「保湿するには、」いまさら聞けない保湿スキンケアのまとめ

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肌が乾いてカサカサする・化粧ノリが悪い・かゆみや赤みがある…これらはすべて角質がめくれて、肌表面が荒れてしまっているから起こっています。化粧水をたっぷりつけてもこれらが改善しない理由は年齢を重ねるごとにお肌のコンディションが低下してくるから。年齢肌をしっかりサポートできるようにまずは化粧水を使ったスキンケアをはじめとして、効果的な保湿ケアをご紹介していきます。



1.肌が乾燥するワケ

女性の顔の画像

まずうるおいのある素肌は肌のバリア機能がしっかりとしています。
肌のバリア機能とは健康な角質層と皮脂膜によってつくられ、水分が蒸散するのを防いだり、外的刺激から肌を守ったりしています。

  • 健康な角質層とは内部がたっぷりのうるおいで満たされている状態をさします。層内部に存在する角質細胞と角質細胞の間を角質細胞間脂質ですきまなくぎっしり埋め尽くすことでバリアを形成しています。
  • 皮脂膜とは人間の毛穴から分泌される皮脂によって作られた膜をさします。角質層を覆うことでバリアを形成し、乾燥や近紫外線から肌を守って保湿し、肌の常在菌のエサになるなどで他の微生物からの感染を防いでいるのです。

以上が肌のバリア機能が正しく働いている状態です。
ところが、間違ったスキンケアによって皮脂や細胞間脂質が流され過ぎたり、寝不足などでホルモンバランスが崩れてくると角層がめくれてそこから水分が蒸発しやすくなり、その隙間からも刺激を受けやすくなって肌が荒れてきます。
また加齢によって細胞間脂質のなかのセラミドの量が減ったり、バランスが変わることでも乾燥しやすくなります。
間違ったスキンケアや乱れた生活習慣によって、肌バリア機能が低下することで、肌の乾燥を招いてしまうのです。

2.保湿が大切なワケ

バリア機能が低下してしまうと肌内部の水分が蒸発しやすくなります。すると肌が乾燥してシワ・シミ・敏感肌…などあらゆる肌トラブルを招く原因になってしまいます。
本来のバリア機能の働き維持するためにはしっかりとした角層を作る必要があります。角層がつくられるのは表皮の底の部分にあたる、基底層や真皮が健康で正しく働いていなくてはなりません。角層を作り出す細胞が元気であれば、自らのバリア機能によって十分に保湿ができるのです。しかし、加齢や紫外線によるダメージなどによってそれが正しく働かない時に保湿を行う必要が出てきます。
年齢を重ねても肌を美しく保つためには保湿はかかせないのでしっかりケアしましょう。保湿ケアのポイントは以下の通りなのでまずはチェックしてくださいね。

  •  洗い過ぎない洗顔やクレンジング
  •  保湿重視のスキンケア
  •  規則正しい生活習慣
  •  内側からの保湿

ここからは保湿スキンケアと生活習慣、内側からの保湿に分けて詳しくご紹介していきましょう。

3.保湿スキンケア

化粧水の画像

保湿スキンケアのために大切なのは保湿化粧品を使うことと洗顔やクレンジングを見直すことです。まずは保湿化粧品やクレンジングなどを正しく選んで、肌バリア機能を復活させましょう。

3-1.保湿化粧品を使おう

効果的に保湿スキンケアを行うためにまずは保湿成分が含まれている化粧品を使いましょう。もっとも保湿力の高い成分はセラミドで角質細胞間脂質の主成分になります。

セラミド以外にも多くの保湿成分がありますが、化粧水や美容液など化粧品の種類ごとに向き不向きがあるのが特徴です。ここではどの化粧品がどのように保湿で役立つのか、またどの成分がどの化粧品に向いているのかについてふれていきましょう。

3-1-1.保湿化粧水

肌の保湿目的で化粧水を選ぶのなら水溶性の保湿成分が入ったものを選びましょう。例をあげるとヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・グリセリン・DPG・BG・ベタインなどが該当します。保湿化粧水は水溶性の保湿成分を角質層に届けうるおいに満ちた肌へ導いてくれます。

ただどうしても化粧水だけでは一時的に保湿ができてもすぐに乾燥してきてしまいます。化粧水の保湿成分はコラーゲンやヒアルロン酸のように保水力が高く、効果的な成分もありますが、クリームに含まれている成分と比較すると保湿効果は一時的なので、同時にクリームを使うと効果的です。

