の野菜が緑黄色野菜です。大根の葉やねぎの戻り色のところもカロテンがあります。
またビタミンAは油に溶ける脂溶性ビタミンですので、油と一緒に調理すると吸収率がアップします。
黄緑色野菜
ビタミンC
ビタミンCが多いのはブロッコリー、小松菜、かんきつ類です。手で皮が剥けるみかんはいつでも摂取しやすく便利ですね。薄皮の白い部分も食物繊維があり一緒に食べましょう。
みかん
ビタミンE
ビタミンEはビタミンAと同じ脂溶性ビタミンになります。かぼちゃ、ほうれん草、アーモンドなどに豊富に含まれています。最近は、間食に無塩ローストのアーモンドやナッツ類などが人気です。またアーモンドを水と一緒にミキサーにかけてできるアーモンドミルクもあります。市販されるアーモンドミルクの種類も増えてきました。
アーモンド
—フラボノイド—
アントシアニン
アントシアニンは濃い紫色の物に含まれています。ブルーベリー、黒豆、ナス、紫キャベツなどです。赤ワインは白ワインと違って紫のぶどうの皮まで使っています。ですのでぶどうの皮に多く含まれているアントシアンが入っています。
赤ワイン
イソフラボン
イソフラボンといえば大豆(納豆、豆腐)製品に含まれています。イソフラボンは化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ていて、似たような働きをする事がわかっています。豆腐や納豆は私たちが毎日の食事に取り入れやすい食材です。牛乳の代わりに豆乳を使ってもいいですね。
豆腐
カテキン
カテキンはりんご、緑茶に多く含まれています。以外と思われますが、カテキンはりんごの皮にも含まれています。緑茶のカテキンは高い温度のほうが抽出されやすいです。
緑茶
ケルセチン
ケルセチンが豊富なのはたまねぎ、レタス、ブロッコリーです。ケルセチンは脂溶性ですので、タマネギをいためてから食べるのがおすすめです。もっともケルセチンが含まれているのはたまねぎの茶色い薄皮の部分です。それをお茶にした商品も販売されています。
たまねぎのスープ
ルチン
ルチンはそばに多く含まれています。そばを1日1回食べれば、1日の摂取目安量がとれます。他にもアスパラガス、トマト、ホウレン草など野菜などにも含まれています。
そば
—非フラボノイド—
クロロゲン酸
コーヒーにはクロロゲン酸が豊富に含まれています。他にもなす、ジャガイモ、ゴボウなどにも含まれています。水溶性ですので、ゴボウは皮をむかれてカットされたものではなく、水にさらさないで調理したほうがクロロゲン酸が摂る事ができます。
コーヒー
エラグ酸
エラグ酸はイチゴ、ラズベリー、ザクロに多く含まれています。化粧品にも使用される美白の為の成分です。なかなか一年中手に入るフルーツではないので、冷凍ベリーなどを利用しましょう。
イチゴ
セサミン
セサミンはごまに多く含まれる成分です。食事だけでなく、ごまはスイーツにも利用されますから上手に摂り入れましょう。
ごま団子
クルクミン
クルクミンはウコン、カレー粉、しょうがに多く含まれています。クルクミンはウコンの黄色い色素の成分です。カレーを食べることで摂取できます。
インドカレー
—カロテノイド—-
リコピン
リコピンは赤い色素の成分で、トマト、スイカに多く含まれています。またリコピンは脂溶性で、熱に強いです。生よりもオリーブオイルで加熱するパスタソースや煮込み料理のほうが吸収がいいです。
トマト
ルテイン
ルテインが多く含まれているのはほうれん草、とうもろこし、ブロッコリーです。
ルテインは脂溶性ですので炒め物やごま油やオリーブオイルなどと一緒にサラダにすると吸収率がアップするのでおすすめです。
ほうれん草のおひたし
カプサイシン
赤ピーマン、赤トウガラシにはカプサイシンが含まれています。赤ピーマンは緑のピーマンが熟したものです。
赤トウガラシ
フコキサンチン
フコクサンチンが含まれているのは海藻類です。海藻は緑藻類、褐藻類、紅藻類と分けられ色が違います。海藻類の中でもコンブ、わかめ、ひじき、もずくなどの褐藻(褐色をした海藻)に多く含まれています。海藻には食物繊維も多く含まれていますので、毎日少しずつ摂りましょう。
海草サラダ
まとめ
こうして見てみると意外と身近にある食べ物に抗酸化物質が含まれていることがわかります。これらの食べ物をバランスよく食べ続けることによって体内に抗酸化物質を増やし、活性酸素の害から体を守ることによって、美しく健やかな肌を手に入れることができます。