3-1-2.保湿クリーム

保湿クリームの画像

肌の乾燥対策のために役立つ成分と言えば保湿力ナンバーワンのセラミドです。肌につけると角質細胞間脂質をダイレクトに補え、肌バリア機能を高めるのに役立ちます。特に脂溶性であるセラミドは保湿クリームとして使うのに向いています。
他にも脂溶性の保湿成分としてはワセリン、スクワラン、ラノリン、馬油、ホホバオイル、オリーブオイル、シアバター、ヒマシ油などがあります。
保湿成分の中でもセラミドは特に肌の表面を覆って水分を逃がしにくくする働きが強いです。よってセラミドの含まれた保湿クリームや美容液をスキンケアの後半に加えると効果的にケアできます。

3-1-3.「化粧水=水溶性」「保湿クリーム=脂溶性」のメカニズム

そもそもセラミドは脂溶性の成分なので油分と混ざりやすく、逆に水とはなじみにくい性質を持っています。よってクリームや油性美容液には最適で化粧水には不向きだと言えるでしょう。
化粧水を選ぶときはコラーゲンやヒアルロン酸などの水溶性の保湿成分がメインのものとし、保湿クリームを選ぶときにはセラミドなどの脂溶性の保湿成分をメインとしたものにすることで、効果的にスキンケアができます。

綿ぼうのイメージ画像

photo credit: Squeeky Clean via photopin (license)

3-2.正しいクレンジングと洗顔を

肌が乾燥してしまうもっとも大きな原因は過剰なクレンジングと洗顔です。よって肌表面を保護している皮脂を残しつつメイクを落とせる洗顔やクレンジングがベストでしょう。化粧水やクリームなどの保湿化粧品を使っても正しいクレンジングと洗顔をしなければすべて無意味になってしまうので注意してくださいね。

3-2-1.クレンジング剤はミルクまたはクリームタイプを選ぼう

クレンジング剤はミルクまたはクリームクレンジングを選びましょう。メイクや汚れを落としつつ皮脂を残すので保湿しながらメイク落としができます。メイクを落とした後も肌がもっちりするのを実感できますよ。

オイルタイプのクレンジングは皮脂まで落とし過ぎてしまうので注意しましょう。特に年齢を重ねたお肌には乾燥して肌のつっぱりやテカリの原因になってしまいます。テカってしまうのは肌の乾燥を抑えようと皮脂が過剰に分泌されるのが原因なのでオイルクレンジングをやめるだけでテカりもおさまりますよ。

3-2-2.すすぎは必ず水かぬるま湯を使って

すすぎを行うときには水かぬるま湯を必ず使いましょう。皮脂を落とさずにメイクや汚れのみを落とすことができるので温度はとても重要です。万が一お湯ですすぐと皮脂を奪い去って肌の乾燥を促進させてしまうので注意しましょう。

目安は肌にひんやりこないくらいでありつつ、温かさも感じないくらいがベストです。水温は30℃から32℃くらいがいいでしょう。オイルクレンジングとすすぎ水の高温は多くの乾燥肌の原因になっているので必ず守るようにしてくださいね。

3-2-3.やさしく洗おう

あまり肌をゴシゴシする洗顔は肌を傷つけて肌バリアを破壊してしまいます。クレンジングを行うときは指の腹を使って行い、洗顔は水をパシャパシャとかけるようにと、肌に負担をかけないように行えばハリと保湿につながりますよ。

3-2-4.洗顔料は使わなくてもOKです

洗顔は水かぬるま湯のみを使いましょう。現代女性に浸透しているダブル洗顔と比較するとぬるま湯洗顔だけでは物足りなさを感じてしまう方も多いものです。しかし肌の荒れを感じているときは、洗い過ぎないようにクレンジングだけを行って、よくよくすすぐことで済ませてしまいましょう。
多くの肌トラブルの原因は洗いすぎによる乾燥だと言われているので、オイルクレンジングを避けたり、すすぎをぬるま湯にしたりしても肌が乾燥してしまう方は、洗顔料を使わずに洗うと改善される場合もあります。
一部の化粧品メーカーではクレンジング剤を落とすために、洗顔料にその機能をもたせているものもあるのでその場合は両方使用した方がよいので問い合わせてください。

3-2-5.ピーリングは乾燥したときにはしない

ターンオーバーが年齢とともにゆっくりとなり古い角質が肌からはがれ落ちずに蓄積されてしまうと、肌がくすんで見えます。そういったときはピーリングを行うと余分な角質が取れて肌が明るくなります。
しかし、乾燥していて角質がカサカサしているときに、それを落とそうと思ってピーリングをしてしまうと、皮膚が薄くなったと感じた肌がどんどんとターンオーバーを行ってまだ未熟な角質が表面に押し出されてしまいます。未熟な角質細胞はバリア機能が十分でないので余計に乾燥がすすんでしまうのです。

4.保湿のための生活習慣

スキンケアだけでなく保湿のためには生活習慣も非常に大切です。正しい生活習慣を送りながらスキンケアを行えばかなり効果的に乾燥肌を改善できます。

4-1.肌がうるおう食事

肌にうるおいをもたらす食事はたんぱく質・必須脂肪酸・亜鉛・ビタミンです。たんぱく質は角質細胞の生まれ変わりを助け、必須脂肪酸は細胞膜の材料になります。亜鉛はお肌を健康に保ち、ビタミンはたんぱく質の吸収を助けるほかお肌を美しく健康に保っていきます。以下の食材をバランスよく摂取しましょう。

  • たんぱく質…肉・魚・たまごなど
  • 必須脂肪酸
    (オメガ3脂肪酸)サーモン・サバ・いわし
    (オメガ6脂肪酸)コーン油・大豆油・ゴマ油・べにばな油
  • 亜鉛…かき・レバー・牛肉・たまご・チーズ
  • ビタミン
    (A)レバー・うなぎ・緑黄色野菜・卵黄・バター
    (B群)豚肉・納豆・さんま・まぐろ・にんにく・緑黄色野菜
    (E)ナッツ類・いくら・うなぎ・いわし・アボカド
    (C)キウイフルーツ・パプリカ・ブロッコリー

4-2.意外にも運動には保湿効果が!?

運動すると血流がアップしてお肌の毛細血管にも栄養が行きわたります。さらに成長ホルモンの分泌が促され同時にお肌の生まれ変わる力もアップするため保湿につながります。お肌の生まれ変わりをターンオーバーといい、何層にもなった角質層は28日周期で古い角質を肌表面に向かって押し上げるよう順にはがしていきます。こうして新しい肌へ生まれ変わることができます。
運動とお肌は一見無関係に感じますが、実は成長ホルモンの分泌やターンオーバーを促すために深くかかわっています。


出典:https://youtu.be/S6n0PDO3f3g

4-3.睡眠はもっとも大切です

睡眠は運動と同じく肌の保湿にとって大切です。ぐっすりと質のよい睡眠をとることで成長ホルモンの分泌を促し、ターンオーバーも促進されます。「睡眠はお肌の美容液」と言われているのはこのためなのです。

一般的に最適な睡眠時間は7時間くらいで、22時から2時までが質のよい睡眠をとることにつながると言われています。しかしベストな睡眠時間には個人差があることがわかっており、22時以降に限らず自分に合った睡眠時間をとることが保湿のためには最も大切です。最適な睡眠時間を見つけ出してぐっすり眠りましょう。

5.内側からの保湿

食事とともに内側からの保湿として取り入れたいのが美容サプリメントです。
肌の保湿やハリに関わっている成分としてはコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、N-アセチルグルコサミン、プロテオグリカン、プラセンタなどがあります。
保湿はスキンケアによって行うことが一般的ですが、基礎化粧品によるスキンケアにプラスして、内側からの保湿を心がけるべきです。
肌のバリア機能は角質細胞や角質細胞間脂質、皮脂によって維持されていますが、これらはすべて体の内側のあなたの細胞から作られています。
皮膚の基底層や真皮にアプローチできるのは食べ物によって吸収された栄養成分ですから、素肌の保湿力を上げるためには内側からのケアこそが大切なのです。
肌荒れにはこのサプリ!肌がツヤツヤぷるぷるになるサプリ15選にもまとめています。

まとめ

保湿ケアは化粧水や保湿クリームはもちろん、クレンジングと洗顔も非常に大切です。また睡眠・食事・運動も同じくらい大切なので総合的に行い、根本からお肌のうるおいを保てるよう乾燥肌を改善していきましょう。

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